スパイラル  

「隠れてないで…出てきたらどうだい?理緒」  
カノンの呼びかけに応じ、理緒は教室から姿を現した。  
無言のままカノンと対峙する。  
「狙いは良かった。けど、だいたいは僕の予想の範囲内だったよ」  
亮子と浅月を同時に相手したというのに、汗一つかいた様子がない。  
いつも通りの涼しい顔、いつも通りの軽い口調である。  
しかし、理緒には諦めるつもりなど無かった。  
「それにしても、純粋な戦闘で僕にかなうと思ったのかい?それも殺さずに捕ま―」  
「あたしを甘く見てない?」  
カノンの言葉を遮り、内心の恐怖を押さえつけて不適に笑ってみせる。  
「あたしが体にどれだけ爆発物を隠していると思う?下手に撃ったら…解ってるよね?」  
「もちろんさ。『爆炎の妖精』を侮ってはいないよ」  
…これでいい。もう少し時間を掛ければ、気絶している亮子ちゃんが目を覚ます筈。  
そんな理緒の考えを知ってか、カノンが笑い声をあげる。  
「ふふっ…甘く見てるのはそっちなんじゃないかな?僕がその気になれば、  
君を無力化する事なんて簡単なんだよ。」  
嘘だ。これは自分に動揺を与え、スキを作らせる為のブラフ。  
理緒は自分にそういい聞かせ、目の前のカノンに集中した。  

沈黙が場を支配し、二人の視線が数秒交わり―  
カノンが右手の銃を床に投げ捨てた。  
「えっ…?」  
廊下にガシャン!!とう音が響き、次の瞬間には理緒の両足に鋭い痛みが走った。  
「こんな単純な手に引っかかるとはね…意識を集中し過ぎたね、理緒」  
「くっ!まだまだ!!」  
理緒は痛みをこらえてカノンに向き直ったが、その手から銃がこぼれ落ちた。  
そして、意識がだんだんと遠のいていく。  
(だめ…ここでカノン君を止めなきゃ、みんなが…)  
「おやすみ、理緒」  
その声を最後に、理緒の意識は闇へと沈んでいった。  

気が付くと、両手を万歳にした状態で天井からぶらさげられるように吊るされていた。  
しかし縛られているのは両手首だけで、足も地面についている。  
「生きてる…何で?」  
ふと顔を上げると、すぐそこにカノンがいた。  
「お目覚めかい?まあ、15分しか経ってないけど」  
(そういう事か…)  
理緒は全てを理解した。  
あのときカノンは銃を捨てて自分の気をそらすと、新たにとり出した麻酔銃で両足を撃ったのだ。  
「ここはC棟の5階。ちなみに歩君はとなりの音楽室だよ。っと。  
そんなに恐い目で睨まないで欲しいな。」  
当然ながら、言い方が全然恐がっていない。  
「何であたしを殺さなかったの?」  
「殺す前に君達の隠れ家を聞いておかいといけないからね。さすが清隆が選んだ所だけ  
あって、いくら探しても見つりゃしない。」  
理緒はぎり、と奥歯を噛みしめた。情けない。  
カノン君を止めるどころか、かえって皆に迷惑をかけてしまうなんて…。  
「絶っ対に言わないからね。」  
どんな事をされても言う訳にはいかない。  
思いっきり睨みつけるが、そんな事で怯む男ではないのはわかっている。  
「いつまでそう言ってられるかな?僕が得意なのは戦いだけじゃないんだよ。  
とは言っても、幼女を縛っていじめるのが好みって訳じゃあないけどね。」  

「あたし、幼女じゃないもん!!もう高校生なんだから…身長だって伸びたし、胸だって!!」  
縛られている為に掴みかかる事もできないが、噛み付きさえしそうな勢いでまくしたてる。  
「幼女じゃない、ねぇ…」  
カノンは理緒の背後へと移動すると、無造作にスカートの裾をつまみ上げた。  
唐突に足の付けねまでが外気に晒される。  
「このくまさんのパンツは幼女の証じゃないのかな?」  
理緒の顔が耳まで真っ赤に染まる。  
「なっ…!?カノン君の馬鹿!変態っ!早く放してよ!!」  
「全く、相変わらず色気が無いなぁ。まあそれだけ可愛い顔をしてるんだから  
それはそれで需要があるのか。」  
言いながら手を放す。  
「この程度で顔を赤くしてるようじゃ、我慢の限界もたかがしれてそうだね。さて…  
せっかく変態呼ばわりしてくださったんだし、こうなったらとことんマニアックに  
責めさせてもらおうかな。」  
その言葉に反応して、理緒の表情がこわばる。  
自分の後ろにいるカノンの表情はわからないが、おそらくは満面の笑みを浮かべているのだろう。  
だが、自分は屈する訳にはいかないのだ。  
「あたしは何をされたって…あっ!?」  
体が無意識にビクン!とはねる。  

カノンが両脇を指でちょん、とつついたのだ。  
「へぇ。意外といい声を出せるんじゃないか。これならだいぶ楽しめそうだ。」  
そう言うと、カノンは理緒をくすぐり始めた。  
「…!くっ…やめ…変た……ひぁっ!」  
必死に抑えとうとするが、つい声が漏れてしまう。  
カノンの指は時には激しく、特にはゆっくりと、巧みに理緒の体を責めたてる。  
指の動かし方の微妙な変化のせいで、慣れる事すらできない。  
「どうだい?そろそろ言う気になったかな?」  
「っ…はぁ……言わない…んっ!!」  
声をあげてはいるが、あくまで身をよじって抵抗を続けている。  
「思ったより頑張ってるね…その方が僕も楽しいけど。どこまで耐えられるかな?」  
より一層、指の動きが激しくなる。  
「あっ・…くうっ!!ん……あぁっ!」  
「服の上から脇をくすぐられただけでこんなになっちゃうのかい?理緒はやっぱり感じやすいんだね。」  
カノンが心底楽しそうに笑う。  

「我慢したって無駄なのにね…ここはどうかな?」  
カノンは指の動きはそのままに、理緒の耳たぶに軽く歯を立て、息を吹きかける。  
「?…どうして、そんなとこ…っ!?ふあぁっ!!」  
「耳が性感帯って事を知らなかったのかな?なのにそんなに感じちゃうんだ?」  
わざと嘲るように、耳元でささやく。  
立ったままで責めつづけられた上に羞恥心を煽られ、理緒の抵抗は  
だんだんと弱弱しい物になっていった。  
最初の内は体に力を入れる事でくすぐったさを少し和らげられたが、  
絶え間の無い責めにより、今はもうそんな小細工もできない。  
「そろそろくすぐったさが気持ちよさに変わってきた頃かな。ギブアップするかい、理緒?」  
「ぁ…ん…っく!くすぐったい…だけ、だもん・…降参なんて……あ…っっ!!」  
カノンは理緒の抵抗が弱くなったのをいい事に、責めの範囲を脇腹・下腹部にまで広げた。  
「ひっ…!?だめ…や…だぁ…そこは…!」  
10本の指がより敏感な所を探して蠢くのを、どうする事もできない。  

カノンは理緒の反応を確かめながら的確に弱い場所を見つけ出していき、  
そういった所を集中的に責め始めた。  
指先のほんの少しの力加減で、理緒の体がカノンの思うがままに悶える。  
―が、ほとんど弱音は吐かない。  
「ふぅ…頑固な子だね。気が変わったよ。  
一度僕の指の味を体に覚えてもらって、尋問やらはそれからにするよ。」  
もう既に、理緒の脇・脇腹・腹の弱点は全て把握している。  
カノンは後ろから抱きかかえる様に理緒の体を掴み直すと、  
左手で右脇腹、右手で左脇腹をしっかりと握った。  
「ちょっと、本気でいくよ」  
カノンの両中指が理緒の脇腹の一点を強く押し込む。  
「っ……ああぁっ!!」  
理緒の体が弓なりにしなる。  
「ここが理緒の一番弱い所だね。今からたっぷり可愛がってあげるよ。」  
カノンは指の力を弱め、そのポイントの周りを丁寧になぞった。  
本人に敏感な場所だと認識させた上で、触れるか触れないかという触り方をする。  
「は……ふぁ…っ…」  
理緒は額に汗を浮かべながら、その執拗な焦らしを受けている。  
弱い責めなのでそんなに声は上げる事は無いが、最初の弱点への強い一撃が強く体に残ってしまい  
それまでに無かった気持ちが芽生え始める。  
―もの足りない。  
(ダメ!これじゃ、カノン君の思う壷だ…)  
理緒は慌ててそれを打ち消そうとするが、一度生まれてしまった感情はなかなか消えなかった。  
時おり漏れる声に、甘い響きが混じってくる。  

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