「うぅっ……卑怯だぞ」  
 親友メイミーを人質に取られ、ヒロは進退窮まった。  
 お供のチクとザキフォンも攻撃の手を止めた。  
 シーフタワーに盗賊どもを退治に来たヒロたち主従だったが、マンビーは先手を打ってメイミーを拉致していたのである。  
 ヌードに剥かれたメイミーが涙をポロポロとこぼして震える。  
 ヒロはもの凄い形相でマンビーを睨み付けるが、厚顔無恥な男には全く通用しない。  
 
「さっさと降参しちまいな。この女がどうなってもいいのか?」  
 手下のリュウが短刀をメイミーの下腹部に当てる。  
「へへっ、動くと大怪我するぞ」  
 リュウはニヤリと笑うと、短刀を使ってメイミーの下の毛を剃り始めた。  
 剃刀の如く切れ味を誇る短刀は、ゾリゾリと小気味よい音を立ててヘヤーを削っていく。  
「いやぁ、いやぁぁぁっ」  
 メイミーは恐ろしさの余り身震いする。  
 リュウは鮮やかな手並みで、アッという間に全てのヘヤーを剃り上げてしまった。  
「くくくっ、赤ちゃんみたいだな。しばらくは彼氏の前で裸になれないぞ」  
 盗賊どもはケラケラと声を上げて笑った。  
 
「お前ら、只で済むと思うなよ」  
 ヒロがかすれた声で唸る。  
「ふんっ、アゼレアたちを頼みにしているのなら無駄だぜ。見ろっ」  
 マンビーの合図で、窓に掛かっていたカーテンが引き上げられる。  
 
「アゼレア?」  
 ガラス越しに見えたのは、共闘を誓ったアゼレアだった。  
 全裸になったアゼレアが、霞のかかったような目で中空を見ていた。  
 半開きになった唇の端からは涎が滴り落ちている。  
 そして左手で自分の乳房を掴み、右手で握った棒状の物を盛んに股間に擦り付けていた。  
「アゼレアッ? あぁっ」  
 なんとアゼレアの握っている物はディルドゥなどではなかった。  
 それは彼女自身の股間に生えた極太のペニスだったのだ。  
 
「お前ら、あいつに何をした?」  
 ヒロは血の気を失った顔をマンビーに向けた。  
「何にも。魔力で満腔を塞いで、チンポとキンタマ付けてあげただけさ」  
 マンビーが済ました顔で説明する。  
「一度射精の快感を知っちまったら、すっかり癖になっちまったみたいでマスカキのしっ放しだぁ」  
 リュウがケラケラと笑い、アゼレアに軽蔑した視線を向ける。  
 
「アゼレア、やめろっ。やめるんだぁっ」  
 ヒロの絶叫など今のアゼレアには届かない。  
 アゼレアの手の動きが一際速くなり、やがてブルルッと全身が痙攣した。  
 同時にペニスの先端から、もの凄い量の精液がほとばしり出た。  
 快感を少しでも長引かそうと、アゼレアがペニスの付け根をきつく握る。  
 
 次のカーテンが開くと、背後から魔獣ケルベロスに貫かれたティナの姿が現れた。  
「ティナ……お前まで」  
 ティナはマイマイの王女とも思えない淫らな腰使いで快感を貪っていた。  
 精液をタップリと注がれたためか、下腹部がぽってりと膨らんでいた。  
 
 次のカーテンが開けられた時、ヒロは息を飲んで絶句した。  
 なんとそこには、只1人気を許した人間、リトル・スノーの無惨な姿があったのだ。  
 仰向けに縛られたスノーの足が、開脚台に拘束されて大きく開いていた。  
 そしてチューブが肛門に差し込まれ、その一方の先端は天井から吊り下げられたガラス容器につながっていた。  
 
「お前らは……」  
 容器の中の液体がスノーの腹を満たし、妊婦のようにパンパンに膨らませていた。  
 猿轡を噛まされた口の隙間から、譫言のような声が洩れていた。  
 やがてチューブが抜かれ、スノーのアヌスが大きく膨らんだ。  
 次の瞬間、おならの音と共にもの凄い勢いで茶褐色の液体が噴出した。  
「このメスは、浣腸して貰わないとイけない体になっちまってんだよ」  
 マンビーが、スノーの惨めな姿を食い入るように見つめているヒロの顔を見ながら笑った。  
 
「今度は姫さんの番だぞ」  
 一斉に飛び掛かった盗賊たちは、ヒロの手足を押さえつける。  
 そして白いローブと下に着ていたボディスーツを引き裂いてしまった。  
 誰にも見せたことのないヒロの全裸が、下卑た盗賊どもの前に晒された。  
 
「大したことないな。子供の体じゃねぇか」  
 マンビーが心底ガッカリしたように吐き捨てた。  
 プロポーションにコンプレックスを持っているヒロが青ざめる。  
 その隙に盗賊たちが魔物封じの革で出来た拘束衣で、ヒロの自由を奪ってしまった。  
「こっ、これは……魔力が……」  
 特別な鞣し方をした革が、ヒロの持つ強大な魔力を封じ込めた。  
 これによりヒロは只の小娘同然になりさがる。  
 
「おらぁ興味なくしたぜ。お前ら勝手に犯れ」  
 マンビーが投げやりな態度で、ヒロを手下どもに下賜する。  
「けどよう、魔族の姫様を妊娠させて、魔力を持った跡継ぎを作る計画はどうなるんだよ」  
 リュウに言われてマンビーは舌打ちした。  
「しゃあねぇな。ったくよう」  
 マンビーはその場に胡座をかくと、歯噛みしているヒロを正面から抱きしめた。  
 そして両足を開かせると、股間の中心部を自分の股間に近づけさせた。  
 
「やめろぉっ……あっ……あぁ〜っ」  
 マンビーは対面座位でヒロを貫いた。  
「あぁぁぁぁ〜っ」  
 本来、慈しみ合う者同士にのみ許される態勢で、ヒロは人間にレイプされているのだ。  
「いやだぁ〜っ。やめろぉぉぉっ」  
 ヒロがイヤイヤをしながら泣き叫ぶ。  
 
「うるっせぇ〜っ。もう入っちまってんだよぉ」  
 マンビーがヒロの細い腰に手を回し、ギュッと抱きしめながら腰を突き上げる。  
「ほらほらっ、姫さんよぉ。人間のチンポの味はどうなんだぁ?」  
 軽蔑すべき人間のペニスが、神聖不可侵の領域を踏みにじる。  
 ヒロの狭い膣道が一杯に広げられ、アッという間に血塗れになった。  
 
「痛ぁっ。うわぁぁぁ〜っ」  
 身を切るような痛みの底から、言い表せないような快感が湧き起こってくる。  
 後ろ手に縛られた右手の指が宙を掻きむしる。  
「い……いぃっ……」  
 初めてねじ込まれた人間のペニスは、経験したことがないほど熱かった。  
 そして中でどんどん膨らむ。  
 魔族やディルドゥでは決して味わえない快感であった。  
「キャハハ。この姫さん、腰使ってるぜぇ」  
 
「オレはこっちを頂こう」  
 ギャプは四つん這いにさせたザキフォンの背後に回り、排泄器官を剛直で貫いた。  
「ひぐぅぅぅ〜っ」  
 ザキフォンが背筋を反り返らせて目を白黒させる。  
「こりゃまた、すんなり入っちまったぜ」  
「そりゃ、なんたってオメェ。元は性肛騎士団のナイトだからな」  
 そっちの気がある男たちが群がり、ザキフォンのアヌスを口々に評価する。  
 ザキフォンが声を漏らしそうになるのを、歯を食いしばって耐えた。  
 
「どうだオレのは? グリーザのと比べて」  
 ギャプがザキフォンの耳元で囁く。  
 
「へへへっ、こんなモンじゃねぇぜ、姫さんよぉ。お次のは、ちと辛いぜ」  
 マンビーは別室に監禁しておいたアイラを連れてくるよう部下に命じる。  
 
 地獄の宴はまだ始まったばかりだ。  
 
 

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