異界の魂、と呼ばれる少年、アキラは最近憂鬱である。
「ぷはっ……アキラさんのキノコは絶品ですねぇ。形、堅さ、大きさどれも素敵です……あむっ」
視界の下で紫色の髪がユラユラと前後に揺れている。
華奢な体付きの浅黒い肌の美少女が口奉仕しているという、何とも羨ましい情景。
同時に己の一物から快楽が響いてくる。初めてした時は拙かったのが、比べものにならない程の舌捌きになっている。
本人曰く暇な時にキノコで練習しているそうだ。
どこのエロ本だよとアキラは思った。
まさか、エロ本だけの出来事であると思ってた胡瓜や茄子でエロい練習を実践する女性が居るとは思わなかったからだ。
アキラとノーラ・ノーラがこの様な関係に至った、至ってしまったのは茸狩りが原因である。
やや塞ぎがちなアキラをノーラが強引に宿屋から連れ出し、郊外の森で茸を採取した。
問題は化け物茸が出現し、その茸に催淫効果があったという事だ。
化け物茸は難無く撃破したものの、奴の体液をノーラが大量に、アキラは少量被ってしまった。
少量被ったアキラでさえ股間がこれ以上無いほど滾り、ノーラを組み敷いて性欲を発散したいと思ってしまった位である。
モロに被ったノーラはまさしく全身が性感帯となり、アキラの名前を叫びながら襲いかかってきたのだ。
結局、その場で色々と致してしまい、アキラとノーラは男女の関係へなってしまったのだ。
何せ、異能の使い手ではあるもののアキラはこないだまで平和な世界に生きていた日本人だ。
それとは違いノーラは軍人の家系に産まれ、幼少期から鍛錬を行い学園都市でサバイバルな勝ち抜き学生生活を送ってきたのである。
たちまち組み敷かれ、その上で彼女は全裸になり、オマケに強引にズボンをずらされ……。
「い、痛アッーい!」
うっかり、ずっぽりと入ったのが後ろの方だったのはご愛敬というべきか、不幸中の幸いというべきか。
アキラは泣いた。初体験がよりにもよってアナルだった事に。
ノーラは泣いた。殿方に献げた初体験がよりにもよってアナルだった事に。
その割には、その後の関係をする時は、口か後ろのどちらか。
何せノーラは軍事を司る貴族の出で騎士団所属。アキラは異界の魂とはいえどことも知れぬ馬の骨。
その意味合いではいきなり前、処女を散らし、膣内射精でなかった事は両者によって良かった事かも知れない。
それ程学校での授業には熱心では無かったアキラであるが、未成年の身で『妊娠』という事態に至ればどれ程拙い事になるかは保険の授業で承知している。
それはこの異世界においても同じだろう。ましてや相手は貴族。
万が一ノーラが身籠もったら間違いなく自分はリューンエルバか彼女の父親に処断される。マジでやばい。
その意味合いでは確かに、良かった。最善では無かったが、最悪の事態は防がれた。
筈だったのだが……。
「んぅ……ガチガチになりましたねアキラさん。それでは今日もたっぷり気持ち良くなってください」
これから感じる悦楽を想像したのか、幼さすら残すノーラの表情はこれ以上ない程淫靡に赤らんでいた。
彼女は宿屋の壁に手を付き、小振りなピップを此方に向けている。
まだ男を知らないながらも滑り輝いているヴァギナと、ヴァギナに沸いた愛液をマブされた事で解れている菊の門。
どうやらアキラを口淫で昂ぶらせながら、自分で自慰もしていた様だ。
最初は少し裂けて痛かったようだが、彼女は括約筋の解し方や力の抜き方も体得したようだ。
今ではスムーズに自分のいきり立った異界の茸を呑み込めるようになっていた。
「さぁ、早くぅ……時は金なりっていうじゃありませんかぁ」
言葉が少ない普段とは全く異なり、別人かと思うほど甘ったるい声で誘うノーラ。
すっかりアナル・セックスに嵌ってしまったようだ。
これから俺、いや、ノーラもどうなるんだろう。
アキラは頭を抱えつつも、解され綺麗に洗浄された直腸の感触を今日も楽しむ事になった。