ここは人里離れた山中・・・  
滅多に人の入らない山間の温泉に珍しく入浴を楽しむ女性達が居た。  
 
「あぁ~やっぱり温泉って最高ねぇ~♪」  
そう言って杯を傾けるリューンエルバの声を聞きながら  
「全く、日々の疲れも癒えるようだ・・・」  
ヒロも溜め息にも似た吐息を吐きつつ裸身を湯に体を沈めている  
 
七年戦争と呼ばれる戦が終結しネバーランドに平和の兆しが見え始めた頃  
リューンエルバとヒロは余暇を利用して温泉旅行へと赴いていた。  
 
「話は色々と聞いてるけど大変だったみたいねアンタ達」  
それぞれ日々の疲れを癒している二人を眺めつつ  
たまたま暇を持て余していた為に同じく旅行に誘われた黒髪の女性メイヴがそう呟いた。  
 
互いに杯を酌み交わしつつ戦時中の思い出や新たな世界を語り合いながら  
和やかな温泉のひと時が過ぎ去ろうとしていた。  
 
あの一言が発せられるまでは・・・  
 
 
 
 
それはリューンエルバの同僚で想い人と結ばれたイグリアスの話で盛り上がっていた時だった。  
 
「そういえばヒロって恋人とか好きな人とか居なかったの?」  
「っ!?・・・何を言うんだ、いきなり!!」  
リューンエルバの何気ない一言に動揺したヒロは、飲み込みかけていた酒に咽ながら顔を赤くする。  
「そうよねぇ~元が付くとはいえ魔族のお姫様だったんだもの浮いた話の一つはあるんじゃない?」  
普段クールな彼女が取り乱している様子が可笑しかったのだろう。  
悪戯っぽい笑みを浮かべつつメイヴもリューンエルバに便乗する。  
 
「わ、私は半生を戦いに費やしてきたんだぞ?そんな色恋沙汰などに関わってる暇など・・・」  
ヒロも顔を真っ赤に染めながら反論するのだが  
「それじゃバージンだったりするのね?」  
「~~~~~~~!!!」  
それがますます面白いのだろうメイヴは更にヒロをからかい続ける。  
 
「はいはいそれまで・・・別に処女だって事が恥ずかしがる事じゃないでしょ?」  
流石に見かねたのだろうリューンエルバが仲裁に入る。  
「・・・・・・・そうだ全く」  
バツが悪いのか温泉に浸かりながらブツブツと呟くヒロ  
「アタシも別に馬鹿にするつもりは無いんだけどね・・・ただ・・・」  
 
それまでの悪戯っぽい表情は変わらないままメイヴの瞳に妖しい光が灯る。  
「欲求を溜め過ぎるのは体に良くないから、たまには発散するのも大事って事」  
それを聞いたリューンエルバも艶やかな笑みを浮かべ  
「まぁ・・・それはそうね、そっちの方面には無頓着そうだしヒロって」  
いつの間にかヒロを挟むように対峙するリューンエルバとシェキル。  
「おい…二人とも酔ってるんじゃないだろうな・・・」  
ヒロの不安が現実になるのにさほど時間はかからなかった。  
 
 
 
 
「この際だから少し発散させてあげましょうか♪」  
リューンエルバが後ろから抱きついて動きを封じ  
「周りには誰も居ないんだから安心でしょう?」  
メイヴはヒロの肢体を隠すタオルを奪いとる。  
 
「なっ!?お前達止めろ!!」  
不意を付かれた事もありヒロは満足な抵抗も出来ずに組み伏されてしまった。  
「そんなに怒らないの♪マッサージだと思えば良いじゃない」  
そうヒロの耳元で囁きつつリューンエルバはヒロの体を丹念に愛撫し始める。  
「やめないか・・・冗談が過ぎるリューンエルバ・・・ひゃう!?」  
首筋を舐め上げられ思わず声を上げてしまうヒロ・・・  
 
それが淫靡な秘め事が幕を開ける合図だった。  
 
 
 
「はぁ・・・・・・はぁ・・・やめ・・んっ・・・・ないか・・・くぅ!?」  
リューンエルバの執拗な愛撫に熱い吐息を漏らしながらもヒロは戒めから逃れようともがき続けた。  
そんなヒロの努力を嘲笑うかの様にメイヴも愛撫に加わった事で、次第にその動きは緩慢なモノに変わっていく。  
すっかり脱力しきったヒロに満足したリューンエルバは、愛撫を中断してヒロの体を抱え上げる。  
 
「何よ?もうお終い?」  
さすがに物足りないのだろうメイヴは不服そうに舌打ちする。  
「もう気が済んだろう・・・・これ以上は止めてくれ・・・」  
まだ足腰に力が入らないのか、ヒロはリューンエルバの肩を借りたままメイヴに答える。  
そんなヒロの様子にリューンエルバは温泉の縁に腰を降ろし苦笑いを浮かべた。  
「そのまま続けたらヒロちゃんがのぼせちゃうじゃない」  
だから続きはこっち・・・と、ヒロの腕を引きリューンエルバは自分の膝の上にヒロを座らせた。  
 
「それじゃ続けるわね?」  
そう言うとリューンエルバは背後から手を伸ばしヒロの豊かな双丘を持ち上げた。  
掌に伝わる重量感と吸い付くような手触りにリューンエルバは感嘆の声を漏らす。  
「や、止めて・・・本当に冗談じゃ・・うあっ!?」  
ヒロの抗議を遮る様にリューンエルバは、手の中の乳房をたっぷりとこね回す。  
十の指が動くたびにヒロの乳房は卑猥に形を変え、その柔らかさをリューンエルバは思うがままに堪能した。  
 
「じゃあアタシはこっちを貰おうかしらね」  
それまで無言で二人の痴態を観ていたメイヴは、ゆっくり屈み込むとヒロの両膝に手を掛ける。  
ヒロは両足に力を込めて抵抗を試みるが、胸から伝わる甘い痺れに邪魔され、難なく開脚を許してしまう。  
「思った通りの綺麗な色ねぇ・・・」  
股間に潜り込んだメイヴは、ヒロの秘裂に顔を近づけ、じっくりと鑑賞する。  
「はぁはぁ・・・見るんじゃない・・・んうっ・・・見るなぁ」  
ヒロの言葉に苦笑したメイヴは目の前の秘裂に指を添え、ゆっくりと広げる。  
 
(くちゅ・・・・)  
 
いやらしい水音と共に開かれた秘裂の内は、既に愛液で溢れかえっていた。  
「ひぁ!?ああああああぁぁぁぁぁっ!?」  
最も敏感な場所にむしゃぶりつかれヒロは甘い悲鳴をあげた。  
「ぴちゃ・・・ふ~ん?・・・れろ・・・・こんな味なんだ、ヒロのここは・・・じゅるるるるるっ!!」  
「あっ!!はっ・・・はっ・・・ウアアアァァァ!?」  
奥に舌を差し込まれ、肉襞を執拗に舐められ、愛液をすすられる。  
その度にヒロは快楽に肢体を震わせていた。  
 
どれくらいの時間が経ったのだろう・・・  
決して止む事の無い二人の激しい責めに、ヒロの体は次第に限界へと近づいていた。  
「もう・・・駄目、あぅ!!・・・ゆ、許し・・・ひぁああ!?」  
汗と涙で顔を汚しながらヒロは二人に哀願する。  
 
「ふぁ・・・・・?」  
 
それまで幾度と無く無視されてきた言葉に二人が動きを緩めた。  
「そこまで嫌なら仕方ないわね」  
リューンエルバは胸を揉む事を止め、掌の上でタプタプと乳房を弄ぶ。  
メイヴも秘所から口を離し、指でクニクニと秘裂を弄りながら  
「まぁアタシも充分楽しんだし・・・」  
やっと終わると溜め息を吐いたヒロだったが、体の奥底からむず痒いような物足りないような感覚が次第に湧き上がってきた。  
それは治まる事を知らず、熱を持ったかのようにヒロの心を蝕み始める。  
 
「どうしたの?」  
相変わらずリューンエルバは悪戯っぽい笑みを浮かべたまま乳房を弄び、メイヴは何も言わずに指を動かし続けている。  
止めて欲しい・・・そう理性では言いたいはずなのに自分の中の何かが、それを口にする事を阻んでいた。  
その何かが求めるもう一つの答え・・・  
「・・・欲・・・・しぃ・・・」  
「これが欲しいの?」  
 
(じゅぷぅぅぅぅ!!!)  
 
いきなりメイヴに指を挿入され  
「うああああああああああ!?」  
全身に走る衝撃にヒロの心は真っ白に染まった。  
 
あ、あっ!!き、気持ちいい!!気持ちいいよぉぉ!!」  
先の一突きで理性もプライドも吹き飛んだヒロは二人の与える快楽を素直に受け入れ始めた。  
「やっと自分に正直になったみたいね」  
ヒロの秘裂から淫らな水音をたてながらメイヴは嬉しそうに微笑んだ。  
「さぁて素直な子にはご褒美をあげなくちゃね」  
そういうとリューンエルバは今まで決して触れなかった乳首を擦りあげる。  
メイヴもそれに習い、舌でヒロの肉芽を刺激した。  
元々焦らされ続けていた上に、今まで以上の快感を与えられたヒロは  
「もうダメ!!来る、何か来ちゃう!!あっあっ・・・うあああああっ!?」  
全身を激しく震わせながら絶頂へと押し上げられていった。  
 
「はっ・・・・んはっ・・・・・あはぁぁぁぁぁ~」  
絶頂の波が過ぎ去ると同時に大きく息を吐き出したヒロは、そのまま糸の切れた操り人形のように倒れこむ。  
その体を受け止めたリューンエルバは放心状態のヒロを抱きかかえ、母親が我が子に接するように優しく髪を撫でていた。  
「凄く激しかったわねぇ・・・フフ、可愛い顔」  
リューンエルバは微笑みながらヒロの頬にキスをする。  
そんなリューンエルバを見上げていたメイヴだったが、今もなおヒロの秘裂に挿入している己の指に視線を戻した。  
何度か挿入を繰り返し刺激を与えるも、今のヒロでは満足できる反応が返って来ない事を悟ったのか名残惜しそうに指を引き抜く。  
「んちゅ・・・まぁ・・・んむ・・・それなりに楽しめたかしら」  
指に付着したヒロの愛液を舐め取りながら、今も雫を吐き出し続けるヒロの秘裂を眺めるメイヴだったが  
 
 
もう一つ自分が楽しめるモノが残っている事に気付き、嬉しさに目を細めるのだった・・・  
 
 
「・・・・・・・・」  
新たな獲物を見つけたメイヴは,  
相手が自分に注意を払っていない事を確認すると己の目指す場所へと慎重に指を潜り込ませる。  
「っ!?」  
今だ放心状態のヒロを介抱していたリューンエルバは背筋を駆け上がるような快感に驚いたように手を止めた。  
「な、何をしてるの!?」  
腕の中のヒロを投げ出さぬように注意しながらリューンエルバは秘裂に沿って上下に指を這わせるメイヴを問い詰める。  
「何って・・・見ての通りよ?」  
リューンエルバの反応と指先に触れる秘肉の感触を楽しみながらメイヴは更に言葉を続ける。  
「前に言ったじゃない『貴女の好きな様にして良い』『貴女が望むのなら私はその全てを受け入れる』って・・・だから今は私の好きにさせて貰うわ」  
以前アルト山で対峙した時の事を思い返しながら、メイヴは次第に熱を帯びていく指先に意識を集中した。  
「そんな昔の話を持ち出すなんて・・・」  
呆れたように呟くリューンエルバに笑顔を返しつつ、ずぶりと二本の指を突き入れるメイヴ  
「例え昔の事でも交わした約束は守らないと駄目よ先生?」  
クスクスと笑いながらメイヴは指を締め付ける柔らかな感触を楽しむ  
 
「思ったより濡れてるじゃない・・それともさっきので感じてたの?」  
予想以上に潤っている肉壷を拡げながらメイヴは羞恥心を煽ろうと問いかける。  
「さぁ?どうかしらね?」  
そんな問いに艶然と微笑んで答えるリューンエルバだったが  
(クチュ・・・)  
「んあああぁぁぁぁぁっ!?」  
そんな彼女の余裕を切り崩すかのように、メイヴは4本の指を揃えて膣内へと挿し入れる。  
「4本・・・なんて・・・き、きついぃぃぃぃぃ」  
体をを押し広げられる様な感覚に眉をしかめ苦悶の声を漏らすリューンエルバだったが、その声とは裏腹に彼女の肢体は悦びと共に受け入れた。  
自らの指を深く飲み込もうと収縮を繰り返す膣壁に満足そうに頷いたメイヴは、叩き付けるように激しく手を動かし始める。  
「やぁぁ~・・・そんな激し・・・すぎ、音たてちゃ・・・らめぇぇぇぇ・・・・」  
リューンエルバはきつくヒロを抱きしめ、呂律の回らない声をあげる。  
その悲鳴とも嬌声とも聞こえる声を聞きながら、メイヴは秘裂の上の肉芽を親指の腹で押し潰した。  
「ひ!?らめぇ!!イク、イッちゃうぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」  
爆発するような快感に腰をガクガクと痙攣させながら、リューンエルバは絶頂に達した。  
ヒロを抱いたまま倒れこんだリューンエルバの中から指を引き抜くメイヴ。  
「ふふふ・・・お疲れ様」  
絶頂の余韻に浸るリューンエルバの股間に顔をうずめたメイヴは、ふるふると震える肉芽にそっと接吻をする。  
「っ!?あ、あ、あ・・・ふあぁぁぁぁん」  
その刺激が引き金となったのか、短い痙攣の後リューンエルバの股間から水音が響き始める。  
勢い良く吹き出る黄金色の液体は、勢いを緩める事も無く小さな水溜りを作り出すのだった。  
 
 
「全くヒドイ目にあったわ・・・」  
自らの痴態の後始末を終えたリューンエルバは愚痴をこぼす。  
そんな彼女をヒロは半眼で睨みつけ  
「お前の場合は因果応報だろう、愚痴りたいのは私の方だ」  
自分の痴態を思い出したのか、頬を赤らめながらヒロは吐き捨てる。  
 
『メイヴ・・・・』  
二人の様子を面白そうに見ていたメイヴだったが、自分の内に響く声に意識を傾ける。  
『どうしたの?姉さん』  
自分の片割れであり最愛の姉シェキルの声に答えるメイヴ。  
『どうしたの?じゃないでしょう・・・』  
自分の妹した事に対し、幼子を叱る様な口調で非難するシェキル。  
『ゴメンゴメン・・・もうしないわよ約束する。』  
『その言葉は私じゃなくて二人に言いなさい』  
『解ってるってば・・・それより姉さん』  
『なぁに?』  
『後の事よろしくね』  
『え?』  
 
突然、肉体の主導権を渡された事に戸惑うシェキル。  
そんな彼女に耳に二人の声が届く。  
「さて、残ってるのは貴女だけよ?」  
「じっくりと返礼させてもらうからな」  
入れ替わった事に気づいていないのか、逃げられぬようにシェキルを包囲するヒロとリューンエルバ。  
「たっぷりお仕置きしてあげるから覚悟してね?メイヴ」  
 
完全に捕まったシェキルは正直に白状するのか、妹の代わりにお仕置きをされるのか激しく葛藤するのだった。  
 

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