「シフォン……何でこんなことを」  
ほかの武将たちとは別に独房に放り込まれたマユラは、かつての幼友達に問いかける。  
「ねえ、何で僕と一緒に戦ってくれないんだ……」  
「すまない。私はもう、戦うのに疲れたんだ……けど、お前ならわかってくれるだろう?幾人もの同胞を道具のように使い続けるつらさを」  
肩に痛みが走る。シフォンの手が自分の肩を強く握り締めている。  
「何でだよ。何でみんな僕と一緒にいてくれないんだ」  
肩を震わす「勇者」と呼ばれる友人の姿に、言いようも無い悲しみを感じる。  
「シフォン……無理をすることはない。」  
耳元で優しくつぶやく。近づいて、改めていつの間にか線の細い少年が、逞しい青年に成長していたことに気がつく。  
「私も、その苦しさは知っている。だから…誰か支えになってくれる人がほしかった。ブレイク…」  
なんとなしに、側にいてほしかった乳兄弟の名前をつぶやく。側にいてくれればもっとがんばれたのかな。  
「そうか……。みんな、僕よりも大事な奴がいるんだな……」  
ギリリと歯がかみ合う音が聞こえる。  
「な、シフォン!?」  
手枷で自由を奪われた体に、一匹の雄と化したシフォンがのしかかる。  
「ランジェも!クリスも!クソ!クソ!」  
手荒く胸元に手をかける、形のよい乳房が外気にさらされる。  
「やめろ……シフォン」  
制止の言葉も聞き入れることなく、手荒く乳房を揉みしだく。  
自分の体から突き飛ばそうとした腕は、たやすく掴み上げられ床の拘束金具に手枷をつながれてしまう。  
 
「ブレイクさんにはかなわないかもしれない……けど、僕は、僕は」  
ビィィィ  
下肢を包む青いスカートが無残に引き裂かれる。  
「やだ!やめろ!やめて…シフォン」  
シフォンの顔が自分の股に埋められる。背筋を悪寒が走る。駄目だ、駄目だ。それはあいつのものだ。  
「僕も大人になったんだ。マユラ、きっと僕のものになるよ。」  
腰をぐっと持ち上げられエビの様な格好をとらされる。下着の上から生暖かな感触が押し付けられる。  
胸は時に強く、時に優しく愛撫される。一人寝の寂しさを紛らわすための自慰とはまったく違った快楽が体を覆っていく。  
「マユラってこんなに感じやすかっただね」  
クチャクチャと水音を立てる秘所を弄り回しながらシフォンが声をかけてくる。  
「それなのに、経験がな…」  
「やめろ!」  
言いかけた言葉をさえぎる。そうだ、だけどそれはあいつの為に取っておいたものなのだ。他の誰に散らされるものではないのだ。  
「そんなに恥ずかしいのかい?じゃあ、なくしちゃえばいいんだよ。ランジェだって最初は恥ずかしがっていたけど、なくしたら、素直になれたんだよ」  
下着が破り取られる。熱い塊が押し入ってくる。  
「やめろ!?いやぁぁぁ!」  
痛みで頭が真っ白になる。罪人になったあいつの顔が頭をよぎる。  
相変わらずシフォンは、私の足の間で体をうごめかせている。  
何かを語りかけてくる。唇に生暖かい感触が押し付けられる。  
ああ、嫌だ。うっとおしい。  
 
腰の辺りがむずがゆくなる。胎内にある何かにこすり付ける。  
もっともっとだ。  
「自分から腰を使い出して……マユラもいやらしいね」  
何を言っているんだ?腰を使う?  
お腹の奥にずんずんと何かが当たるたびに頭が白くなる。  
考えるのが億劫になってきた。そうだ、もうどうでもいいんだ。あいつは罪人だし、私はもう何か目的があるわけでもない。  
「マユラ、いい?行くよ?中に出すから。僕の子どもを孕んだら、きっと僕のものになってくれるよね?」  
「!?」  
子ども?誰の?ブレイクの?じゃない。  
そんなのは嫌だ!いやだいやだおやだイヤだ、だから抜かなくちゃ。  
必死で腰を離そうとするが、がっちりと押さえつけられた腕は振り解けない。  
「いぁあ!いやぁああ!」  
取り乱す。腰をひねる。  
「そんなに激しくしたら…ううっ」  
中に熱い液体が入ってくるのがわかる。  
ぐったりと重いものがのしかかってくる。  
「大丈夫。孕むまで何度も何度もしてあげるから。だから、僕のものでいてよ。マユラ」  
 
 

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