「終わったな。」
「ああ・・。」
「結局、人間への転生法は見つからなかった。」
「マユラ・・・。」
「解ってはいたさ。所詮、魔族の私が人間になろうなど永遠にかなわぬ夢だった。」
「・・・。」
「結局、この戦争も私にとって何の意味もなかった。」
「そんな事無い!。君が居なければこの戦争も終わらなかった。君が居たからこの世界を平和にできたんだ。」
「フォルト・・・。」
「それに、まだ完全に人間になれないと決まった訳じゃない。僕と一緒に、人間になる方法をさがしていこう。」
「いいのか?」
「かまわないさ。だって君は・・・。君は僕の大切な人だから。」
「ありがとう、フォルト。私もだよ。」
「マユラ・・・。」
「そう、例え昨日この場所でヒロを口説いてたとしてもこの気持ちは変わらない。」
「・・・・・・・・えっ?」
「今おまえの後ろでティナ達が変な道具を持ち恐い顔をしていようとも、私はおまえが大好きだ。」