俺がこの世界に来てから色々不快なことがあった。
神器とかいうやつのせいで命を狙われたこと。
そしてヴァラノワールとかという学校の奴等が一緒に来る事になったことだ。
こいつらには本当に腹が立つ。
俺がこの異世界にたった一人でいるつらさをわかったかのように俺を慰めてくる。
あんな奴等に俺の気持ちがわかってたまるか。
トントン
宿のベットに横になりながらそんなことを考えているとふとノックの音がした。
今は人に会いたい気分ではないしめんどくさいので放っておこう。
トントン
「アキラさん、失礼しますよ。」
しかし放っておいたというのに勝手に入ってきやがった。
けだるい中起き上がり見てみるとネージュだった。
こいつは初めて会った時から何かと俺の面倒をみようとしてくるうっとうしい奴だ。
だがこちらの返事も待たずに入ってくるような奴じゃなかったはずだが。
「チッ…なんの用だよ?」
「アキラさんが今日の戦いで調子が悪かったみたいなので心配になって…」
たしかに俺は今日の戦闘の時軽いミスをしてしまい怪我をしてしまった。
この世界に来た当初の俺ならともかく今の戦闘に慣れた俺ならしないようなミスだ。
そう戦闘になれた俺なら…
だがその怪我をした理由というのが戦闘に慣れた自分に恐れを感じたからというには皮肉なものだ
「アキラさん何かあったんですか?
私でよかったら相談に乗りますよ。」
ネージュはそんな俺の気持ちもわからず聞いてきやがる。
「別になんでもないさ」
「なんでもないって感じじゃなかったですよ。
私にできることがあったらなんでもしますよ。」
本当に腹が立ってくる。
俺のことを全部知っているかのように言ってきて、何がなんでもだ。
「だから何でもないって言ってんだろ!」
怒りのあまり思わず声を荒げてしまう。
ネージュはそんな俺に一瞬ビクッと体を奮わせる。
だがそれも一瞬ですぐに俺を見つめ
「私はアキラさんのことならわかってます。
だからもっと私を頼ってください。」
なんて言ってきた。
なにが俺のことをわかってるだ。
そんなことを言ったところでどうせ俺になにもできやしない。
なんでもしてやるといったとこらで俺にしてやることなどない。
そこでふと自分の中で激情が沸いてきた。
「なんでもしてくれるんだろ?
じゃあこんなことでもいいんだな」
俺はその激情にまかせてネージュを押し倒していた。
「きゃあ、アキラさん…」
いきなり押し倒されたネージュは不安気な瞳で俺を見つめている。
そんな姿に多少心が痛んだが俺には関係ない。
「アキラさん、いったい…」
なにかを言おうとするその口を接吻でふさいでやる。
そして舌を入れネージュの口内を楽しむ。
「んんん…アキラさん…」
ここまでしてるというのにネージュは目を閉じ必死に俺の舌に自分の
舌を絡ませ俺に合わせてくれている。
「くそっ…」
不快感がおもわず声に出てしまった。
てっきり俺を跳ね除けて逃げていくとでも思っていたのに。
「これから何をするかわかってるんだろう?
逃げなくてもいいのか?」
まさか何もわかってないのかと思い聞いてみる。
「はい…わかってますよ。」
「だったらなんで?」
「私はアキラさんがいきなりこの世界に連れてこられてどれだけ苦労したか
そしてどれでけ頑張ってきたかもわかってます。
だからわたしと…その…することで元気がでるなら…いいですよ…」
そう言うとネージュは俺に押し倒されている状態だというのに
真っ赤になりながらも自ら服を脱ぎだしていった。
「なっ…なんだよそれは。ふざけんなよ!
同情だけで俺に抱かれるっていうのかよ!
馬鹿にするのもいいかげんにしろ!!」
「そんなことないですよ。アキラさんだからですよ。
たしかに最初のころは同情とかそんな気持ちもありました。
でもなんだかんだ文句を言いながらも決して逃げず頑張ってきた。
そんなアキラさんだから皆魅かれて一緒にいるんですよ。
アキラさんは自分を軽視しすぎです。
私だってアキラさんことが…好きですし。」
ネージュは俺の発言に驚いたのか目をパチクリさせ不思議そうに俺を
見つめていたがすぐに真剣な顔になり自分の気持ちをぶつけてきた。
「なっ…本気で言ってるのか?」
「こんなこと冗談で言いませんよ」
たしかに言われてみれば戦闘の時は積極的に俺の援護にまわってくるし
あのおせっかいも同情かと思ってたが好意の表れだったのか。
しかしそんなことを言われたところで俺はこんなことをしてしまっているんだ。
今更はい、そうですかと言える訳がない。
だがネージュは俺のそんな葛藤もわかっているのか
「アキラさん、私はアキラさんのことが好きだから抱かれたいとも思ってますし
アキラさんは一人で悩みを溜め込んでるからこんな形とはいえ悩みをぶつけてくれて
私は嬉しいんですよ。
だから気に病まないでください。」
こんなことを言ってきた。
ここまで言われてしまったら完璧に俺の負けだ。
「なあ、そんなことを言われても俺はお前のことが好きかどうかわからない。
むしろお前の好意をうっとうしくさえも思っていた。」
俺のそんな発言にネージュはあからさまにおちこんだ顔を見せる。
「でも…俺はこの世界でたった一人だけだ。
だからこんな俺でも慕ってくれる奴がいるなら嬉しい。
そして頼れる相手がそいつしかいないというのなら
そいつに頼ると思う。」
今更、素直に礼なんて言えはしない。
だからこんな風にしか自分の気持ちを言うしかできない。
だがネージュは俺の気持ちなんかお見通しなのだろう。
「はい。もちろんじゃないですか。
でも頼れる相手が私だけってことはありませんよ。
皆を頼りにしていいんですよ。
皆、アキラさんの味方です。」
笑顔で嬉しいことを言ってくる。
「でも…」
急に今まで以上に真っ赤になり口篭っていく。
「んっ?」
「私を特別頼りにしてくれたら嬉しいです。」
そこまで言われてしまったら
「もう我慢できない…するぞ?」
「はい…きてください…」
ネージュの脱ぎかかっていた服を完璧に脱がしていく。
途中少々てこずったがネージュも協力してくれ無事脱がすことができた。
全裸のネージュを見つめながら本当に最後の確認をする。
「俺はまだネージュのことを好きとは言えないけど
それでもいいんだな?」
せめて嘘でも好きと言ってやればいいのに
言わない自分がつくづく最低だと思う。
だがネージュがここまで自分の気持ちをぶつけてきたのだから
嘘でそんなことは言いたくなかった。
「んっ…」
そんな俺にたいする答えはネージュのキスだった。
もう言葉はいらないネージュの瞳はそういっていた。
俺はネージュの意外にふくよかな胸に舌を這わせていく。
「んっ…ああ」
唇を使いその頂点を吸いながら掌で二つの乳房を包み捏ねくりまわしていく。
俺の愛撫で感じてくれているのだろう
ネージュはわずかながら太腿をくねらせている。
「んっ…ん、あっ……」
乳房全体に唾液をつけがらすっかり硬くなった突起を指で弄んでいく。
ネージュの胸は決してでかいわけではないが柔らかく揉み応えがあった。
何度揉んでいても飽きない。
「すごいいい」
「ああっ…そっそうですか…
私の胸いいんですか…?」」
胸に与えられる性感が体中を駆け巡り涙目になりながらも自分の胸が
俺を喜ばせてるの嬉しいのか健気にも聞いてくる。
「ああ。でもそろそろこっちも」
そう言うとネージュの太腿の間に手を入れていく。
「んうっっ…」
反射的に太腿を閉じようとするが俺の手はすでに
花弁の淵を弄んでいる。
「あっ…あんっ…」
今までされていた胸と違いあきらかに強烈な刺激に
ネージュは感じきっている。
なにより今まで思ってきた相手に抱かれるということが
ネージュをより感じさせていた。
ネージュがより感じてきている間に俺は陰唇中に舌を入れ
奥から溢れてきている愛液を掬い取っている。
自分の中に俺の舌が入れられているということが
恥ずかしいのかネージュは両手で自分の顔を覆い隠している。
そんなネージュを見て俺のモノはすでに痛いくらいに勃起していた。
(そろそろいいかな)
ネージュの方もずいぶんと濡れてきているので
最後に露になった陰核を軽く吸って愛撫を終わりにする。
「きゃぁ…んんっ…」
突然今まで一番強い刺激がきたためネージュは小さいながらも
あられもない声を出してしまった。
「初めて…だよな?」
軽く膝を屈曲させた状態で聞く。
「はあ…はっはい。」
息も絶え絶えな状態だが俺の質問にははっきり答えてくれている。
「いくよ…」
そして俺の求めにはっきりとうなずいたのを確認し
俺はネージュの花弁に挿入した。
「っ!!んんっ…」
さすがに痛むはずだ。
だがネージュは軽く声を出しただけで後は平静を装っている。
「ネージュ、優しくする」
そんなネージュがいとおしく思え優しい気持ちになる。
「平気ですよ…んっ…もっときてください…」
だがネージュは健気にもそんなこと言ってくる。
俺は言い返そうとも思ったがネージュはきっとつらいなどとは言わないだろう。
だから何も言わずこのまま続けようと思った。
俺は自分自身を入り口付近まで戻るとまた奥まで突きこんだ。
内壁がかきわけられてる感覚に初めてのネージュは思わず喘いでしまった。
「うっ…あん…あっ…」
お互いの局所が絡み合う音がこの部屋に鳴り響く。
ネージュも成熟している体なので除々にこの行為になれ感じてきていた。
「あっ…あっ…」
局所から出る水音も一層激しさを増していく。
そして俺は律動で揺れる乳房を揉みながら律動を激しくしていく。
性感両方に刺激を受けその快楽のためネージュの顔は恍惚に染まっていた。
「気持ちいい?」
その顔を見たためついつい訊ねてしまった。
気持ちいいだろうけどついさっきまで処女だった
ネージュがなんて答えるか気になるな。
「あっ…あっん…アッ…アキラ…さん、愛してます…」
そんな快楽に苦しみながらの愛の告白。
俺は体より心のほうが満たされていくのを感じていった。
そして体のほうを満たそうとさきほどより貪欲に腰を振り出した。
「あっ〜んっ…あっ…あっ…」
俺が組み敷いて快楽に喘いでいるネージュ。
そんな光景を見ながら腰を振る。
このままずっと繋がっていたい気持ちさえも起きてくる。
だが限界は訪れる。
「いっいくぞ」
限界を迎え俺のモノはより一層膨張する。
ネージュも自分の中で俺のモノが膨張したのに感じたのか体を奮わせた。
「んっ…きっきて……」
「くっ…」
俺のモノが奥深くに入り注ぎ込んでいった。
「あっ…あ〜…んっ…」
ネージュも達したのか背を反り返らせ今まで一番大きな声で喘いだ。
その喘いでいる唇がとても綺麗に見え俺はその唇を奪っていった。
◆
朝日を閉じた目で感じ目が覚めた。
今日もこの世界での一日の始まりを嫌でも
感じさせるから俺は朝日は嫌いだ。
無性に嫌な色に見えてしまう。
だが始まってしまったものはしかたがない。
軽く憂鬱な気分になりながらも起きようとする。
だがそこで初めて体の違和感に気づく。
「んっ…!」
俺は驚き目を開けるとそこには
「んっ〜」
俺の体にのしかかり寝ているネージュがいた。
「なっ…!」
さすがに驚くがすぐに昨晩のことを思い出した。
「あ〜。俺、ネージュとやっちゃたんだな…」
口では後悔しているように言っているが俺の気持ちは
晴れ晴れとしていた。
ネージュのおかげで俺はこの世界でたった一人ではないと実感できた。
だからネージュには感謝しなければならない。
だが他の奴らにばれない様にネージュを部屋に戻さなくてはならないと思うと
頭が痛くなってくる。
見つかったら何て言ってくるかわからない連中だ。
「ふぅ〜」
溜息をついているとまた朝日を感じた。
さっきまでは憂鬱な気分にさせた朝日を見る。
その朝日は今までと違いとても綺麗に見えた。
======完=======