「アキラ殿、今夜共に酒でも飲まぬか?」
この時、俺は夕食を取ったら別にすることもなかったし、たまには酒でもいいかなと思ったので
軽い気持ちですぐに了解した。
「うむ、ならば夕食の後に私の部屋に来てくれ」
そして夕食を取りしばらくしてからル・フェイの部屋に行く。
2、3度ノックしてから扉を開ける。
「ル・フェイ、入るぞ。」
「んっ…。アキラ殿遅かったのう。」
そこにはすでに酒を飲みまくっているル・フェイがいた。
「おい、もう始めているのかよ。」
「そんなことはいいから、ほれっ、おぬしも飲め。」
まあ付き合うとは言ったんだから付き合わなくては悪いよな。
そして俺も一緒に酒を飲みだしていった。
「っ…」
不味いな。ル・フェイに付き合って飲んでたらちょっとやばくなってしまった。
なぜか今夜のル・フェイはいつもとは違い酒を味わっているという感じはしない。
そのためか妙に俺に絡んできて酒を飲ませてくる。
「ル・フェイ、酔ってるのか?」
「酔ってなんかおらぬよ。おぬしは私が酔ってると思ってるのか?」
いや顔を真っ赤にしてそんな酒臭い息を吹きかけながら言われても説得力なんてないんだが。
「むっ…もしや、おぬし疑っておるな。」
だから自分の状況と周りの空になった酒瓶の数を考えてから言ってくれ。
ちなみに俺もこの空瓶の数に協力したが精々二、三本で残りはすべてル・フェイだ。
その数はというと数え切れないほどとしかいえないな。
「だからおぬしは私の話は聞いておるのか!」
「ああ、聞いてるよ。ル・フェイは酔ってないんだろ。
でもなル・フェイは平気でも俺はもう駄目だからそろそろ終わりにしないか?」
正直これ以上ル・フェイに絡まれたくないたくないからという気持ちもあるけど。
「まったくこんな美女に酒を注いでもらっておいて断るとはもったいないことをするのじゃな。」
「神官がなにを言ってるんだよ。」
まったくル・フェイってこんな奴だったけ…
「そうじゃな、確かにおぬし達に出会うまでの私だったらこんなことは言わなかったのじゃろうな。」
「じゃあ俺達のせいでこんな悪神官になっちまったってわけか。」
「そうじゃな確かにおぬしのせいじゃな。
ここはやはり責任をとってもらわねばならぬな。」
責任か…。確かに俺は迷惑をかけてきたからしかたないかな。
「まあ俺に出来る事なら別にいいぞ。」
「そうじゃなぁ。ならばこの私のこの気持ちを鎮めてもらおうかな。」
「えっ…それってどういう…んっ」
俺が疑問を口にしようとするとル・フェイが唇で俺の疑問を防いできた。
ル・フェイの唇は酒を飲んでいたために随分と酒臭かったがそんなことをどうでもよく思わせる
くらいに気持ちよかった。その心地よさに思考が止まってしまっている間にル・フェイはさらに
俺の唇をこじ開けて口の中に残っていた酒を注ぎ込んできた。
「んっ…!!」
注ぎ込まれたと同時に咽が焼け付くような感覚がきた。
ル・フェイの奴なんて酒を飲んでるんだ、今まで俺の飲んでた酒とは比べ物にならないぞ。
「は、ふぅ‥‥‥」
だがル・フェイはそんな俺の気も知らずか自らの口にあった酒を注ぎ終えると
今度は唇を吸い立ててきた。しかも俺が逃げられないように頭を押さえ込んできた。
「んっ……ふぅ…ちゅ…」
抵抗しようにも頭をしっかり押さえられている、いや仮に押さえられていなかったとしても
この心地よさの前では抵抗しようなんて気は失せたかもしれない。
「……ん、むぅ」
抵抗しないのをいいことに存分に俺の唇を味わったため満足したのかようやく唇を離してきた。
「ル・フェイ、なんの真似だ?」
「なんじゃこの酒はまだきつかったのか。」
「そういう問題じゃないだろ!!」
いくらなんでもさっきのあれは口移しで飲ませましたで済むようなものじゃなかった。
そもそも口移しという行為自体がおかしい。
「ならばあの口付けのことか?」
「あたり前だろ!いきなりあんなことして…。
そもそも神官があんなことしていいのかよ?」
「そうじゃな確かに女神神官である限りその身は女神に捧げられることになっているため
当然、異性との交際も禁止されている、つまりさっきの行いも許されんじゃろうな。」
「だったらなんでっ?」
「じゃがなそういったいくつかの戒律があるものの、禁酒や殺生はおぬしも知っておるとうり
禁止されていない。」
確かにそこまで禁止されていたら戦いなどは出来ないだろうし、今こうして酒を飲んでいる事も
出来てなかっただろうな。
「これは有事があれば戦士として戦うことを義務付けられているからで、神官とはい
っても道徳と戒律さえ守っていれば、暮らしぶりは一般のそれとほぼ変わらないも
のとなっているのじゃよ。」
「つまりどういうことなんだ?」
正直ル・フェイが何を言いたいのかよくわからない。
「つまり…」
常に物怖じしないル・フェイにしては珍しく言いにくそうにしている。
「酒の席のでの過ちならば双女神様も見逃してくれるかもしれん…。だから…。」
「それって…」
「だから…抱いてくれんか?」
俺はこの世界では、いやこの世界に来る前だって神などはまったく信じていない。
だからル・フェイがいったいどれだけ苦悩してこの神を裏切るという考えまで至ったかなんて
わかりはしない。だがル・フェイの俺を思っている気持ちなら充分伝わってくる。
ならそんな気持ちを裏切るわけにはいかないな。
返事の変わりにさっきのお返しとばかりに今度は俺の方から唇を重ねていった。
柔らかな感触を味わい、触れ合わせたまま角度を変えル・フェイを味わっていく。
ひとしきり味わうと唇から離し今度はうなじを吸い立てていく。
「あっ…跡が残ってしまう…。他の者にばれてっ…あんっ。」
確かにル・フェイは肌の露出が多い服装をしているから跡が隠せない。
それでばれてしまったら、やばいな。
「んっ…。そうだな。」
文句を言ってくるル・フェイを無視しさらに吸い立てていく。
白い肌は酒が入っている為仄かに赤みがしている。
その赤みがかかった肌にさらに赤い跡を付けていく。
「くっ…。こんなにしおって…、これでは首を隠さなくてはいかん…。」
「でも首だけ隠すっていうのも変だよな。だったら…」
そう言い唇を首筋から離し今度はその体全体を狙って吸っていく。
「こうやって一杯跡を付ければ全体を隠せていいよな。」
「そっ…そういう問題じゃ…。」
口では文句を言うが本気になって抵抗する気がないことはわかる。
そしてル・フェイの服とはいえないような服を脱がしていく。
多少てこずったがル・フェイも協力してくれたしそもそも脱がしやすすぎだろ、これ。
脱がし終えル・フェイの胸が露になる。
元々の服があれなためわかっては、いたがやはり実際に見るとやはりすごいな。
「むっ…。私の胸に興味があるのか?」
ジロジロ見てたのがばれたか。
「そうじゃな。私が見た文献に丁度いい方法があった。」
「えっ…!?。」
「これが精液か…。予想以上じゃな。」
やばいそんな光景を見てたらまた…
「んっ。いまだに大きいままじゃな。」
「それだけル・フェイが魅力的ってことだよ。」
半ばやけで言ったのだがそんな言葉を聴くとル・フェイは先ほどまであんな行為をしていたとは
思えないように真っ赤になってしまっていた。
やばいこっちまで照れてきた。
「ええと、じゃあそろそろするぞ?」
俺からすればただの確認なのだがル・フェイからすれば神官として背徳的行為を行うという意味をもつ。
そのため決心はしていたのだろうが戸惑いが見れた。
しかし戸惑いながらも小さく、だがそこに明確な意思を見せ頷いた。
だから俺はそんなル・フェイを抱きしめそのまま押し倒していった。
そのまま胸と花弁の両方に愛撫をくわえていく。
やはりさきほどの行為で自分自身も感じてきていたのかその花弁はすでに愛液を垂らしていた。
ここまで感度が良ければもうできると思い自らのものを掴み花弁に軽く擦りつけていく。
そしてもう一度ル・フェイを見て迷いがないのを確認するとそのまま胎内へと入れていった。
「んっ…。ああぁ!」
軽く抵抗を感じたがそのまま押し込んでいくとすぐに奥にまで到達した。
「アキラ殿、気持ちいいか?」
「ああ、すごく…」
「そうか…。ならもっとよく…する…。」
そう言うとル・フェイは自ら腰を振ってきた。
「くっ…。」
「んっ…。はぁ…あん…」
けして余裕があるわけではないだろう。それはル・フェイの顔を見ればわかる。
いくらあまり痛みを感じていないとはいえ処女なわけだ。
だがル・フェイはそんなことは感じさせようとせずあくまで俺の快楽の為に腰を振ってきている。
一度いった為肉体的な余裕は若干感じられたが精神的にはもう限界だ。
「どうした?おぬしは…もういいのか…」
「ル・フェイ!!」
そのまま自らの快楽を貪るためだけに腰を打ち付けていく。
普段はあんなにも毅然としているル・フェイを押し倒し、普段の理知的な様子から想像も
出来ないほど快楽に酔っている顔を見せられ、なによりもそんな状況を自らの行動でつくり
だしていくという事実が肉体的な面ではなく精神的な面で高まらせてくれる。
じゅぶじゅぶと、奥の壁を突き破る勢いで、ただ律動する。
「くあっ!‥‥‥はあ、は、激しすぎる!」
「くっ…。ル・フェイ!!」
限界を感じ引き抜こうとする、しかし思いとは裏腹に体は前に倒れていく。
一瞬不思議に思ったがよく考えれば当たり前な話だ。
酒を飲みまっくた状態でこんな激しくすれば倒れるよな…。
ル・フェイの胎内に注ぎ込んでいく感覚を最後に俺の意識は消えていった。
翌朝目覚めたら二日酔いだった。
「頭が痛い…。水でも飲みに行くか。」
頭の痛みに耐えながら必死に台所へと向かっていく。
台所へついたらそこにはル・フェイがいた。
「平気か?ほら水じゃ。」
「ああ、すまない…。」
水を飲んだら少しは落ち着いてきた。そこでひとつの疑問が生まれた。
「なあル・フェイ、昨日の記憶があまりないんだが?」
「なんじゃ、覚えておらんのか。
おぬしは私に付き合って飲んでるうちにいきなり倒れてしまったんじゃよ。
まったく自分の限界くらい考えて飲むんじゃな。」
「ああ、そいつは悪かったよ。」
しかしそれだけだったかな。他にも何かあった気がしたんだが…。
俺がそんな考えにふけってるうちにル・フェイは行ってしまおうとしていた。
去っていくル・フェイの服装はいつものあの格好ではなく肌の露出がないものだった。