スパイラル

    スパイラル〜愛する資格〜  
   
  ・・・アイズが刺された・・・  
    
  「クソッ!!」  
  そのニュースを聞いてテレビに拳を振り下ろす。  
  「やめな!!香介・・・」  
  亮子がそれをすかさず止める。  
  「アイズが死ぬわけないだろ(死んでもいいけど)、それに・・・  
   カノンが来たなら止めればいい・・・  
   アタシはそのために協力してんだから!」  
  「・・・亮子・・・、そうだな、悪ィ、危うくテレビ壊すとこだった・・・。」  
  亮子の一喝で、我に帰ったような顔の香介。  
  「フン!アンタのパンチなんかで壊れるような柔なテレビじゃないよ!  
   それに、ちょっとはしっかりしたら?理緒だって入院してるし、  
   今動けるのはあたし達だけ!それにいつカノンが襲ってくるか  
   解らない・・・今はアンタが頼りなんだよ!」  
  亮子がさらに喝を入れる。  
  「わかってるよ・・・亮子、でもオレはアイズほど頭も良くねえし  
   戦闘力でもカノンに劣る・・・、もし、今アイツに狙われたりしたら  
   ひとたまりも・・・」  
  少しうつむきながら、己の不甲斐なさを曝け出す香介。  
  そんな香介の頬に亮子はそっと手をやる・・・  
    
  「・・・ふッ・・・」  
   
  二人の吐息が濡れるほど近くに感じる・・・  
  ふと、香介の目に少し翳った光が宿る・・・。  
  「・・・亮子・・・」  
  唇を一旦離し、そのまま亮子を押し倒す。  
  「ちょっ・・・こ、香介!ふッ・・・・」  
    
    そしてまた、キスをする。  
  今度は舌を絡め合い、さらに深く・・・  

  「なっ!!こうす・・・け・・・」  
  首筋の輪郭を香介の舌がなぞっていく・・・。  
  不意に、亮子の耳朶を少し噛む。  
  「イタッ!!!喰うな!!!」  
  「・・ハハ!!」  
  噛んだところを舐めながら、駄洒落めいた笑をこぼす。  
   
  「亮子・・・お前って結構ぺチャッ・・・」  
  1つ1つ、シャツのボタンを外しながら、  
  喋る香介の言葉が不意に途切れた。  
  シャツを着る主から、取り殺されそうなほどの殺気を感じたからだ。  
    
  「・・・今なんて・・・?」  
  「な、なんでも・・・」  
    
  ボタンの外れた布と布の間から、白いブラジャーに覆われた  
  胸の谷間が顔を出す。  
    
  背中に手をまわし、ホックを外す。  

  「あんまり喋んないな・・・どうかした?」  
  「ん?・・・そこのサツマイモ色の髪の少年にまかせるよ・・・  
   好きにしていいよv」  
  「あそ!じゃあそうさせてもらうぜ!(サツマイモ・・・?!)」  
    
  ブラジャーの下から現れた胸・・・  
  少し撫でてから、乳首をそっと摘む。  
    
  「んっ!あん・・・!」  
  胸から伝わる、香介の手の感触が全身へと伝わり、  
  やがて、一番感じやすい所へ刺激を与える・・・  

  舌で、片方の乳首吸う・・・  
  手で、もう片方を弄ぶ・・・  
    
  「あッ!は、ん・・・ああ・・・」  
    
  さらに刺激を与えられ、亮子のショーツの中は濡れてくる。  
  それを隠すかのごとく、香介の首に腕をまわし、キスを求める・・・。  
   
  それに応え、香介も唇を重ね合わせる。  
  だが、確実に、香介の手は、亮子の股へと伸びていく・・・。  
    
  「腰、上げて・・・」  
  その言葉に従い、亮子は腰を少し上げる。  
    
  ズボンをずらし、ショーツの中へ指を忍び込ませる・・・。  
    
  「あ・・・・・・ん」  
  「・・・亮子 スゲェ濡れてる・・」  
  「〜〜・・・ッ!!!バカ!」  

  そして指で、突起物に刺激を与える・・・。  
    
  「あっ ッ!! ふっ・・・ああ!!」  
    
  2、3度繰り返し、指をもどす。  
  ショーツと、ズボンを全て脱がし、亮子の下半身が露わになる・・・。  
    
  「足・・・広げて。」  
  「カエルになれって言うの!」  
  「ああ。お任せなんだろ?」  
  「・・・わかったわよ・・・」  
    
  そう言い残し、亮子は従う。  
    
  そして香介は開けられたトコロを、徐に舐め始める・・・。  

  「あ・・っ、 ん! は・・・・ あぁ!!」  
     
  不意に香介が顔を上げ、舌をそのまま亮子の口の中へ・・・。  
  「ふっ!!・・・ん」  
    
  唾液と混ざり合い、糸を引く。  
    
  「・・声出しとけって・・」  
  「・・・・・!」  
  その言葉をきっかけに、香介は自分のズボンの  
  ファスナーを開け、挿入を開始する。  

  「・・・あっ、はあ ・・・いっ!」  
  強い刺激が亮子を襲い、さらに激しさを増す・・・。  
  そのなかで、亮子は次第に心地よくなってくる。  
    
  「ああん!! や・・ぁ ん!! は、ぁあ!!!」  
    
  意識が飛びそうになる中で、亮子は香介の首に腕をまわし、  
  上半身を少し持ち上げ、て香介の口に自分から舌をいれる・・・。  
    
  そしてこう呟く。  
    
  「すっごい気持ちいいよ・・・香介・・このままイッちゃいそう・・・」  
    
  少し涙目の亮子が、薄らな笑みを浮かべる  
  それを聞いて、香介はこう答えた・・・。  
    
  「・・・イカしてやるよ・・・今すぐにでもv・・・」  
    
  そう言って、香介は下半身にさらに力を込める・・・。  
    
  「・・!あぁ!! あああ、やぁん! ちょっ!!!」  
    
  「オレも・・・気持ちイイ!!」  
    
  「あっ!!! はッ、!!やーーーーーーっ!!!!」  
    
  ついに亮子の意識が飛ぶ・・・。  
    
  部屋の中には、2人の喘いだ声だけが残った・・・。  

 

  「寝ちまったか・・・?」  
    
  亮子をベットに寝かせ、手近にあったタオルケットを被せながら  
  香介が呟く。  
    
  「・・・・亮子・・・・」  
    
  ベットの脇に座り込み、亮子の頬に軽くキスをする。  
  そして、立ち上がり部屋を出る・・・。  
    
  汚れた床を掃除しながら、少しの後悔が、香介の頭をよぎる・・・。  
    
  「オレの手は、血で汚れてる・・・  
   オレは、アイツが嫌いな人殺しだ・・・。  
   亮子を好きになる資格なんて、・・・無いんだったっけ・・・」  
    
  その時、いつの間にか、ベッドから起き上がった亮子が、後ろから香介に抱きつい  
   
  「・・・亮子・・・!」  
    
  「アンタ、今更後悔してんの? もう遅いよ!  
   でもね、アンタが全部嫌いってわけじゃない・・・  
   アンタのイヤな性格も、その顔も、体も、全部ひっくるめて、  
   アタシは好きだよ・・・香介・・・」  
    
  「・・・亮子・・・、悪かったな!イヤな性格で!!」  
  「あら?アンタ自覚なかったの?重症ね・・・!」  
  「・・・お前な・・・」  
  「ま・どーでもいいじゃない、それよりアタシ肉まん食べたいんだけど・・・  
   買ってきてよ!!!ホラ!早く!!」  
  「は?肉まんって、 今からぁ??」  
  「今からに決まってんでしょ!!!ホラ!!早く行け!!レディの頼みよ!!」  
  「どこがレディだよ!!どー見たって男じゃん!! もしかして自覚がねーのか?  
   お前も重症だな!精神科行けよ!!」  
  「なっ!アンタって奴は!人がせっかく慰めてやってんのに、このバチあたり!!  
  「慰めてくれなんて頼んでねーよ!! 肉まん買ってきてやっからそこで  
   おとなしく待ってな!!」  
  「わかったんならさっさと行け!!ローソン行くなら特選肉まんだよ!!」  
  「ヘイヘイ・・・」  
   
      〜end〜  

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