ドアをそっと開ける。  
気付かれないように男の背後近付くと、少女は男に話しかけた。  
「ねぇパパ、私…」  
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「パパなにしてるの?」  
「!!エ…エル!いや、これは、その!」  
 
男は激しく狼狽している。それもそのはず、自家発電の最中だったのだから。  
余談であるがオカズは主夫の箱船社発行・季刊<エロシオン>  
極めて偏った内容であるが胡散臭い髭の男には好評な成人雑誌だ。  
 
「…パパ?その手のなかにあるものはなぁに?」  
 
エルは男の手に握られている<Arkと呼ばれた一物>を見付ける。  
それは月光を受けて赤黒く煌めいている…  
 
「こっこれはだな…えーと、あー…」  
握っているのはもちろんアビスの歪な巻き貝なのだが、幼い彼女にそれを伝える訳にはいくまい。男が考えあぐねていると…  
 
「わかったわ!パパ、お誕生日プレゼントね!エル嬉しい!!」  
女の思考は極めて純粋で無邪気である。空気を読むことを知らず、多少ゴーイングマイウェイなところが玉にキズ。  
 
「これはなんていうオモチャかしら?黒っぽくて光っててぴくぴくしてるわ。ム●キング?」  
「ち…違う」  
男のモノに興味を示し、エルはためらいなく触れる。  
その刺激に反応し、男の果実は起立してしまう。  
「あら?形が変わるのね、ということはこれは●ランスフォーマーなのかしら」  
アビスは気が遠くなった。  
 
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「…ところでエル、そういった知識は何処で仕入れてくるのだ?」  
「それはねパパ、森の鳥を媒介にしたジャカジャカ星人との…」「もういい」  
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少女は形を確かめるため何度も手を往復させた。その結果アビスの男は硬度を増し追い詰められて行く。  
 
「わかったわ!これ、ふた●姫のプ●ンセスロッドね!!、こうやる、んっ、と先っぽに花が咲いて、中から宝石が…アレ?!」  
「イタタタタ…エル皮を剥くのはやめなさいエル。花?うわ、やめ!先を擦るな!宝石?そんなものは無い!!てか違うもんでるからっ!やっ、いやめてーー!!」  
男のArkは限界を迎え、遂にホワイトイリュージョンを噴出した。  
「マジ●ティックの水鉄砲だわ…!」  
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娘の興味が尽きるまでアビスの魔獣はいじられ続け、紅い真珠が出たとか出ないとか。  
 
「でもわたし、お誕生日プレゼントは絵本がいいと思うわ」  
精根尽き果てて倒れこむ男の頭上で少女か呟く。  
徐々に薄れゆく意識の水底で、アビスは娘の誕生日プレゼントは『からだのふしぎ〜男の子と女の子』にしようと決めた。  
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「本当はね…知っているの…」  
少女は傍らに横たわる男を見遣り、微笑んだ  
めでたしめでたし  
 

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