つつじ「ベンケイ。あなたには、人の姿はないの?」
ベンケイ「いや、あるにはあるが……」
つつじ「歯切れが悪いわね」
ベンケイ「格好良くないからなぁ……」
つつじ「試しに見せてみなさい」
ベンケイ「それは……」
つつじ「いいから見せなさい!」
ベンケイ「は、はいっ!!」
人の姿を現すベンケイ。それは、スラリとした草食系イケメンだった。
つつじ「あら、いい男じゃない。外見は」
ベンケイ「これのどこがいいんだ。ちっともよくない」
人の美的感覚とは少し違うようだ。
つつじ「これから、私の相手をしなさい」
ベンケイ「は? 相手? 何の相手だ?」
つつじ「夜伽よ」
ベンケイ「夜伽?」
つつじ「判らないの! このもてあましている躰の相手をしなさいっていってるのよ!」
ベンケイ「ええーっ!?」