世の中恋人同士が近くにいると場の空気が桃色になってしまうのは仕方のない話で……  
「ほらお前、ほっぺにごはんつぶが付いてるのです、じっとしてるのですよ?」  
と言って頬に付いてる米粒を直接食べてしまったり  
「ぁぅ……蜂蜜がかかってしまったのです……へ?勿体ないって……こ、こらぁ……!」  
ハニーサンドを食べてた時に口の回りに付いた蜂蜜を舐め取ったり……なんて事は良くある話で  
『なぁ相棒……いや、良いよ、お前何も言うな、俺が引き籠もる』  
心の中の相棒が拗ねてしまってもそれは仕方のない話なのです  
 
 
夜、ダネットと主人公の二人は一緒のベッドで寝ます、なんというか最近はずっとこうだそうです、この人生勝ち組め!  
「うにゅ……」  
寝ぼけながら主人公の胸に頭を乗せ、無い胸を押しつけつつ「お前……大好きです……」と寝言を言う美少女を横に主人公爆睡中、鈍感がどうとか言うよりも眠気に勝てないだけかもしれません。  
「……んに……」  
おや、ダネットが目を覚ましかけているようです、まだ少し冷え込む時期ですから寒いのかも知れません。  
自分が主人公に抱きついて寝ている事を思い出すと……おやおや、より強く、でも痛みを与えない程度にぎゅ〜っと抱きついてますね、どうやら甘えん坊モードに入っているようです、デレ状態と言い換えても可。  
「好きな人が側にいるって……良いものです」  
「……」  
抱きついたまま、ダネットは独白します  
「お前が敵の中に突っ込んで居る間、私がどれだけ心配してるか判りますか?」  
「……」  
「こうやっている時、私がどれだけ幸せか、お前に伝えられますか?」  
「……」  
「私は、お前の重荷にはなっていませんか?」  
「……」  
囁くように呟いているので、答えが返ってこない事はダネット自身が一番知っているのでしょう、返事が無くとも、呪文を唱えるかのように、ダネットは続けていきます。  
「お前を、もっと好きでいていいですか?」  
「……」  
「昨日より今日、今日より明日……ずっとずっと、もっと好きになり続けていいですか……?」  
「……」  
 
突然ぎゅうっと抱きしめられて、ダネットの動きが止まります。  
「お、お前……ひょっとして起きて……!?い、いつから!?」  
「いやその……なんか独り言言い始めた頃から」  
「ぜっ……!全部ですか!全部聞いていて寝た振りしてたのですか!?」  
思わず真っ赤になって叫んでしまうのも仕方のない事かも知れません。  
腕の中から抜け出そうともがいて……ダネットは自分の腰の辺りに硬い物が当たっている事に気付きます。  
「な……!?なんでここがこんなになってるのです!?」  
「あ、いやそれはその……」  
言ってしまってからダネットはちょっと前に女の子同士で話した事を思い出していました。  
即ち「女の子が側にいると男は色々と処理出来ずに溜まってしまう」  
「……もしかして、私が一緒に寝始めてからずっと……ですか?」  
「あー……いやその……」  
気まずそうに目をそらす仕草が逆に全てを物語っているような気がしました。  
ちらっと視線だけ送ってみると、そこはパジャマの上からでも判るくらいいきり立っていて……  
「お、お前が……」  
胸に顔を埋め、耳どころか上半身真っ赤にしながら、ダネットは呟くように告げます  
「お、お前がどうしても、というなら……え、えっち……するのもやぶさかではないです」  
「……いやあの、確かに魅力的な提案ではあるけれど……」  
それはヤバいと言いかけた主人公の股間に、ダネットはそっと手を宛います。  
「ここ、こんなになって……お前の苦しむところは見たくないのです」  
「ダネット……」  
「お、お前の好きなようにシて良いのです……でも、できれば優しく……」  
言葉を途中で遮るように、主人公はダネットの唇を奪います、もはやアクセル全開ブレーキ全壊、ノンストップ爆走状態です。  
この状況で理性を保てと言う方が無理無茶無謀というレベルです。  
パジャマを脱がせると、セプー族としては小さい、人間族ならそこそこの胸が露わになり……  
「わ、私は寝る時は付けない派でして……その、あれってけっこう締め付けるからたまに苦しくて仕方な……ひゃぁんっ!?」  
胸の先端を弄びながら、耳に息を吹きかけ、甘噛みし、喉から鎖骨へと舌を這わせます。  
その動きが胸に付いた時、ダネットは少し不安そうに  
「胸……小さいからつまらないでしょう?」  
と話しかけてきます、その不安を払拭させるかのように、主人公は片側を揉みしだきながらもう片方の先端を軽く吸います  
「ひゃぁっ!……お、お前……赤ちゃんみたいです」  
そう良いながらダネットが主人公の頭を抱き寄せると、丁度先端を完全に口に含むような姿勢になり、そこからは人肌に暖かい……  
主人公の唾液とは違う液体が微量ながら溢れています。  
 
「ぁ……お乳が……ぁんっ」  
舐め取られる感触に、ダネットは抱き寄せる力を強くします。  
小さいながらも柔らかい部分をより強く押しつけられ、主人公のモノも更に力強く反応します。  
汗と愛液でじっとりと湿った下着を脱がせ、主人公は手をダネットの性器に触れさせます  
「ひあぁぁぁっ!?」  
「ダネット、感じやすいんだね」  
大陰唇に沿って指を這わせ、指に愛液を絡みつかせると、主人公は膣口に指を宛い、軽く差し入れます  
「はぁっ……ふやぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」  
その瞬間、ダネットの膣がぎゅうっと締まり、ダネットは背を仰け反らせるようにして悲鳴のような声を上げ……  
直ぐに、くたりと脱力してしまいます  
「指だけでイっちゃうなんて、ダネットはえっちな娘だね」  
ちょっぴり意地悪するようにいう主人公に、ダネットは不安そうな顔を向けると……  
「えっちな女の子は……キライです……か?」  
如何にも恐る恐る、と言った感じで訪ねてきます  
「……ダネットは、大好き」  
微妙に答えになってないような気がしないでもないですがまぁこの手の問答に理性的回答を求めるというのも酷なものです。  
「お前……嬉しいです……この唇も、胸も、ココも……頭の天辺から足の先まで、私の全てはお前のものです……」  
ダネットの息が落ち着いてきた頃合いを見計らって、主人公はいきりたったモノをダネットの性器に宛います  
「ぁ……」  
一瞬不安そうにするダネットですが、直ぐに身体の力を抜くと、両足を主人公の腰に絡みつかせます。  
「いい……ですよ……?来てください」  
 
痛みは、一瞬でした。  
破瓜の血がシーツに小さな染みを作り、ダネットの顔が一瞬だけ痛苦に歪みます。  
「ダネット……」  
「だ、大丈夫です、抜かないで……お願い……」  
言うなり、ダネットはゆっくりではありますが自分から動き始めます。  
こうまでされては男の子は頑張らないわけには行かないので、主人公もゆっくりと腰を動かします。  
ダネットを労るように、ダネットの負担が最も軽く済むように、ダネットが気持ちいいように。  
「あ……あぁ……お前の……き、気持ちいいです……や……は、はじめてなのに……ダメ……気持ちよすぎてぇ……!」  
結局主人公のモノを銜え込んだままダネットは3回も達し……  
「ひあああっ!や……ま、また……イっちゃ……ああああああああああああああああああっ!」  
「だ、ダネット……もう……!」  
「い、いいのです!このま……中……やぁ……ま、またあああああああああああああああああああああああああっ!」  
既に半ばイきっぱなし状態となっているダネットの胎内に主人公が精を放ったのは……  
ダネットが5回目の絶頂を迎えた時でした。  
 
 
朝  
珍しく小鳥の囀りで目を覚ましたダネットは、自分の初めての相手がまだ……  
今度は本当にぐっすり眠っているのを確認してから、嬉しそうにそっとお腹に手を当てます  
「……世界なんたらはお母さん達が倒しますからね……早くでてくるのですよ」  
で、二度寝モードに入ったダネットと主人公を起こしに来たウォル……じゃなくてエンドルフが石化したのは別のお話。  
その後ダネットが汎用キャラのアーチャーと焔術師に経緯を根ほり葉ほり聞かれたのも、また別のお話。  
 

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