「アキラ、アキラってば!」
まどろみの中、誰かの声が聞こえる、、、
瞬間。光が目を襲うとそこには赤い髪の少女が立っていた。
「ねぇ、起きてよ!」
よく姿が見えないが、その髪の色とはきはきとした声ですぐに誰だか分かった
「、、、ミュウか?」
「良かったぁ、心配したんだよ!いくら呼んでも起きないんだから。」
(何で寝ていたんだ?)
まだ朦朧(もうろう)とする意識の中、辺りを見渡すと大きなキノコやら菌類が胞子を放っている。
「落っこちたんだよ、ボク達。」
「落ちた、、?」
状況が掴めない俺に彼女が言った。
「うん、ほらあの場所から。」
上を見るとほんの少し光が差し込んでいる、どうやらかなり高いところから落ちたようだ。
「あんなところから、、、よく生きてたな俺達。」
「多分周りのキノコとかがクッションになったんだよ。おかげで服が汚れちゃったよ。」
よく見ると彼女は胞子まみれだった。
まあ、助かったんだ。と少し膨れてる彼女をなだめた。
「おーい、大丈夫ー?」
上からはミュウの親友のナギの声が聞こえる
「大丈夫だよー!」
ミュウが言葉を返す。
「