多くの魔が集まる異界の門―
その奥深くでヒロは一体のキングワーウルフと対峙し、激しい苦戦を強いられていた。
普通のワーウルフとは別次元の膂力が生み出す一撃は、必殺の重さを秘めて次々とヒロへ襲い掛かる。
その猛攻の前に彼女は次第に防戦へと追いやられ、ジリジリと体力を消耗させられていく。
「ぐぅっ!!これしき…まだだぁっ!!」
頭上から振り下ろされた一撃をゲートオブヘブンの柄で受け止め、ヒロは全身の力を使って人狼の身体を押し返す。
それと同時に体勢を揺らがせた魔物の首を狙い、彼女のゲートオブヘブンが渾身の力を籠めて薙ぎ払われる。
ギロチンさながらの鋭さで唸りを上げた斬撃だったが、その一撃は咄嗟に身を屈めた人狼の耳先を掠めて盛大に空を切った。
「ちっ、外したか!?」
焦る心に必要以上の大振りになった一撃を避けられ、ひとたび間合いを取ろうヒロは後方へと飛び退る。
しかし身を屈めた人狼は獣特有の瞬発力を発揮し、一瞬で間合いをゼロにするほどの突進を彼女に叩き込んだ。
その体当たりはヒロの身体を軽々と吹き飛ばし、固い床へ叩き付けられた彼女は全身に走る苦痛に激しく身を捩る。
そして苦しげに咳き込む声が響く最中、持ち手から飛ばされたゲートオブヘブンの転がる音が暗いフロアに響き渡った。
「ぐぁっ…けほっ!?ハァハァ…」
硬い床の上へと横たわり肩で息をするヒロの身体を、臨戦態勢のままのキングワーウルフが静かに見据えている。
爛々と炎の様に輝く眼光に気圧され後退りするヒロの肢体へ、鋭利な鉤爪がカマイタチの群れのように襲い掛かった。
「あぅっ!?やめっ、やめろぉ…ウアァァッ!!」
鋭い風切り音を響かせて二度三度と鉤爪が閃くたびに、ヒロの身に纏った衣が寸刻みに引き裂かれていく。
瞬く間に彼女の衣服は細切れとなって床へと散乱し、所々に切り裂かれたインナーから汗ばんだ素肌が零れ落ちている。
そして間髪いれずに延ばされた二つの手に両の太股が捕らえられると、彼女の身体は否応も無く逆さに吊り上げられた。
「ひぅっ!?なっ…嗅ぐなそんな場所っ!!ば、ばかっ…んっ!?」
黒い薄布に包まれた股間に鼻先を押し付け、キングワーウルフはスンスンと鼻を鳴らして立ち上る匂いを嗅ぎ始める。
股間にフィットしたインナー越しに当たる獣の吐息に、ヒロは逆さに吊るされたまま羞恥心に頬を紅潮させた。
そして時間が経過するにつれ、ヒロの股間は仄かな熱を帯びると共に、汗の匂いの中に別の匂いが混じり始める。
やがてうっすらと浮かぶインナーの割れ目を狼の舌がニチャリと舐め上げると、程なくして粘着質な水音が周囲に響き始めた。
「ふぁぅっ!?い、いやぁ…いやっ、ふゃぅんっ!?」
肉付きの良い尻は鼻息を荒くした獣の舌で執拗に舐め回され、粘ついた大量の唾液にベットリと穢されていく。
股間から響く淫らな音と甘美な刺激に、思わずヒロは可愛らしい悲鳴を上げながらプルプルと腰を震わせ続ける。
次第に唾液とは別の液体がインナーの内から染み出し始める頃、ドロドロになった美尻へ鋭い牙の並ぶ顎がカブリと噛み付いた。
「ひゃひぃっ!?あ…ふぁ?…うぁぁ???」
フーフーと股間に吹き掛けられる生暖かい吐息と、インナーを貫いた牙の感触がヒロの心を急速に冷やしていく。
恐怖と混乱に震える尻肉の柔らかさを愉しみつつ、噛み付いた顎から引き抜かれる様にしてヒロの股間が解放される。
すると歯形に沿って布が切り裂かれた生尻が顔を見せ、吐き捨てられたインナーの残骸が濡れた音を立て床へと吐き捨てられた。
「は、はふぅぅぅ…ひぅ!?だ、だめ…で、でるっ…ふゃあぁぁぁぁ」
生暖かさから急にひんやりとした外気に当てられ、ヒロの股間はヒクヒクと痙攣した後、あられもない音を立て失禁する。
逆さ吊りのまま自らの排泄ショーを見せ付けられ、ヒロは絶望とも恍惚ともつかない熱っぽい溜息を吐きだした。
やがて長い排泄が終わりブルッと震えた尻肉を、人狼の指がグニッと押し開き、粘着質な水音の旋律が再開されるのだった。
「きゃうっ!!そ、そんなに…はぅん!な、舐め…んひぃっ!?」
ミルクを舐める様にして縦横無尽に秘所を舐め尽す舌の動きに、ヒロは全身を悩ましげにくねらせて嬌声を洩らす。
そのたびにプルプルと跳ね回る乳房が狼の下半身を刺激し、彼女の視線の先で逞しいペニスが隆々と勃ち上がっていく。
(なんて醜い…それに…大きい)
恐怖と混乱そして後ろ暗い興奮にヒロの視線が釘付けになる中、長い前戯に濡れた尻がゆっくりと下ろされていく。
そして図らずも犬の交尾の様に四つん這いの姿勢に下ろされた彼女の秘所に、滾りに滾ったペニスの先端が押し付けられた。
「やっ!?まて、そんな入らな…ンオアァァァァァァァァ〜〜!?!?」
淫唇をこじ開けて根元まで突きこまれた熱い肉塊の侵攻に、焦らされ続けたヒロは獣の様な叫びを上げて絶頂へと達する。
しかし性欲の火が点いた狼の獣性は、彼女に絶頂の余韻に浸る間も許さずに、荒々しいピストン運動を再開させた。
「アァッ!!お、奥…奥に当たる…あたって…ひぅっ!!またイっ!?ンオォォォォォッ!?」
ゴツゴツと激しく子宮を揺するペニスの先端に、ヒロは高く突き上げた尻を前後に振りつつ悦楽の嬌声を叫び続ける。
そのたびに淫らな音を響かせる結合部からは、堰を切ったかの様に愛液が流れ落ちて、水溜りとなって床へと広がっていく。
一方で上体を突っ伏したヒロの乳房は、押し潰される様な格好で床の上へと押し付けられ、ピストンの動きに合わせて淫猥に形を歪ませ続けていた。
「んはぁっ!!胸、胸がつぶれ…やんっ!!こ、こすれ…ひゃあんっ!?」
柔らかな乳圧に包まれた乳首が固い床へと擦られる快感に当てられ、彼女の淫穴は更に激しい快楽を求めて獣のペニスを深く咥え込む。
本能のままヒロの秘所を犯していた人狼は、その内部の変化に咆哮を一つ上げると、反動を付けた力強い一突きを奥へと打ち込んだ。
「ンオォッ!?!?つよ、つよすぎ…んひぃ!?」
子宮を串刺しにされたかの様な激しい衝撃に、ヒロは半開きの口から舌を垂らして快楽の余韻にガクガクと首を揺らす。
そんな中、彼女の膣内を貫いたペニスの根元がボコリと膨らみ、絶え間なく締め付ける膣道の口を無理矢理に拡張させる。
不意に股間から伝わってきた圧迫感に言葉を失うヒロを、背後からの伸びた腕が抱き寄せる様にして上体を引き起こした。
それと同時に彼女の最奥へと押し付けられたペニスが大きく脈打ち、その先端部から熱い奔流が弾ける様に迸った。
「アウゥゥゥゥンッ!?!?で、でてるっ…熱いのいっぱい…と、とまらないよぉぉぉっ!!」
脈動するペニスから放たれる奔流は、止まる事を知らぬかの様に次々と吐き出され、快感に震える膣内を白く染め上げていく。
ぼうっと放心している彼女を余所に、抱き起こした両腕は上半身に覆うインナーを掴むと、バナナの皮を剥く様にずり下ろした。
そして覆っていたインナーを失って外へと零れ出た双丘は、鋭い鉤爪の伸びる指先に掬い上げられ器用な指使いで弄ばれ始める。
「きゃぅ!?やんっ…つめ、きもちいいっ…はぅぅぅ」
決して傷付けぬ様な爪の動きは、乳房の表面をさわさわと撫で回し、硬くなった乳首を挟んでキュッキュといやらしく捏ね回す。
その乳首から断続的に伝わる刺激を受け続けた彼女は、瞳に涙を浮かべて次第に甘える様な響きの喘ぎを洩らし始める。
やがて長きに渡る射精が終わりの時を迎えると、ヒロは生暖かい精液に満たされた下腹部に手を這わせて大きな溜息を吐き出した。
「んっ…ふあぁぁぁぁ〜…た、たくさん…んっ!?や、今抜いたら溢れ…っっっっ〜〜〜〜!!!」
ヒロの言葉が終わらぬうちに挿入されていたペニスが引き抜かれ、彼女の中に満たされていた精液が音を立てて床へと噴出される。
その擬似射精とも言える行為に、ヒロの口からは言葉にならぬ嬌声が上がり、彼女の心は排泄感にも似た快楽で真っ白に塗り潰される。
そうして心身ともに限界へと達したヒロは、糸が切れた人形の様にガクリと脱力し、自らの吐き出した白濁の上に倒れ伏すのだった。