「今日も彼は、私のことに気づいてくださらなった・・・」
月に一度、グロブ王の元に蜂蜜を献上するとき、オリーネは彼が思い出して
くれるよう、あの絵と同じ服と帽子に身にまとい彼の前に拝謁するのだが
いつも落胆した思いで家に帰り着いた。
もう何ヶ月になるのだろう・・・ あの冬以来、人々から慕われ尊敬されて
いたグロブ王は、まるで人が変ったように冷酷な暴君となり人々に圧政を
虐げていた。
愛してくれたオリーネに優しい言葉をひとつもかけず、彼女の存在すら
気にもとめなかった。
ひとり自室に戻ったオリーネの頬に一粒の涙がつたわり、悲しんだ表情で
グロブ王が描いてくれた数多くの壁の絵画を見つめていた・・・
あの冬以前 優しいグロブ王は度々、王としてでなく一人の若者として
彼女の家に訪れては一緒に絵画を描いて楽しんだり、時折二人、馬で野原に
遠乗りにしたり、一人ぼっちのオリーネには彼に対しこの上ない恋心を
育ぐくんできた。次第に二人は愛しあい、彼女が人生の中で一番幸せの日々
を送っていた。あの冬が訪れるまで・・・
壁掛けた、たくさんの『思い出』に囲まれた部屋の中央に置かれた
キャンバスの前に座り、描きかけた『彼』を見つめていたオリーネは
何を思いつめたのか、そっと自分のスカートの中に手をやった。
自分でも良くわからないのだが、グロブ王に蜂蜜を献上した日は
いつもそこが濡れていた・・・
初めてあそこに触った日もグロブ王と出会って何ヶ月目かの夜だった。
その夜はベットに横たわり眠ろうとしたが、いつまでもグロブ王の顔が
頭にちらついて眠れず、なぜか体がびっくりするほど火照っていた
「なんだかヘン、 あたし・・・・」
うずいているのがどこなのだがわからないまま、オリーネはおずおずと
レースの寝間着の裾に手を入れパンティの上に指を触れさせた。
そして、あそこがしっとりと湿っているのに気づいたのだ
上から指でそっとなぞると、じーんとした快さが体中にひろがり、我慢
できなくなって、パンティの中に手を入れた。
尖っていた。触れるとズキンとした快感があつた。
指が止まらなくなり、オリーネは夢中であそこを触りつづけた。
“ あ、すごく・・・ いい気持ち・・・・ なんなのこれ・・・
あたし・・・ あ・・・ いゃ・・・
怖れと快さで震えながら、オリーネは一番感じる芽を探り当てて
とびあがった。
“ すごい・・・ ここ・・・ ああ・・・
あたし、ヘンになりそう・・・・
熱くてとろけそうな気分だった。さわり続けていると
どんどん熱さが増して、自然に喘ぎがもれた。
体がトロンとして、指まで熱く濡れた。
そしてオリーネは、敏感な芽がキュッと引き締まり、いままで感じた
ことのないすごい波が体の中を通り抜けていくのを感じたのだつた。
アッ・・・ ア・・・・ アアアッ
あえぎ声を出し、仰け反りながらオリーネは、思わず愛する人の名を
叫んだ。
それがオリーネの初めてのオナニーだった。
「なんだかヘン、 あたし・・・・」
オリーネは絵筆を止めて、パレットを傍らの机の上に置いた。
うずいているのがどこなのだがわからない。オリーネは椅子に座ったまま
おずおずとスカートの裾をたくし上げ、中に手を入れて下着の上に手をかざした。
グロブ王に蜂蜜を届けたその日も、すごく濡れていた。
下着の上からでもはっきりとわかった。ひんやりとしたものが、オリーネの
割れ目を包んでいた。
“いゃだわ・・ あたしったら何にもしないのにもうこんなに・・・・
はずかしい・・・・
でも一度さわったら、どうしても止めることができなくなってしまう。
オリーネはそのままスカートの裾を覆い隠すように恥部をふさぎ、そっと
人差指の腹で敏感な芽をなぞり上げた。
背筋がびくッとふるえ、目がトロンとしてくる。
眠たいような、くすぐったいような快さが全身をおおう。
オリーネは右手をスカートから出して立ち上がり、スカートをはいたまま
おそるおそる下半身の下着を脱ぎ、そのままベットに横になった。
枕を体にもたせかけて、脚を少し開いた。 もう一度、スカートの裾から
右手をいれ、指をあそこに当てた。
最初はおずおずと、少しずつ力をいれて・・・・・ じーんとしてくる。
なんだか腰もムズムズしてくる。睫毛をふるわせながらオリーネは喘いだ。
「 ああっ・・・ グロブ様・・・・」
瞳を閉じると優しかった頃のグロブ王の顔を思い浮かべる。
と、芽が硬く尖ってくる。そしてオリーネ自身の蜜もあふれてくるのだ。
指はもうぐっしょり濡れてきた。
「はぁっ・・・・ うっ・・・・ あ・・・・」
ギュッとオリーネはシーツを つかんだ。
「あっ ダメッ・・・・ グロブ様・・・
オリーネ・・・体が浮いてる・・・・ あたしのあそこがすごく・・・・・
すごく熱くって・・・ あ・・・・ いや・・・」
蒼いスカートの秘部にやや黒ずんだ点が小さく現われ、その大きさが
徐々広がって蜜が蒼色の布地を鈍い色に染めてきた。
足の指がギュッとそり返り、オリーネは思わず左手を乳房を押し当てて
揉みだした・・・ 指はせわしなく蜜の泉をまさぐり、芽を撫でつづけいた。
そしてオリーネは大きな快感にさらわれて首をそらして体を大きく悶えさせた。
「ああっ いけない・・ まだ陽も高いのに、こんなことを・・・・
はぁはぁ・・・」
胸が大きく波打っていた。体中が汗ばんでいる。 そして・・・
「もう・・・ ダメェ・・ いッ いくぅッ!! あ、ああ・・・・
あぁ〜っ・・・ 」
オリーネは尖っている乳首をギュッとつかみながら、大きな喘ぎ声を上げた
あと、大きなため息をつき、そしてはあはあと微かな息遣いをしながら、
しばらくぼんやりと天井を見ていた
さんさんと窓に差し込む春の淡い日差しに照らされ部屋はとても静かだつた。
キャンバスの傍らの机に置かれた絵筆の絵の具がカラカラに乾いている・・・・
オリーネはハッと我に返り、顔を赤らめた・・・・
また頬に清い涙が筋をつたわる。
「あたしったら、なんてふしだらな女なの・・・・ またしちゃったんだわ」
小さな罪悪感がオリーネの胸を締め付けた