夜空に浮かんだ満月の光に照らされた街の中を、一人の女性がフラフラと揺れながら歩いている。
その片手には大きな酒のボトルが握り締められ、彼女の歩みに合わせて中身の液体が水音を立てる。
誰もが見ても酔っ払いと見るだろう彼女―リューンエルバは、酒臭い吐息を吐き出し夜空の月を仰ぎ見た。
「あふぅ〜…んっ、少〜しばっかり飲みすぎちゃったかしらん?」
先の戦いで知り合った飲み友達に再会した彼女は、行きつけの酒場で豪飲した挙げ句、二次会へと屋台を練り歩いた。
幾つもの屋台を臨時休業に追い込みつつも、ようやくに満足した彼女達は、再会を誓って、それぞれの帰路へと着いた。
そしてテイクアウトしたボトルを片手に歩いていたリューンエルバは、ふと目に付いた公園へと足を向けるのだった。
「あ〜〜…んっ、ちょっと休〜憩〜」
静まり返った公園の中を歩いていたリューンエルバは、やがて一つのベンチに目を留めて、ゆったりと腰を下ろす。
吹き抜けていく夜風に火照った身体を冷ましながら、夜空の満月を眺めた彼女は気持ちよさそうに頬を弛める。
「ま〜んま〜る〜おっ月さ〜ま綺麗だなぁ〜っと♪」
上機嫌に鼻歌を歌いつつリューンエルバは懐からグラスを取り出し、ボトルの中身をトクトクと注ぎ込む。
そして琥珀色の液体に満ちたグラスを片手に、彼女は満月と星空を肴にした三次会を始めるのであった。
ところ変わって彼女が月見酒を愉しむ公園の入り口に、二人組の若い男達が姿を現す。
近所に住む古くからの友人である彼らは、頻繁に連れ立っては歓楽街へと繰り出す普通の健全な若者達だった。
今夜も夜の街へと向かおうとする彼らだったが、この日に限っては予期せぬサプライズが二人を待ち受けていた。
いつもと同じ近道である公園を抜けようと散歩道を歩く二人に、底抜けに明るい声がベンチから投げかけられる。
「おっと…お〜い、そこの道行くお兄さん達ぃ♪」
月光に照らされたベンチに座る絶世の美女の姿に、二人は困惑の表情を浮かべながらも足を止めさせられる。
そんな彼らの様子を見たリューンエルバは空のグラスを持ち上げて、にへらっと表情を破顔させた。
「飲(や) ら な い か ?」
三人の座ったベンチを中心にして、グラスを酌み交わす音と楽しげな談笑が、人気の無い公園に響いている。
リューンエルバの誘いを二つ返事で了承した若者達は、いそいそと追加の酒と肴を用意し酒宴へと加わっていた。
そんな彼らの好意に上機嫌になったリューンエルバは、素面の二人と同じペースでグラスを傾けていく。
「二人とも結構イケる口なのねぇ〜♪んふふぅ…おねぇさんも負けませんわよぉ〜」
酌み交わされるグラスの数が増えるにつれて、三人のテンションは天井を知らぬかの様に高まりを見せていく。
しかし普段がウワバミとは言え、既に大量の酒を口にしていたリューンエルバは、若者達よりも先に限界を迎えた。
「くぅ〜…んっ…にゅうぅ…すぅ〜」
酒宴も終わりに差し掛かった頃、リューンエルバは若者二人に囲まれたまま、酒瓶を抱えて寝息を立てていた。
うつらうつらと船を漕ぐ彼女に気付いた彼らは、肩を揺らし起こそうとするも、身じろぎしたその姿に胸を高鳴らせる。
朱に染まった寝顔は愛嬌と妖艶さが同居し、何より酒瓶を挟み込んだ双丘は、その存在を服の上からでも誇示している。
そして飲み続けた酒気で大胆になった心のまま、たわわに実った二つの果実に彼らの指先がそっと触れられた。
「んっ…すぅ…すぅ…くぅ〜」
胸を触られて僅かに呻くリューンエルバに注意しながら、若者二人は胸の表面にゆっくりと指先を走らせた。
大きく張り出した乳房の曲線をなぞる様にして、それぞれの人差し指が上下に何度も往復し続ける。
その行為は止まる事を知らずに、彼らは重たげな乳房を持ち上げては、その重量感を愉しむ様に手の上で弾ませた。
「んんっ…はぁ…ん〜…ふぅぅ…んっ」
胸への愛撫にも目覚める気配の無いリューンエルバの表情に、若者達は生唾を飲んで悪戯をエスカレートさせていく。
手の上に載せた乳房を優しく支えたまま、その突き出した先端部へ彼らはもう片方の人差し指を押し当てる。
そして汗ばむ服の上に指の腹を這わせて、ゆっくりと小さく弧を描く様にして、丹念に撫で回し始めた。
「ふぅ…んん?…んはぁぁぁ…ん…ふにゅぅ…んんぅぅぅ」
スリスリと服の上から与えられる集中的な愛撫に、リューンエルバは半ば唇を開かせて次第に息を荒げていく。
それにあわせて指先に伝わる肉の感触が微妙な変化を示した事で、更に火のついた二人は互いに熱い視線を交わしあう。
彼らは胸への愛撫を一旦止めると、切なげな吐息を洩らす彼女を背もたれに預けさせて、胸を覆う服を捲り上げていく。
そして黒い扇情的なレースに覆われたデザインのブラが姿を見せると、そのレースの縁を摘まみ慎重に引き下ろした。
「ふぁ?…んんっ…すぅ〜…んゅぅ」
夜の外気に曝されたリューンエルバの乳首は、周囲の乳輪の中に引っ込んで先端部まで柔らかな乳肉に包まれている。
しかし服の上からの愛撫に刺激された其れは、周囲の肉を押し上げては中央の筋を唇の様な形に変化させていた。
そのアンバランスがゆえの淫靡さを見せる乳首を凝視していた二人は、昂ぶる心のまま肉のスリットへと指を伸ばした。
「んはっ…ふぁ?…あ…はぁん…ああぁん〜…」
ニュゥッと突き出された薄桃色のクレヴァスを、若者達は爪の先でくすぐる様にして優しく弄繰り回している。
触れるか触れないかの絶妙な愛撫は、両方のクレヴァスを内側から押し上げさせて、隠れていた突起の先端を露出させる。
そして露わになった突起が直に弄られ始めると、二人の指先で上下に弾かれながら淡く色付く乳首が勃ち上がっていく。
元の陥没状態からは想像できない程にリューンエルバの乳首を勃起させた彼らは、その熱い視線を下半身へ移動させた。
「はひゃぁ…んぅ…くふぅん……んはぁ…はふうぅん…」
片手に摘まんだ乳首を捻りつつ、若者達はリューンエルバの太股を開かせて、長いスカートの裾を掴んで捲り上げる。
丸見えになった黒のショーツへ二人の指が伸ばされると、染み込んだ液体が指先を沈ませた布地からたっぷりと溢れ出す。
指先から糸を引いて零れる愛液を確認した彼らは、ショーツの両サイドの紐に指を掛けてスルリと結び目を解かせる。
そして重く湿った布地が抜き取られたその時、外気に触れた股間の肌寒さに、リューンエルバはゆっくりと意識を覚醒させた。
「ふえぁ?…あに…なんか寒…ひゃあうっ!?」
寒気に目を覚ますも、寝惚け眼のリューンエルバの声に一瞬固まった若者達は、次の瞬間スイッチが入った様に手を走らせた。
彼女の胸へと回った手は摘まんだままの乳首を上下にシゴかせ、濡れた股間に伸びた手は淫核や秘裂を激しく蹂躙する。
寝起きに襲い掛かってきた快感に彼女は一瞬にしてパニックに陥り、抗う事も忘れてビクビクと小刻みに肢体を震わせた。
「やぁんっ!?なに…なんなの、これっ?ちょ…ひゃあぅん!!」
しっかりと両脇から抱えられたリューンエルバは、あられもなく太股を開かされたまま呂律の回らない喘ぎ声を洩らし続ける。
その絶え間ない嬌声は彼女の股間から響く粘ついた音と合わさり、淫らな旋律として静かな公園の闇に延々と響いていた。
「ふあぁぁん…もうやめてぇ…あんっ…そんな…いじっちゃ…やぁぁぁん〜!!」
アルコールと眠気と快楽が混ざり合って意識が朦朧とするまま、リューンエルバはひたすらに若者達の悪戯に弄ばれている。
彼女の股間から流れ出る愛液は、既にベンチの上に水溜りとなって広がり、溢れた先から三人の足元の砂利道に滴り落ちる。
その中で熱く潤った蜜壷を掻き混ぜる指先が肉壁の天井部を撫で上げると、リューンエルバは感電したかの様な反応を見せた。
「きゃっ!?だ、だめっ…それぇ…そこグリグリしちゃ…んひゃあっ!?」
それまでに受けていた愛撫の反応とは変わって、挿入した指先が天井を擦るたびにリューンエルバの腰が上下に揺れ動く。
指の動きに愛液に溢れた肉壷が水音を立て、甘い響きを帯びた悲鳴が上がる最中、やがて内部の指が「く」の字に曲げられる。
次の瞬間リューンエルバの口から甲高い悲鳴が飛び出すと、同時に若者の指を咥え込んだままの股間が大きく跳ね上がった。
「やっ…ふぁっ…だめぇ…も、漏れちゃ…だめっ…だめぇぇ…いやああぁぁぁ…」
リューンエルバの切なげな吐息が漏れる中、跳ね上がった股間からは愛液に濡れた指先が、透明な糸を滴らせて引き抜かれる。
しばらくの間プルプルと震えていた彼女の股間から、やがて悲痛な悲鳴と共に黄金色の水飛沫が勢い良く放たれ始めた。
「いやあぁぁぁん…とまんない…とまんないぃぃ!!…駄目ぇ…み、見ないれえぇぇぇ…」
ひとたび堰を切った奔流は、本人の意思に反して止まる事を知らぬかの様に、三人の見つめる先で歪な曲線を描いている。
若本達の視線を受けて羞恥に頬を真っ赤に染めながらも、肩を震わせるリューンエルバは盛大な水音を立てて放尿し続ける。
やがて長い放尿が終わりを告げると、開放感と背徳感の篭った溜め息を洩らしつつ、尿道口から最後の一飛沫が力なく噴き出した。
「はぁ…はぁ…お、おもらし…見られちゃった…いっぱい見られ…もういやぁぁぁぁ〜」
特有の臭気が三人の周りに立ち上る中で、放心したリューンエルバのか細い声が無情にも響き渡っている。
その声に罪悪感を覚えた若者達は気まずそうに視線を交わすと、抱きかかえていたリューンエルバの身体を解放する。
そして濡れて冷たくなったショーツを回収した後、すっかり意気消沈した彼女を公園の水場へと連れて行くのだった。
【続く】