薄暗い石造りの部屋の中、アゼレアは目を覚ました。  
「ここは一体…?」  
自分の置かれている状況が把握できずアゼレアは周囲を見渡した。  
長く俯いていたせいか首が酷く痛い。  
 
ガシャリ。  
 
痛む首を擦ろうと腕を動かそうとしたが、冷たい金属音を響かせただけで  
その行為を完遂することは出来なかった。  
 
「何で?これはどういう事?」  
アゼレアの両の手足には枷が嵌められていた。  
枷には鎖が付いていて、手枷の鎖はアゼレアの背後の壁から延びており  
足の鎖はアゼレアの足元に転がっている2つの重しにそれぞれ繋がっている。  
この状態では多少の身動きしかとれない。  
 
一体、何故、この様な事態に?  
アゼレアは目覚めたばかりの霞がかった頭で  
必死に記憶を辿ろうとした。  
 
「おやおや、ようやくお目覚めですか?聖女様」  
クククッ。と嘲笑と共に投げ掛けられた男の言葉によって  
アゼレアの思考は遮られた。  
 
だが、今の状況に陥った理由は思い出した。  
自分たちは戦に負けたのだ。  
アゼレアの率いる森緑エルフ軍は既にネバーランドの南東部一帯を支配下に置いていた。  
そして中央への足掛りとしてゴルデンに攻め入り、戦いに勝利したのだが  
その直後、南の湿原から現れた魔族と魔法生物の軍団に襲われたのだ。  
度重なる戦いで疲弊していた軍では、無能なカエル族しか生息していないと  
油断していた湿原からの奇襲に対処出来ず、為すすべもなく敗走し  
大将であるアゼレアは捕らわれてしまったのだった。  
 
「貴方が先程の軍を率いていた人ね。  
 私をこんな所に縛り付けて何をするつもりなのっ!」  
心に浮かぶ不安を悟られぬようにと、アゼレアは語気を荒げ男を睨み付けた。  
 
「その様な怖い顔をされては、折角の美しいお貌が台無しですよ。  
 おっと、申し遅れました。私の名はルドーラ。見てのとおりの魔族でございます。  
 この度は、森の聖女と名高いアゼレア様にお目に掛かれて光栄でございます。  
 附きましては、幾ばくかの御もてなしをご用意致しましたのでご堪能ください」  
 
ルドーラは恭しく一礼をすると呪文を唱えた。  
ルドーラの足元の床が淡く発光し、魔方陣が浮かび上がる。  
 
「ひっ」  
その魔方陣から現れたものを目にして、アゼレアは小さな悲鳴を上げた。  
 
それは触手の集合体だった。  
大小様々な大きさの触手は思い思いにその身を蠢かせている。  
粘液に包まれぬらぬらと光るそれが動く様は、見るのもに嫌悪感を抱かせた。  
 
「いやっ。こ、来ないで…っ」  
見るのもおぞましい触手たちはアゼレアに向かって這いずってきた。  
 
アゼレアは必死になって触手から逃れようとするが、それは鎖によって阻まれてしまう。  
ガシャガシャと鎖の音が部屋の中に虚しく響く。  
 
ジュウウゥッ。  
 
「きゃああぁっ!?」  
触手の1つがアゼレアの脚に絡みついた瞬間  
触手の触れた場所の服と靴が大きな音を立てて溶け出した。  
 
「ああ、安心してください。  
 この粘液は服を溶かすだけで人体には危害を与えませんから…」  
ルドーラが説明をしている間にも触手はアゼレアの肢体と這いずりまわり  
アゼレアの白い肌が徐々に露わになる。  
 
「…いや、見ないで、お願い…」  
ルドーラの舐めるような視線を感じ、アゼレアはいやいやと首を振った。  
この男の両の目と、額にある瞳に見つめられると  
心の奥底ー魂そのものまで犯されてるような錯覚に陥ってしまう。  
 
「クックック…。お気に召しましたか、私のおもてなしは?  
 ですが、面白くなるのはこれからですよ…」  
パチンとルドーラが指を鳴らすと、アゼレアの四肢に絡みつき  
肌の上を這っているだけだった触手の動きが変化した。  
 
「−−ッ。あっ、いやああぁぁ……っく、んぐっ、んーーンンーーッ!!」  
何の前触れもなくアゼレアの菊門に触手がねじ込まれた。  
比較的細めのものが数本、菊門から体内に侵入しアゼレアの内壁を責め立てる。  
 
いきなり後ろの穴を犯され、悲鳴を上げた口には  
極太の触手が1本飛び込んできた。  
それはおびただしい量の粘液を吐き出しながら口の中を犯していく。  
 
胸には細い触手が絡みつき、アゼレアの豊かな乳房は  
グネグネといやらしくその形を変えていく。  
2つの触手の先端が口のように開き、胸への愛撫によって  
起ち上がった乳頭に吸い付いた。  
 
「んんーーっ!うぐっ、んーー、ーーッ!!」  
アゼレアは鎖と触手によって身悶えすることも、声を上げることさえ儘ならず  
ただ、触手の愛撫を受け止めることしか出来なかった。  
口の端からは触手が出した粘液と、アゼレア自身の唾液がダラダラと流れてくる。  
 
アゼレアの瞳から涙が零れた。  
それは恐怖や悔しさから来るものではない。  
 
この様なおぞましい生物に身体を蹂躙されているにも拘らず  
その行為によって嫌悪感よりも快感を得てしまっている自分自身を恥じる涙だった。  
 
身体が熱い。  
身体の疼きが止まらない。  
 
心のどこかでは駄目だと思っていても実際には  
口の中で放たれる触手の粘液を零すまいと必死に飲み込み  
腸内の触手からさらなる快感を得ようと肛門に力を込めて  
中ものを締め付けてしまう。  
 
惚けた顔で涎を垂れ流し、身体をひくつかせているその姿は  
森の聖女と謳われていたときの面影は微塵も残っていなかった。  
 
「…くはっ、はあ、はぁ…」  
ズルリと口の中から触手が引き抜かれた。  
触手の責め苦から開放され、アゼレアは荒く息をついた。  
 
「どうでしたか、触手の味は?気持ちいいでしょう?  
 ほら、ココもこんなに濡れてますよ…」  
ルドーラはアゼレアの股間に手をやった。  
そこは愛液で溢れ、じっとりと濡れている。  
 
「ひゃあぁっ、ああ…っ」  
ルドーラの指がアゼレアの肉芽を擦りあげると  
アゼレアの口から一際大きい嬌声が上がった。  
 
「この触手の粘液は強い催淫効果があるのですよ。  
 どうです?早くアソコに熱いモノをブチ込んで欲しくてたまらないでしょう?  
 どうして欲しいのか、キチンと口で言うことが出来たら入れて差し上げますよ…」  
 
肉芽への愛撫を続けながら、アゼレアの耳元でルドーラは囁いた。  
 
「ああっ…、だ、誰が…あなたの…はぁ…モノなど……  
 あっ、はぁ…っ早く、その…っんく、…汚らわしい…手を  
 は、はなしっ、ああぁ…っ、離しな…さい…っ」  
 
押し寄せる快感に息も絶え絶えになりながらもアゼレアは必死に拒絶の言葉を並べた。  
 
粘液の催淫効果は十分に発揮しており、アゼレア秘所は切なげにヒクついている。  
少しでも気を抜けば自身の欲望に負けて  
ルドーラに自らを犯して欲しいを哀願してしまいそうになる。  
アゼレアはきつく目を閉じ、身体から湧き上がる肉欲と戦った。  
 
「ふん、強情な…  
 貴方がそこまで仰るのなら仕方がないでしょう。  
 私も紳士ですし、嫌がる女性を無理やり犯すマネはしませんよ。」  
 
ルドーラはあっさりとアゼレアから身を離した。  
それに伴い、胸と菊門を攻めていた触手の動きも止まる。  
そしてルドーラは振り返り、扉の向こうに呼びかけた。  
 
「リリー。入ってきなさい。」  
 
 
「リリー!な、何故あなたが此処に…っ!?」  
ほどなくして扉が軋んだ音を立てて開かれた。  
そこから現れた一人の少女を目にし、アゼレアは思わず叫んだ。  
 
その少女にアゼレアは見覚えがあった。  
彼女、リーガル・リリーはアゼレアの親友だった。  
二人は幼い頃からよく共に行動していたものだったが  
ここ数年は彼女からの音信はパッタリと途絶えてしまっていた。  
 
「お呼びでしょうか、ルドーラ様…」  
一糸纏わぬ姿のリリーはルドーラの元まで歩み寄ると膝まづいた。  
彼女の耳にはアゼレアの声は届かないのだろうか、  
アゼレアの呼びかけには何の反応も示さない。  
 
「よく来ましたね、リリー。  
 早速ですが、私に奉仕しなさい。」  
ルドーラはそう言うと自分の服を脱ぎ捨てた。  
 
ルドーラの男根は既に勃ち上がっており、それは赤黒く脈打っていた。  
リリーは嬉しそうに目を細めると、何の躊躇いもなくそれに舌を這わせた。  
根元から舌全体を使ってゆっくりと舐めていき、  
先端部分は舌の先を動かし刺激を与える。  
2つの袋は指を忙しなく動かして愛撫している。  
 
「…っ、なっ、リリー!そんな汚らしいこと止めなさいっ」  
アゼレアの制止など気にも留めずリリーは奉仕を続けた。  
ルドーラの肉棒を口一杯に咥え込んだ。  
リリー自身も興奮してきたのか、愛液が内股を伝い滴り落ちてくる。  
 
「フフッ、これに何を言っても無駄ですよ。  
 こいつは肉欲の虜となった唯のメス豚。  
 私の飼っている単なる家畜ですから。  
 リリー、放しなさい。  
 そろそろご褒美を上げましょう。」  
 
リリーの奉仕を止めさせるとルドーラはアゼレアの正面に座り込んだ。  
ルドーラの中心には先程よりも一段と膨張した肉棒が  
唾液によってぬらぬらと光りながらそそり立っていた。  
 
リーガル・リリーはルドーラの上に跨った。  
彼女はアゼレアの正面を向いて、ルドーラに後ろから抱かれる形となっている。  
 
「あああぁっ、イイっ!  
 ルドーラ様のモノ、太くて、熱くて、気持ちイイですっっ。」  
ズプズプ…。  
リリーの秘所がルドーラの熱くたぎった肉棒を飲み込んでいく。  
 
「ヒイィッ。アッアッ。  
 もっと、もっとたくさん突いてぇ―っ。  
 アアアァァァ―っ!」  
リリーの顔が快感に蕩けていく。  
ルドーラに突き上げられながら  
自身の手を片方は胸に、片方は肉芽に宛がい強く揉みしだいた。  
快感がより強いものとなる。  
リリーは獣のような嬌声を上げ、髪を振り乱し身悶えた。  
 
アゼレアは親友の行っている痴態から目を逸らすことが出来ずにいた。  
触手になぶられ、中途半端に追い上げられた身体は未だに熱を持ち  
アゼレアの精神を苛んでいた。  
身体の内側が刺激を求めて疼いている。  
手を自由に動かすことが出来たなら、今すぐにでも膣に指を突っ込み  
自慰に耽っていたことだろう。  
しかし、身体の自由を奪われているアゼレアには  
気持ちよさそうに身をくねらすリリーの姿を眺めることしか出来なかった。  
 
リリーの秘所はぱっくりと裂け、ルドーラのモノを美味しそうに咥え込んでいる。  
そこは悦びの涙を流しているかのように愛液を溢れかえらせていた。  
ルドーラに突き上げられる度にリリーの口から喘ぎ声が漏れる。  
その声はこの世にこれ以上の幸せは無いとでも言うような  
悦びに満ち溢れた声だった。  
 
自分の中もあの様にかき混ぜられたらどんなに気持ちいいのだろうか。  
リリーがされている様に自分も激しく突き上げられたい。  
 
リリーの快楽に溺れている顔を見ているうちに  
アゼレアの内から汚い肉欲が湧き上がってくる。  
今まで触手の催淫効果に抵抗していたが、それももう限界だった。  
 
「…私も、犯してください…。」  
アゼレアは消え入りそうな声で哀願した。  
 
 

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