晴れ渡る秋の青空の下・・・  
「ぅ・・・うぅ?」  
周囲から沸き上がる歓声に、ヒロは眉をしかめ重い瞼を開いた。  
遠く前方には筋骨隆々の男達が2列に並び、男たちの間から1本の綱が自分へと延びている。  
「な゛っ!?」  
そこまで確認したヒロは自らが黒いビキニ姿で、綱の上に手足を拘束され跨っている事に気づき驚愕した。  
「えっ!?ここ何処!?何でボクこんな格好・・・」  
背後から聞こえる聞き慣れた声に慌てて振り向くと、そこには自分と同じく手足を拘束され水色のワンピースを着せられたミュウの姿があった。  
「ミュウ!!」  
「あ、ヒロさん・・・その水着どうしたの?凄く格好良い〜♪」  
危機感0の能天気な賛辞に内心少し喜んだりもしたが、あくまで表向きヒロは渋面でミュウをたしなめる。  
「ミュウ・・・今は」  
そんな事を言っている場合ではない・・・そんなヒロの言葉を遮る様に明るい声が周囲に響き渡る。  
「お集まりの皆様!!大変長らくお待たせ致しましたぁぁぁぁ!!ただいまより第1回ドキドキ大運動会(仮)を開催いたしますっ!!!」  
実況の声と共に一気に最高潮に達した歓声の中、二人は呆然と同じ言葉を呟いた。  
「だ・・・大運動会・・・」  
 
 
 
「大運動会?」  
リューンエルバに呼び出されたミュウは開口一番に出た単語に首を傾げた。  
「そ♪私の知ってる村に地酒の美味し〜い村があってね?でも、だいぶ辺境に有るせいもあって今一つ活気の欠ける事に悩んでるのよ」  
「それで村興しの為に大運動会を開く事になったそうだ・・・」  
リューンエルバに続くようにヒロが苦々しく口を開く。  
不満一杯といった表情のヒロにあはは・・・と笑顔を返しつつミュウにリューンエルバは本題を切り出す。  
「それで出来れば二人に協力をお願い出来ないかなぁ〜?って・・・」  
「その運動会にボクとヒロさんで参加すれば良いの?」  
ミュウの言葉を聞き、ヒロは更に顔をしかめた。  
そんなヒロを尻目にパタパタと手を振りながらリューンエルバは言葉を続ける。  
「あ〜・・・参加って言えば参加よね・・・えとね選手としてじゃなくてキャンペーンガールみたいな感じで・・・」  
「それならヒロさんより先生の方が適任なんじゃ・・・?」  
一つ一つ言葉を選ぶように話すリューンエルバに、ミュウは感じたままの疑問を投げかける。  
ミュウの言葉に何度も頷くヒロをスルーし、リューンエルバは申し訳無さそうな表情を浮かべる。  
「本当ならそうしたい所なんだけど〜先生その日は急用が入っちゃって〜・・・ミュウちゃん!!お願いっ!!」  
結局拝み倒されるように頼まれたミュウは参加を承諾し、それに引きずられる様にヒロも参加を承諾したのだった。  
 
 
 
(回想終わり・・・)  
「ねーヒロさん・・・今の宣誓おかしくなかったー?スポーツマンピップにー・・・とか」  
「知らん・・・もー知らん・・・なるようになれだ」  
激しい後悔と軽い眩暈を覚えつつ、ヒロはようやく現実に目を向けた。  
いつの間にか選手宣誓も終わっていたようで、相変わらずハイテンションな実況が競技の説明を開始する。  
「それでは第一種目の『綱引き』を始めたいと思います!!ルールは簡単ッ!!綱の中央部にある結び目5つを自分達の陣地に全て引き入れた組の勝利ですッ!!勝利の女神を悦ばせるのはどちらか!?それでは用意・・・」  
実況の言葉にノロノロと綱に目を向ける二人・・・  
確かに背中合わせの二人の間に5つの結び目が等間隔に連なっている。  
「ホントにあるねー・・・結び目・・・」  
「あぁ・・・って、ちょっと待てぇぇぇぇぇぇぇ!!!」  
これから起こる事に気づいたヒロが怒りの声を上げると同時に、競技開始の空砲が鳴り響く。  
「お、覚えてろリューンエルバァァァァァァァ!!!」  
「先生の嘘つきィィィィィィィ!!!!」  
二人の悲鳴をかき消すかの如く男達の怒号が響き渡り、両端から引っ張られた綱が二人の身体を激しく持ち上げた。  
 
 
澄み切った青空に戦う男達と興奮した観客の咆哮が轟く。  
―オーエス!!オーエス!!オーエス!!・・・―  
お決まりの掛け声と共に力強く綱を引く赤(ミュウ)組・白(ヒロ)組の男達・・・  
せめぎあい揺れ動く綱の動きに、ヒロとミュウは為す術も無く翻弄され続ける。  
「ひっ!?揺らすなぁ!!綱が擦れ・・・んぅ・・・」  
「やだぁ・・・くいこんじゃうよぉ・・・」  
水着の布越しに股間を擦り上げる綱の感触に、二人は苦悶の声を上げ続ける。  
しかし男達の攻防が次第に白組へと情勢が傾き始めた頃、責められる二人の肌は桜色に上気し仄かに熱を帯び始めていた。  
―オーエス!!オーエス!!オーエス!!―  
男達の掛け声は更に勢いを増し、ついにヒロの尻に一つ目の結び目が押し付けられた。  
尻の割れ目に押し当たる硬度を持った感触に、ヒロはビクリと身を震わせる。  
「ま、待て・・・こんなの無理っ!?くぅおあぁぁぁぁっ!!」  
上下に激しく揺れながらも、ゆっくりと股間を通過する結び目にヒロは表情を歪ませる。  
長い時間をかけてヒロの股を潜り抜けた結び目は、水着から染み出た液体で微かに湿り気を見せていた。  
「ヒロさん大丈夫!?ヒロさん!!」  
背後から聞こえるヒロの悲鳴にミュウは肩越しに彼女の背中を見つめる。  
「だ・・・大丈夫だ・・・このくらい平気ぃひああぁぁぁぁ!?」  
自らを気遣うミュウに微笑み返そうとした矢先、赤組の攻撃により結び目がヒロの下を通過する。  
前から肉芽を強く擦られ、その突き抜けるような衝撃にヒロは身体をガクガクと振るわせた。  
「あ・・・かはっ・・・はぁっ・・・あ、またっあぁぁぁぁぁ・・・?」  
空を仰ぎ荒く息を吐くヒロだったが、白組が勢いを盛り返すと再び尻に押し当てられた感触に悲鳴を上げる。  
 
―オーエス!!オーエス!!オーエス!!―  
白熱した男達の一進一退の攻防が繰り広げられ、ヒロの口からは甘い悲鳴が絶える事無く発せられる。  
既に彼女のパンツは湧き出る愛液にじっとりと濡れ、綱が引かれる度に動きに合わせてポタポタと雫が滴り落ちた。  
「ひぅ・・・ま、まさか・・・わざとやってないか・・・?」  
執拗に股間を弄られ続け、快楽に霞む脳裏に過ぎった疑問がヒロの口から零れ出る。  
―オー・・・(しぃん・・・)―  
その呟きに会場全体が静寂に包まれる。  
静まり返った会場でヒロの頭から快楽が薄れ、代わりに怒りの感情がこみ上げてきた。  
「きききききき貴様等ぁぁぁぁぁぁ!!!!人を馬鹿にするにも程が有・・・あ、ちょっと待て私が悪か・・・ぃひあぁぁぁぁ!?」  
―おーえす、おーえす、おーえす・・・―  
それまでの熱気が嘘の様に男達は機械的に綱を大きく往復させ始める。  
「ヒ、ヒロさんの馬鹿ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」  
それまで綱のみだったミュウの元にも、結び目による責めが襲来し彼女はヒロに抗議の泣き声を上げた。  
力強さの無い機械的な動きは正確に二人へ快感を与え、彼女達の肢体は綱が往復するたびに呼応するように揺れ動く。  
「これのどこが・・・んっ!!村おこしだぁ・・・くうぅぅぅ〜」  
「先生のバカァ・・・ヒロさんのバカァ・・・ぇうぅぅぅぅ〜」  
揃ってうわ言のように悪態を吐く二人は、綱の動きに合わせてカクカクと腰を振り続け、内股を伝い落ちる愛液はグラウンドを幾度と無く湿らせた。  
―おーえす!!おーえす!!おーえす!!―  
発情する彼女達の様子に激しく興奮したのか、両組の男達は語気を荒げ両腕の動きを加速させる。  
「ひんっ!!そんな速くしたらボクもう・・・もぅ!!」  
加速する綱の動きにミュウは肢体を張り詰め、ひくひくと痙攣を繰り返す。  
その目は既に焦点が定まっておらず、半開きの口からは熱い溜め息と共に涎が滴り落ちている。  
「だめ・・・もう無理ぃ・・・い、ひゃあぁぁぁぁぁ!?」  
甲高い悲鳴の後、ミュウの股間から一筋の飛沫が吹き上がり、ぐったりと脱力した彼女の体が崩れ落ちた。  
されど男達の動きは止まる事を知らず、絶頂を迎えたばかりのミュウを更に高みに昇らせようとする。  
「はひっ!?止め、止めてぇ!!出ちゃう!!出ちゃうぅぅぅぅぅぅっ!!!!」  
深く食い込んだ綱がミュウの敏感な場所を擦り上げ、彼女の肢体は絶頂とは違う痙攣を繰り返す。  
ビクビクと体を震わす彼女の股間から断続的な水音が流れ始め、会場に興奮と歓喜の雄叫びが充満した。  
「やだぁ・・・見ないでよぉ・・・ひぐっ、止まらない・・・止まらないよぅ・・・」  
彼女の痴態に興奮した観客は、今だ腰を振り続ける片割れに期待の視線を向けた。  
 
「ぐっ・・・そんな下衆な目で私を・・・ひぅ!?見るなぁ」  
股間に張り付いた水着越しから伝わる刺激に、全身汗まみれになりながらもヒロは気丈に男達を睨みつける。  
完全に興奮状態の男達は競技開始時の様に力強く綱を引き、結び目を使った責めをヒロに与え始めた。  
「うあっ!?ひんっ!!あぅ!!」  
結び目が股間を通り過ぎる毎に、ヒロは全身を大きく震わせ悲鳴をあげる。  
そのたびに彼女の体から汗が飛び散り、豊かな胸が踊る様に跳ね回った。  
―オーエスッ!!―  
「ふあぁぁぁぁぁっ!?」  
力強い掛け声と共に4つ目の結び目がヒロの割れ目を今までに無いほどに深く擦り上げた。  
ヒロは脳天に突き抜けるような衝撃に、反射的に全身を仰け反らせる。  
―オ・・・・―  
再び会場に静寂が訪れる・・・  
「ふぇ?」  
不意に違和感を感じたヒロは、ゆっくりと視線を下へと移動させる。  
直後、割れるような歓声が湧き上がり会場は興奮のるつぼと化した。  
―おっぱい!!おっぱい!!おっぱい!!・・・・―  
白組の男達がぶぉんぶぉんと腕を振り回し、おっぱいコールを連呼し始める。  
「な・・・な・・・なぁぁぁぁぁ・・・・?」  
激しく仰け反った際に胸が大きく揺れた事で、ヒロの水着が捲り上がっている。  
白日の下に晒された彼女の胸は、しっとりと汗ばみ薄桃色の先端は水着の中で擦れたのか硬く自己主張を見せていた。  
「み、見るなぁコラァ!!!真面目にやらんかぁぁ!!!」  
ヒロは羞恥に顔を紅潮させ怒声を張り上げるも、今や観客席にまで伝播したおっぱいコールは会場全体を揺るがせるほどに発展している。  
奇跡のようなハプニングに選手と観客は一体となり、まさに大運動会はクライマックスといった雰囲気で満ち溢れていた。  
―ウ、ウオオオオオォォォォォ!!!!!―  
唯一ヒロの背中しか見る事の出来ない赤組の男たちを除いては・・・・  
 
自分達では決して見る事の叶わぬ(水着の構造的にor胸のサイズ的に)光景を見逃した男達は、その激情に突き動かされるように綱を引き始める。  
「うあっ!?そんな強すぎ・・・ひいぃぃい!!」  
怒り狂った男達の力は今までに無いほどの引きで、その勢いは水着を引き千切らんばかりの摩擦を生み出した。  
水着の上からにも拘らずダイレクトに割れ目を擦られるような感覚にヒロは全身を激しく震わせる。  
白組の男達も果敢に抗おうとするも赤組の激情、それ以上に綱の動きに合わせ目の前で跳ね回る双丘に目を奪われジリジリと引っ張られていく。  
―オーーーエッスゥゥゥゥゥゥ!!!!!―  
最後の締めに全身全霊の力で綱を引き上げる赤組  
「ひぐっ!!あ゜っあ゜っおあああああぁぁぁぁぁ!?」  
叩き付けられるような結び目の動きが水着越しに、最も敏感な蕾を擦り上げヒロはついに絶頂を迎えた。  
同時に勝利を告げる空砲が撃ち鳴らされ、赤組から勝利の雄叫びが沸き上がる。  
「第一種目の綱引きは赤組の勝利でぇぇぇぇすッ!!!負けた白組も次の競技で挽回して下さいッ!!!」  
雄叫びに割り込む様にスピーカーから明るい実況の声が響き渡る。  
競技の終了を聞き、ヒロはぐったりと身体をその場へと横たえた。  
「それでは勝利した赤組のメンバーはサービスタイムの準備を始めてくださいッ!!」  
(さーびすたいむ・・・?)  
絶頂の余韻で朦朧とする意識の中で、ヒロは耳に入った不穏な単語を反芻する。  
はっと我に返ったヒロの目に飛び込んできたのは、にこやかに微笑む赤組の面々・・・・  
「あ・・・・え?・・・うえぇぇぇぇぇ!?」  
男達はヒロの周囲に集まり、それぞれパンツの中から剛直を取り出すと、我先にとヒロの殺到する。  
「ちょっと待てぇ、聞いてないぞこんなの!!やめろぉぉ!!押し付けるなぁぁぁぁ!!!」  
ヒロは迫り来る性器の群れから逃れようとするも、絶頂後の脱力した身では叶うはずも無く難なく取り押さえられる。  
男達は身動きの取れぬヒロの肢体に己の剛直を押し当てると、本能の赴くままに擦りつけ始める。  
特に未練のある胸には執心らしく多くの者が、乳房や乳首の感触を先端で堪能する。  
「そ、そんな汚いモノを押し付けるなぁ・・・あぅ、やめろぉ・・・そこを擦るなぁ・・・いやだぁぁぁぁ・・・」  
それぞれが柔らかな乳圧やコリコリとした先端の感触を楽しみながら、思い思いに溢れる性欲を解き放つ。  
男達の白濁は胸のみならず顔や全身に放たれ、その生暖かい体液をヒロは朦朧とする意識で受け止め続けた。  
「うあぁぁ・・・もう止めろぉぉ・・・熱い・・・熱いぃぃぃ」  
美しい秋の夕暮れ・・・夕日が男達の満足な笑顔を照らした時、サービスタイムは終わりを迎えた。  
その頃には白組の名に相応しく、ヒロは全身を真っ白に染め上げられていた。  
 
 
 
 
「あっ、おかえりー♪」  
疲れ果てたヒロとミュウが村の用意した宿舎に辿り着いた時、自分達の部屋でくつろぐ人物に二人は思考を停止した。  
村で最高級の宿のスウィートルームには大量の酒瓶が転がり、その中で彼女は上機嫌でグラスを傾けている。  
「二人とも凄い匂いよ〜?その様子だと負けたのはヒロ組の方かしら?とりあえず二人とも、お風呂を用意して貰ってるから早く入って来なさいな♪」  
わなわなと震えだす二人に欠片も気づかずに、この村名産と思われる地酒をグラスに注ぎ込む。  
「あ、でも安心してね?あのサービスタイムって、こっちが事前に申請しなければ挿入・膣出しは原則禁止だから」  
ゲストを孕ませたらシャレにならないでしょ〜と笑いながら、一気に中身を飲み干す彼女の様子に二人の中で何かが切れた。  
「それで明日の種目なんだけどね〜・・・」  
ペラペラとプログラムをめくるリューンエルバに、ヒロとミュウは怒りの咆哮を上げながら飛び掛った。  
 
翌日、チーム編成に新しく青組が区分けされるのは別のお話。  
 

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