圏外  
今、アキラの手にある携帯電話には必ずこう表示される。  
この世界に召還されてからアキラは独りになると必ず携帯電話を覗くようになった。  
当に通話は不能だとわかっているにも関わらず、何かあきらめのつかない表情でいた。  
チキュウではとっくに型遅れの機種。高校入学の際に父親からもらったものだ。  
友人の少ないアキラは当然登録されている番号も少ない。もっぱら家族からの連絡用だ。  
新しい方がいいに決まってると思ってはいたが、なぜか変える気もしないでいたから放っておいたらあっという間に型落ちしてしまっていた。  
「アキラーーー」  
向こうから自分を呼ぶ声がする。アキラはポケットに携帯を押し込んだ。  
「なにやってんの?」  
この世界にきて出合った神官見習いのアルフリードが駆け寄ってきた。  
なんでも俺の持っている神器をおって神官ル・フェイのお供をしていたらしい。  
自身も神官候補という立場にもかかわらず本人の意識の低さが見え隠れしル・フェイも苦労が見て取れた。  
開けっぴろげですこし図々しい性格をしているがアキラとは比較的仲がいいほうだ。  
「いや、なんでもない」  
「ふーん、ま、いっか。それよりマックスたちが呼んでたよ。」  
次にいくところがきまったということらしい。  
「ああ、わかったよ」  
アキラは先行するアルフリードの背後から気取られぬようにため息をつくのだった。  
*  
ザシュ!!  
アキラの斬撃によって崩れ落ちるモンスター。  
「だいぶ上達したじゃねーか」  
ガハハハと豪快に笑うゲイル。だがアキラにとっては必ずしもうれしいことばかりではなかった。  
(…こんな事が上達したってな)  
チキュウとは違って「殺す」という行為が一般人にも身近に存在するネバーランド。  
モンスターに限らず、人に対してもだ。  
アキラはこの世界に来て人を殺すことを知ってしまった。最初は召還という禁じられた行為を  
隠蔽するために送り込まれた刺客。それらの手から逃れるために、アキラは自分が生きるために人を殺した。  
仕方がないとあっさりと流すゲイルやマックス。やらなければ生きていけない、  
そんな世界で生きてきた彼らとアキラとでは認識に違いがあって当然だった。  
ネバーランドはそういう世界だと頭ではわかっていてもアキラは完全に割り切る事ができないでいた。  
(だけど慣れていくんだろうな…この行為も)  
初めて人を切った感触をアキラは自分の手を見るたびに思い返していた。  
が、いつの間にか忘れてしまうかもしれない。  
「慣れ」という名の感覚の麻痺がアキラには恐ろしかった。  
                          *  
クリングゾールという教祖の率いる教団の野望阻止のために神器を回収していく旅。  
その合間の休日、アキラはとある町の川のほとりに腰を下ろしていた。  
癖になっている携帯電話の電源をいれて見てみると相変わらず画面にアンテナ表示はない。  
通話可能だったら…  
そうだったら真っ先にアキラは電話をかけるだろう。疎遠になってるといえなくもない  
関係だったがそれでもないがしろに思ったことは一度もない。  
今、自分のおかれている状況、殺しが身近にある世界。自分も手に染めてしまった。  
自分の思いのたけを存分に吐き出したい…  
友人の少ないアキラにとって身近な存在はやはり家族だった。  
両親なら聞いてくれるか?そんな思いがアキラの心にはあった。  
(ホームシックって言えばいいのか…こういうのは)  
何度ついたかわからないため息をまたしてもアキラは吐くのだった。  
そんな時だ。  
「あいっかわらずしけた顔してるねー」  
アキラが顔を上げるとそこにはアルフリードの姿があった。  
「…なんのようだよ」  
悪気はないにしてもついぶっきらぼうに返事してしまうアキラ。  
「用がなきゃいけない?」  
「からかってんのかよ」  
そんなつもりはないよ、とアルフリードはアキラの隣に座り込む。  
「ね、今何もってたの?」  
「なんでもない」  
いちいち説明するのも面倒だという態度にアルフリードもめげないでいた。  
 
「うっそだー、この前もそれ持ってたよね。なんなのかずっと気になってたんだー」  
「…離れた人と会話する機械」  
根負けしたのかアキラは携帯電話をアルフリードのほうによこして説明した。  
「へーチキュウってすごいんだ。そんなのがあるなんてねー」  
はじめてみる機械に目を輝かせながらじろじろ調べるアルフリード。  
「ね、どんなしくみなの?」  
「知るわけないだろ、その道の技術者じゃないんだ」  
「なーんだ、それじゃさ、動かして見せてよ」  
その言葉に表情を暗くするアキラ。  
「それができれば…苦労しない」  
最低でも二台は必要だし、そのための設備がととのってないネバーランドじゃ無理だと説明する。  
「じゃあ動かないんだ、これ」  
「そういうことだ」  
正確には電話として機能しないということだが、間違ってはいないだろう。  
そのうち本当の置物になるだろうし。  
 
実際に話しているところを見ることができないと知ったアルフリードは、つまんないと言いたげな表情でアキラに携帯を返した。  
「じゃあそんなのもってても意味ないじゃん」  
その言葉にアキラは少しむかっとした顔を浮かべる。  
そんなことは百も承知だ。それにすがってる自分が情けないってこともわかってる…  
アルフリードにとってはなんでもない一言だが、アキラには何か見透かされているような気がした。  
「ああ、そうだな」  
はき捨てるようにその場を後にするアキラだった。  
「…馬鹿」  
                      *  
一人になるといつも何かを覗き込むアキラ。  
それが離れたところから誰かと会話するための機械。  
ここでは会話できない。  
でもいつも覗き込む。  
そんなことから導き出される答えは一つしかない。  
アキラは誰かに本音を打ち明けたいのだ。  
そんなサインに気づいてはいるがアルフリードはどうしたらいいのか決めかねていた。  
やはりこういうときにはル・フェイに聞いてみるのが確実かもしれない。  
そう思ったアルフリードはル・フェイのいる宿屋に向かった。  
「ル・フェイ、いるー?」  
部屋ではル・フェイがなにか本を読んでいた。  
「アルフリードか、どうしたのじゃ」  
「うん、あのさ…」  
アルフリードはアキラの様子等、今までの経緯などを話した。  
「あたしも、なにかしてやりたいとおもうんだけどさー」  
「ふふ、なんじゃアルフリード、アキラに気があるのか?」  
いきなりなにを言い出すのかアルフリードの顔が紅潮する。  
 
「人を好きになるのは自然な事じゃ。それが神官たるものであっても恥じる事はない」  
「ル・フェイ!!」  
からかい半分で本当に聞く気があるのだろうか?  
うんざりしたアルフリードにル・フェイがようやくまともに答え始める。  
「おぬしはどうしたいのじゃ?」  
「あたし?あたしは…その元気になってもらいたいって言うか、  
せめて自分の気持ちぐらい打ち明けてほしいって思ってるよ」  
だがどうしたらいいのか。  
アキラは状況が状況だしなかなか自分の本心を打ち明けてくれるはずもない。  
安易な慰めなどアキラにとっては逆効果だろう。  
「ふむ、だったらお主。アキラの側にいてやるがよい。それだけでも随分変わってくるじゃろう」  
こういうのは我等、大人のすべきことなのじゃがな。ル・フェイはそう続けた。  
「うーん、そだね。やってみるよ」  
そう決意すると、アルフリードは早速といわんばかりにその場をあとにした。  
「じゃが、アキラは気難しいぞ。気をつけるんじゃぞ」  
                            *  
それから、アルフリードはアキラといる時間が増えた。  
取り留めのない会話を交わしたりするのが主だったが、アキラもなんだかんだいいつつも悪い気はしてないようだ。  
アルフリードの軽口をアキラがムキになって返す。そんなやり取りをよく見せるようになっていた。  
ゲイルとファインがル・フェイにのみ比べに負けてるのをみて驚いたり、ファインの道化っぷりをみてあきれたりといった具合に。  
もともとアルフリードにとってアキラは第一印象からそんなに悪い印象は受けなかった。  
確かにぶっきらぼうで素直でないことは一目でわかったが、からかうと顔を真っ赤にして照れたりするかわいい一面もあって  
悪い人間でない事ぐらいすぐわかった。  
それは周りの仲間達にとっても理解してるようで、なんだかんだといいながら気を使ってる仲間も多かった。  
そんなある日、町でアルフリードはヴァラノワールから来た新たな仲間の一人、ネージュがアキラに話しかけているのを見かけた。  
以前からもフレデリカ、キュオなどはよくアキラに話しかけているようだがまた  
ふえたようだ。  
(結構、もてるんだよねー)  
顔は美形。  
腕は立つ。  
性格は…素直じゃないけど悪くはない。  
(条件はそろってるんだよね)  
アルフリードはそんなアキラの姿をみるとむかむかするのを感じていた。  
 
そんな時はきまってアキラ本人を使って気晴らしをするがアルフリードだった。  
なにか話しを終えたアキラが独りになったのを見計らってアルフリードは後ろから近づく。  
「なーに、でれでれしてんだか」  
「なんだアルフリードか…」  
「なんだはないでしょ。なんだは」  
いつものように軽口を応酬がはじまる。アルフリードは早速、先ほどの事を話題にする。  
「で?アキラはああいう清楚なのがタイプなんだ?」  
何のことやら…すこしうんざりしながらも返答するアキラ。  
「女ってやつはすぐそれだ…別にそんなんじゃない」  
「ふーん、そういうことにしておくか」  
アルフリードはなぜか内心ほっとしたが、それを表に出すことなく続けた。  
「じゃ、ごはんでも食べにいこっか!あんたのおごりで」  
「なにいってんだ。突然」  
「いいからいいから」  
「お、おい」  
そういうとアルフリードはアキラの手を強引に引っ張っていった。  
本当に嫌なら振り払えばいいのだが…なぜかアキラはこの強引さに心地よさも感じていた。  
                       *  
(今回は重症っぽい。)  
アキラが敵の求める神器を渡してしまったのだ。  
「もとの世界に帰れる」  
正しい、正しくないなど考える間もなくその欲求に抗えなかったのだ。  
それについてアキラ本人もかなりこたえているようだ。  
(ほんと、世話が焼ける)  
何故自分がこれほどアキラを気にかけるのか、なぜアキラが近くにいないと落ち着かないのか  
それらはとりあえず、後回しにすることにする。  
アルフリードはアキラのいる部屋へ向かって行った。  
「はいるよー」  
この辺はすこし図々しいアルフリードらしくノックもなしに押し入った。  
「用ならない。出てけ」  
ベッドに横になりながら、こちらに顔を向けることなく無愛想に言い放つ。  
アルフリードはめげずに続ける。  
「あーあ、またそんなのみてる。女々しくない?」  
予想通りアキラは件の「ケータイ」を覗いていたらしく、手の中にはそれがあった。  
「うるさい!!」  
アキラが声を荒げる。  
ビクッと一瞬体が震えたもののそれをおくびにも出さず続けた。  
「もう一度いうよ。あんたちょっと女々しいんじゃない?  
そんな使えない機械にすがって現実から目を背けるなっていってんの!!」  
 
バン!!!  
 
立ち上がったアキラがアルフリードの顔を掠めるように背後の壁をなぐった。  
「おまえになにがわかる!!」  
「わっかるわけないじゃん!!」  
アルフリードの意外な返事に場が一瞬しずまった。  
「あんたはいつだって何も人に打ち明けないじゃん。そんなもんをいちいち覗き込んでさ!!  
そんで一人で抱え込んで、一人で結論だしてさ。  
あんたが何か言いたいことがあることぐらい気づいてたよ。でもこっちから言えっていったって意味ないじゃん!!」  
そこまで言い切ると息を整え、また続ける。  
「すこしは頼ってくれたっていいじゃない……」  
「……」  
しんみりとしたアルフリードにアキラも観念したのかベッドに腰掛けると滔々と語りだした。  
アルフリードも隣に腰掛けてじっくりと耳を傾ける。  
戦闘になれてきて、殺すという行為にだんだん抵抗を覚えなくなった事。  
そんな自分が怖くなってきた事。  
こちらでの生活に慣れるたびにチキュウでのことを忘れてしまうのが怖かった事  
「やっと話してくれたね」  
偉そうな啖呵きったけど、根本的な解決に繋がるなることなんていえない…  
無責任に思われるかもしれないけどあたしにできるのは、せめてあんたの鬱憤をうけとめてあげる事ぐらいだよ…  
(長くなるかなぁ)  
ぼやきに近いアキラの本音をただ聞きに徹するアルフリードだった。  
それから…アキラが携帯を覗く事はなかった。  
*  
「いやーほんとにあんたってひねくれてたよねー」  
「頼むからあの頃の事はあまり言わないでくれ…」  
勘弁してくれというような表情でアルフリードにアキラは頼み込む。  
当時の事を思い出すと情けなさで一杯になるのだろう。  
「ごめんね。今のあんた見てるとほんとに変われば変わるもんだなっておもってさ」  
あの旅が終わった後、アキラは改めて旅に出てみることにした。  
アキラはネバーランドに何か見出すことができたのかここで生きていく事を選んだのだった。  
そして、なぜアルフリードが一緒にいるのかというと、  
「あんた一人だと心配だからね」  
と強引についてきてしまったのだ。ル・フェイにはもうすでに了承を取ってあるとのことだが…  
「あん時のル・フェイ、どっかニヤニヤしてて気味悪かったよ」  
とはアルフリードの談。  
「じゃ、休憩もすんだことだし…」  
その言葉にアキラは嫌な予感を感じた。  
「もう一戦いこっか」  
「またか?」  
「嫌じゃないんでしょ?」  
 
ここはとある町の宿の一室。  
おなじベッドにふたり共裸で毛布にくるまっていた。  
もともとお互い一番近しい相手同士、こういう仲になるのに時間はかからなかったようだ。  
神官見習いに手をだしてしまっていいのか?とアキラは思い悩んだ。  
だが当のアルフリードは気にも留めていなかったが…  
もぞもぞとアルフリードはアキラの下半身に擦り寄ると、アキラのものを何のためらいもなく優しく握り締めながら、  
「あは、もうこんなになってる」  
アキラのモノを軽く上下にしごきながら、舌でチロチロと、そして満遍なく亀頭を舐めまわす。  
「く、うあ」  
すでに一度出した後とはいえ、アルフリードの奉仕に敏感に反応する。  
「すごいね…ビクビクいってるよ…はむ…ん、ちゅぱ、あむ…」  
カリから竿全体を笛を吹くように舌をすべらしていく。  
つづけてペニス全体をくわえ込み顔全体を上下させ、動きを激しくする。  
「ん…んっ、んふっ…んん゛っ」  
ちゅっ、ちゅぽ、ちゅ、ちゅく…  
アルフリードの奉仕の音もアキラの理性をとかしていく。  
 
「く、でるぞ…アルフリード…」  
「いいよ、いっぱいだして…」  
たちどころに発射される白濁液がアルフリードの顔に降りかかる。  
それを指で舐めとる姿はとてもいやらしかった。  
「まだまだこれからだよ」  
「ああ、もうこっちも収まりがつかないからな」  
すっかりアキラもやる気になったようだ。  
早速、アルフリードに覆いかぶさり、控えめだがはっきりと女だと主張する胸にむしゃぶりついた。  
「ん、くふ、ふぁあ…ああん」  
(胸が小さいと感じやすいってのは本当か?)  
本人の前では決して言えないことを思い浮かべるアキラ。  
乳首を軽くいじってやるだけで、それはすぐにピクピクと反応し、瞬く間に固く隆起する。  
「胸弱いよな。おまえ」  
「うん!あたし…感じちゃう!感じちゃうよぉ!もっと、もっといじってぇ」  
両方の乳首を同時に強く摘むとアルフリードはまるで電気に打たれたかのようにビクビクと震えた。  
「あンん…っ!!」  
「さて、こっちはどうかな…」  
そういいながらアルフリードの秘所に手を伸ばすと、びしょびしょに愛液があふれていた。  
にちゃにちゃといやらしい音がアキラの指の動きによって引き起こされる。  
アキラの指が膣内の壁を動き回るたびにアルフリードは喘ぎ声をもらす。  
「ん、んはぁん、く…ふ、ふあああん!ねぇアキラぁ…もう…いいでしょ」  
「ん、なんだよ?」  
「またそうやってじらすんだからぁ」  
(古典的だな)  
使い古されたじらしかたにアキラもすこし苦笑する。  
「も、もう…いれてよ。アキラの…おっきいのぉ」  
クスッと笑みを浮かべ満足したのか  
「ああ、いくぞアルフリード」  
すでに天を衝かんばかりにそりたった剛直をアルフリードの秘所にあてがい、一気に挿入した。  
ぬるぬるのそこは相変わらずアキラのモノをみっちりと締め付ける。  
「相変わらずいい具合だな。アルフリードのここ」  
アキラのモノと秘所の壁が擦れあうたびに双方にたまらないほどの快感をもたらす。  
「あ、ああん、あ…はぁ、あん、あん、アキラ…どぉきもちいい?」  
「ああ、いい。すごく」  
その返事に満足したのかアルフリードはアキラに強くしがみついた。  
アキラはそのままアルフリードの上体を持ち上げると自身は横になり騎乗位の体制になる。  
「そのまま腰ふれよ」  
「あ!ああん!んぁあ、あん!いい、いいよぉ!あぁ…アキラのぉ…」  
 
アキラの胸に手をつき、アルフリードの腰の動きはますます激しくなる。  
気を抜くとアキラはすぐにでも達してしまいそうだ。  
「く、アルフリード…いいぞ、そのまま」  
「ね、ねぇア…キラぁ…たし、あたしぃ、も、もう駄目、いっちゃいそうだよぉ…」  
「ああ、俺も…だ」  
アキラもアルフリードの動きにあわせて腰をふった。  
「あ、あ、あっ、もうだめイクぅ、うぁあああああああああ!!!」  
「くぅあ!!」  
アキラの白濁とした欲望の種がアルフリードの膣内にうちこまれた。  
「ハァ…ハァ…ハァ…」  
アルフリードはアキラにしがみつきながら息を整える。  
「…よかったよ、アキラ」  
「俺も」  
それだけで二人は十分だった。  
                             *  
「…しかしいいのか?」  
「なにがさ」  
「おまえ、神官の見習いなんだよな?」  
今更の事ながらアキラはそれが気になっていた。そういう行為は禁止されているんじゃなかったか。  
「気にしない、気にしない。なれないならなれないでいいし。あたしは」  
「しかしな」  
なにかル・フェイに対して申し訳ないような気がする。  
そう続けようとしたアキラにアルフリードは口をふさぐように深いキスをする。  
「あたしがいいって言ってるんだからいいの。それに、そんな事言ってたらあの女好き巡検使はどうなるのさ?」  
アキラにも一人思い当たった。  
ル・フェイにシェキルにリューンエルバ…どんなにあしらわれてもめげずに口説こうとしていたナンパ男。  
あの男が未使用なんてことはないだろう。  
「あー、そうかもな…」  
「でしょ」  
もう細かい事を考えるのはやめだ。  
そう思ったらアキラは気が楽になったようだ。  
が…  
「ま、責任とってもらうからこそいいって話なんだけどねー」  
アルフリードの突然な発言にアキラは凍りつく。  
「ちょっとー、あたしに手を出しておいてそれはないんじゃない?」  
うかつな事をいえばパーティカルレイドで粉みじんにしそうな勢いだ。  
(はぁ、とんでもない奴に手を出しちまった…)  
とは言えアキラは満更でもないのかアルフリードを抱き寄せると、  
「ああ、とるさ。責任」  
真面目な顔でそう告げるとアルフリードは真っ赤な顔してただコクッと頷いた。  
 
 
                              完  
 
 
 

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