命令に機械的に応える声が酷く優越感を際立たせる。  
その事実に軽く鳥肌が肌を駆け上がる感覚を覚えながらナミは目の前でふしだらに乳首と乳房を揉み扱き、快楽に唾液を口の端から垂らし――――ひたすらに指を動かす姉。  
過去に憬れを覚えた高嶺の自慰行為を淡々と見つめて呟いた。  
「高嶺…ソファーが台無しじゃない………もっと脚を広げて、そのだらしなく涎を垂らす下の口をよくみせなさいよ」  
「あう・・・」  
頬を高揚させてとろんと蕩けたような虚ろな瞳をナミ一瞬向けたかと思い一瞬体がびくりと震えた。  
そんな事も露知らず高嶺は自慰に夢中になって顔を俯かせた。  
一瞬でも怯えてしまった自分が居た。子供のころ些細な悪戯のつもりで高嶺を激怒させてしまった事。  
挨拶の角度、箸の持ち方一つ。高嶺が繭を寄せるとびくついて縮小してしまう自分の心。  
 
その瞬間ナミの頬が朱に染まった。  
本当に足元から捨てたはずの屈辱や正義感がない交ぜに這い上がって体温を上昇させたようだった。  
――――――――――――悔しい!!  
一番に浮かんだのはその気持ちだった。  
屈服させたと思っていた相手に、一瞬とはいえ昔の凛とした姉に叱られる自分を思い出しておびえてしまったj事。  
「っな!・・・・なんなのよ!!!」  
ナミは声を荒げて携えた杖を高嶺に向けるとほくそ笑んで姉に話しかけた。自慰に没頭している姉の耳に自分の声が全く届いてないのが傷ついた自尊心を  
更に揺さぶるようだ。  
「無視してんじゃないわよ!!!!!!」  
ナミはそんな姉に向けた杖を近づけると淫核を掠めるように撫でた。  
「あっ・・・ぁぁあああああああああっ!」  
肌を汗できらめかせながら背を弓なりにして高嶺が潮を吹いて果てると噴出す様に笑いが込上げて涙が出る。  
「はぁっ・・・ん・・・・・・・・・」  
「ぐちょぐちょいってバカじゃない?」  
 

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