生死を分ける誓いの接吻から始まった二人の関係も、今では誰もが羨む熱々なものになっていた。
もちろん何度か行為もしている。
といっても、いつもシャイタンが若干強引に攻め、ライラはなすがままの状態だった。
そんな受け身のライラだったが、ある日変化が訪れた。
隣に居るシャイタンをじっと見つめ、思う。
シャイタンが愛おしい。
あの腕で抱きしめて欲しい。
あの指で触れて欲しい。
あの舌でなぞって欲しい。
そして
シャイタンにも同じことをしてあげたい。
その気持ちが快楽のように全身に行き渡りライラの芯を熱くする。
「ライラ…?」
はっと現実に引き戻ると、心配そうに覗き込むシャイタンの顔が目の前にあった。
しばし妄想に浸り、本を読む手が止まっていたようだ。
「大丈夫カ?」
シャイタンの問いにライラは応えられずにいた。
吐息が肌をくすぐり、心地のいい声が体中に低く響く。
顔が火照る…
も…ダメ……
頭の中がピンク一色になった瞬間、ライラはシャイタンを押し倒した。
「ラ…ライラ…!?」
突然のことに困惑し体制を戻そうとするが、小さな身体がそれをさせなかった。
自分のしたことにライラ自身も戸惑っていたが、このまま終わる訳にはいかない。
意を決し、口を開く。
「シャイタン…しよ…?」
ライラなりの精一杯の誘いの言葉。
顔は真っ赤に染め上がっていた。
目にうっすらと涙を溜めながら見つめるライラに、シャイタンは静かに顔を近づける。
そして誘いの返事として熱い接吻をした。
ライラの身体がピクリと跳ねる。
絡み合う熱い舌が気持ちいい。
糸を引きながら二人の唇が離れたときにはもうライラは快楽に支配されていた。
「ライラ、10秒待…ッ!!」
爪をしまう旨を伝えようとしたシャイタンだったが、ある衝撃によって遮られてしまった。
なんとライラがシャイタンの張りつめたそれに手を当て、もう一方の手でガチャガチャとベルトを外し始めたのだ。
可愛い嫁からの初めての誘いに興奮しシャイタンのモノは既に大きく張りつめていた。
「10秒待ってる間…あたしがシャイタンを気持ちよくさせたい…。」
恥じながらも大胆なこの発言に、露になったシャイタンのモノがさらに大きさを増す。
ライラがそれに手を添えるとビクンと反応をみせた。
ライラにとってこれが初めての愛撫。
どうしたらいいか分からず、そそり立つ熱い棒をとりあえずムニムニと揉みしごいた。
ぎこちない手つきと力加減が不規則で逆に興奮をあおる。
「クッ…ラ…ライラ……」
普段無表情なシャイタンが快楽に顔を歪ませているのを見て、ライラは自分の下着が濡れていくのを感じた。
10秒なんてとっくに過ぎていた。
だがお互いにやめようともやめさせようともしなかった。
もちろんシャイタンは、この至福の時を少しでも長く味わいたかったから。
一方ライラはというと、自分の与えた刺激によってシャイタンが反応することに快感を得ていた。
あたしの手で指でシャイタンが気持ちよくなってる…
あたしの愛撫でシャイタンが息を荒げ、ココをこんなに熱くさせている…!
もっと
もっともっと…
そして考え着いた先、それは
「シャイタン…入れて…いい…?」
挿入だった。
くちゅ…
水音を響かせ、糸をひきながらライラは下着を脱いだ。
触られてもいないのに、ライラのソコには蜜があふれ紅く熟していた。
「ライラ、ソレハ私ガスル」
シャイタンが体勢を変えようとするとライラが両手でそれを阻止した。
「ダメっ今日はあたしにさせて?…シャイタンを気持ちよくさせたいの…。」
そう言うとそっとシャイタンのモノを自分の秘部にあてがった。
お互いの愛液で繋がったソコにさらに少しずつ力を加え挿入してゆく。
ライラは腰を落としていくと同時に中が徐々に押し広げられて行くのをゾクゾクと感じた。
シャイタンの全てをくわえ込んだ後、ライラは静かに動き始めた。
いつもより大きく、いつもより窮屈で、それによって普段よりも気持ちいい場所をぐりぐりと引っ掻く。
控えめだった腰も、いつの間にか大きく動いていた。
「ぁっ…シャイっタン…きもちぃ…?」
「ライラ…ッ…最高ダ…」
先ほどの愛撫もあり、シャイタンの限界が近かった。
「ライラッ…出ソウダ…」
「ふぁっぁ…中に…中に出して…シャイタン…」
「ぁあ…ライラ…ッ!!!!」
「ぁっ…シャイタンっシャイタンっっ!!!!!」
シャイタンは頂点に達し、放たれたものがライラの芯を貫く。
奥を突かれライラも同時に絶頂に達した。
そしてドクドクと吐き出されるものを残らず受け止めた。
予想を遥かに超えた快感を味わい、
脚をガクガクさせ肩で息をしぐったりとしているライラにシャイタンが言った。
「大人シク10秒モ待テナイ イケナイ子ニハ オシオキガ必要ダナ…」
この後さらに大きな快楽が襲うことを、ライラのとろけた頭では考えもつかなかった。