スパイラル  

「…さてと、そろそろはじめるか…」  
そういうとカノンはニコリと笑みをこぼし、再び表情を氷結させた。  

亮子はベッドに半裸で縛られていた。  
「か、カノン……あんたっ!」  
身動きの取れないベッドの中で彼女は屈辱感でいっぱいだった。  
……身動きさえ取れればっ……! こんな奴にっ…!  
動きが取れない事余りにも疎ましい。涙が出てくる。  
女性としては珍しい程の体力を持つ亮子だったが、がんじがらめに縛られた縄の中ではどうする事もできなかった。  

その次、何か亮子の腕にチクリとした痛みが走った。  
「カノンっ!…い、一体何をっ?」  
「筋肉弛緩剤。余り暴れてもらうと困るんで、打たせてもらったよ。それも、媚薬入りのね。」  
「……っ!」  
途端に亮子は体に力が入らなくなっていったのを感じていた。腕に、力が入らない。  
「さて、そろそろ準備に入ろう」  
「…やっ…!」  
本能的に亮子は身を固くし、小さな抗いを見せた。が、身体には力が入らない。耐えがたい羞恥の念が亮子の全身を包み込む。  
カノンは、縛られている亮子のロープの一部を外し、その先端を両側の端に結びつけた。  
最初に左手、次に右手。  
亮子は、丁度Tの字に身体が固定されるような姿勢になった。亮子の首に掛けられていた十字架がキラリと光る。まるで、キリスト像のような格好だ。  
「…わ、私をどうする気だいっ!」  
カノンは再び微笑んで、氷のような瞳を浮かべて、答えた。  
「調教するのさ。君には、最高の雌奴隷になってもらう」  
「……っ!」  
湧きあがる屈辱感と憎悪。…こんな奴にっ……  こんな奴にっ……!!  

「あんた自分が何をしているかわかってるんだろうねぇ!あたしがいなくなって、もう数時間になる。あたしの持ってるPHSは現在位置がわかるGPS機能つきだ!今すぐにでも香介達が乗りこんで来るよっ! あんたはっ……!」  
次の瞬間、目の前にはカノンの顔があった。亮子の髪をかきあげ、  
「もし、香介が君の携帯の場所を知る事が出来ないとしたらどうする?」  
「えっ……!? ど、どういう事だい……           ……!      
まさか、あんた 香介をっ!」  
カノンは軽い笑みをこぼし、亮子の問いに答えた。  
「こ、香介……」  
視界が暗転し、ぐるぐると回り始めた。亮子の心に「絶望」の二文字が深い深淵にまで染み透る。  
消えて行く、何もかも。カノンの姿さえ滲んで見えない。  

柳のように、しなやかで、やさしげだったカノンの手に、男の力がこもる。  
手に続き、足は折り曲げられ、丁度屈伸運動をするかのような状態に縛られる。その、肉付きのよい、健康的な身体を包み込んでいた制服が剥ぎ取られ、下着のみに。亮子のキメの細かい、白い裸身が露になった。  
「…や、やめて……」  
憔悴しきった亮子にはそれを言うのが精一杯だった。  
「これが何かわかるかい?」  
目の前にノートパソコンが置かれた、モニターには、なんと、亮子のあられもない痴態が映し出されていた。  
「インターネットポルノサイトさ。これで君のその美しい姿が何万人もの人間達の前に曝け出されているんだ」  
「……!」  
最早亮子には、言葉を喋る気力も失っていた。ただ、感覚は中途半端にはっきりとしていて、キツク縛られているその肢体の痛みが、亮子の意識を縛りつけていた。  
亮子は、自分の痴態が映し出されているモニタをただ呆然と見つめているのだった。  

 
「……!」  
最早亮子には、言葉を喋る気力も失っていた。ただ、感覚は中途半端にはっきりとしていて、キツク 
縛られているその肢体の痛みが、亮子の意識を縛りつけていた。  
亮子は、自分の痴態が映し出されているモニタをただ呆然と見つめているのだった。  
 
「そろそろ媚薬のほうが効いてきたかな?」  
カノンは、亮子の膝にあてた手を、その豊かな肢体の中心へと滑らせた。じらすように周りを撫でな 
がら、ゆっくりと下着の裏へと手を伸ばす。  
新緑のような茂みをかきわけ、淫溝の渕に手が触れた途端、  
「うくっ……」  
ビクンと亮子の身体が軽く痙攣した。薬の効きは上々のようだ。  
淫溝の中深く、カノンの長い指が侵入してくる。  
 
 
 
 
 
んっ ……んむっ ぴちゃ。  
放課後の新聞部室。辺りはもう暗く、人の影すらない。  
遠く大型車の忙しない音が聞こえる。  
 
そして、それとは別な、淫靡な音が聞こえている。  
 
ソファに座っている鳴海歩。そしてその足元にうずくまるようにしている一人の少女。  
部屋には灯りはついていない。  
「あ、あんた一体なんのつもりだ? うっ」  
放課後の新聞部室の中、鳴海歩はそう質問した。  
「ただ、あなたにこういう事したくて…」  
   
んっ  んむっ ぺちゃ。  
 
「ば、馬鹿っ…… 一体なんでこんなっ! ……!」  
「歩さん、あなたの事が好きだったのよ……」  
 
彼女の指が茎の根元へと動く。そのままつたい、窄まりまで届く。  
「もっとあなたを感じていたい…・・」  
歩は考えていた。一体彼女は誰だろうと。  
 
放課後、なんとなくのノリでいつもやって来る新聞部室。  
夕べは新聞の部長――例のおさげ髪の少女、結崎ひよのに朝方まで新聞部の取材とやらに付き合わさ 
れ、眠るのが遅かった。  
適当に授業を済ませ、部室のソファへ眠りに来たのだった。  
気がつくともう暗い。電気が消えている。スイッチを付けても灯りがつかない。  
停電だろうか?  
時計は八時を回っている。おそらく校舎のセキュリティ施錠がされてしまった後だろう。  
 
「参ったな… この分じゃ出れないな。」  
そう思いながら眠気を覚ましているところだった。  
キィと音がして部室のドアが開いた。誰かが入ってくる。  
ひよのだろうか。  
「あんたか。 悪かったな、うっかり寝過ぎてしまった」  
「歩さん……」  
「?」  
「歩さん、好きです。」  
 
薄闇の中で、女性らしき手が首筋に触れる。そして唇。  
髪のシャンプーの匂い。  
 
 
「歩さん、気持ちいいですか?」  
「一体あんたは誰だ?」  
少女は茎を愛撫しながら、指ではすぼまりを攻め続ける。  
「歩さん、ここ攻めるとその度にこっち、 すごい反応するんですね。  
結構この辺弱いみたいですね」  
 
ひよのじゃない。ひよのはいつも自分を「鳴海さん」と呼ぶ。  
一体何が為に、この少女は自分を今こうして、、  
そう、犯しているのだろうか。  
 
推理するんだ。  
 

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