ムロマチがフラウスター兵団の急襲を受けてから10日後のことである。  
 人里離れた山中にある掘っ建て小屋で、一組の少年少女が睦み合っていた。  
   
「シ、シンバ……そう、そこぉっ……」  
「ヒロ。もっとか? もっとなのか?」  
 互いに相手の名を呼びながら腰をぶつけ合っているのは、ムロマチの先代君主シンバと元魔王軍の首領ヒロである。  
 
 
 フラウスターの先鋒部隊が城に近づいた時、ヒロは自分の魔力を分け与えようとシンバに体を開いた。  
 ヒロの狙い通り、シンバはガジューの力に目覚め、強大な力を得ることが出来た。  
 しかし、互いが相手の体に溺れきってしまうことまでは、ヒロの計算に入っていなかった。  
 
 特にシンバのアヌス責めに失神させられたヒロは、瑞々しいペニスに完全に屈服していた。  
 あの高慢ちきなヒロが、泣いてせがんでシンバのペニスを求めたのである。  
 一方のシンバも、初めて知った女の体にすっかり溺れてしまった。  
 
 快感に身をまかせ、続けて何度も求め合ううち、気が付けば城はフラウスターに包囲されていた。  
 まさに後悔先に立たず。  
 完全装備の攻城部隊を相手にしては、流石の2人も命からがら落ち延びるのがやっとであった。  
 
 
 ヒロはシンバの首筋にしがみつき、快感を高めようと必死で腰を動かしている。  
 それに負けじと、シンバも腰の動きを合わせる。  
「あぁっ……シンバ……お前、段々上手くなって……ひぎぃぃぃっ」  
 巨大な亀頭に最深部を抉られ、ヒロが悲鳴を噛み殺す。  
「ひぃっ、シンバ……ひぃぃぃっ」  
 張り出したカリが膣道を掻きむしりながら後退していく。  
 ヒロの目から火花が散り、黒目が瞼の裏にでんぐり返る。  
 
「ヒロッ、中に出すよ……ヒロォ〜ッ」  
 シンバのペニスがブルルッと震えたかと思うと、夥しい精子が膣内にぶちまけられる。  
 2人は同時にエクスタシーに達し、そして同時に失神してしまった。  
 
 
 シンバが目を覚ますと、先に意識を回復させたヒロがペニスをしゃぶっているところであった。  
 ヒロは自分の淫水や汚物にまみれたシンバのペニスを丁寧に舌で清めている。  
 その姿を見ているうち、シンバの中で彼女に対する愛おしさがどんどん大きくなってきた。  
 
「なぁ、これからどうする?」  
 シンバは天井を見上げたまま呟いた。  
「城も奪われちゃったし、兵も散り散りだ」  
 元君主は長い溜息をついた。  
 
「私は今のままで構わないぞ。お前さえよければだが」  
 ヒロは会心の笑みを浮かべて答えた。  
 このまま2人で愛し合い、朽ち果てていくのもいいかもしれない。  
 しかし、シンバは何とか彼女に元の地位を回復してやりたかった。  
「女魔王の婿ってのも悪くないかもしれないな」  
 それにフラウスター兵団に舐められたままなのは許せない。  
 せめて一泡喰わせてやらないことには、彼の自負心が納得しそうになかった。  
 
「それならばツェンバーの暗黒不死団でも頼ってみるか」  
 ヒロがシンバにそう持ちかけた。  
「暗黒不死団って、吸血鬼かよ」  
 シンバの顔に戸惑いの色が浮かぶ。  
 
「バンパイアといっても吸血鬼ではなく、単なる魔族の一種だ。先日、私の旧友が君主に就いたばかりなんだ」  
 ヒロはシンバの不安そうな表情を楽しむ。  
 弱気になった男を見ると、つい、何とかしてやりたくなるのはヒロの癖であった。  
 
 だが、シンバの表情は直ぐに秋空のように晴れ渡った。  
「ヒロの親友か? それなら安心だ」  
 シンバは、身も心も通じ合ったヒロの言うことなら、どんなことでも信じる気になっていたのだ。  
 
「ところで──」  
 そこでシンバは部屋の隅でふて寝しているソルティに声を掛けた。  
「ソルティはどうする? 僕たちはツェンバーで再起を期すことにするよ」  
 
 声を掛けられたソルティは、不機嫌そうに身を起こした。  
「僕がシンバを見捨てるとでも思っているのかい」  
 ソルティが恨めしそうな目でシンバを睨む。  
「それなら決まりだ。3人でツェンバーに行こう」  
 シンバが嬉しそうに頷いた。  
 
「そうと決まれば……ヒロ、もう一回失神させてやるよ」  
 シンバがヒロの足首を掴んで股間を開かせた。  
 充血しきった陰部が丸見えになる。  
「バカッ、やめろっ……いやぁ〜ん」  
 ヒロが形だけの抵抗を見せ、直ぐに両膝でシンバの胴を締め付けた。  
 
 それを見たソルティが露骨に嫌悪感を顕わにする。  
 しかし文句を言うでもなく、黙ってふて寝を再開した。  
 
 
 
 その頃、豪華な馬車を護送する一団がディアルゴの山道を進んでいた。  
 馬車の中身はエルフの元女王、アゼレアであった。  
 衣服を奪われたアゼレアは鎖で緊縛され、口には自殺防止の猿轡まで噛まされていた。  
 共に馬車に乗り込んだラトが、陰湿で執拗な愛撫を繰り返している。  
 
「アンタはもうすぐ売り飛ばされちゃうんだよ……ほれほれ……」  
 ラトの指がドロドロになったアゼレアの陰部に素早く出入りする。  
「むっ……むむぅ……」  
 アゼレアの眉間に深々と皺が入った。  
「いったい誰にかって? アンタも、よぉ〜っく知ったお人さ」  
 ラトは一番長い中指をアヌスに挿入しながら、アゼレアの耳に思わせぶりなことを囁く。  
 
 アゼレアの顔が不安に曇った。  
 自分が大人しく人質になっている限り、フォルトはエルフの民の安全を保証すると思っていた。  
 しかし、自分が彼にとって不要な存在であるとすれば、目障りでしかないエルフは何をされるか分からない。  
「またぁ、そうやって自分のことより他人の心配をしてるぅ〜っ。アンタ、もう女王じゃないんだよ」  
 ラトがアゼレアの胸中を見透かしたようにせせら笑う。  
 
「フォルト様はリーガルリリーを新女王に据えた上、正室としてお迎えになるんだ。エルフは丸ごとメイマイの奴隷になるのさ」  
 ラトはケラケラと笑い声を上げた。  
 アゼレアが厳しい目でラトを睨み付ける。  
「その頃にはアンタも売り捌かれて奴隷の身分さ。よりによって魔族、しかも最悪なルドーラの奴隷になるんだよ」  
 ラトはそう言うと、アゼレアの乳首に噛み付いた。  
「むむぅぅぅぅ〜ぅぅっ」  
 アゼレアが声にならない声で悲鳴を上げ、猿轡の穴からヨダレが滴り落ちた。  
 

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