ある日。  
「ねえねえ山本」  
「何すか」  
「あたし今日これから合コンなの」  
「へえー。珍しいっすね」  
べしっ。  
「へえじゃなくて、祈ってよ。あたし、あんたの祈りの能力だけは認めてるから」  
「…何を祈るんすか?」  
「いい男が来るようにだよ。決まってんじゃん。男子は年下らしいからイキのいい奴を  
 期待してるんだ」  
「ああ…」  
「間違っても呪うなよ」  
「いやいや、実はオレも今日久々の飲みで。ダブルで好運を祈りますよ」  
「よし。……アフリカにでも生まれてたら最強だったろうにな、お前は」  
「やだなあ、そんなに誉めないで下さいよ」  
「誉めてないっつの」  
「いいなあ合コン。お声がかかる内が花だよな」  
「いや、単なる同期のつきあいなんですけどね。…あ、石田さん、これから?」  
「そ。お仕事」  
「あ、じゃあついでに石田さんの無事も祈っておきますよ」  
「ついでかよ」  
 
次の日。  
「…山本ッ!……よくも、呪いやがって…!」  
「の、呪ってなんかないですって!」  
「じゃあ何であんたたちと合コンになるわけ?!あり得ないんだけど!」  
「オレだって聞いてませんでしたよ。いきなり帰るから大変だったんすよあの後」  
「残ったら暴れてたわよ。撃たなかっただけマシだと思え」  
「ちょっとぉ…。ねえどう思います、石田さん?」  
「よく分からんが、お前が悪いだろう、山本」  
「ほら見ろ」  
ぼこっ。  
「珍しく笹本が荒れてるな。何かあったのか」  
「さあ?…アレなんじゃないすか」  
「……………。お前、そんなことまで分かるのか…」  
「……………。やだな尾形さん、…ただの……ダジャレっすよ」  
「…分かるんだな」  
「やめて下さいって、原川さんとかに聞かれたらオレいびり殺され」  
「あたしはここだけど、何か?」  
 
The End  
 

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