滅多に人の踏み入れる事の無い山奥、降り注ぐ日差しに汗を浮かべ、ひたすらに山道を歩く一人の女の姿があった。  
獣道を抜けて複雑に入り組んだ岩の合間を縫う様にして、彼女はやや足早に目的の場所を目指して歩き続ける。  
やがて周囲の空気に独特の匂いと湿り気が漂い、岩場の静寂に混じって水の流れる音が微かに響き始めた。  
(んっ…こっちの方…かしら?)  
行く手より聞こえる小さな水音に耳を傾け、興奮に少しづつ高ぶる心に後押しされ、彼女の歩みはペースを速めていく。  
徐々に近づく水音に合わせて周囲の気温が高まる中、間もなくして目の前に豊かな水量を湛えた温泉が姿を現す。  
その絶景に女――リューンエルバは満面の笑みを浮かべると、背負っていた背嚢を下ろし入浴の準備に取り掛かった。  
「〜♪…ふ〜んふ〜ん♪ん〜♪ふふ〜ん♪…」  
上機嫌な鼻歌に混じる衣擦れの音と共に、リューンエルバは一枚また一枚と身に付けた衣服を脱ぎ去っていく。  
脱いだ衣服を濡らさぬ様に注意しながら折り畳み、その豊かな髪を纏めると彼女は手桶に汲んだ湯で身体を流し始める。  
そして予め用意していたお気に入りの銘酒を抱え、いそいそと湯気の立ち上る温泉へ身体を沈めるのだった。  
「あ〜もう〜…険しい山道を歩いてきた甲斐があったってモノだわぁ…んんんん〜〜〜♪」  
長い山道に疲れた身体に染み入る温泉の心地良さに、リューンエルバは大きく手足を伸ばして喜びを味わう。  
そうして湯の中で悦に浸っていた彼女は、やがて銚子の1本に手を伸ばすと、盃に注いだ中身を嬉しそうに飲み始めた。  
「んっ…くっ…っはぁ〜♪やっぱたまんないわ…んん〜…んっ♪もう1本」  
次々と盃の中身を空けていくリューンエルバの頬は、次第に回ってくるアルコールに桜色に染まり始める。  
しばらくして温泉の縁にうつ伏せにもたれ掛かった彼女は、不意にこみ上げてきた衝動にぶるっと肩を震わせた。  
(あ…やば……ちょっと飲みすぎたみたい…)  
リューンエルバは一瞬の躊躇いの後に湯船から身体を引き上げると、ペタペタと歩いて少し離れた場所に屈みこむ。  
彼女は屋外で行う行為に気恥ずかしさを覚えつつも、程なくして温泉の水流とは別の水音がチョロチョロと響き始める。  
そんな最中、排泄感に身震いするリューンエルバの姿を岩の陰よりジッと見つめる一対の視線があった。  
(アイツらの寝首を掻いてやろうと尾けてみれば…とんだ拾い物だぜ…)  
視線の主――ヒュードルは片時も目を離さぬまま、舌舐めずりと共にこれまでの経緯を思い返す。  
ドゥーフ神殿での憎悪を胸にアキラ達を尾行していたヒュードルは、オルルの町の通りで思いも寄らぬ人物を目撃する。  
アキラ達と言葉を交わすリューンエルバの姿に、昔の欲望を呼び起こされた彼は、迷わずに尾行の対象を変更したのだった。  
そして今、排泄を終えて身体を洗い始めたリューンエルバに気取られぬ様に、彼は身を低くすると慎重に移動し始めた。  
 
(それにしても立派なモンに育ったもんだ…)  
物陰に隠れながらヒュードルは遠目から存在感を誇示する豊かな双丘を、蛇を連想させる目つきでじっくりと観賞する。  
その粘りつく様な視線はたぷたぷと揺れ動く乳房に始まり、肉付きの良い太股や股間の陰りを重点的に這い回る。  
まもなくしてリューンエルバの側から死角になっている岩影へと滑り込むと、彼は懐から一本の薬瓶を取り出した。  
(とっておきのコイツだが風呂ん中に丸々ぶち込んでも勝率3割ってところか…)  
そう内心呟いたヒュードルは薬瓶の栓を開けると、中を満たしている透明な液体を静かに温泉の湯へと注ぎ入れる。  
そして全ての中身を使い切った彼は、空の瓶を懐に戻すと再びリューンエルバに視線を戻し彼女の肢体を観賞し始めた。  
「さぁてと…もっかい入湯入湯っと♪」  
時間を掛けて念入りに後始末を終えたリューンエルバは、冷えてきた身体を震わせると再び湯の中へと入っていく。  
じんわりと肌へと染み入る湯の温かさに、彼女は上機嫌に鼻歌を歌いつつ滑らかな肌を撫で回しながら湯浴みを楽しむ。  
しかし次第に時間が経過するにつれて、その手の動きに若干のねちっこさが混じり始め、翠色の瞳には妖しい光が宿り始める。  
やがて肩から胸元へと移動したマッサージの掌は、とぷんと湯の中へ沈み込むと女体が描く曲線に沿って上下し始めた。  
(おぉっっっっ!!!!これはひょっとして成功したか俺様ぁぁぁぁぁぁっ!?)  
岩陰からジッと観察を続けていたヒュードルは、リューンエルバの仕草の変化に気づくと、心の中でガッツポーズを決める。  
そして更に熱を増した視線の先では、いよいよ本格的に火が付き始めたリューンエルバが手の動きをエスカレートさせ始めた。  
「あっ…んんっ…お湯がこれ…ちょっと良いかもっ…あぁんっ!!」  
リューンエルバは股間に滑り込ませた手を小刻みに動かして、淫熱に熱くなった秘唇を無我夢中に撫で回す。  
そのたびに指先が生み出す微かな水流が、剥きだしになった淫核をくすぐり、半開きの唇は短い悲鳴を漏らし続ける。  
しかし彼女の痴態は白く濁った温泉の湯に包み隠され、波打つ波紋だけが次第に激しくなっていく行為の様子を物語っていた。  
(ぐがあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!水が濁ってて肝心の場所が全ッ然ッ見えねぇぇぇぇ!!!!)  
生殺し状態に続く状況にヒュードルは内心で地団駄を踏みつつ、血走った目で湯の縁で浮き沈みする乳房を睨み続ける。  
そんな彼の葛藤も余所にリューンエルバの動きはますますヒートアップし、応じて口から漏れる声も次第に大きくなっていく。  
その声の艶っぽさに更なる苦痛を覚えるヒュードルの見つめる中、リューンエルバは肢体を大きく震わせ絶頂を迎えたのだった。  
「はぁ…はぁ……はえ?…全然おさまわら…んんっ…」  
ゆったりと絶頂の余韻に浸っていたリューンエルバだったが、その身体は時間が経過すると共に再び昂ぶりを見せていく  
彼女は自らの身体の違和感に僅かな戸惑いを覚えるも、増大していく欲求には抗う事も出来ずに指の動きを再開させる。  
「ふあぁぁぁ…凄ぃぃ…指とまんない…イクのとまんなぃ…んはあぁっ」  
硬くなった淫核を捏ね回す一方で、リューンエルバは自らの秘唇を押し広げると、温水の流れに刺激される秘所に嬌声を漏らす。  
そして度重なる絶頂を迎えるも一向に治まる気配を見せない自らの淫欲に、過ぎ行く時間を忘れて自慰行為に耽り続ける。  
その様子を半ば涙目で見ていたヒュードルは、彼女の全意識が性の発散に向けられている事に気づくと、にやりと唇を歪め場所を移動し始めた。  
 
「んあっ!!…また…またぁ…もうとまらないぃぃ…いくぅぅぅぅ!!」  
もはや数え切れぬほどに体験した感覚を繰り返しつつ、リューンエルバは絶頂の高みへと昇り組めていく。  
幾度と無く押し寄せてくる快感の波に翻弄され続けた後、再び肉欲が再燃するまでの合間、彼女は余韻に浸りながら息を整える。  
そんな中、不意に背後から伸びて来た両手が脇の下へと挿し込まれ、二つの掌が水面に揺れる双丘を鷲掴みにした。  
「よぅ、真っ昼間からお盛んだねぇ?まぁ上がれよ…いい加減のぼせちまうぜ?」  
両手に伝わる柔らかな感触に喜びの表情を浮かべつつも、ヒュードルは弛緩した身体を湯船の中から引き上げる。  
突然の事にパニックに襲われたリューンエルバは、絶頂後という事もあって抗う事も出来ずに肢体を白日の下へと曝け出した。  
「なっ…貴方ヒュードルッ!!…何でこんな所にっ!?あうぅっ!?」  
振り向いた視界に映し出される最も忌むべき男の歪んだ笑顔に、リューンエルバの心の中は怒りと羞恥に激しく掻き乱される。  
しかし両乳房に回されたヒュードルの掌がいやらしく動き始めると、再び襲い掛かる甘い痺れにビクンと肩を震わせた。  
「俺の事なんざ気にするなや?それよりもさっきの続きと洒落込もうや?」  
掌に伝わる滑らかな手触りとずっしりとした重量感に、ヒュードルは込み上がる笑みを抑えきれず唇を歪める。  
そして柔らかな乳房をいやらしい手つきで揉み始めると、指の動きに合わせてムニムニと変わる肉の感触を思うがままに楽しむ。  
胸から伝わる快感はリューンエルバの心を激しく揺さぶり、指先に触れている秘所が再び愛撫を求めて熱を帯び始めた。  
「どうしたよ?さっきはあんなに気持ちよさそうに弄ってたろうが?何なら俺様が弄ってやっても良いんだぜ?」  
「っ!?駄目っ!!」  
胸から離れて股間へと降りてくるヒュードルの手に、慌てたリューンエルバは両手で守る様に股間を覆い隠した。  
その滑稽な仕草に喉で笑いつつ、ヒュードルは再び乳房へ手を戻すと、指先に触れる先端をコリコリと弄り回す。  
「おぅ、俺様は一向に構わねぇよ?このデカパイの面倒を見ててやっからなぁ」  
ぷるぷると震えるリューンエルバの耳元へ囁きながら、ヒュードルは硬くなった乳首を摘みつつ豊かな乳房を大きく捏ね回す。  
加えて伸ばされた舌先に耳たぶが嬲られ始めると、次第に押さえられた両手の中から大量の愛液が溢れ出して来る。  
やがてジンジンと疼く秘所の痺れに耐えかねたリューンエルバは、羞恥にギュッと瞼を瞑りつつゆっくりと指先を動かし始めた。  
「ヒヒッ…人間素直が一番さぁ…ほれ、もっと脚を開いた方がやりやすいだろ」  
摘んだ両乳首をキュッキュと扱きながら、ヒュードルは肩越しに股間を覗き込み、欲望の篭った言葉を囁きかける。  
囁かれる言葉が含む甘い誘惑は瞬く間にリューンエルバの心へと染み渡り、彼女は荒く呼吸を吐きながらゆっくりと両脚を開いた。  
「ハァッ…ハァッ…何で…いやなのに…はずかしいのに…指が…やあぁぁん…」  
「気持ち良いんだろ?何処が良いか言ってみろよ…そら…そらぁっ!!」  
いやらしい水音を立てて掻き回されている秘所を見下ろしながら、ヒュードルは語調に合わせて乳首をキュゥッと抓り上げた。  
そのたびに襲い掛かる快感にリューンエルバの指の動きは激しさを増し、だらしなく開いた口からは悲鳴の様な嬌声が上がる。  
「き…気持ち…良い…おっぱい…おっぱい…お、おま…んこ……い、いくぅぅぅぅ!!アアアアァァァァァッ!!!」  
囁かれる誘惑の言葉に促される様に淫らな言葉を叫ぶリューンエルバは、やがて荒れ狂う快楽に絶頂へと突き上げられる。  
そして膣口から透明な飛沫を激しく飛ばしつつ、彼女の肢体はヒュードルの腕に抱かれグッタリと脱力するのだった。  
 
「たいしたイキっぷりだったなぁ?すげぇ潮噴きだったぜ」  
もたれかかる肢体を抱きながら、ヒュードルは絶頂を迎えたばかりの股間へと手を伸ばし、剥きだしの淫核をクリクリと弄ぶ。  
淫核を愛撫される刺激にリューンエルバは引き攣った様に肢体を震わせ、開いたままの股間からは一筋の飛沫が続けて噴出される。  
「ヒゥッ!?もうやめぇ…これ以上いじっちゃ…おかしくなるぅ…んひゃぅ!?」  
淫核を弄られるたびに断続的に襲い掛かる快楽の電流に、リューンエルバは愛液に濡れる尻をカクカクと揺れ動かせる。  
彼女の言葉に気分を昂ぶらせつつ、ヒュードルは淫核を弄る手は休めぬまま、空いた方の手でガチャガチャとベルトを緩める。  
そしてズボンから逞しい剛直を取り出すと、肉付きの良い尻たぶや充分に潤った秘裂にズリズリと擦り付け始めた。  
「さぁて…そろそろ俺様の方も楽しみたいところなんだが、どうすれば良いかねぇ?」  
下半身に押し付けられる熱い肉の感触に、リューンエルバは湧き上がってくる衝動に苛まれゴクリと喉を鳴らす。  
暫くの葛藤を続ける彼女だったが、剛直の熱に加えて全身を撫で回す掌の愛撫を受けるにつれて次第に抵抗の遺志を蕩かしていく。  
「い…嫌って言っても…んっ…む、無理矢理するんでしょ…あぅっ…だ、だったら好きにすれば…良いじゃな…んあぁぁ…」  
喘ぎ声を混じらせながらリューンエルバは非難めいた言葉を呟くと、諦めの表情を見せて四つん這いになって尻を突き出した。  
ヒュードルは自身に向けられた尻へ手を伸ばすと、愛液の滴る秘所へ指を挿入し、ニチャニチャと音を立てて動かし始める。  
「理解が早くてありがたいねぇ…そう俺様が好きにやるんだから仕方ねぇさなぁ」  
指先に絡みついた愛液を舐めとると、ヒュードルはリューンエルバの腰を引かせ、自身の剛直を充分に潤った秘裂に押し当てる。  
そして先端に愛液を馴染ませる様に数回動かすと、催促するかのようにひくつく蜜壷にジュブジュブと挿入した。  
「ふあぁぁぁぁ…そ、そうよぉ…仕方ないのぉ…い、嫌だけど入れられるのはぁ…んあぁぁぁぁっ!!」  
膣道を押し広げて侵入してくる熱い感触に、リューンエルバは淫らに表情を緩ませて悩ましげな嬌声を張り上げた。  
彼女の膣内の具合に心を弾ませながら、ヒュードルはネチネチとした腰使いで緩急をつけたピストン運動を繰り返す。  
そのたびにお互いの肉同士が打ち付けあう濡れた音が鳴り響き、重力に引かれて釣り下がった乳房が重たげに揺れ動き続ける。  
「そうだっ…お前はっ…ただっ…楽しんでりゃっ…良いんだよぉっ!!」  
一突きごと荒々しく吼えるヒュードルは、リューンエルバの片脚を持ち上げると、松葉崩しの要領で深く剛直を突き入れる。  
挿入の反動でブルンブルンと波打つ乳房を鷲掴みにすると、その手に余るほどの肉の塊を搾り込む様に揉みしだき始めた。  
「ンアァァァ!!深い…深いのぉ…あぅっ!!一番奥に当たって…飛んじゃいそうぅぅぅ!!」  
「良い表情になってるじゃねぇかリューンエルバァ!!そらぁ!!もっと近くで見せろやぁ!!」  
熱に浮かされた様な表情で嬌声を上げるリューンエルバの上体を抱き上げると、ヒュードルは互いに向かい合う様に体位を変更する。  
そして目の前で弾む両乳房を掴み、勢いを付けて力強い一突きを突き上げると、それまで髪を押さえていたタオルが解けて桃色の髪がバサリと広がった。  
 
両手で絞り込んだ乳房の先端を口に含むとヒュードルは大きな音を立てて、硬くなった二つの肉蕾を激しく吸いたてた。  
その羞恥心を刺激される音に倒錯的な快感を覚えながら、リューンエルバは更なる快楽を求めて本能のままに自ら腰を振り続ける。  
「すごっ…すごいぃぃ…こ、こんなのはじめて…ひゃんっ!!お尻が止まらないのぉぉぉぉ!!」  
両乳首を吸われる音と掻き混ぜられる蜜壷の音を聞きながら、リューンエルバの心は今まで体験した事の無い快楽に激しく揺さぶられる。  
彼女の言葉に耳にしたヒュードルは吸っていた乳首から口を離すと、醜く口元を歪めて唾液塗れの乳首をコリコリと転がした。  
「何だぁ?カイルとヤッた時と比べても気持ち良いのかよぉ?」  
「っ!?そ、そんな事…言ってな…ひぅん!?や、やめてぇ…違うのよぉ…ンハァァッ!!」  
必死の弁解を試みるリューンエルバだったが、今は亡き想い人に対する罪悪感さえも、彼女の身体に残る淫薬が快楽へと摩り替えていく。  
その背徳的な快楽は次第に彼女の理性を蝕み始め、それに応じて剛直を咥え込んだ膣内は現実を忘れるかの様に締め付けを増し始める。  
そして彼女の弁解の言葉に確かな物を感じ取ったヒュードルは、自分達の結合部へ手を回すとトドメとばかりに無防備な尻穴へ指を挿入した。  
「ひぃっ!?…あ…ん…何…これ…はぅんっ!?お、お尻…ほじられて…アハァァ・・・」  
グリグリとアヌスから感じる違和感は次第に心地良さへと変化し、リューンエルバの瞳は光を失いトロンと蕩けていく。  
そんなウットリとした彼女の表情を見上げつつ、ヒュードルは徐々に高まってくる射精感に、突き上げる腰の動きを加速し始めた。  
「おいっ…そろそろ射精すぜぇ…子宮でたっぷり味わいなぁっ!!」  
「やぁぁ…んっ…膣内はだめぇ…戻れなくなっちゃ…駄目なのぉ…駄目なのよぉ…ふぁっ?」  
アヌスをほじっていた指も引き抜くと、ヒュードルはリューンエルバの腰をガッチリと捕らえ、射精に向けてラストスパートをかける。  
その激しいピストンにガクガクと頭を揺らしながらも、リューンエルバは自らの乳房を揉みしだき迫り来る絶頂の瞬間に心を躍らせる。  
そして己の心のままに乳首を強く吸い上げると同時に、ヒュードルの剛直が奥深くへと突き入れられ、その先端から熱い精の塊が迸った。  
「あ、あひっ…でてる…わたしのなか…どくどくってぇ…た、たくさん…ふあぁぁぁぁん…」  
自らの内部に注ぎ込まれる大量の精液に、リューンエルバは魂が抜けた様な表情で身体をフルフルと震わせている。  
やがて二人の結合部から納まり切らなかった白濁が零れ落ちる頃、ようやく射精を終えた剛直がズルリと引き抜かれた。  
「どうだリューンエルバ…たっぷり膣出しされた感想は?」  
震える股間からゴポリと吐き出される白濁を掬い取ると、ヒュードルは半開きになったリューンエルバの唇へと指先を近づける。  
鼻先をくすぐる精液の匂いにリューンエルバは恍惚の表情を浮かべると、舌を伸ばして指に付着した白濁をピチャピチャと舐め取った。  
「んふ…ちゅっ…お、おなかいっぱい…はむ…ふあぁぁぁぁ〜」  
「まだまだこんなもんじゃねぇぞ…今日だけじゃねぇ明日も明後日もそのまた次の日も…たっぷりと可愛がってやるからなぁ…」  
舐め取り損ねた精液と唾液に濡れた淫靡な表情のリューンエルバを見つめ、ヒュードルは胸の内から溢れる欲望を隠す事も無く吐露する。  
そして彼の欲望を現す様に一度萎えたはずの剛直は再び逞しさを取り戻すと、間もなくしてリューンエルバの嬌声が周囲に響き始めるのだった。  
 
 

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