※ズヴォリン×エイレーネ  
※超←バカッ↓プル↑!!  
 
 ある晩のズヴォリン夫妻の愛の営み風景。  
 
「あ・な・た! 見てくださいな、寝巻きを新調しましたの――」  
「おおぉぉぉ! エイレーネ! 愛しの我ぁが妻よぉぉぉっ! 私、君の魅力にズヴォリンスキーッ!!」  
 
 寝室に入ってきた妻を見るなり、夫は力強く抱きつき、坂道を転がり落ちるような勢いで寝台に放り込んだ。  
 
「――きゃあ、もう、あなたったら!  
 いつもそうやってすぐに脱がしてしまって、碌に見て下さらないんだから!」  
「何を言うんだエイレーネ! 早く私達の愛の結晶が欲しいと言ったのは君じゃないかね?」  
「それは、そうですけれど……」  
「ならば、さあ、作ろうじゃないか!」  
「あん、もう……せっかちなんですから」  
 
 甘い罵りに構わず、夫は肩紐をすべり落とし、むき出しにした首すじや豊かな乳房を指ですりすりとなぞる。  
 愛しき妻の白い肌には、緋い花が乱れ咲いていた。  
 
「いやらしい痕がいっぱいだねぇ、エイレーネ」  
「あ……っ、あなたがお付けになったんじゃありませんか……うぅんっ」  
「ふっふっ……どこがいいんだい?」  
「あんっ」  
「ほっほっ、ここかね? それともここかね? さあ、言ってごらんエイレーネ」  
「あっ、んっ、もう、意地悪……私の事なんて全部ご存知でしょうに」  
「すまない、つい、やってみたくなっちゃってね」  
「ふふ、あなたったら」  
 
 どこぞの変態神官ごっこをひとしきり楽しんだ後、生まれたままの姿に戻って抱き合う。  
 今日も今日とて雄心勃勃として燃えに燃えているアレクセイ・ロマノヴィッチ・ズヴォリンスキー。  
 その雄雄しき姿を前にして、麗しき妻エイレーネはポッと頬をそめて微笑む。  
 
「まぁ……いくつになっても、お元気ですのね」  
 
 円熟した肢体と対照的な、少女のような含羞みがまた夫の心を克己した。  
 
「いくつになっても、君の穴が掘りたいっ! ……からだよ!」  
「あなたったら! ……さぁ、掘ってくださいな、ふふ」  
「おおぉ! エイレーネ! なんて魅力的な穴なんだ!」  
 
 脚を開いて誘う妻に感嘆の声を漏らしながら、ぐっと抱きしめ押し倒した。  
 鉄の如き硬度を誇るマイ・スコップを楽園へと導く入り口へとあてがい、掘り入れる。  
 
 土のようにこぼれた悩ましげな吐息に煽られ、快楽の間欠泉を掘り当てるべく、深淵を目指し、  
より強く深く穿ち、ずんずんと掘り進めていく。  
 腕を組んだまま脚の筋を伸ばす運動で鍛えた腰のバネが妻の身体を突き上げ、エイレーネは絶頂へと  
転がるように駆け上がる。  
 
「あっ、ああっ、あなたぁっ! あぁ……アレク! アレクセイ! もう、もうダメっ!」  
「おおっ、エイレーネ! わ、私も、い、イきそうだ!」  
「なら、あぁっ! 一緒に! 中に出してくださいなっ!」  
「エイレーネ! 私のエェイレーネッ!!」  
「あぁ、アレクセイッ! あ、あぁあああああんっ!!」  
 
 妻の歓喜の叫びと共に、夫もその温かな胎内に甘い果実の種を盛大に撒き散らした。  
 
 
「エイレーネ、今日も君は素敵だったよ」  
「ふふ、貴方もとっても素敵でしたわ」  
 
 膝の上でごろごろと子供のように転がる夫の頭をやさしく抱いて妻は微笑む。  
 歳を感じさせぬ滑らかな下腹に、胡散臭い髭がふさふさとした頬をすりつけながら、夫はしみじみと呟いた。  
 
「早く、想いが実って欲しいものだねぇ」  
「きっと、もうすぐですわ。こんなに愛し合っているのですもの」  
「ああ、そうだね。生まれてくる子供の名前は遠い昔にもう決めてあるのですぞ」  
「まぁ、楽しみですわ。うふふ」  
「ほっほっほ」  
 
 幸せそうな笑い声が響きわたる、熱く、胡散臭い愛が咲き誇る楽園。  
 やや遅めの、甘い2つの果実が実るまで、ズヴォリン夫妻のダダ甘な蜜月はまだまだ終わらない。  
 
 完  
 
 

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