ピチャ、ピチャ
メイマイ城の一室から音が聞こえる。
「フフ・・・後ろ手に縛られたまま女の股に顔を埋めて感じているとは・・・まったく貴様は大した変態だよ。」
仰向けに倒れたフォルトのペニスを掴みながらヒロが言う。
「そ、そんな、僕は・・・」
「誰が舐めるのを止めてよいと言った?」
フォルトのペニスを掴む手に力が入る。すると其処から僅かながらの煙が生じた。
「熱っ・・・」
「そうだ、貴様の大切なモノが黒こげのソーセージになりたくなければ犬の様に舌を這わせろ。」
フォルトは言われるがままにヒロの陰核に舌を這わせ丹念に舐めあげていく。
「あっ、うっ、そうだ、そこだ・・・毎日仕込んだ甲斐があって大分上手くなってきたな。」
しばらくそのままフォルトに舐めさせていたヒロだったが、やがて満足したのかゆっくりとフォルトの顔から股をどける。
「そろそろ遊びは終わりだ。」
そう言うとヒロはゆっくりと腰を降ろしフォルトのペニスを自らの秘所に挿入していく。
「うっ、くっ・・・全部入ったぞ。全く貴様のここだけは一人前だな。」
「あっ、ああ・・・」
「うめく暇があったら動け。」
ヒロの言葉でフォルトがゆっくりと腰を動かし始める。しかしその動きは遅く、ヒロを満足させるには至らなかった。
とうとう痺れを切らしたヒロがフォルトの上半身を抱きかかえ耳元で囁く。
「三分だけ待ってやる!その間に私を満足させろ。出来なければ貴様の尻に左指を突っ込み朝まで掻き回す。」
「なっ!」
驚いてヒロの顔を見つめるフォルトだったがヒロの顔に浮かぶ邪悪な笑みが冗談ではない事を物語っていた。
「どうした?早くしなあっ・・・そうだ、その調子でうっ・・獣の様に動け。」
一分経過だ。なかなか頑張るじゃないか・・・そうだ、良い事を教えてやろう・・・見られているぞ。」
「えっ?」
「入り口のドアに隠れてラトとリム、テラスにはアニータ、ティナに至ってはわざわざそこの鏡に細工をして隣の部屋から見ている。
他人の自慰のネタになりながらヤるというのはなかなか興奮するものだな。」
フォルトが呆然とする。今までの痴態を全部観られていた・・・そう思うとフォルトの顔がみるみると青ざめていく。
「どうした?固まるのは貴様の勝手だが、あと一分しか無いぞ。このままでは皆の前で尻を犯される事になるぞ。」
その言葉で我に返ったフォルトは再び動きを再開する。
「あっ、あっ、あっ、あと三十秒・・・・・十秒・・・ううっ、三、二、いち・・ふああ、ああっ、んんんっ!!」
カウントと同時にヒロが声を上げ身体が弓形にのけ反った。
「ハァ、ハァ、まさか本当に三分で私をイかせるとは・・・・・」
「それじゃあ・・・」
「だが、一度イッた位では私は満足しない。さあ、時間切れだ。大人しく尻を出せ。」
「そんなっ、ちょっとまうあ止めうあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。」
夜はまだまだ明けない。
「フフ・・・ココは既に硬くなっているぞ。」
イスに縛り付けられたフォルトのペニスを掴みながらマユラが囁く。
「マユラ、何で・・・」
フォルトにしてみれば当然の疑問だった。目が覚めたらこんな状態になっていたのだから。
「何故かって?・・・・・それは、お前が、悪いんだ。ヒロと、ばかり、毎晩の、様に、ヤッて、いるから!」
言葉の一区切りごとに手の力を強めてフォルトのモノをしごきあげていくマユラ。
「あっ、あっ、あぁ・・・」
「やはりお前は良い声で鳴く。あの時もそうだったな。」
「あれは・・・・・」
「酔って記憶に無かった?気付いたらベットに縛られていた?幾らでも言い訳は出来るだろう。しかし、あの晩にお前と私が初めてを散らしたのは変えように無い事実だ。」
「だからって・・うっ・・・・」
言いかけていたフォルトの言葉が止まる。マユラがフォルトの陰茎を舐めあげたのだ。
「意外な反応だな。ヒロはこんな事はしてくれなかったのか?」
更にマユラが舌を這わせていく。竿、亀頭、陰嚢・・・感じる部分を的確に舐めるマユラの舌使いにフォルトはただただ体を震わせる。
「このまま続けてもあまり芸が無いか・・・・・そうだな・・・」
そう言って少し考え込んだ後、マユラは再び舌を這わせる。
その瞬間、フォルトの全身を電撃が駆け巡った。
「フフ・・・どうだ?氷系魔法の応用で舌の温度を氷点下まで下げた。氷の魔女の呼び名は伊達じゃないだろう。更に言えば・・・」
今度はフォルトの脳髄の奥が痺れる感覚が襲う。
「氷の魔女と言っても氷系の魔法しか使えない訳ではない。炎系の魔法も十二分に使える。」
氷、炎、氷、炎、容赦ないマユラの口撃がフォルトの一点に加えられる。舌が触れる度に変わる対極の温度差にフォルトは耐え切れなくなり大量の精を放った。
「ん・・んん・・うっ・・・」
放たれた精はそのままマユラの顔を汚す。
「んん・・ふぅ・・・これはまた随分と盛大に出したな。そんなに気持ち良かったか?しかしお前の絶倫ぶりはしっているがこう何度も出されては大変だな。」
顔に付いた精液を指で掬って舐めあげるマユラの顔が妖しく微笑む。長い夜での経験からフォルトはその言葉の意味が何を指すか薄々ながら感じ取った。
「マユラ・・・まさか・・・嘘だよあっ・・」
フォルトが言い切る前にマユラはフォルトの根本の部分を紐で縛り上げ、そのまま自分の胸で挟み込んだ。
「あっ・・・」
「どうだ?こんな事、ヒロには十年経っても無理だろう。このまま擦られると堪らないだろう?それともこうやって先を舐められたいのか?」
マユラの攻めにフォルトは身体を振って逃れようとする。本来なら至極の快楽を得られるその行為も、今のフォルトにとっては地獄の苦しみでしかなかった。
「フフ・・・そうか、身悶えするほど気持ち良いか。まだ夜は長いんだ、タップリと可愛がってやるからな。」
マユラの笑いとフォルトの悲鳴が響き渡る。
夜はまだ長い。