スパイラル  

              新たなる始まり  

 ベッド眠っていた少年が目を覚ました。  
歩「こ、此処は・・・・  
    俺の部屋・・・」  
 少年は、寝ぼけているのか全然状況が分かっていない。  
歩「な、何で俺は自分の部屋に居るんだ。確か兄貴にブレードチルドレンの事を聞き終わった後、  
  意識が薄れていって・・・。そうか俺は意識がなくなったんだ。  
  何時の間に俺の家に戻ったんだ?」  
 歩が考え込んでいるとドアの方から聞き慣れた少女の声がした。  
ひよの「あ、鳴海さん起きたんですね。3日間も寝たまんまなんで心配しましたよ。」  
歩「な、何であんたが此処に居るんだ!」  
 歩がひよのにそう聞くと、  
ひよの「それは、鳴海さんのお兄さんとおね−さんに頼まれたからですよ。」  
 と、ひよのは即答した。  
歩「そうだ、兄貴やねーさんはどこに行ったんだよ。」  
ひよの「鳴海さんの兄遺さんとおねーさんなら、おねーさんの荷物まとめて引っ越していきましたよ。」  
歩「な、何!」  
ひよの「あ、これはお兄さんからの手紙です。」  
 ひよのは歩に封筒を手渡した。歩は手渡された封筒を開けて中の手紙を読み始めた。  

 

      歩へ  
   
 俺は駅前で探偵をする事にしたので、探偵事務所でまどかと一緒に住むことにした。  
 そのマンションの部屋は自由に使ってくれ。  
 迷惑をかけた兄からのプレゼントと思ってくれればいい。  
 あと、光熱費は俺が払うから安心してくれ。  
 毎月銀行に50万ふりこんでおくから生活費に使ってくれ。  
 何か不満や連絡があったら ○○○−○○○−○○○○に電話してくれ。  
 ちなみにその番号は探偵事務所の電話だ。  

ひよの「鳴海さん、手紙になんて書いてありました?」  
歩「あんたには関係ない!」  
ひよの「いーじゃないですか、教えてくれたって」  
歩「気にするな・・・(ぐ〜)」  
 突然歩のおなかが鳴った。  
 3日間も寝ていて何も食べてないので当たり前といえば当たり前である。  
歩「腹が減ったな、何か作って食べるか。」  
ひよの「ご飯のことなら任せてください、もうすぐできますよ。」  
 歩はひよのの言葉に少し驚いた。  
歩「あんた料理できたのか!」  
ひよの「失礼ですね〜、女の子にむかって。私だって料理くらい出来ますよ。」  
 ひよのは少し怒った風に言った。  
歩「この前あんたに料理できるかって聞いたら「秘密です」って言ってただろ。」  
ひよの「秘密って言ったからって出来ないなんて決め付けないで下さい。」  
 ひよのはそう歩に言うと、キッチンの方に向かっていった。  
 歩は服を着替え、ベッドに仰向けになって少し考えていた。  
歩「(それにしても兄貴は何を考えてるんだ。俺に何も言わないで引っ越したり、  
  それにしても1人で暮らすのになんで毎月50万も振り込むんだ?)」  
ひよの「鳴海さ〜ん、ご飯出来ましたよ〜。」  
 キッチンの方から声がしたので歩は考えるのをやめてキッチンへ向かっていった  

ひよの「お味はどうですか?結構上手く出来たと思うんですけど・・・」  
 そうひよのに聞かれると  
歩「意外と上手いな。」  
 と、軽く流すように答えた。  
 それを聞いたひよのは、  
ひよの「鳴海さん!ちゃんと答えてくださいよ。私鳴海さんのために一生懸命作ったんですから。」  
 ひよのは怒った口調で歩に言った。  
歩「なかなかいけるってことだ。」  
 また歩は軽く流した。  
 するとひよのは、  
ひよの「もう良いですよ。鳴海さんからちゃんとした答えが返ってくるなんて初めから解ってましたから。」  
歩「解ってるなら聞くなよ。」  
 そんな会話をしながら食事を終え、2人は食器を黙々と洗っていた。  
 その沈黙を先に破ったのは以外にも歩のほうだった。  
歩「なぁ、あんた」  
ひよの「何ですか?鳴海さん」  
歩「何でいままであんたは俺についてきたんだ?」  
ひよの「知りたいんですか?」  
歩「ブレードチルドレンや兄貴のことも終わった事だし聞いておこうかと・・・」  
ひよの「そうですねぇ・・・じゃあ答えたら鳴海さんも私の質問に答えてくださいね!」  
歩「ま、まぁいいだろう。で、なんでついてきたんだ?」  
ひよの「そんなの決まってるじゃないですか〜」  
歩「なにが決まってるんだよ」  
ひよの「私が鳴海さんに事が好きだからに決まってるじゃないですか」  
歩「なっ!」  
ひよの「じゃあ私の質問の番ですね。鳴海さんは私のことどう思ってるんですか?」  
歩「ノーコメントだ!」  
ひよの「ちゃんと質問に答えてくれるって言ったじゃないですか。」  
歩「ノーコメント!」  
ひよの「せっかく私が告白したのに・・・女の子に恥をかかせるんですか?」  
 その言葉を聞いて歩は黙り込んでしまった。  
 ひよのも怒って下を向いてしまった。  

歩「(いきなり告白されるとは・・・  
   でも俺はこいつの事をどう思ってるんだ。いままで全然考えもしなかったな。  
   こいつと始めてあったのは、俺が殺人犯にされた時だったな、初めて会ったときは  
   ただ邪魔でしょうがなかった、でもこいつの情報のおかげでなにかとあの時は助かった  
   そして爆弾事件の時にはおれのことを信じて時間をのばしてくれた。  
   こいつが居なかったらいま俺は此処に居ないだろう。  
   あの娘(理緒)との戦いの時も、1度敗れた俺を信じて自ら人質となり俺を又立ち上がらせてくれた  
   カノン・ヒルベルトの戦いの時も、俺はこいつの時間稼ぎがなければあいつを攻略できなかっただろう  
   それに傷ついているこいつをむりやりあいつに麻酔弾で攻撃するというかたちで無理をさせてしまった。  
   俺はこいつに助けられてばっかりだ。  
   そして、こいつは何時の間にか俺の隣に居るのがあたりまえになっていた。  
   こいつが隣に居ないなど考えられなくなっていた。  
   こいつが俺の隣に居るだけでなぜか安心するようになっていた。  
   こいつが隣に居ないなんて考えたくない・・・  
   そうか、俺はこいつの事・・・)」  
歩「・・・好きだ・・・」  
 歩は小さな声でそういった  
ひよの「え?」  
 下を向いていたひよのは歩が言った言葉に反応して歩のほうを向いた。  
 そして歩もひよのの方を向いて  
歩「俺はあんたが好きだ!」  
 歩はひよのにむかって告白した。  

ひよの「な、鳴海さん・・・」  
 ひよのの瞳から涙がこぼれた  
歩「な、何であんたは泣いてるんだ。」  
ひよの「嬉しいからですよ。やっと鳴海さんに私の気持ちが伝わったかと思うと・・・」  
 歩はひよのの涙をぬぐった。  
歩「泣くなよ。あんたらしくないぞ。」  
ひよの「らしくないとはなんですか!私だって女の子なんですよ、泣いたっておかしくはないでしょう。」  
 ひよのは少し怒って歩に言った。  
歩「あんたらしくなって来たな。」  
ひよの「鳴海さんからみた私ってどんななんですか?」  
歩「俺の好きな人」  
ひよの「なんかなるみさんらしくない答えですね」  
歩「じゃあ、あんたから見た俺ってどんななんだよ」  
ひよの「それは決まってるでしょ。私の好きな人ですよ」  
歩「同じじゃないか」  
ひよの「まぁ気にしないでください。これで鳴海さんと私は相思相愛だから付き合っているといっていいんですか」  
歩「お互いに告白しておいて付き合っていないってのはおかしいだろ」  
ひよの「それもそうですね」  
 2人は少しの間笑っていた  

ひよの「鳴海さん、お願いがあるんですけど」  
歩「付き合ってるんだから名前でよんでもいいぞ」  
ひよの「じゃああらためて。歩さん、お願いがあるんですけど。」  
歩「なんだ?」  
ひよの「キスしてもらえませんか?」  
歩「なっ、あんたいきなり何を言い出すんだ。」  
ひよの「私も名前で呼んでるんですから、歩さんも私の事名前でよんでください」  
歩「わかったよ」  
ひよの「歩さん、キスしてくれるんですか?」  
歩「いいのか?」  
ひよの「はい!してほしいんです」  
歩「わかった。」  
 そうして2人はそっと唇を重ね合わせた  
ひよの「あ、歩さんっ!」  
歩「ひよの!」  
 何時の間にか2人はお互いを抱きしめあっていた。  
ひよの「私を抱いてください」  
歩「・・・・・」  
 ひよのの発言に歩は驚いて言葉がなくなってしまった。  
ひよの「私もう我慢できません。お願いします抱いてください。」  

歩「いいのか?」  
ひよの「はい!初めての相手が歩さんなら嬉しいです」  
歩「俺も初めてがひよのならうれしいが・・・」  
ひよの「お願いします」  
歩「わかった」  
 そして2人は歩の部屋に向かっていった。  
ひよの「まずは私が歩さんを気持ちよくさせてあげます。」  
歩「ああ・・・」  
 ひよのは歩のズボンを脱がしていった。  
 するとすでに大きくなっている歩のペニスがひよのの目に飛び込んだ。  
ひよの「おっきいですねぇ。歩さんの此処ってこんなに大きかったんですね。」  
 ひよのは歩に微笑んだ。  
ひよの「私初めてなんで口でするのには抵抗あるんですけど歩さんだからがんばります。」  
歩「別に無理しなくても良いぞ・・・」  
ひよの「大丈夫です。」  
歩「そうか・・・ありがとう」  
ひよの「お礼なんて言わないで下さいよ。私がしたいからやるんです。」  
歩「そうか・・・」  
 そして、ひよのは歩のペニスを口にいれた。  
 始めは口の中で形を確認していたが、少したつとひよのの舌が激しく動き出した。  
歩「おおっ・・すげぇ」  
ひよの「ひほひひひへふは?(気持ちいいですか?)」  
歩「いきそうだ・・・っぐやばいでる・・・」  
ひよの「私の口の中に出してください。」  
歩「いいのか。慣れてないんだろ?」  
ひよの「大丈夫です。歩さんのなら」  
 そうひよのが言った瞬間に歩の尿道を通って白い液体がひよのの口内に流れ込んだ。  

ひよの「っぐ・・・」  
歩「大丈夫か?無理するな吐き出しても良いんだぞ」  
 「ゴックン」と飲み込む音がした。  
ひよの「ゴホッ・・・歩さんのなら大丈夫って言ったでしょ」  
歩「無理しなくてもよかったのに・・・」  
ひよの「無理なんてしてません」  
歩「そうか・・・じゃあ今度は俺がひよのを気持ちよくさせてやるよ。」  
 そう言って歩はひよのの上の方の服を脱がし始めた。  
歩「綺麗な身体してるな」  
ひよの「ありがとうございます。歩さんにそう言われると嬉しいです」  
歩「胸揉んでもいいか?」  
ひよの「どうぞ歩さんの好きにやってください、でもあんまり強くしすぎないで下さいね。」  
歩「解ってる」  
 そう歩言った後、歩はひよのの胸を揉みだした。  
歩「柔らかいな」  
ひよの「女の子の胸が硬くてどうするんですか」  
歩「それもそうだな。でも硬くなる所もあるだろ」  
ひよの「そ、それは・・・」  
 歩はもっと激しく胸を揉み始めた。  
ひよの「あっ・・」  
歩「気持ち良いか?」  
ひよの「はい!下の方も触ってもいいですよ」  
 それを聞いた歩はひよののスカートを脱がした。  
 そこには見覚えのあるパンツをはいていた。  
歩「高校生がバックプリントをはくなといったはずだが?」  
ひよの「べつにいいじゃないですか?それともバックプリントのパンツをはいてる娘は歩さんは嫌いなんですか?」  
歩「いや、嫌いじゃない。この状況ではある種の萌だな」  
ひよの「なんで今萌なんて言葉使うんですか〜」  
歩「気にするな。それにしてもやけに濡れてないか?」  
ひよの「それは歩さんが寝てる時に歩さんのことを思いながら1人でしてたからです。」  
歩「なっ!」  
ひよの「冗談です。鳴海さんとキスしたときから私は鳴海さんの事ばかり考えて濡れてきちゃったんです」  

歩「そうか・・・」  
 そういったあと歩はそっとひよののあそこに口をつける  
ひよの「そんなところ舐めないで下さい。汚いですよ」  
歩「きたなかろーが汚くなかろーが俺はひよののなら関係ない」  
 そう歩がいうと、歩は舌を激しく動かし中に入れてひよののクリトリスを刺激し始めた。  
ひよの「あっそこはやめてください・・・」  
歩「止めても良いのか?気持ち良いんだろ」  
ひよの「はぁ、はぁ、も、もういっちゃいそう・・・」  
歩「そうかもう少しか」  
 歩はこれ以上ないほど舌の動きを激しくした。  
ひよの「あ!もう駄目!あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」  
 ひよのはそう叫んでイってしまった。  
歩「どうだ気持ちよかったか?」  
ひよの「は、はい気持ちよかったです」  
歩「そろそろ挿入れたいんだが・・・」  
ひよの「はい!私もそろそろしてもらおうと思ってました」  
 それを聞いた歩は自分の物を手で握り、ひよののあそこにあてがうとゆっくりとひよのの中に入れていった  
歩「痛くないか?」  
ひよの「す、少し痛いです。だけど痛さより嬉しさのほうが上をいってるんで大丈夫です」  
 だがやはり痛さは隠せなかった。  
 歩のものが入りきる前にひよのの瞳から涙がこぼれた。  
 それを見て歩が抜こうしたがそれより先にひよのが歩に抱きつき無理押し込もうとしていた。  
 その瞬間、何かを突き破るような感覚がしたかと思えば歩の物は完全にひよのの中に入っていた。  
歩「大丈夫か?」  
ひよの「大丈夫です。でも動くのは少し待ってもらえますか?」  
歩「わかってる」  
 歩はひよのが無理して挿入れたため激痛が彼女に走っている事を彼女の表情を見て悟った  
ひよの「そろそろ動いてもいいですよ」  
 歩は彼女の表情を確認した後  
歩「わかった」  
 と、答えた。  
 歩はゆっくりと動き始めた。  

歩「痛くないか?」  
ひよの「全然痛くありません。それよりも気持ち良いです」  
 その言葉を聞いて歩は腰の動きをどんどん早めていった。  
ひよの「ああ、歩さん、気持ち良いです」  
歩「そろそろ出そうだ」  
ひよの「わたしもイきそうです」  
歩「中に出さない方がいいよな?」  
ひよの「いえ、中に出してください」  
歩「でも・・・・良いのか?」  
ひよの「大丈夫です、今日は安全日ですから」  
歩「そうか、じゃあいくぞ」  
 歩は限界まで腰の動きを早めた  
歩「っく、で、出る!!」  
ひよの「歩さんの精子を全て私の中に出してください〜!!」  
 その瞬間ひよのの中に白い液体が流れ込んだ  
 そして2人ともイってしまった。  

 2人とも疲れたのかそのまま3分間動かなかった。  
 先に起き上がったのは歩であった  
歩「シャワーでも浴びてくるかな。ひよのはどうする?」  
ひよの「一緒に入りませんか?」  
歩「なっ!」  
ひよの「ここまでやったんですから恥ずかしがるがることでもないでしょう」  
歩「それもそうだな。じゃあ一緒に入るか」  
ひよの「はい!」  
 2人はお風呂に向かった。  

2人はお湯につかっていろいろと話していた。  
ひよの「歩さん、あの手紙には何が書いてあったんですか」  
歩「ああ、あれか。あれには兄貴が探偵始めるから駅前に事務所借りてそこに住むからこのマンションは  
  自由に使ってくれってさ。」  
ひよの「ええ〜!じゃあ歩さんこんな広いマンションに1人ですむんですか?」  
歩「そういうことになるな」  
ひよの「あの、私も一緒に住んじゃだめですか?」  
歩「え?でもひよの、親にはなんて言うんだ?」  
ひよの「その辺は大丈夫です!もともと私は1人暮らしですから」  
歩「そうだったのか」  
ひよの「気が付かなかったんですか?私は浅月さんに監禁された事があるんですよ。1人暮らしじゃなかったら警察が動くでしょう。」  
歩「そういえばそうだな」  
ひよの「で、一緒に住んでもいいんですか?」  
歩「それはかまわないが・・・あっ!」  
ひよの「どうしたんですか?」  
歩「あの手紙に、毎月50万も銀行に振り込むって書いてあったんだ。1人暮らしするのにそんなにかかる分けないと思ったんだが、まさか兄貴はこの展開を読んでいたんじゃ・・・」  
ひよの「歩さんのお兄さんなら読んでいそうですね」  
歩「また俺は兄貴に踊らされたってことか・・・」  
ひよの「私も踊らされてたみたいですね」  
歩「早く上がって兄貴に電話で確かめてみるか」  

 そのころ鳴海探偵事務所では・・・・  
まどか「清隆さん、毎月50万は一人暮らしにしては多すぎるんじゃないの?」  
清隆「そんな事無いぞ、俺の読みでは歩はひよのって子と一緒に暮らすから」  
まどか「まさか、あの子達に限ってそんなことはないとおもうけど。  
    でも清隆さんの読みは当たるしなぁ」  
清隆「もうそろそろ歩から電話がかかってくるかな・・・」  
 清隆の読みどうり電話が鳴った。  
清隆「歩か。どうした?」  
歩「兄貴、俺とひよのが一緒に暮らすこと読んでたのか?」  
清隆「ああ、その通り」  
歩「じゃあ俺はまた兄貴に踊らされてたってことか?」  
清隆「そう言う事になるな」  
歩「はぁ。まぁ兄貴の読み通りひよのと一緒に暮らすことになったから」  
清隆「避妊はしろよ〜」  
歩「なっ!兄貴もう切るぞ」  
清隆「おこるなよ、俺はただ可愛い弟のためをおもっ――――」  
 清隆の言葉の途中で電話が切れた。  
清隆「人の話の途中で切る事無いじゃないか・・・まぁいいか」  
まどか「歩からだったの?」  
清隆「ああ、俺の読み通りあの2人は一緒に暮らすそうだ」  
まどか「へぇ〜、やっぱり清隆さんの読みはあたるのねぇ〜」  

 電話を切った後の歩家・・・  
ひよの「やっぱりお兄さんに読まれてたんですね・・・」  
歩「ああ・・・全く嫌な兄貴をもっちまったな」  
ひよの「そういえば明日、終業式なんですよねぇ〜」  
歩「そういえばそうだな。じゃあひよのの引越しは春休みに入ってからだな」  
ひよの「そうですね」  
歩「今日はもう遅いし泊まっていくか?」  
ひよの「はい」  
   
 次の日   
歩「ひよの起きろ〜飯だぞ〜」  
ひよの「もう朝ですか〜」  
歩「早く飯食わないと遅刻するぞ〜」  
ひよの「なんか新婚生活みたいですね」  
歩「そんな事言ってないで飯を食え!」  
ひよの「わかりましたよ〜」  
2人は朝食を終えると食器を片づけ一緒に学校に向かった。  

 学校に行く途中・・・  
ひよの「歩さんはこれから何をするんですか?」  
歩「何をいきなり言い出すんだ!」  
ひよの「だって、ブレードチルドレンのことも終わったし、お兄さんも見つかったじゃないですか。 
    だから歩さんはなにをするのかなぁっておもって。  
歩「ピアノを又始めようと思う」  
ひよの「そうですか〜」  
歩「ひよのは高校卒業したらどうするんだ?大学にいくのか?」  
ひよの「私は昔からの夢だったジャーナリストになりますよ」  
歩「ひよのにぴったりの職業だな」  
「弟さ〜ん、ひよのさ〜ん」  
 後ろのほうから2人を呼ぶ声がした。  
 2人が振り向くとそこにはアイズ、理緒、香介、亮子、カノンの5人がこちらに向かって歩いてきていた。  
歩「ブレードチルドレンの事がおわってもあいつ等との関りはなくならないんだろうな」  
ひよの「そうですね」  
結局7人で学校に登校する事になった。  

 
 

 あっという間に月日が流れ  
 なぜか5年後・・・  
 ある日の朝食・・・  
歩「ひよの、今日記者会見を開いて婚約を発表したいんだが、いいかな?」  
ひよの「いいですよ、これで堂々と結婚できますし」  
歩「そうか、じゃあちょっとマネージャーの所に行って来る」  
ひよの「わかりました、私は今日休みなので家で待ってますね。」  
歩「じゃあ、いってきます」  
ひよの「はい、いってらっしゃい」  
   
 いまや歩は世界的ピアニスト  
 高校卒業と同時にデビューし2年間で世界の1位2位をアイズと争うようなところまで昇りつめた。  
 日本での知名度はほぼ100%といえるし、コンサートを開けば芸能人は当たり前、  
 総理大臣や天皇まで歩のピアノを聞きに来るほどだ。  
 それに対しひよのは、世界を飛び回るフリージャーナリスト。  
 彼女が記事を書けばいろいろな人に影響するほどの人気ジャーナリストなのである。  
   

 

そして翌日の新聞の1面  
   
 世界的ピアニスト鳴海歩婚約!!  
 昨日午後○時○○分緊急記者会見が開かれ鳴海歩(21歳)が婚約を発表した。  
 婚約者は人気フリージャーナリストH,Yさん(22歳)  
 2人の関係は高校生の時から始まり高校生の時から同棲していた事が判明した。  
 彼のライバルであり友でもあるアイズ・ラザフォード(22歳)にコメントを求めた所  
 「2人の関係は昔から知っていた、何時結婚してもおかしくはなかった。」と発言した。  
   
歩「記者のやつら、アイズにコメント求めるとは・・・」  
ひよの「まぁ良いじゃないですか。」  
歩「ひよのがそう言うならいいが・・・」  
 突然電話が鳴った  
歩「はい、鳴海です」  
清隆「やぁ、歩。やっと婚約発表したのか」  
歩「なんだ兄貴か。べつに何時したっていいだろ」  
清隆「そうケンカ腰になるなよ」  
歩「で、なんか用か?」  
清隆「そうそう、お前たちに婚約発表を祝して親しい知り合いでパーティー開こうと思うんだが」  
歩「まぁ別にかまわないが、親しいって誰を呼ぶんだよ」  
清隆「ブレードチルドレンの5人を呼ぼうかと思うんだがだめか?」  
歩「別にかまわないが、あいつらも大人だぜ、チルドレンはおかしいだろ」  
清隆「それもそうだな。まぁそう言うことで日時が決まったら追って連絡する」  
歩「わかった」  
 そして電話を切った  

ひよの「誰からでした?」  
歩「兄貴からだ」  
ひよの「お義兄さんなんていってました?」  
歩「俺たちの婚約発表を祝ってパーティーをするそうだ」  
ひよの「それは喜ばしいことですね」  
歩「ああ、そうだな」  

 1週間後・・・  
 朝早く電話が鳴った 

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