「アシュトン、一緒に買い物にいきませんこと?」
セリーヌがうっすらと微笑み、アシュトンにそう誘いかける、
その均整がとれた美しい体を、やたらに露出度の高い服に包みこんだ
美女に誘われて、悪い気がする男はそうはいないだろう。
そしてそれは彼女に誘われた彼も例外ではないようで、
アシュトンはセリーヌのその誘いに対し、少し照れたような困ったような表情を浮かべる。
「解りました、つきあい・・・・・・。」
彼は何かを思い出したような顔をして、その承諾の途中で言葉を切った。
(今日はプリシスと買い物にいく予定だったな・・・・・・。)
セリーヌより先に、プリシスと一緒に買い物にいく約束をしていたのである。
[一緒に買い物にいく]とは言っても
どちらにしろ彼にまかされる役割は、荷物もちまたは動く財布のようなもの。
それは彼自身も解っている、そしてそれが解っているが
彼は女達と一緒に買い物にいくのだが・・・・・・やはり負担は軽いほうがいい。
目の前の美女セリーヌよりは、まだ今は目の前にいない美少女、プリシスのほうが
人使いは荒くはない。
それに自分が先に約束をしたのはプリシスだ、彼女との約束を破るわけにはいかない。
そんな思いをアシュトンは駆け巡らせ、結果セリーヌの誘いを断ることした。
「今日は予定があるから、ちょっとつきあえません。」
セリーヌはムッとした表情をうかべ、
「そう・・・・・・じゃあ仕方がありませんわね、他の殿方を誘いますわ。」
そう答えた後、大きくため息をついた。
大きな荷物を持ち、露出度の高い服を着た美女が、大きな道の真ん中を
よたつきながらを歩いている。
(なぜわたくしがこんなに重い荷物を持たなければ、なりませんの?)
アシュトンに誘いを断られた後、セリーヌはクロード、ディアスと次々に誘いをかけた。
だがクロードには今日はレナとの約束があると断られ、
ディアスにも今日は一日中宿の部屋で寝て過ごす予定だ、そう言われ断られたのだ。
大量の荷物を持たされ、荷物もちとして使われる事が解っていながらも
なお一緒に買い物に行く人間はあまりいないという事だろう。
「きゃっ!」
足を滑らせた彼女の体を、黒い鉄製の篭手を付けた男の腕が受け止めた。
「セリーヌ、大丈夫かい?」
アシュトンだ。
セリーヌを支えているのとは違うもう片方の手で、パンパンに中身の詰まった
大きな袋を6個ほど持っている、いや正確には持たされている。
彼の隣には袋の中身の持ち主
ポニーテールに若草色の瞳が印象的な、歳の頃は十五六の元気印の美少女、
プリシスがいた。
セリーヌはアシュトンに体を支えられたままの体制で、首だけを動かし
二人の顔を、交互に見、そしてその後アシュトンの顔をまじまじと見る。
「まあ、それでは昼間言っていた予定というのは・・・・・・。」
セリーヌが少しばかり唇を噛み、下をうつむいた。
酷い屈辱だった、熟れた肢体と美貌を持つ自分が年端もいかない小娘と同じ天秤にかけられ。
そして自分より、その小娘のほうが価値がある。
直接言葉では、言われてはいないが。
間接的に態度で、目の前の男にそう示されたような気がしたからだ。
彼女はニ、三度頭を振り
アシュトンの腕の中から離れ、ピンと背筋を伸ばし立ち上がる。
「・・・・・・まあよろしいですわ、アシュトン、わたくしの荷物をお持ちなさい。」
大きくため息をつき、言葉の対象となる男を横目で見つつ。
少しばかり横暴とも取れる態度で、彼女が下した命令に
元気印の美少女・・・・・・プリシスが可愛らしく頬を膨らませ、反論した。
「えー、アシュトンはアタシと一緒に買い物をしてるの!オバサンは邪魔しないでよね!」
「なっ・・・・・・オバサンですって?!
訂正しなさい、わたくしはまだそんな歳ではありませんわ!」
美しい顔がみるまに怒りの形相へと、歪んでゆく。
頬、そして耳のあたりの肌がさっと赤く染まる
典型的な[大人の女]の彼女にしては、珍しい怒りようだ。
「訂正なんてしないよーん、だってオバサンはオバサンじゃん!
セリーヌ最近化粧濃いしさー、ちょーヤバイよ。」
「こ、この・・・・・・。」
セリーヌが、目を剥き手を握り締め、腕を高く振り上げ・・・・・・振り下ろす
どうやらプリシスの頬を殴るつもりだったようなのだが、
その手は彼女が殴ろうとしていた相手に軽くかわされ、むなしく空を切る。
「ひゃ〜こわっ、アシュトン、こんなオバサンほっといて早くいこっ!」
「あの・・・・・・。」
プリシスは彼女達の喧嘩を見て、ただおろおろと困惑しているばかりのアシュトンに話し掛ける。
彼女は一度、こっそりとセリーヌにむかって鼻で笑い。
アシュトンの腕をしっかりとつかみポニーテールを揺らしながら。
有無を言わさず彼を人込みの中に素早く引きずり込み、その中に紛れ込んでいった。
そしてそんな事があったその日の夜・・・・・・
アシュトンはセリーヌの泊まる部屋の中で、セリーヌと二人きりでいた。
夕食時に何度も何度も、[今日の夜、わたくしの部屋に来なさい、いいですわね?]
そう脅迫するかのような調子で、なんどとなく囁かれ、彼女の部屋に呼び出されたのだ。
しかし何のようなのかを聞くと、脅迫するような態度とは裏腹に
恥ずかしげに微笑み、答えをはぐらかす彼女の態度に
昼間の事を怒っているのではないようだという、安心感を抱き
アシュトンはもしかしたらこれは愛の告白ではないかと、淡い期待を抱いた。
「・・・・・・えーと、何の用ですか?」
「解っていますわよね?あのことですわ」
しばらくの間、重い沈黙が部屋の中を満たす。
「とぼけても無駄ですわよ
アシュトン貴方この前、わたくしの胸を触りましたでしょ。」
アシュトンは、不思議げな顔をして少しばかり首をかしげる
なんの事だか良く解っていないようだ、それも当たり前だ
彼は彼女の胸など触っていない、これはただの理不尽な言いがかりだ。
「あの・・・・・・僕は」アシュトンが、彼女の言葉に反論をしようとした。
「この責任はとってもらいますわよ!」
反論は一切受け付けないとでも言うかのように、セリーヌは紋章術で
アシュトンの言葉と体の動きを封じ、ベッドの上に押し倒す。
白いベッドの上に、彼のローブの黒、マントの紫色、髪のこげ茶色がぱあっと広がった。
セリーヌはそんなことには構わず、素早くベッドの上に乗り、彼の上に馬乗りになる。
アシュトンは怯えているような、驚いているような、微妙な表情をする。
[ギャフー。][ギャー。]
すると彼に憑いて、いや寄生している双頭龍ギョロとウルルンが
宿主の危機を感じ取り、赤い頭と青い頭を振り立て、騒ぐ。
「あなた達はこれで黙っていなさい!」
彼女の細い指が何かしらの複雑な紋章を空に描く、
発生した光は二つの頭にからみついていく、やがて二つの頭はぐったりと項垂れ
アシュトンの胸の上にその頭を置き、深い眠りに落ちてゆく。
龍達が眠るのも見届けたセリーヌは、アシュトンの紺色のローブの前を分け
鍛え上げられた足を開かせ、その足の間へと移動した。
しっかりと縫い付けられた銀色の、ズボンのボタンを外しジッパーを下げ
ズボンそのものと、その下のトランクスを一気に太腿の付け根までひきずり下ろす。
縮こまったままのアシュトンの男の象徴がわずかに揺れながら、顔を出す
アシュトンは大きく目を見開き、唇を動かすが、その喉からは何の声も発せられなかった。
「まあ、アシュトン・・・・・・貴方包茎ですのね。」
セリーヌはそう楽しげな様子で言い、彼の余った包皮を力をこめて指先でつまみ、ねじった。
くしゅくしゅと皮がより皺ができている竿全体を全体をふわりとしたタッチで撫で回し、恐怖で萎縮した
二つの睾丸を握り乱暴にぐにゅぐにゅと揉み、その柔らかな感触を楽しむ。
アシュトンのペニスはセリーヌのおもちゃになっていた。
「あら・・・・・・たちませんのね、少し乱暴すぎたかしら?」
自身の男の象徴を、異性の手によりおもちゃにされる屈辱を味わい
眉根を寄せ、眉全体を下げ、目じりを下げ。
乱暴に睾丸を揉まれる事によって生まれる、痛み、恐怖に
目をきつく閉じ、顔全体を真っ赤に染めた彼の顔を見て。
セリーヌは何かを思いついたようだ、まるで悪戯をしようとしている子供のような表情を作り
彼の耳元に顔を寄せ囁く。
「見事な包茎ですわね、それにサイズも小さいですわあ〜、
こんなもので本当に女性を満足させることが出切るのかしら?」
「それにわたくしが触ってさしあげても、全然たたないんですのね・・・もしかして不能ですの?」
アシュトンは瞳に涙を溜め、ぎこちない動作で頭を軽く左右に振る
こげ茶色の髪がそれにあわせて流れる。恥ずかしいし、情けなかった。
いくら不意を突かれたとは言え、戦士であるはずの自分が術士の華奢な女に
やすやすと押さえ込まれ、上に乗られて楽しげに陰部を弄られているのだ。
しかも、前々からだいぶ人より劣っているのではないかと気にしていた
ペニスの形状、機能について酷く罵られながら。
「あら?泣いていますの?情けないですわねえ・・・」
クスリと笑いながら、ベットの上から下り。艶のある白い布でできた手袋を脱ぎ、
爪に真っ赤なマネキュアを塗った白魚のような手を露にし、やたらと布地の面積の小さい
藤色のワンピースを脱ぐセリーヌ。
彼女は、白い肌の上に白いブラジャーとパンツを身につけているだけの状態となる。
そして豊満な胸を揺らし
ふたたびベッドの上へとのぼり、アシュトンの睾丸を握りつぶすかのようにぐっと掴んだ。
赤く塗った爪を、皺の間につきたてる。
「わたくしも協力してあげますから
握りつぶされたくなかったら、たたせなさい、1分以内に。」
彼女の激しい責めが始まった、
唾液を絡めちゅるちゅると淫靡な音をたて、
竿全体を舐り先端を吸いあげ、舌先を尖らせ裏筋を舐める。
アシュトンはそれに呼応するように小さく膝を震わせながら、何度も腰をピクリと跳ねさせる。
「・・・・・・一分たちましたわ。」
「アシュトン、貴方不能ではなかったんですのね。」
セリーヌの手の中には見事にそそりたった、アシュトンのペニスがあった。
「・・・・・・あ・・・・・・う・・・・・・セリーヌ・・・・・・。」
「あら・・・・・・、術がとけてきてますわね。」
まだ完全に回復しているとは言えないが、漏れて出る声に気が付き
彼女は彼のズボンを完全に脱がせ、アシュトンの体を裏返し
手首を一つに纏めて掴み、抜き取ったばかりのまだ体温の残っているズボンで
彼の手を後ろ手に縛る。
手を縛るには、ズボンは少しばかり大きすぎるようだが・・・・・・彼女はそんなことは
一向に気にしてはいないようだ。
「んんっ・・・・・・、これではまだ不安ですわ、足も縛らなくては・・・・・・。」
セリーヌは辺りを見渡し、足が縛れるようなものを探す、
だが使えそうなものは何一つ見当たらなかった。
「しょうがありませんわねえ・・・・・・。」
呟きながら、背中に手を伸ばし、ブラジャーのホックを外す。
身につけていた手袋と同じ色の純白のブラジャーそのものを外し
それを使ってアシュトンの足を縛りつけた。
そのついでといったふうにおもいきりよくパンツを脱ぎ、薄紫色の陰毛を露にし
そしてアシュトンにむかって微笑みかけ、パンツをベッドの外に投げ捨てる。
「さてと・・・・・・わたくしも楽しませてもらいますわよ。」
セリーヌの色素の薄い、程よく膨らんだ臀部が
アシュトンの顔の上にのしかかった、息が苦しいのだろう
10秒もしないうちにアシュトンが縛られた手足をくねらせはじめる、がそれを見ても
セリーヌは冷徹な笑みを浮かべながら動かない。
「ほら・・・・・・早くお舐めなさい、舐めるまで
わたくし、貴方の顔の上から動くつもりはなくってよ。」
一瞬の沈黙の後。
何かを舐める音が部屋の中に響き渡る、するとアシュトンの口の中に
なんとも言えない甘酸っぱい女の香りと味が広がってゆく。
アシュトンのペニスは痛いほどに昂ぶり、先走りを零している。
もっと欲しいとでも言いたいかのように、彼はセリーヌの中に舌を伸ばし蜜を吸う。
「ああん・・・・・・ん・・・・・・良いですわぁ・・・・・・。」
セリーヌも興奮しはじめたようだ、腰を前後に動かしアシュトンの顔面で秘部を擦り、刺激する。
「ア・・・・・・シュトン・・・・・・わたくし、怒っていますのよ・・・・・・ああっ・・・・・・。」
アシュトンの頬を、彼女の蜜が流れていく。
「荷物・・・・・・っ、重かったですわ・・・・・・。」
「乙女に・・・・・・重い荷物を持たせた責任はとってもらいますわよ・・・・・・んんっ。」
「はう・・・・・・ん・・・・・・このへんでいいですわね。」
蜜によってできた透明な糸を引きながら、アシュトンの顔面から彼女の臀部が離れていった。
セリーヌはアシュトンの腰の上に臀部を移動させ、
そこにある硬くそそりたつペニスを秘部にあてがう。
「さて・・・・・・これからが本番よ、よろしくて?」
アシュトンの一部がセリーヌの中へと入ってゆく。
(あ・・・・・・セリーヌの中へ・・・・・・僕のが入って・・・・・・。)
弾力のある、肉の壁が性器にねっとりと絡みつく感触
伝わってくる女の秘部の熱さ
「あああああ・・・・・・!」
アシュトンは激しい快楽に、だらしなく口を開いたまま悶える。
「あら・・・・・・?」
「出してしまったの?早すぎですわ。」
結合部の隙間からアシュトンの白い精液がセリーヌの蜜と交じり合い、漏れてでる。
「まだまだ・・・・・・終わりませんわよ。」
セリーヌの言葉にアシュトンは、うつろな目を瞬かせ、喘いだ。