スパイラル  

それは、竹内理緒が爆弾事件の被害、正確には違うのだがそのときの怪我により、  
病院に運ばれてから三週間がたったある日のことだった。  

その日、ある人物が彼女の見舞いに来た  
その人物は、理緒になって天敵でもあり、唯一の救いの手になるかも知れぬ人物であり、  
彼女の正体を暴くため、一人で果敢に彼女の元はへやってきた。  
そう、一人で・・・・・・・・。  

 

スパイラルIF「信じた者への冒涜」  

 

(やっぱり、一人だと退屈だなぁ〜)  
竹内理緒は、自分ひとりには広すぎるくらいの病室で、  
そんなことを考えていた。  
いつもだったら、芋色頭の中卒パシリ人生ドロップアウト少年や、  
どこかの青狸のごとく、ポケットから何でも出せる根暗少年も、  
今日は珍しく見舞いには来なかった。  
(だれかお見舞いに来てくれないかなぁ〜)  
そう思うと、今まででも十分広いと思っていた病室が、  
余計孤独と言う魔力で倍近くの広さに感じ取られるようになってしまう。  
(はうぅ〜、独りは、やだよ・・・・・。)  
彼女は、ある体質のせいで、孤独を強いられる人生を送ってきた。  
本人はもう孤独に慣れたと思っているかもしれないが、  
本当はもっとも孤独を嫌っているのは理緒である。  
(はうぅ〜、さびしいよぉ〜)  

コンコン  

そう思っていると、不意にドアに何かをぶつける音がする。  
このことからいくと、自らの手の第一、第二間接をまげて扉に打ち付けているようだ。  
俗に言う、ノックと言うものである。  
(あ!アイズ君かな?アイズ君だったらメロン持ってきてるかな?)  
「はぁーい、どぉーぞ。」  
理緒はとにかく扉の向こうの人物が、彼女の好物を見舞いの品として渡してくれることと、  
このつらい締め付けるような孤独から開放してくれることを願い、  
元気よくノックの主に返事を返した。  
「よぉ、元気か?」  
ノックの主は、理緒になって天敵でもあり、唯一の救いの手になるかも知れぬ人物、  
鳴海清隆の弟の鳴海歩その人だった。  
「あっ」  
「どうした?まだ具合は悪いのか?」  
「い、いえ、メキメキ回復しています!」  
最後のほうは殆どまくし立てるように理緒は言った。  
予想できなくは無かった自体だが、孤独が彼女の思考回路を蝕み、  
少々心臓の動きを早める結果となってしまった。  
「あれ、今日はお一人なんですか?」  
理緒は、普段なら鳴海歩の横にぴったりくっついている、  
茶色の髪をした美人の新聞部部長の姿が見えないのに気がついた。  
「ああ、あいつなら今頃どっかのカフェテラスでおれの金で優雅な午後のティータイムをしてるよ。」  
「喧嘩でもしたんですか?」  
「いや、俺が今日あいつについてこないよう言った。」  
「なんで来ない様にいったんですか?」  
その質問は、しないほうがいいけれで、いづれしなければならない質問だった。  
彼が、自分の正体に気づいているのはまず確実だ。  
そう、竹内理緒がブレードチルドレンだと言うことに・・・・・・。  
そうなれば、必然的に、一番狙われやすい新聞部部長は来ないほうが正解である。  

「・・・・・・・・。」  
「・・・・・・・・。」  

本当はほんのわずか十秒足らずの間だったろう。  
だが、彼女にとってその十秒は、十年分の時に等しい十秒だった・。  

「・・・・・、それより、今日は面白いお土産を持ってきたんだ。」  
「お土産、ですか!?」  
お土産と言われた瞬間、今までの重い十秒は、簡単にその場から取り除かれた。  
「で、なにを持ってきてくれたんですか?」  
理緒としては、やはり網目のメロンが最も嬉しかったが、  
そんな贅沢は言えない。せめて虎屋のヨウカンで我慢しようと思った。  
「お土産は、これは。」  
そういって、鳴海歩はポケットから二つの袋を取り出した。  
「ついでにこれっと。」  
そういって、今度はリンゴ三つを取り出した。  
「お見舞いの品にリンゴですか?」  
思わず素で不平不満を言ってしまう。  
「いや、これはこれから行うゲームの賞品だ。」  
「ゲーム、ですか?」  
「ああ、そうだ。なに至極簡単なもんだよ。」  
そういって理緒のベッドに備え付けてある棚からガラスのコップ二個を取り出し、  
そこに水をいれ先の袋をやぶり粉薬らしき物を各々に注いだ。  
「そう、簡単なゲームさ。」  
そう言うと、ベッドに備え付けられているテーブルにコップをドンを撃ち付けた。  

「ブレードチルドレンの竹内理緒さんにならな?」  

「!!!っつ、なにを言ってるんですか?」  
鳴海歩の真意をついた質問に、思わず動揺してしまう理緒  
「残念ながら、俺の推理した条件にあって尚且つ肋骨の欠けている人は調べられなかった」  
「どういう、事ですか?」  
「言葉のままだ、調べられなかったんだ。もう学校で俺の推理した条件に当てはまるのはただ一人・・・・・、」  

「竹内理緒、爆弾により肋骨を失ったお前は推理の条件に当てはまるんだよ。」  
「証拠は、あるんですか?」  
理緒はいざ鳴海歩に負けないようにと、用意しておいた質問をぶつける。  
あるはずがない。今の自分は肋骨が数本欠けているからブレードチルドレンと断定はできないし、  
なにより爆弾につかった材料はすべて足がつかないように慎重に買っているのだから・・・・。  
「証拠は、ないさ。」  
「だったら、なんで私をその、ブレードチルドレンとかいうわけのわからない物に・・・・・。」  
「だから、それをこのゲームで見極めるんだ。」  
そういって、鳴海歩は再びコップに手をかける。  
「ルールを説明しよう、このゲームはある種のロシアンルーレット見たいなもんだ。」  

鳴海歩はこうルールを説明した。  
今さっきコップに入れた粉薬のうち、片方はある強力な薬だ。  
もう片方は体に害の無い、たんなる粉だ。  
そのどちらかの入っているコップを、ひとつ選び見事はずれである  
粉薬の入った水を飲まなければ、あのリンゴはあんたのものだ。  

「さぁー、どちらか片方、先に選んでくれ。」  
「私が先で、いいんですか?」  
「ああ、俺が先に選んだりしたら、あんたが負けたとき文句言われそうだからな。」  
「それを言ったら、なんで私はこのゲームに参加しなければならないんですか?」  
「うーん、そうだな・・・・・。」  
少し考え込む鳴海歩  
「暇つぶしと、あんたのプライドのためかな?」  
「まぁーいいです、私はこのコップにします。」  
コトっと、小さな音を立ててコップを持つ理緒。  
「さぁー勝負といこうか?」  
「少し待ってください、あの、どちらが先に水を飲むんですか?」  
「あんたが、選んでいいよ。」  
ぶっきらぼうにそう答える。  
「・・・・・・、それでは、同時に飲むと言うのはどうでしょう?」  
「よし、それでいこう。」  
そういって鳴海歩もコップに手を添える。  
「よし、それじゃーいくぞ。」  
「はい。」  
ゴク!ゴク!ゴク!  
ともに一気に水を飲みほす。  
鳴海歩はともかく、なぜ理緒はこうも簡単に水を飲んだのか、  
それにはちゃんとした理由がある。  
まず、鳴海歩に自分は殺せないことが明白だからだ。  
なぜなら、彼にとって自分は、彼の兄に近づく、限られた道の一本だからだ。  
それに、かれは人を殺すようなコトをまずできない人間だと踏んでいる。  
だから、彼の用意した水でも、理緒は安心して飲んだのだ。  
「ふぅー、別になんにもありませんね。」  
「いや、少し待てばわかるさ。」  
「なにがわかるんですか?」  
そう理緒が質問すると、鳴海歩は笑みを見せた。  

悪魔の笑みを・・・・・・。  

「こういうことさ!」  
そういって鳴海歩は強引に理緒を引き寄せる。  
「なにをするんですか!」  
反抗する理緒を無理やり押さえつけ、鳴海歩は理緒の口に自らの口を付ける。  
「!!!!!」  
初めてだった。初めては、絶対に好きな人と幸せな時間にするんだ。  
そう思っていたのに、そう思っていたのに初めての相手は、  
事もあろうに彼女の敵である少年に、それも真剣勝負の時に奪われた。  
「うぅーん、っは、はぅ〜。」  
今度は、舌を入れられた。  
クチュクチュと独特の音を立てる。  
その姿は、他人から見たら仲のよい恋人同士のワンシーンみたいなものだが、  
理緒にとっては苦痛のワンシーンであった。  
(いや、弟さんに私のファーストキスが奪われるなんて、はぅ〜)  
それに、思ったよりディープキスは汚い物であった。  
口の周りにはお互いの唾がねっちょりと糸をひき汚し、  
とてもドラマのような美しいものではなかった。  
「うぅ〜ん、はぅ〜・・・・・・。」  
ようやく口を開放された。  
「な、何をするんですか!?」  
「一応、雰囲気を良くするためだ。」  
「どんな雰囲気ですか!?」  
普段の理緒からは創造できないほど、鳴海歩に詰め寄る理緒。  
「あの薬はだな、実はとある雑誌に乗っていたものなんだ・・・・。」  
「とにかくどういうことなんですか!?」  
「悪用厳禁って書いてあったのに悪用しちゃったしなぁ〜。」  
「だからなんだんですか!?」  
「実はだな、あの薬は・・・・・・・・・。」  

「一種の媚薬なんだ。」  
「!!!!」  

そう、鳴海歩は竹内理緒に宣言した。  
媚薬・・・・・、それは俗に言うどんな女でも即ゲット、やりほうだい違法薬の事である。  
「し、しかしコップに入っている確立は二分のい・・・・・。」  
理緒は迷った。本当にコップに入っている媚薬の確立は二分の一なのだろうか?  
それに、鳴海歩の説明にも引っかかる点がある。  
もしや・・・・・・・・。  
「片方は、強力な媚薬で、もう片方もただの媚薬・・・・・。」  
「ご名答、これならどっちを飲んでもうずうずってことだ。」  
「どうして、こんな物を飲ませたんですか?」  
理緒は鳴海歩をにらみつけ、問う。  
「今さっきも言ったろ?暇つぶしと、あんたのプライドのためだよ。」  
「・・・・・、わかりました。自白します。私はブレードチルドレンです。」  
理緒は、手っ取り早く自白した。悔しかったけれど、  
そうしなければ鳴海歩に何をされるかわかったもんじゃない。  
「やっぱりそうだったんだな?」  
「同じ事を二度も言わせないでください。」  
「それじゃあ、もうひとつ聞いていいかな?」  
「何ですか?弟さん。」  
今までより、よりブレードチルドレンとしての理緒の表情に戻す。  
たとえ、つい先ほど眼前の相手にファーストキスを奪われたばかりだとしても、  
まったく動じず鋭い目で鳴海歩をにらみつけた。  
「あんた、男と寝た事はあるか?」  

「はぁ!?」  
思わず、そう声が漏れた。  
鳴海歩は、あなたはSEXした事はありますかと、聞いたきたのである。  
てっきり、ブレードチルドレンの情報や、清隆についての事を聞いてくるのかと思っていたので、  
先ほどの表情は、一転して思いっきり崩れた顔になった。  
「なにを聞いているんですか?それって失礼じゃないですか!?弟さん!?」  
おもいっきり怒鳴りつけてやる。全く、今日ほど感情を変えまくる日も珍しい。  
「んー、その調子だとまだやってないのかな?」  
「なに推理してるんですか!」  
今度は思いっきりつっこんでおく。  
「実はだな、俺はあんたの事がとてつもなく気になって仕方ないんだ。」  
こんどはまじめな顔でそう語り始める鳴海歩。  
「そこでだな、この思春期にもっとも見られやすいもやもやと、ブレードチルドレンの情報を  
一気に解決する方法を思いついたんだ。」  
「どういう、方法ですか?」  
「それはだな、こういう方法だ。」  
バタン  
鳴海歩は、やさしく、しかし強めの矛盾した方法で理緒を押し倒した。  

 

改めて、唇をうばう。  
ここまでは作戦通りなんだ。  
俺の目的はこのままこいつを一気に昇天さして  
その状態でブレードチルドレンに関する情報を洗いざらいゲロッてもらうという物だ。  
正直、ここまでの過程はかなり順調に進行している。  
ただ、ちとキスが俺自身もはじめてだったから、緊張した程度か・・・・・。  
それにしても、こいつはかわいい、このちびっこいのに大きな目がまた愛らしい。  
こういう気持ちを変、改め恋というらしいが、そんなの俺にはない。  
兄貴が、全部奪い取ってしまった・・・・・。俺は、絶対に兄貴に勝てない。  
兄貴は、俺にとっての絶対だから。好きな人もピアノも、すべて兄貴の物だ・・・・・・。  
そう思うとおもわず力が入ってしまった。  

 

「はぅ〜、ふぅ、はぁ〜。」  
思わず、そんな声が改めて出ちゃうよ。  
だって、二回目の、それもでぃ、でぃーぷきす何だし・・・・・・。  
はぅ〜、最初は嫌だったのに、どんどんとろけてく。  
これが、お薬の効果かな?だけど、やっぱり口元がちょっと汚い・・・・。  
「はぅ、はぅ〜。」  
また声が漏れちゃう。このままじゃ弟さんの好きなようにされちゃう。  
だけど、お薬のせいでどうしても思考が働かなくて好きなようにされちゃう。  
はぅ〜こんな姿アイズ君に見せられないよ・・・・・。  
(俺はふくまないのかよ!? コースケ君談)  
「そろそろ、本番と行こうぜ?」  
本番?本番ってもしかして・・・・。はぅ〜!  
「そう体を硬くすんなよ・・・・・。」  
弟さんは、私の服を脱がし始めた・・・・。  

鳴海歩は、震えを隠しながら理緒の服を脱がし始めた。  
といってもパジャマなので簡単に脱がせられる。  
「はぅ〜、いやぁ〜。」  
先ほどの理緒とは想像もできないほど、甘い声を出す。  
その声に、思わず鳴海歩の相棒君一号機は起立、礼、着席な状態になってしまう。  
「ン?あんた、ブラつけてないのか?」  
パジャマを脱がし終わり、そこに現れたのはきれいなロリペタボディーだった。  
「いじわるぅ〜。」  
そう反論する。完全に媚薬の効果により理緒の思考はブレードチルドレン理緒ではなく、  
学校にて大きなパンを犬にとられる天然ほえほえ理緒になっていた。  
(ブラつけてなくて良かった、はずし方なんてしらねーしな・・・・・。)  
恥ずかしながら、鳴海歩もやはり女性のブラのはずし方はしらなかった。  
「さて、さっそく味あわしてもらいますか?」  

くちゅ、くちゅくちゅ  
そんな音がしたような気がする。  
その音の持ち主は、理緒の胸を吸う鳴海歩の口だった。  
「はぅ!はぅ〜、嫌ぁ〜、やめてぇ〜。」  
そう理緒は懇願する。しかし、鳴海歩は止めない。  
ちゅ〜、クチュ、くちゅ!  
「はぅ!」  
あまりうまいとは言えない鳴海歩の愛撫だが、媚薬をあたえられた理緒にはおつりが返ってくるほどだった。  
段差の無い、平坦な理緒の胸を、鳴海歩の唾がよごしてゆく。  
その唾が、病室のライトに乱反射してとても怪しい感じに仕立て上げていった。  
「ぷはぁ、あんた、マジかわいいぜ。そんな悶えちゃって。」  
「いじわる言わないでぇ〜。」  
くちゅ!  
「はぅ〜!」  
さらに乳首を舌で刺激する。さらに、歯で軽く、本当に軽く噛む。  
クリ、クリ  
「嫌ぁ〜!きもちい・・・・・・。」  
「きもちい、何?」  
「!!!」  
危うく、理緒は押し寄せる快楽に負け、気持ちいいなどといってしまうところだった  

 

「はぅ〜、なんでもないもん!」  
そう反論するが、こいつかなり感じてるようだな。  
おれが歯で噛んだとき、殆ど目がうつろだったからなぁ。  
・・・・・・、媚薬ってほんとに効くもんだなぁー。  
さて、次はあれを拝ましていただきましょうか。  
今まで以上に手に力が入る。  
「そろそろ、下も脱がすぜ?」  
恥ずかしい、俺の声まで震えちまった。  
まぁーいい、とにかく、下の物をとにかく脱がすことにする。  
そのとき、なんとなく自分もベッドに乗り、  
下半身をこいつの顔の方に向け脱がし始める・・・・・。  
ぞくにいうろくじゅーきゅーっていう体位だな?  
「やめて、こっちはやめてぇ〜。」  
そう懇願されるが、ここまできたらとっとと逝かして情報を手に入れなければ。  
一気にパンツごとズボンを下ろす。  
そこには・・・・・・・・。  

「あんた、毛が生えて無いのか!?」  
「はぅ〜!そんな事言わないでよ!」  
今まで、だれにも見せた事の無い、あたしのその部分を見ての、  
弟さんの感想がそれで、かなりショックをうけた。  
はぅ〜、やっぱり生えてないよおかしいのかな?  
「髪は長いお友達と言うが、あんたは生えてすらいないとは・・・・・。」  
だからそんな事言わないでよ。はぅ〜恥ずかしくて仕方ないよ・・・・・・・。  
「まぁ、これもある種の萌えだな。」  
「はぅ〜、萌えってなんですか?」  
「・・・・・・、さぁ!とりあえず続き行こうか!」  
「はぅ〜、ごまかした〜!」  
なんだか弟さんが焦ったような表情になる。珍しいなぁ〜、弟さんが焦るなんて。  
「どうだ!?ここを舐められるのは!?」  

ぺロリ  

「はっはぅ〜、くすぐったい!」  
急に弟さんに、その、し、下の部分を舐められてびっくりしちゃった。  
それにしても、はぅ〜!気持(・∀・)イイ!  
だけど口に出したらあたしの負けになっちゃう・・・・、切ないよぉ〜!  

チロチロチロ  

ん、なかなか女のあれを舐めるって言うのは思っていたより大変だな。  
こう、舌を回転さしたり・・・・・。  
「はぅ!」  
前歯をちょっと当ててみたり・・・・・。  
「はぅ!!」  
舌を出し入れさしたり・・・・・。  
「はぅ!!!」  
媚薬の効果も上々のようだな。  

それにしても、ひとつ残念なのが  
『いやぁ〜、そんなところなめたらきたないよぉ〜』  
っとか言ってもらえないことだな。  
まぁーあれを現実でいうやつの顔を見てみたい気もするが。  
そんなどこぞの漫画じゃあるまいしな。  

「はぅ〜!そんなところなめたら汚いよぉ〜!」  
・・・・・・、いたよ、しかも目の前に。  

その後も、鳴海歩の執拗な愛撫は続いた  
ちょっと舌の動きを変えただけで「はぅ!」っと反応する理緒、  
鳴海歩はそんな彼女をみてちょっと征服感が現れていた。  
(どれ、もうちょい虐めてみるか)  
鳴海歩は急に愛撫をやめ、理緒のそこから顔を離した  
「はぅ〜、なんでやめるのぉ〜。」  
「何?やめてほしいんじゃなかったのか?」  
「やめるのは鈴木ムネオだけでいいよぉ〜!」  
なんだか、意味の分からないことをいいながら、理緒は自分が感じていると言う事実を  
理性で再度確認することとなった。  
(あたし、弟さんの舌で感じちゃったんだ・・・・。)  
それでも、本能は鳴海歩の愛撫を求める。  
人間、本能と理性では圧倒的に本能の方が強い。  
(このまま、弟さんとしちゃおうかな・・・・。)  
だが、理緒の理性はちょっとばかし打たれ強かった。  
(うん!やっぱりだめだよ!どうにかして弟さんに勝たないと!)  

そこで、理緒はあることを思いついた  

弟さんだって媚薬を飲んでるんだ  

だったら弟さんを先に昇天させちゃえばいいんだ!  

ちょうど、鳴海歩と理緒の体勢は69状態だったので、  
理緒はまず口で気づかれないよう鳴海歩のズボンのジッパーを下に下ろした。  
鳴海歩の方は方で愛撫することに熱中しているようでまったく気づいていないようだ。  
そして、理緒は押しよしてくる快楽をどうにか押し合って、ズボンから物を取り出した。  

(でも、ここから先どうしよう・・・・・。)  

理緒は、ブレードチルドレンとはいえ、女の子だ。  
今の女子高生は確かに凄いかもしれないが、はっきり知って理緒のそっち関係の知識は零に等しかった。  
そのうえ、鳴海歩の物はかなり媚薬のせいかもしれないがかなり大きく、  
理緒にとってはまるで怪物のような存在だった。  
(と、とりあえず口に入れてみようかな?)  
すこし戸惑いながらそれを理緒は口に含んだ。  

理緒は忘れない  

絶対に忘れないだろう  

実は鳴海歩は  

極度の早漏だったことを  

「!!!!!」  
はぅ〜、なにか口の中に生暖かいのがはいってきた〜。それも凄い量〜。  
「あ、がががが、うはぁ!」  
なんだか弟さんわけの分からない叫び声を挙げてる。  
それにしても、本当に凄い量の何かが、あたしの口にたまってるの。  
はぅ〜、なんだか苦くていやぁだよぉ〜。  
「あ、ああああんた、いいいいいいいったいなにをするんだ!」  
そうきかれても、口の中に液体がいっぱいで喋れないよぉ〜。  
しかたないから、首を横に振って喋れないって伝えてみる。  
「っと、とりあえずぅ、それ飲むか吐くかし、しろよ。」  
弟さん、相当気持ちよかったのか、まだ言葉がしどろもどろになってる。  
とりあえず、飲み込むのは嫌だから吐いちゃおうかな?  

その状態のまま口からその液体を吐き出す。  
口から白くねちょねちょした液体がどろりと滴り落ちた。  
顔を赤らめながら口からそれを出す姿は、とても性欲を掻き勝てるものだった。  
鳴海歩も、その姿に欲情し物を再び「起立、礼、着席!」させる。  
(このまま、こいつを抱きたい、つよく抱きしめたい!)  
鳴海歩は本能にしたがい、そのまま理緒を抱きしめた。  

「なぁ、このまま抱いていいか?」  
そう、俺は質問した。もう、我慢の限界だった。  
とにかくこいつとSEXしたい。そう思った。  
「・・・・・・・。」  
こいつは仏頂面でなにも答えなかった。  
「答えないってことは、抱いていいのか?」  
少し脅しを掛けてみる。それでもこいつはなにも言わなかった。  
しかたない、こうなったら奥の手だ。まだ、この手は使いたくなかったがしかたない。性欲のためだ。  

「俺は、あんたのことが好きだ、だから抱きたい。一緒になりたいんだ。」  

生まれてはじめての、告白だ。  
われながら、恥ずかしいがそんな歯の浮くような台詞を言ってみる。  
前半は正しいが後半には、プラス性欲というとこだが、とりあえず黙っておく。  
「・・・・・。」  
まだこいつは黙っている。  
「なぁー、おれじゃ駄目なのか!?」  
「・・・・・、か?」  
「ん?なんだ?」  
聞き取れなかったから、もう一度聞いてみる。  
「あたしのことを愛してくれるんですか?」  
そう、涙ぐみながら理緒は聞いてきた。  
「・・・・・、愛しているからこそ俺はお前を抱きに来たんだ。」  
そう、やさしく俺は答えた。  

 

そのころ、病室の扉の前で震えている人物がいた。  
「なぜだ!?なぜリオがナルミと裸で一緒にいるんだ!?」  
アイズ・ラザフォードその人だった。  
暇ができたから、見舞いの品を持っていこうと病室の前にきて、  
変な声がすることにアイズは気がついた。  
興味本位で少し扉をあけて盗み見てみた。  
鳴海歩と理緒が裸で抱き合ってキスをしていた。  
ショックのあまり、見舞いに持ってきていたメロンを床に落とした。  
コロコロと転がっていき、メロンは扉にぶつかりその衝撃で、  

扉が開いた。  

ひとつ加えておく、  
アイズも理緒のことが好きだった。  
だからとても悔しかったしうらやましかった。  

「なぜなんだぁー!!!」  
アイズはそう叫んでその場から立ち去った。  

スパイラルIF「信じた者への冒涜」ある意味でバッドエンド  

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