ルネージュ宮殿の大手門がおもむろに開き、周囲を取り囲んでいた軍勢からどよめきが上がった。
君主であるリトル・スノーが降伏に応じたのである。
ここ、プラティセルバに只一つ残された最後の城を攻めているのは、黒騎兵ゴーラと幽鬼妖魔兵団の連合軍であった。
プラティセルバの北と西から攻め込んだ連合軍は、アッという間にルネージュ公国軍を蹴散らしていった。
余りにも脆い公国軍は、全ての戦線で敗北を続けた。
リトル・スノーの提唱する平和主義が、いつしか公国軍から実戦力を失わせていたのである。
ジュリー・スカイとバグバットの奮戦も虚しく、公国軍は宮殿に撤退し籠城を余儀なくされた。
頼みの綱であった隣国ガルカシュからの援軍も奇襲攻撃を受けて壊滅した。
騎兵トゥイングーの副将マリルは生け捕りにされた挙げ句、見せしめとして宮殿前広場で処刑された。
鋼鉄製の三角木馬に跨らされたマリルは、この世のものとは思えぬ悲鳴を上げ続けたのち悶え死んだ。
3時間に渡って鳴り響いた絶叫は、宮殿に籠もる将兵の魂を凍りつかせたという。
黒騎兵ゴーラからの降伏勧告が行われたのは、それから直ぐのことであった。
宮殿に投げ込まれたマリルの生首を恐る恐る検分した兵士は、その口に一通の文書が噛まされていることに気付いた。
それによると君主リトル・スノーの身柄を差し出せば、将兵の命は保障するというのである。
更には、同封した『魔力封じの印符』を使ってスノーの魔力を奪えという念の入れようであった。
宮殿内は二派に分かれて紛糾したが、徹底抗戦を唱えるバグバットが降伏派のジュリー・スカイに惨殺されると後は早かった。
将兵たちは自分の保身のため、君主リトル・スノーに襲いかかると雁字搦めに縛り上げて敵に献上することにしたのであった。
「オォォ〜ッ」
再び軍勢からどよめきが上がった。
敗軍の将であるリトル・スノーが姿を現せたのである。
一糸まとわぬ全裸に剥かれたスノーは頑丈な鎖で縛られた上、自殺防止の猿轡を固く噛まされていた。
「サッサと歩かねぇか。このダメ君主がっ」
先刻までの部下である公国軍の下級兵士が、長槍の柄で君主の尻を小突き回す。
鎖付きの枷と重い鉄球に足を取られ、スノーがあられもない姿で地面に転がった。
「ふぅむぅぅぅっ」
鉄の環が身を挟み込み、体のあちこちで激痛が走った。
彼女が持つ凄まじい魔力も、額に貼られた魔力封じの印符のせいで発動できない。
今のリトル・スノーは只の女子高生、無力な斉藤小雪そのものに戻っていた。
「確かに、リトル・スノー様じゃ」
黒騎兵ゴーラの軍師ガイザーは、ジュリー・スカイから敵君主の身柄を受け取りご満悦であった。
ガイザーはスノーの股間に手を伸ばすと、人差し指を使って剥き出しの秘裂をまさぐってみる。
「ふぅっ……ふぅぅむぅぅ〜っ」
思わず腰を引いたスノーは倒れそうになったが、両脇から雑兵に抱えられそのままの姿勢を保つ。
「……む……むむぅぅぅぅ………」
猿轡の隙間から、喘ぎ声とヨダレが漏れ出す。
スノーは眉をひそめ、快感に溺れてしまうのを必死でこらえる。
衆目監視の中、敵の指でイッてしまう訳にはいかなかった。
しばらくスノーの表情を楽しんだ後、ガイザーは指を引いた。
ガイザーはドロドロの液にまみれた指をスノーの小さなアゴに掛け、強引に顔を上げさせる。
何か言いたげな悲しげな目に、涙が一杯溜まっていた。
「クックックッ……我が君主アレース様もさぞかしお喜びになるであろう」
ガイザーは護送馬車を呼び寄せると、スノーと共に乗り込んだ。
「さぁ、アレース様が首を長くしてお待ちかねだ。出発っ」
ガイザーは馬車の前後を500騎の軍勢に護衛させると、ルネージュ宮殿を後にした。
後には幽鬼妖魔兵団の兵士が残された。
アレースの望みはリトル・スノーの身柄のみで、プラティセルバの領土は彼らに譲るという約束であったのである。
その頃、遠く西の果て、ネウガードの森の中にジャドウはいた。
暗黒の貴公子は先日陥落させたばかりであるキース同盟軍の捕虜をいたぶっているところであった。
スガタ、ラミアそしてマユラの3人が四つん這いになってジャドウに尻を向けていた。
女たちはそれぞれの美しい尻を振り乱して悶え狂っている。
「ジャ……ジャドウ様ぁぁぁ……」
「ちくしょう……こんなのって……や、やめたら殺すぅぅぅ……」
女たちのアヌスにはジャドウの触手が深々と突き刺さっており、直腸の奥深くを抉るように犯しているのだ。
「ハァッ、ハァッ……イクっ…またイクぅっ……あおぉぉぉ……」
スガタが白目を剥くと、全身を痙攣させて4度目のアクメに達する。
「おぉっ……死ぬっ……死んじゃうぅぅぅっ……」
続いて淫乱なラミアが秘裂から飛沫を撒き散らしながら失神した。
残るマユラはジャドウの剛直をアヌスに受けていた。
触手より太くそして熱い魔族のペニスを挿入され、マユラの肛門は限界ギリギリまで広げられていた。
剛直が前後する度、アヌスから鮮血混じりのドロリとした液体が漏れてくる。
前門は数知れぬ失禁とアクメのため、既にグチョグチョになっていた。
「ひぐぅぅぅ……ふ、太いぃぃぃ……」
マユラは奥歯を食いしばり、目を見開いて快感を堪え忍ぶ。
女王としてのプライドが、元配下と同時に達することを拒否したのである。
しかし快感の波がそんな思いなどあっさり流し去ってしまう。
「いぐっ……いぐぅぅぅ〜ぅっ……」
マユラは尻をブルルンと一振りさせると、絶叫を上げて一気に登り詰めていく。
美しい銀髪が波打ち、木漏れ日を浴びてキラキラと輝いた。
ジャドウがペニスを抜くと、開けっ広げになったアヌスから大量の精子が逆流してきた。
「ふぅぅ」
溜息をついたジャドウは天を仰ぎ見た。
その目は空虚であり、何の感情も籠もってはいなかった。
捕虜を虐待することに何の罪悪感も持たない彼であった。
しかしどれだけ快楽を貪り尽くそうとも、埋めがたい虚無感があった。
思い人と決裂した今、彼にとって全てが虚しかったのだ。
その虚しさを埋めてくれるのは戦いだけであった。
特に強敵と戦い、不覚の一撃を浴びせられた時、その一瞬だけ自分が生きていることを自覚できたのである。
その時、ジャドウは足早に近づいてくる何者かを認めて身を固くした。
だが、直ぐにそれが配下のバイアード13世と知って緊張を解く。
「ジャドウ様、一大事です。先日黒騎士ゴーラの手により、プラティセルバが陥落したそうです」
ジャドウの顔に動揺が顕わになる。
「全土は席巻され、君主リトル・スノー様はカイゼルオーンに拉致されたとのことです」
バイアード13世は君主を刺激しないよう、出来るだけ落ち着いて報告した。
「バイアード、それのどこが一大事なのだ?」
ジャドウは感情を押し殺し、努めて冷静に配下を詰問した。
「余計な報告は無用。ゴーラの連中がナハリを攻めたのならともかく、東に勢力を伸ばしたのならありがたいことだ」
これでカイゼルオーンの西部の守りが手薄になると、ジャドウはほくそ笑んで見せた。
「しかし……スノー様は、ジャドウ様の……」
バイアード13世が食い下がろうとするのをジャドウは一喝した。
「それが余計だと言うのだっ」
ジャドウが怒気を顕わにし、バイアード13世はそれ以上の意見具申を諦めた。
自分は事実を伝えることが努めであり、判断を下すのは君主の役目なのである。
バイアード13世は恭しく一礼すると、その場を立ち去っていった。
後には身を震わせて立ちつくすジャドウだけが取り残された。
プラティセルバからカイゼルオーンへと爆走する一団があった。
一台の馬車を中心に、前後を500騎の騎兵に守られた大軍団は、勿論リトル・スノーをアレースの元に護送する凱旋部隊である。
馬車の中、軍師ガイザーは己の逸物をリトル・スノーにしゃぶらせている真っ最中であった。
「いいぞ……もっと舌を絡めるんだ……そんなことではアレース様に満足して貰えないぞ」
ガイザーは性技の指南と称して、スノーにフェラチオを強要したのである。
逆らえばプラティセルバの民を虐殺すると言われては、逆らうわけにはいかなかった。
その民に裏切られたことすら、スノーは自分の力不足の結果と考え、決して民兵たちを恨もうとはしなかった。
後ろ手に縛られ、床にひざまずかされたスノーは、ガイザーの逸物を口一杯に頬張り、命じられるままに舌を絡める。
馬車が荒れ地に入ると上下動が激しくなり、スノーの口の中でペニスが激しく暴れる。
「おごぉっ?」
大きな衝撃を受けた途端、ペニスがスノーの喉奥へと落ち込んだ。
「うぉっ……これは……すごい……」
予期せぬディープスロートにガイザーが呻き声を上げて喜ぶ。
ガイザーはスノーの頭を掴むと、上下に揺すって己のペニスを口で扱かせた。
「出るっ……スノー、お前の口の中に……出すぞ……おぉぉぉぉっ」
ガイザーは獣じみた唸り声を上げると、スノーの喉奥へと精を放つ。
可憐な乙女はその事実を前に、あっさり失神してしまった。
ガイザーがスノーの頬をピシャピシャと叩き、意識を回復させようとする。
カイゼルオーンに着けば彼女はアレースに渡さなければならない。
そうなれば、二度とこの体を楽しむことは出来ないのだ。
「もう一回口でいかせて貰ったら、次は尻の穴を可愛がってやるぞ」
ガイザーは嬉しそうにスノーに耳打ちする。
さすがに玉門を味わうことは叶わないが、アヌスなら許されるとガイザー考える。
スノーの丸みを帯びたヒップラインを眺めているうちに、ガイザーのペニスがムクムクと蘇ってきた。
ガイザーが半覚醒状態のスノーの髪を掴み、口に逸物をねじ込もうとした時であった。
馬車が急停止し、勢い余ったガイザーは車内から投げ出された。
「馬鹿者っ。何事だっ」
ガイザーが喚きながら進行方向を見る。
先頭の騎兵の先、街道の真ん中に一人の男が立っていた。
男は500の騎馬隊など、はなから存在しないと見なしているような傲慢さをもってガイザーだけを見ていた。
「ジャ……ジャドウ……なぜお前が……?」
魔王軍の若き君主、暗黒の貴公子そして大魔王ジャネスの忘れ形見。
男を形容する言葉の数々がガイザーの脳裏を駆け巡った。
「渡してもらおうか……」
何をであるかを告げず、ジャドウが要求した。
ガイザーは思わず気圧されそうになるが、魔剣ランシュバイクを杖にしてなんとか踏み止まる。
「バカめが、これだけの軍勢。如何に貴様とて一人で相手に出来るとでも思っているのか」
ガイザーは余裕を取り戻すと、配下に突撃体勢をとらせた。
対するジャドウは眉一本動かさずその動きを見ていたが、やがて何事かつぶやき始めた。
「もがきうる混沌の罪人、貴様らの怠惰なる命、それこそが罪」
周囲を取り巻く大気に、みるみる邪気が溢れていく。
それだけで大半の騎馬兵が逃げ腰になった。
やがて気力を充実させたジャドウが宙に飛び上がる。
「闇の刻印、ガイツ・シュトローム」
叫び声と共に、魔力を加速的に上げたジャドウが敵陣に向かって体当たりを敢行した。
もの凄い爆発音に、リトル・スノーは意識を取り戻した。
風が運んできた焦臭い臭いが鼻を突く。
何事かと思い、馬車から飛び降りたスノーが見たものは、その場に累々と横たわる兵士と馬の死骸であった。
スノーの目が、只一つ動く人影を捉える。
それは死骸の山を踏みにじって近づいてくるジャドウの姿であった。
「ジャドウ……」
懐かしさと、嬉しさと、そして愛しさが一度に襲いかかってきて、スノーの視界が涙でぼやけた。
その時になって、スノーは自分が全裸に剥かれ、後ろ手に縛られていることを思い出した。
「キャッ」
スノーは小さく悲鳴を上げると、ジャドウの視線を避けようと身をよじった。
ジャドウの手が一閃すると、スノーの体に絡み付いていた鎖がバラバラになる。
一瞬の躊躇の後、リトル・スノーは思い切ったようにジャドウの胸に飛び込んでいった。
「ジャドウ……あぁ、ジャドウ。助けに来てくれたのですね。私のことを忘れずにいてくれたのね」
リトル・スノーはジャドウの胸に顔を埋めて、何度も何度も頬ずりした。
「バカな……」
ジャドウの声は困惑したように語尾が震えていた。
「……敵の捕らえた捕虜を奪い取るのは……戦略の初歩だ……」
ジャドウの言葉は切れ切れであった。
「嘘ばっかり。嘘をつく時に瞬きする癖は、まだ直っていないのですね……でも嬉しい」
スノーはジャドウの目を見上げてニッコリと微笑んだ。
覚悟を決めた暗黒の貴公子は、周囲を見渡し誰も見ていないことを確認して──それからスノーの体を固く抱きしめた。
同じ頃、ネバーランド大陸の東部。
山岳地帯を一人の少女が駆けていた。
少女は何者かに追われているように一心不乱に走っており、その肩口には矢が2本刺さったままであった。
白いローブには血が滲み、泥と混じって赤黒く汚れている。
「うぅっ……間もなく海岸線だ。海に出さえすれば……」
少女は船を拾ってこの地を離れる計画であった。
「いたぞっ、あそこだぁ」
声が上がった途端、矢の雨が降り注いできた。
少女は素早く身を捻って岩陰に逃げ込む。
矢尻が間近の岩肌に当たり、無数の火花が咲いた。
「くっ……」
少女はネバーランド大陸のお尋ね者、ジャネスの娘ヒロであった。
ヒロは兄ジャドウの治める魔王軍、魔族を嫌う神聖皇国軍などあらゆる勢力から狙われていた。
賞金首となったヒロには、この大陸のどこにも安住の地は残されていない。
矢を射掛けているのはボローニャの正規軍、ケイハーム王国軍である。
ヒロの体には莫大な賞金が懸かっており、それはたとえ死体であろうとも減額されない。
何より、ジャネスの娘を討ったとなると、与えられる名誉は想像の域を超えていた。
矢の嵐が一段落するのを待ってヒロが走り出す。
しかし体が重くて思うように走れない。
矢尻に塗られた猛毒が全身に回ってきたのである。
気力の充実していない今、魔界粧は使えない。
「むぐぅぅぅっ」
新たな矢が体を貫き、ハリネズミのようになったヒロが激しく吐血する。
動きを止めたヒロの太腿を何本もの矢が貫通する。
「うわぁぁ〜っ」
もう歩くことさえ出来なくなったヒロに兵士が近づいていく。
進退窮まったヒロは、足元の谷底を見る。
目も眩む断崖絶壁の下は荒れ狂う海があるはずであった。
「奴らに嬲りものにされるくらいなら……」
自分と交われば相手は圧倒的な魔力を手にすることが出来る。
下衆な雑兵にそんな恩恵を与えるつもりはなかった。
覚悟を決めたヒロが崖に向かって歩みだす。
「おわっ、飛び降りる?」
「待てぇっ」
兵士達の見守る中、意を決したヒロは深い谷底へと身を躍らせた。
気が付くと、ヒロは小屋の中に寝かされていた。
背中の下には柔らかいマットレスが敷かれ、囲炉裏に火が熾っている。
反射的に身を起こそうとしたが、全身に激痛が走って呻き声を上げるのが精一杯であった。
体をあらためると、誰が治療したのか全身が包帯でグルグル巻きにされていた。
「見られた……」
失神している間に裸体を見られたと悟り、ヒロは一人赤面した。
子供同然のペッタンコな胸と、同じく毛も生え揃っていない股間は彼女にとってコンプレックス以外の何ものでもないのである。
助けられたことも忘れ、怒りがふつふつと沸いてくる。
「殺してやる……見た奴、殺してやる……」
そんなことを考えていると小屋の扉が開き、誰かが入ってきた。
ヒロは身を起こそうとするが、体に力が入らない。
「あれっ、気が付いたんだ」
声がしたと思ったら、自分と天井の間に茶髪の少年の顔が割り込んできた。
その顔がニッコリと笑顔になる。
少年の人懐っこい笑顔を見た途端、ヒロの頭にカッと血が昇った。
「見るなっ、バカッ」
ヒロは思わず怒鳴り声を上げていた。
憎い人間なんかに、それも子供なんかに助けられたのが悔しかった。
「ゴメンッ」
少年は目を瞑ると、ご丁寧に顔を手で覆い隠した。
その子供じみた仕草を見て、ヒロは毒気を抜かれてしまう。
「まぁ、取りあえず礼は言っておく。お陰で助かった」
落ち着きを取り戻したヒロは、少年に口だけで礼を述べた。
相手のご機嫌が直ったと見るや、少年は再び馴れ馴れしい態度になる。
「ホントに危ない状態だったんだぜ。僕たちが崖下でお姉さんを見つけていなかったら……ねぇ、ソルティ」
少年の吐いた台詞に、ヒロは身を固くして首を巡らせる。
「誰かいるっ?」
気配さえ感じさせなかったが、少年の背後にもう一人いた。
やや年長に見える赤毛の少年が、異常に長い剣を持って身構えていた。
見慣れぬ型の細身のサーベルは、持ち主の身長より長いのではなかと思える。
それがカタナという彼ら独自の文化の産物であると、ヒロは随分後になって知った。
ソルティと呼ばれた少年は、ヒロが茶髪の少年に何かしようものなら直ぐに斬り掛かろうと準備していたのであった。
取りあえずヒロにその気がないと知って、ソルティはようやく構えを解く。
「ああ、重傷を負ったあなたを、船に乗せてここまで連れてきたのは僕たちだ」
ソルティはそれを後悔しているような口調で語った。
「ここまで……ところでここは何処なんだ?」
ヒロは改めて自分が何処にいるのかを茶髪の少年に尋ねた。
「ここはムロマチさ。そして僕の名前はシンバ。よろしく」
ヒロは自分が魔族と知って命を助け、何のわだかまりもなく握手を求めてくる少年を前に驚きを隠せなかった。
時に魔導世紀1000年、その初頭のことである。