保守ついでに投下。
他の男とエルなので注意。
最後の方にパパエル?
ぼんやりとした月明かりが絵本や拙い絵を描いた紙が散らばる部屋を
映し出す。
そこにある粗末なベッドに少女が眠っていた。
遅くまで帰らない父親を待ち疲れたのだろうか。
穏やかな寝息が聞こえる。
小さな口からは唾液が垂れていた。
不意に音を立てて扉が開く。
急に外から吹き込んできた冷たい風のせいか、少女が目を覚ます。
眠たい目を擦り、扉に立つ人影を見上げた。
――ああ、パパが帰ってきたのね。
そう信じて疑いもせずに少女は微笑み、呼びかけた。
「……おかえりなさい、パパ」
その言葉に弾かれたように人影が動く。
一直線に少女に歩み寄る人影、興奮しているのかその足音は荒い。
月明かりに一瞬照らされた顔は、少女が待ち焦がれる人物とは違う男の顔だった。
荒い足音に、少女が身を縮める。
――わたし、わるい子だったのかしら?だからパパはおこっているの?
「……パパ、ごめんなさい。わたし、いい子になるからおこらないで…?」
男を見る少女の怯えきった潤んだ瞳。
不審人物は鼻息荒く少女を抱きしめ、耳元で囁いた。
「エルたんハァハァ」
「エル…たん?……ひっ」
小さな悲鳴を上げる少女。
男の冷たい手がいきなり少女の衣服の中に差し込まれたのだ。
男の手が痩せた体を無遠慮に這い回る。
「ゃ…パパっ、パパぁ…やだよぅ…」
顔を赤くしてのエルの抗議に男は弛緩した笑みを浮かべた。
「大丈夫だよ。優しくするからね」
抱き上げた少女を自分の膝の上に座らせる男。
味わうように頬と首筋を右手で撫で上げる。
くすぐったさに少女は首を竦めた。
「エルたん、服を脱ぎなさい」
「ぅ…やだ、わたしはずかしいよ…」
ぎゅっと洋服の前で手を握りしめる。
慈愛に満ちた表情で男は優しく尋ねる。
「パパの言う事が聞けないのかな?」
「でも……」
黙り込む少女。父を名乗る男の言う事を断った罪悪感からか、目にはうっすらと涙が浮かんでいた。
「はは、そうか…エルたんは言う事が聞けないわるい子だなぁ…」
嫌らしい笑みを浮かべた男は、頬を撫でていた右手を幼い秘裂に伸ばした。
そのまま布地の上から撫で上げる。
「そんな子にはおしおきが必要かな?」
「ふ……ぁ!」
エルの体がぴくりと反応する。
その一点を逃さず、男の指が執拗に割れ目をなぞる。
ぷくりと膨らんだ少女の芽の上を何度も、何度も。
「んぅ…、は…」
敏感な芽に指が触れるたびに耐えるような喘ぎ声が少女の口から漏れる。
「パパぁ…やめて…っ、わたしこんなのいやだよぅ…」
押し寄せる快楽を否定するように、少女の細い首が振られる。
目から零れ落ちた涙が頬を静かに濡らしていた。
そんなエルの訴えを無視して男は楽しげに割れ目を擦り上げる。
強弱をつけるたびに喘ぎが高くなるのがおもしろい。
「ん?」
ふと男は少女の股間の生地がどこか湿り気を帯びている事に気付いた。
まさか、と思いながら下着に手を掛ける。
「や…っ」
押さえる手を掻い潜り、膝の辺りまで脱がしていく。
つぅ、と銀糸を引く粘性の液体。
男がにやりと笑った。
「エルたんは気持ちよかったんじゃないのか?」
「っ…きもちよくなんかないもん…」
「そうかなぁ?ここは…」
そう言って夜気に晒され、露わになった秘裂に指を滑らせる。
そこはぬるりとした液体が溢れていた。
「ひぅ…!ん…ぁ」
「すごく気持ちよさそうなんだけどなぁ」
芽の包皮を持ち上げて、赤く充血したそこを軽く爪弾く。
「ぁ…はぅ…」
とろんと潤んだ瞳が俯いた。
ぬるりとした液体を男の指先にまぶしてぐりゅぐりゅと押しつぶす。
「ん、は…っあ…」
「どう?気持ちいい?」
芽の周りだけを焦らすように触れる男の指。
「んっ…や…」
言うまいと唇を噛み締める少女に男は意地悪い声を出した。
「言わないと分からないよ?」
あと少し扱けば絶頂を迎えるだろう少女の芽にそっと触れる。
噛み締めたエルの唇から途切れ途切れに言葉が吐き出された。
「…きもちいい、の」
「どうしてほしい?」
「さ、わって…ほしい…」
「そっかぁ、良く言えたねエルたん。…ごほうびだ、好きなだけ触ってあげるね!」
指で優しく撫でたかと思うと、まるで肉芽を潰すように捏ねまわす。
痛みと快楽とがごちゃ混ぜになった刺激にエルの体が弓なりに反らされた。
「ふぁぁぁあぁ…っ!」
一際高い声を発して少女の体が崩れ落ちる。
どこか呆然とした瞳が閉じられる一瞬、その口が父親への謝罪を小さく漏らした。
――やった、ついにやったんだ。
腕の中に眠る軽い体を抱きしめ、男は喜びに肩を震わせていた。
――この子の人生に消えない汚点を残せた。スレ住人達よ、俺はやったぞ!仮面の男を出し抜いた!
これからどうしようか、男は思った。
このまま連れ去ってしまうのもいいだろう。仮面の男はどんな手段を使ってもこの子を連れ戻そうとするはずだ。
いや、いっそ。
白いシーツが敷かれたベッドをちらりと見る。
ここに純潔の花を散らせてやるのもいいかもしれない。自分の沸きあがる性欲を、まだ俺はこの子に処理してもらっていない。
どうせあの男に奪われてしまうものなのだ、なら俺が奪っても……
「残念だったねぇ」
忌々しいあの声が聞こえると同時に首筋に熱が走る。
振り返る間すら無かった。いつの間にか俺の目の前に仮面の男が立っていた。
腕の中にいた少女すら消えていた。何も知らぬ少女は今、父親の腕に抱かれ穏やかな寝息をたてている。
絶望と後悔の表情を浮かべそのまま自身の血の海に沈む俺を見て、仮面の男は侮蔑の言葉を呟く。
「このロリコンめが」
それはあんただ、と突っ込む前に俺の意識は暗く沈んでいった。
誰かが優しく髪を撫でている。
いつも寝つけない時に父親が読んでくれる絵本。
それを読む声が聞こえる。
目を開けて確認するまでもない。
帰ってきてくれたのだ。
――おかえりなさい、パパ。
毛布の中で微笑んでふと、少女は不安になる。
さっきまでここで起きていたことを父親は知っているのだろうか。
知っていて、自分を嫌わずにいてくれるだろうか。
不安な感情が通じたかのように父親の手が少女の体を抱き寄せた。
父親の体温と聞こえる鼓動に包まれると、嬉しくなる。
――きっとパパはわかってくれる。
心地よい暖かさが少女を再び眠りに誘う。
父親の大きな手が心配ないとまた頭を撫でてくれた。
撫でる手に安心して、少女は静かに眠りに落ちる。
―終―