数ヶ月前天魔王との決戦を終えた俺は今、神器を封印する旅をしている。  
ネバーランド、俺はここが大嫌いだった。  
いきなり呼び出され、俺が失敗作だと知るや否や証拠隠滅のために殺されそうになり、命からがら抜け出したところに刺客を放たれた。毎日毎日戦いの連続。  
『なぜ俺がこんな目に遭わないといけない?』  
ずっとそう思っていた。  
だけど俺は変わった。自分でも分かる。あいつらに、いやあいつに出会ってから…  
 
「あの…」  
オルルの町外れ、考え事をしていた俺に声をかける奴がいた。  
「お前はレンと一緒に来た奴だな」  
レン・ウォルト、俺をこの忌まわしい世界に召喚した張本人。  
「レンくんを責めないであげて下さい」  
「お前もあいつの肩を持つのか 大した人気者だな、あいつも」  
俺はさっきレンに初めて会った。会った瞬間、あの日のことが思い出され、体が勝手にあいつに向かって走り出した。  
タルナーダがいなければ殴り倒していたが、それができなかった俺はあいつを罵倒した。この世界に召喚された不満、恐怖を全てぶつけて立ち去った。  
「そういうことではないんです。悪いのはわたしたちなんです。ですから、レンくんだけを責めないで下さい」  
「この世界の人間すべてに責任があるってわけか、だからお前も責任を取ると、そういうことか」  
「はい」  
こいつら、なんとか学園の連中はやたら人に干渉してくる。なんでもわかったような顔をして近づいて来て仲間だの何だの説教する。俺に仲間なんかいない、この世界で俺は一人で生きていかないといけないんだ。  
「で、どうやって責任を取るつもりだ」  
「わたしの力で元の世界に戻すことができるのであれば、この命を懸けてでも」  
「おまえの力でだって?命を懸けるだと?大そうな決意だな」  
「………」  
うんざりする。何が目的だ?昨日今日会った奴の為に命を懸けるなんて冗談としか思えない。  
「彼女はね、言霊使いなのよ」  
「あんたは…」  
そこにはミュウたちと一緒に来た確か…メガネでいいか。こいつらの関係は先生と生徒、それだけは分かっているがそれ以上のことは知らないし、知りたいとも思わなかった。  
「ホルンさん、簡単に命を懸けるなんて言っては駄目よ」  
「でも……」  
ああ、本当にウンザリする。お前たちは何をしている?俺の前でくだらないお仲間ごっこを繰り広げるな!  
 
「確かに、ホルンさんの力を使えばそれも可能かもしれません。なぜならば、彼女の言葉は真実そのものなんですから」  
「どういうことだ さっき、言霊使いとか言っていたな」  
言霊使い。その言葉に少なからず興味を抱いていた俺は言霊について訊いてみた。  
「ええ 彼女が発する言葉は言葉そのものの意味をなすの。さっきも言ったように、彼女の言葉は真実そのものになるのよ。  
ただ、その力が世界を超えて働くかどうか、それはわからないけれど。  
もしかしたら、ホルンさんの言うとおり、命を懸ければできるかもしれない。でも、あなたはそれで本望かしら」  
「………」  
「わたしは自分の力を憎んでいました。幼い頃、この力のせいで友達を傷つけてしまったから。  
でも、それは自分がいけなかったんです。けれど、そんなわたしを救ってくれた人がいました。  
わたしは、その思いに応えたい」  
そう言いながら俺を見つめる瞳に俺は魅入ってしまった。今までに俺はこんな澄んだ瞳を見たことがあったか?  
少なくともチキュウでこんな瞳をした奴を見たことはない、どいつもこいつも保身しか考えない濁った瞳をしていた。  
罪悪感を感じる。こいつは本当に命を懸けてまで俺を帰そうと考えていたんだ。  
「迷惑なんだよ 頼んでもないことに首を突っ込んでさ。おれは自分で帰る方法をみつける。 お前たちの手を借りるつもりはない」  
「あ……」  
自分のためにこいつを死なせるわけにはいかない。俺はそう言うとその場を去った。  
「………」  
「あなた達が悪いのではないことくらい、彼も理解しているわ。そのせいで、余計に気を使わせていることもね。自分のために気を使わせたくないのよ」  
「それでも、わたしは」  
「その気持ちは大切にしてけれど、人によってはそれが重荷でしかないこともあるのその人が優しければ優しいほどね。  
あなたはあなたにできることをして下さい。それが彼のためになるはずです」  
「………わかりました」   
 
 
「素直じゃないっちね」  
静観していたシロがそう言う。確かに俺は素直じゃない、自分でもそう思う。だからこう言う。  
「うるさいな!」  
 
 
その日から俺はあいつを意識するようになった。  
戦闘中、あいつの声を聴くとあいつの方を向いてしまい何度も危ない目に遭った。  
あいつの声は綺麗だった、憎んでいたと言っていたが俺はあいつの声が、紡ぎだす言葉が好きだ。  
宿の食事も、いつの間にかあいつの隣に座っていることがある。  
ミュウたちと会話しているときに見せるあの笑顔も、俺は好きになってしまった。  
そして夜は……  
「じゃあ行ってくるっちね」  
宿に泊まると当然風呂がある。俺たちの旅は何日も野宿をするときがある。  
近くに湖や川があれば問題ないが、今度の旅はそれがなかった。  
だから、ここ数日風呂に入れなかった女性陣が宿に着くなり風呂に直行していった。  
あの勢いは凄まじかったな、そしてこいつは今からそれを覗きにいくらしい。  
「お前もこりないな」  
「ヌシも来ればいいっち」  
こいつが覗きに行くのはこれまで何度もあった、が全てファインとゲイルと一緒にボロボロになって戻って来る。  
俺はあんな風になるのはごめんだ。  
「冗談じゃない」  
「素直じゃないっちね」  
いい加減言い疲れたが言っておく。  
「うるさいな!」  
ウキウキしながら出て行くあいつを見送って俺はいつもの準備をする。  
俺は最低だ、シロが出て行った部屋で俺はホルンをオカズに自慰をする。  
想像の中で俺はあいつを何度犯しただろうか?あの澄んだ瞳に何度涙を浮かばせたのだろうか?  
あの笑顔を何度歪ませただろうか?あの綺麗な声を…俺は、俺は最低だ…  
 
 
数日後の魔の森、そこでノーヴァ教の教祖クリングゾールに逢った。  
奴も俺と同じ、この世界に召喚された者。初めて俺は仲間に出逢えたと思えた。  
その嬉しさ、チキュウに帰れるという奴の言葉から俺が今まで守ってきたもの、神器を渡してしまった。  
周りの視線が痛い、俺は一人で叫んだ。  
「お前たちはこう言いたいんだろう?1人の勝手でこの世界を滅ぼすようなことをするなって。  
けどな、だったらおれはどうすればいい?  
どうしようもない不安と憤りを感じながらこの世界で1人で生きていけっていうのか!?  
絶望の中ですごさなきゃならない日々がどれほど辛いものなのか、おれにしかわからないことなんだからな」  
自分勝手、重々承知だった。  
だけど、どうしようもなかった、勝手に体が…いやあのときは本当に帰りたかったから神器を自分の意思で渡していた。  
「おまえは1人じゃないさ」  
マックスの言葉が心に痛い…  
帰り道、俺はみんなの後ろを歩いた。  
誰もあれから話しかけてこない。俺に気を使っているのか?  
いや、俺に呆れ果てているんだろう。世界を滅ぼすことに加担した俺に。  
俺たちがその日泊まった宿で一人塞ぎこんでいるとあいつ、ホルンが声を掛けてきた。  
「大丈夫…ですか?」  
「大丈夫もなにも、俺はなんともない違うか?」  
本当は後ろめたさで押しつぶされそうだった。だけど俺はそう、素直じゃない。  
 
「はい、見た感じでは」  
「フン人の心を見透かしたような言い方だな  
言霊つかいっていうのは人の心まで読めるのか」  
実際心を読まれていればこいつは俺に近づきもしないだろう。  
何度も何度も想像で犯している俺に。  
「いえ 人の心を読むことはできません ただ……心の内を語ってもらうことはできます」  
「……」  
「何かを信じるということはとても難しいことです。それが自分のこととなればなおさらです。  
わたしはまだ、自分のことを信じきれていません。それでも、もう誰も傷つけないで自分の力を使う自信はあります。  
アキラさんはわたしなんかよりずっと、強い人です だから、自分を信じてください」  
「俺が強いだって?なんでそんなことが言えるんだ」  
俺は弱い。自分勝手で傲慢でそして…今まで守ってもらっていた恩を仇で返すような男だ。  
その男のどこが強い?  
「アキラさんの周りに見えるんです。  
本当の強さを持っている人だけが放つ気のようなものが心の内を読むことはできませんが  
そういったものを感じることはできます」  
あいつは笑顔でそう言った。俺の好きな笑顔、俺の好きな声、俺の好きな瞳で。  
 
だけど、今の俺にはコイツの優しさが痛い。突き放してくれたほうがよかった。  
「で、その強い俺に何をしろって?責任を取って天魔王と戦えっていうのか」  
また、素直じゃない俺はそう返してしまう。この性格を呪いたくなる。  
「いえ アキラさんはアキラさんの信じることをおこなって下さい。わたしはアキラさんのことを、信じています」  
「なんだよ、それ 結局、俺に責任を取れってことだろ」  
「さあ、どうでしょう?」  
再度見せるあいつの笑顔。今の俺を包み込むほどのその笑顔はまるで、天使の微笑みだった。  
「ハッ おまえ、見た目と違って相当、性格が悪いな」  
「そうかもしれませんね」  
「まあ、考えとくよ」  
「お願いします」  
少しだけ素直になってみよう、俺は勇気を出した。  
「ありがとな」  
「え…」  
「俺を慰めてくれて」  
精一杯の言葉を発して逃げるように走り去った。  
 
 
今俺たちはディグニダー城前にいる。  
ファインの提案で最終決戦前の最後の宴をしようということになったからだ。  
ここに着くまでに俺はあいつに何度も救われた。  
傷を治してもらい、援護をしてもらい、そしてなによりあいつの存在が俺を救ってくれた。  
これが最後のチャンスだ、これを逃せばあいつに二度と自分の気持ちを話すことはないだろう。  
俺はあいつを呼び出した。  
「もうすぐ終わりですね」  
「そうだな」  
これが終わったらこいつはどうするのだろう?俺はそれが一番気になった。  
「寂しくなりますね」  
「お前はあいつらといっしょの学校に通ってるんだろ?」  
「そうですけど、学部が違うのであまり会えないんです。中等部のときのようにみんなといれて楽しかった。  
それが終わると思うと……。なに言ってるんでしょうね、わたし不謹慎ですね」  
「そんなことはないさ、本当に騒がしいくらいだったからさ。  
正直、これが終わったら寂しくなるだろうなって、俺も思ったから」  
思い返してみると色々あった。  
 
チキュウでは味わえなかった仲間との時間、向こうにいても一生味わえないだろう。  
「そうですか」  
「けど、いつだって会えるんだ寂しくなったら会いにいけばいい。それが友達ってもんだろ?  
これで終わりなんかじゃない、始まりなんだからさ」  
「そうですね」  
胸が苦しい。だけど言わなければならない言葉。  
俺はなんとか学園の生徒じゃない、これが終われば俺たちは離れ離れになるのは明らかだ。  
こいつと繋がっているために俺は今一度勇気を…  
「アキラさん、わたしはあなたのことが好きです」  
俺は耳を疑った。  
「この戦いが終わればあなたはわたしの前から去ってしまいます。わたしはそれが嫌です…」  
ホルンの瞳から涙が溢れる。俺は反射的にホルンに口付けをしていた。  
「アキラさん?」  
「俺も好きだ…お前が欲しい…」  
世界が滅びるかもしれない戦いの前にこいつと繋がっていたい。俺はそう思った。  
「はい…」  
 
俺たちはみんなが寝静まった時を待ってディグニダー城に入った。  
別に二人だけでクリングゾールを倒しに行こうとしているんじゃない。  
ホルンは別に良いと言ったがやっぱりこんなところでするわけにはいかない。  
城ならベッドがあるだろうと思って入っていったのだ。  
案の定、客室の中には古びているが立派なベッドが置いてあった。  
俺はベッドの埃をまんべんなく落とすとその上に野宿用の毛布を敷きホルンを横たえた。  
「アキラさん…」  
俺はホルンに口付けた。そのまま舌でホルンの唇を押し上げ舌を挿入しホルンの舌に自分の舌を絡ませる。  
しばらくホルンの口腔内を味わって俺は唇を離した。  
つ、と俺たちが一つになっていた証が細い糸のようになって、静かに伸び、落ちた。  
「ホルン、脱がせるぞ」  
 
返事を待つ前に俺はホルンの衣服を脱がす。  
白い雪のように美しい肌が現れ俺の性欲を刺激した。  
まず俺が興味を持ったのは白いレースの刺繍が入ったブラジャー。  
やっぱりホルンには白が似合うなと思っていたらホルンが恥ずかしそうに言った。  
「あの…わたし胸が小さいので…」  
「別に普通だろ?大きかろうが小さかろうが俺はホルンの胸が好きだ」  
普段なら絶対に言わないような言葉だ。まあ、言う機会もなかったけどな。  
「あ、ありがとうございます」  
「なんで礼を言うんだよ…」  
早速、ホルンの胸を味わうために俺はブラジャーを剥ぎ取る。  
小振りだが形のいい胸、俺はたまらず強く揉んでしまった。  
「痛いっ」  
「わ、悪い、つい」  
先程とは違って俺はホルンの後ろから優しく胸を揉んだ。  
ホルンから微かに喘ぎ声が漏れてくる。  
「気持ちいいのか?」  
「は、はい」  
気分を良くした俺はホルンの乳首を攻めてみる。すでにそこは硬くなっていた。  
「こんなに硬くして見かけによらずエッチなんだなお前」  
「ご、ごめんなさい…」  
ホルンの反応に俺が無理矢理しているように感じてしまう。  
「なあ、そういうの無しにしよう。謝るとかな」  
「じゃ、じゃあ今度はわたしがしてもいいですか?」  
自分の言葉に照れ顔を真っ赤にしてホルンが俯いている。なんというかたまらなく可愛い。  
 
「訊くなよ。良いに決まってるだろ」  
「は、はい…」  
そういうとホルンは俺の方に向き直りズボンのチャックに手を掛け、ゆっくり開いていく。  
下着越しにでも俺のモノがはち切れんばかりに膨張しているのがわかる。  
ホルンはその姿を確認するため俺の下着をずり下ろした。  
「わ…」  
まるで、宇宙人を見ているかのような反応。  
まじまじと見つめられ、流石に恥ずかしくなってくる。  
「あんまり見ないでくれ」  
「あ、ごめんなさい」  
「どうしてくれるんだ?」  
俺がそう聞く。しかし、それに答えず俺のペニスの亀頭にキスをした。  
そのままホルンは俺のペニスを咥えようと口を開けるが、  
口の小さいホルンに全て咥えられるわけもなく、無理をしているのは明らかだ。  
「無理するなよ」  
「だ、だいじょうぶです」  
一生懸命俺のペニスを咥え込み、必死に前後する。  
ただ前後するだけのそれは上手いとはいえないのだろうが、ホルンが俺のためにしてくれている。  
それだけで十分快楽を与えてくれた。  
「それにしても、こんなことどこで知ったんだ?…初めてじゃないのか?」  
「い、いえアキラさんの部屋にあった本で…」  
俺の部屋にあった本?俺はそんなものを……シロか!!  
「あれは俺のじゃない!シロのだ!俺はお前でしか抜いたことはない!」  
言ってから気づいた、俺が何を言ってしまったのか。  
「わ、悪かった」  
「謝るとかは無しですよ。アキラさんも言ったでしょ?そ、それにわたしのことを考えてくれてうれしいです」  
顔が熱くなっていく。こいつは卑怯だ俺を完全に自分の虜にしてしまった。  
「ホルン、今度は俺の番だ」  
俺はそう言うと。ホルンを再びベッドに横にしキスをする。  
鎖骨、胸、腹にキスし目当てのものに辿り着く。俺は一気に下着を下ろした。  
「あっ…」  
 
いきなり下着を下ろされ、アソコを見られていることに羞恥心が湧きホルンは足を閉じようとするが  
閉じられる前に俺はもっと見たいので素早く頭を秘部の前に移動させた。  
頭が太ももに挟まれる形になってしまった。  
俺の眼前にうっすら生えている青色の陰毛と亀裂がある。  
苦しい、しかし今の俺はそんなことよりも性欲のほうが上まっている。かまわず亀裂にそって舌を這わせた。  
「うっ…あぁ…」  
ホルンの喘ぎ声がさらに俺の性欲を刺激する。  
今度は割れ目に軽く舌を出し入れしては肉壁に沿って舌を這わせた。  
「あっ、やっん」  
滑り込ませた手でホルンの足を払い指でホルンのクリトリスを転がす。  
「だ…め…あんっ」  
やがてホルンの膣から透明な蜜が溢れ出し俺の顔は蜜でぐっしょりと濡れた。  
もう俺のペニスは限界だった、早くあそこに入りたい。そう叫んでいるようだった。  
「お前とひとつになりたい。いいか?」  
「はい…」  
俺をまっすぐ見つめる瞳。その力強い瞳に俺は惚れたんだ。  
「いくぞ…」  
ペニスをホルンの秘所にあてがい挿入していく、あるところでホルンが俺を強く抱きしめた。  
「んっ!」  
「おい大丈夫か!?」  
結合部から鮮血が滲む。  
「は、はい大丈夫です続けてください」  
無理するなといってもこいつは無理をする。  
「なるべく痛くないようにする」  
「はい…」  
俺はそこからはゆっくりペニスを埋めていった。  
「全部入ったぞ」  
「ん…感じますアキラさんの温もりを…」  
俺もホルンの温もりを感じている。自慰では味わえなかった温もりを。  
「少し動かすな」  
 
「はい」  
そう言い、俺は少しずついたわる様に前後に動き始める。  
「あんっ、ん…うっ」  
ホルンの締め付けは吸い付くように強烈で俺はイキそうになった。  
俺だけ気持ちよくなるわけにはいかない。  
なんとか踏ん張り、静かに動かす。  
すると、徐々に滑らかに動かせるようになった。  
もともとかなり濡れていたのでその助けもあり、だんだんスムーズに動かせるようになってきた。  
ペニスを出し入れする音が聞こえてくる。  
「…あ、…はぁっ、あ…ん…あぁん」  
ホルンの声にわずかに痛み以外の感覚が混じってくる。  
「き、気持ち良いか?」  
「は…は…いっ…」  
嬉しくなった俺は奥を突くように攻めた。  
「はああ!く…ふぅ…はぁっ…ん…あん…」  
膣口に亀頭がぶつかりを何度もノックしている。  
「ひゃあっ!あんっ!あんっ…んっ…くふぅ…」  
「ホルンっ俺もう少しでイキそうだっ!」  
絶頂が近い、俺はホルンの奥深く射精できるように激しく腰をグラインドさせた。  
「あっ!んっ!わたしもイキそうですっ…アキラさんっ!アキラさんっ!」  
ホルンのアソコの締め付けはさらにきつくなり俺に限界が来た。  
「ホルンイクぞ!!」  
「アキラさんっああっああああっ!!  
俺のペニスはホルンの子宮の中へ精液を大量に注ぎ込んだ。  
「ああっ…アキラさんのがいっぱ…い……入って…くる…」  
力尽きた俺はホルンの中からペニスを引き抜くとホルンの隣に横になった。  
ホルンは俺を見て微笑んでいた。  
「わたし達ひとつになったんですね」  
「ああ、ひとつになったんだ」  
そう言うとホルンを抱き寄せた。蒼い綺麗な髪が俺の鼻腔を擽る。  
「幸せです、わたし…」  
 
「……なあ、お前はなんで俺のことが好きになったんだ?」  
疑問に思っていた、だけど訊けずにいたことを訊いてみる。  
「好きになるのに理由なんているんですか?」  
「う、いらないな」  
確かにそうだ。  
「ふふふ、しいて言えばアキラさんの心に一目惚れしたんですよ」  
「俺の心か?」  
「はい、心です」  
またもやこいつの必殺技の微笑を繰り出してくる。こいつは本当に卑怯だ。  
「フッ、そうか…」  
俺にもう迷いは無い。この世界で生きていく理由ができたのだから。  
 
クリングゾールとの決戦、俺たちはなんとか勝つことが出来た。  
奴が復活させた天魔王も不完全だった為、なんとか封印することができた。  
あいつは家族に会いたかったんだ、俺も最初はそうだった。でも今はあまり未練は無い。  
あいつの家族にも、俺の家族にも想いは伝わった、そう感じているから。  
崩れ落ちる城から脱出し、俺たちはそれぞれの別れの時を迎える。  
俺は神器の封印を名乗り出た。愛すべき世界をもう一度、新たな心で見てみたかったから。  
そのことをホルンに告げようと歩み寄った時、ホルンは突然俺にキスをした。  
『しばらく会えなくなるから…』あいつはそう言った。  
周りのみんなの野次が聞こえる。だけどそんなことは気にならなかった。  
俺はこれから旅立つ、だから俺は目の前の一番大切な人に告げた。  
『待っていて欲しい』と。  
頷きながらあいつは再度俺にキスをした。  
みんなの野次が祝福に変わっていった……  
 
 
 
今、俺は一人で旅をしている。だけど俺は独りなんかじゃない。  
この世界に多くの仲間がいる。そして、俺の愛する人が。  
 
『アキラさん…』  
耳を澄ませばいつも聴こえてくるあの声、あれは天使の声…  
 
 
 
 

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