「うあ…」  
体中に痛みが走り、フェイトは目を覚ました。  
視界はぼやあっとしたいたが、ここがどうやらレンガに覆われた個室だとわかる。  
「ここはいったい…それに僕はどうして…」  
フェイトは身体を起こそうとしたが、  
手足に縄が食い込む感触がし、それがフェイトの行動を阻んだ。  
「くっ!誰だよ…こんなことしたのは……」  
自分がなぜここにいて、なぜこんなことされているのか。  
思い出そうにも、頭痛でなにも考えられない。  
そのとき、この部屋の唯一の外の世界と通じる、木製の扉が、  
いかにも油が切れているような、嫌な音を立てながら開いた。  
「うふふ…お目覚めのようね…」  
扉の奥の闇から女の声が聞こえる。  
「う…だ、誰だ……」  
「うふふ、少しやりすぎちゃったかしら?思い出せないなんて…」  
闇の中から、女の姿が現れる。  
金色の髪に、赤い瞳。  
へそやウエストを露にしている、黒いボンテージを身に纏い、  
背中に黒色の羽を生やしている。  
その姿はまさに悪魔、そう言ってもよいだろう。  
「う……お前は…」  
フェイトの脳裏に、気を失う前の出来事が浮かんだ。  
 
 
 
「さあ!ランキングバトル!今回の注目のカードです!!  
「”参上!解凍マグロ団”対”デーモンロード”の対戦です!  
 まずは、”参上!解凍マグロ団”の入場です!!」  
ディルナとソロンのアナウンスに場内が歓声に包まれた。  
「うう…緊張するよ…」  
今までのバトルよりもはるかにすさまじい、場内の盛り上がりぶりに、  
ソフィアがおどおどしている。  
 
「あら?怖じ気づいた?」  
対照的に、マリアはいつもと変わらない表情であった。  
この辺はさすがにクオークのリーダーである。  
「うう…だって、こんなに人がいるところに出るの、運動会以来だもん……」  
ソフィアが肩を落とす。彼女の目は、緊張のあまり少し潤んでいた。  
「まぁ、無理もないか…それより、だれ?”解凍マグロ団”なんてチーム名にしたの?」  
マリアがフェイトを睨みつける。  
その視線を感じたフェイトは、慌てて彼女の方に振り返り、必死で両手を振る。  
「ち、違うよ!僕じゃない!あれは…クリフの趣味なんだよ!!」  
 
「へっくしゅ!!」  
「おい!馬鹿チン!風邪かよ〜。オイラに移すなよ?」  
「違う!これはくしゃみだ!  
 それに、お前は風邪でも引いてたほうがいいんじゃねえのか?」  
「な、なんだと!!馬鹿チンのくせに!!」  
観客席にいたクリフとロジャーが睨み合う。  
「…まったく、この馬鹿二人!!」  
後ろの席に座っているネルは、大きくため息をつくと、両方のこぶしを振りかざした。  
ゴツン!!  
「うお!?」  
「うぎゃ!!」  
馬鹿二人が頭を抱えてうずくまった。  
 
「…本当にクリフがつけたのかしらね?」  
マリアの表情は、明らかにフェイトを疑っている。  
「ほ、本当だよ!!…っと、そろそろ入場しないと!」  
フェイトはムキになって主張しようとしたが、  
今の状況を思い出し、皆の待つ、闘技場へと走っていく。  
「ちょっと!待ちなさいよ!」  
「フェイト〜…一人でいかないでよ…」  
チームメイトの女二人も、慌てて彼を追った。  
 
ワアァァァァァァ!!!  
「頑張れよ!マグロ団!!」  
「兄ちゃん!女の子二人にかばわれるなよ!!」  
彼らの登場に、会場がさらに盛り上がる。  
「う!すごい歓声…」  
あまりのうるささに、ソフィアが耳を塞ぐ。  
「さすがに…これは少し緊張するわね」  
マリアのほうも、これにはまいったのか、額に汗をかいている。  
「さあ、そして!ランキング2位、”デーモンロード”の入場です!!」  
「えーと、”デーモンロード”からメッセージが届いてますので、読んでみます。  
『我こそは魔界を統べる者。貴様等のような弱者には、  
 この我に触れる事さえ叶わぬと知れ』  
 …だそうです」  
「”デーモンロード”から挑戦者チームへの自信満々のコメントでした」  
ワアァァァァァァァ!!  
場内が再び歓声に包まれる。  
反対側の入り口から、二つの影が現れた。  
”デーモンロード”  
チームリーダー、魔界の貴公子と名高いデーモンロード。  
そして、その脇にいる、魔界一の美女と名高いミリアム。  
容姿だけでなく、その実力も桁外れで、人気の高いチームである。  
 
「く…今までの相手とは違うようだ…」  
「ええ。これはまずいかもしれないわね…」  
戦い慣れしているマリアとフェイトは、彼らから漂う巨大なオーラを感じ、  
背中に汗をかいた。  
「う、うん…なんかやばそうだよ…」  
戦いに関してはまったくの素人であるソフィアも、なんとなく彼らがやばそうだとわかり、  
つばを飲み込んだ。  
「さて、そろそろ時間だな…。  
 皆にはヒイキのチームがあるだろうけど、どっちのチームが強いのかは、  
 もうすぐ判明するからさ。頼むから大人しく試合を見てくれよ」  
「それでは、試合開始です!」  
ドワァァァァァァァ!!!  
ディルナの合図に、会場が一段と盛り上がり、フェイト達が対戦相手に詰め寄った。  
「よし!あのチームリーダより先に、この女性のほうを倒すぞ!  
 マリア、銃であの男を僕に近寄らせないでくれ!」  
「わかったわ!!」  
マリアは頷くと、フェイトが向かっているミリアムのフォローに入ろうとしている  
デーモンロードに、乱射を浴びせる。  
「ぬお!?」  
思わぬ攻撃の激しさに、デーモンロードがたじろいだ。  
「退屈ね…。悔しかったら、ここまで来てみなさい!」  
マリアが見下すように彼を挑発した。  
「ほう…我を挑発するか。面白い…」  
デーモンロードは、にやりと笑うと、マリアのほうに向き直り、  
間合いを詰め始める。  
(本当は、こんなやつを引き付けたくないけどね…)  
実力差がわかっているマリアは、迫り来る彼をステップで逃げながら、銃で攻撃する。  
 
「よし、マリアが引き付けている間に決める!  
 ソフィア、紋章術で補助を頼む!」  
「うん!…エンゼルフェザー!!」  
戦いに巻き込まれないように、距離を置いているソフィアは、フェイトとマリアに、  
補助魔法を使用する。  
「よし、いくぞ!ショットガンボルト!!」  
目潰しがわりに、フェイトが手のひらから炎の炸裂弾をミリアムに浴びせる。  
「きゃん!」  
フェイトの狙い通り、ミリアムは目をやられたらしく、目を開けていられないようだ。  
妙に色っぽい悲鳴に、フェイトは少し気が緩んだが、  
攻撃の手を休めるわけには行かない。  
「ブレードリアクター!!」  
光速剣で追撃を図ろうとするが、  
「甘く見ないでよ…レディアルショット!!」  
魔族の回復力で、あっという間に視力が戻ったミリアムが、  
広範囲に針のような光弾を発射する。  
しかし、フェイトにとって、彼女のこの行動は予想済みであった。  
「甘いよ!リフレクトストライフ!!」  
ブレードリアクターをキャンセルし、ミリアムの攻撃を避けるように移動すると、  
地面を蹴って、ミリアムの横腹に強力な蹴りを浴びせる。  
「いやぁん!!」  
(う…!なんて声を出すんだ…)  
再びミリアムから、艶っぽい声を聞かされ、フェイトが顔を赤くする。  
 
「フェイト!油断しちゃだめだよ!」  
はっとソフィアの言葉に我に返ると、目の前にミリアムが迫ってきていた。  
「サンダーストラック!!」  
雷がミリアムを襲い、ミリアムがその強烈な電流を受け、痺れている。  
「助かったよ…ソフィア…」  
フェイトはピンチを救ったソフィアに礼を言う。  
マリアのほうを見ると、デーモンロードのほうも、  
マリアの華麗なステップ射撃に翻弄されているようであった。  
(これなら勝てる―――!)  
フェイトがそう確信したときだった。  
 
「さて…お遊びはここまでにしましょうか?」  
マリアの激しい銃撃で、身体のあちこちから血を流しているのにも関わらず、  
デーモンロードはまったく動じていないようだった。  
「そ、そんな…あれだけ銃弾を食らえば、いくらなんでも――――!!」  
マリアは目を丸くさせ、銃を握る手はガクガクと大きく震えていた。  
「聖餐にして甘美なる儀式の贄となるがいい!」  
デーモンロードが地面に剣を突き立て、血のように赤いオーラの魔獣を出現させる。  
「!!」  
マリアが気づいたときには遅かった。  
魔獣は容赦なく彼女に襲い掛かった。  
「いやぁぁぁぁぁ!!」  
マリアの大きな悲鳴が響き渡り、彼女はそのまま倒れこみ、ぴくりとも動かなくなった。  
 
「マリア!!」  
「マ、マリアさん!!」  
慌ててソフィアが蘇生術を唱え始める。  
が、  
「人間の分際で…蘇生術など100年早い」  
背後に恐ろしい声が聞こえ、ソフィアの背筋が凍りついた。  
「あ…あ…あ…」  
振り返ることも出来ず、その場で膝を震わすソフィア。  
じわじわじわ…  
彼女のスカートに染みが出来ていく。  
恐怖のあまり、彼女は失禁してしまった。  
ソフィアの太ももに尿が伝わり、その匂いがバトルフィールドに広がる。  
「嫌だわ…いい年して、おもらし?」  
ミリアムがそんなソフィアを馬鹿にするように笑う。  
「ふはははは、コイツはいい…。  
 どうやら、久々にアレに相応しい獲物に出会えたようだ。  
 生意気そうな女に、小を漏らした純粋な少女…ククククク…」  
デーモンロードが嬉しそうに笑うと、ソフィアのうなじに舌を這わせた。  
「うう…ぐす…うええん…」  
小便を漏らした恥ずかしさと、背後にいる悪魔のような男の恐怖で、  
ソフィアが泣き出してしまう。  
 
ガヤガヤガヤ…  
そんなソフィアの様子を知ったのか、周りにいる観客がざわつき始め、  
実況席にいる、ディルナとソロンもやや困惑した表情を浮かばていた。  
「おやおや…さすがにこのままでは、私たちが悪役にされかねませんね」  
場内を見回したデーモンロードは、剣を振りかざし、そこに紅蓮の炎を纏わせる。  
「や、やめろぉ!!」  
フェイトが叫び、彼の方に走っていく。  
そんな彼の様子を、黒の貴公子はにやっと笑うと、剣を振り下ろした。  
フェイトの目の前で、幼馴染が背中を斬られ、膝を地面につき、そのまま倒れこんだ。  
倒れた際、彼女の漏らした黄色い水を弾く音がした。  
ドワァァァァァァァ!!  
蜂の巣をつついたように、場内から歓声があがる。  
「強い強い!デーモンロード選手があっというまに、  
 ”マグロ団”の女性陣を一蹴!これは決まったか!!」  
「うん。さすがだね。この強さの前に、何人の挑戦者がやられたことか…。  
 さすがに僕らでも苦戦するかもね」  
ディルナとソロンも場内が再び活気に包まれて、安心すると、  
再び実況を開始した。  
「キャー!デーモンロード様ぁ!!素敵ぃ〜!!」  
「デーモン!デーモン!デーモン!」  
あちこちから彼らに対して、賞賛の声が上がる。  
デーモンロードは、そんな歓声に両手を挙げて応える。  
 
「く!僕らは敵じゃないというのか…!!」  
目の前で大事な女性がやられ、さらに、この人を馬鹿にした態度をとる相手に、  
フェイトの怒りのボルテージが上がる。  
「うわあああああああ!!!」  
咆哮に近い叫び声をあげ、猛然と男に突っ込むフェイト。  
しかし、剣先が身体に達する寸前、男は瞬間移動でかわす。  
「おやおや?坊やが一人いきがったところで、私たちに勝てると思っているのですか?」  
「ぐぅ!!黙れ黙れ!!」  
フェイトはこんなヤツに舐められてたまるかと、再び突進していくが、  
「あっ!!」  
わき腹に突き刺すような痛みが走り、勢いのあまり、転倒してしまう。  
「ぐぅうううう…」  
痛みが走る箇所を手で触ると、血が流れてきているのがわかる。  
フェイトの視界に、細い足が映った。  
「うふふ…私たちは二人だということ…忘れたのかしら?」  
ミリアムが、自分を睨みつけてくるフェイトの顎を持ち上げ、  
妖しげな表情を浮かべる。  
「いいわ、その表情…。私も久しぶりに楽しみたくなったわ…」  
「ほう、では、今回は3人まとめて…かな?  
 しかし、お前が獲物を見つけるのは久しぶりだな」  
魔族の二人が、わけのわからない会話を始める。  
「く…貴様ら、何を考えて―――」  
フェイトが尋ねようとすると、その口をミリアムの口で塞がれた。  
 
「!!」  
とっさの出来事に、フェイトが目を丸くする。  
「おいおい!ミリアムちゃんがキスしてるぜ!!」  
「うらやましいな、兄ちゃん!!」  
ピーピーと口笛を鳴らして、その光景を観客がはやしたてる。  
「ん…んあ…んん…」  
ミリアムはそんな観客の声など気にもせず、目をつむり、  
フェイトの口の中に舌を滑り込ませ、彼の舌と絡ませる。  
(う…なんでこんなことを…)  
ミリアムの吐息が鼻にかかり、フェイトはミリアムとのこの甘い行為におぼれそうになった。  
「んふ…あん…ん…ちゅ…」  
重なり合う唇から、二人の唾液が溢れ、お互いの顎を伝って地面に滴り落ちる。  
(あ…なんだ…これ…は…)  
目の前にいる相手への殺意や、自分の大切な人を守れなかった後悔などが消えうせ、  
フェイトの視界が徐々に白み始めて来る。  
(だめだ……意識が…持たない)  
フェイトの目が閉じられる。  
それを確認すると、ミリアムが口を離した。  
その舌にはお互いの混ざり合った唾液が糸を引いていた。  
「うふふ…これで、彼はしばらく目を覚まさないはず…。  
 とりあえず、闘技場での戦いは…」  
ミリアムは舌を口にしまう時に、唇の下についてしまった唾液を拭いながら、  
実況席のほうを見遣った。  
「勝者!”デーモンロード”!!」  
ワァァァァァァ!!  
場内がまた歓声に包まれ、”戦い”は終わった。  
 
「では、これがファイトマネーです」  
ディルナが二人の魔族の控え室に訪れ、白い封筒を差し出す。  
「ふん」  
デーモンロードは、その封筒をチラリと見ると、鼻で笑った。  
「そんなものはいらん。例のアレということで、彼ら全員を渡してくれ」  
「また、例のアレですか…」  
ディルナが、ため息をつき、封筒を懐にしまう。  
「いいではないか…。そのかわり、礼と言っては何だが、  
 今夜、貴女を抱いて差し上げますよ…」  
そんな彼女を黒の貴公子が後ろから優しく抱きしめ、  
彼女の耳元にささやくと、耳にふーっと息を吹きかけた。  
「あん…わかりました。でも、約束、ですよ?」  
ディルナは、顔を少し紅潮させると、彼らに一通の書類を渡した。  
「まったく、魔族はああいうのが本当に好きですね…」  
「ふふふ、まあ、これは公式のルールでも認められていることだ。問題はない」  
デーモンロードは、渡された書類をニヤニヤしながら目を通す。  
「そうね…。今回は私もするから、楽しみだわ…」  
彼の横からミリアムもその書類を眺め、舌をなめずった。  
 
「おい、フェイト達はどうした!」  
あまりにもフェイト達が戻ってくるのが遅いので、クリフ達がディルナ達のいる、  
闘技場管理センターに押しかけた。  
「あ、”マグロ団”の他の皆様ですね。すみません、連絡が遅れてました」  
てへっとディルナは照れ笑いをする。  
「ちょっと…!!笑い事じゃないんだよ!事の次第では…斬る!!」  
ディルナの態度が気に入らなかったのか、  
ネルは冷たい視線を彼女に向け、短刀を構える。  
「お、落ち着いてください…。実は、彼らから伝言があるんです」  
ディルナはそんなネルに少し慌てながら、自分の机から一枚の紙を取り出し、  
それをクリフに手渡す。  
「…なんだ、そういうことか」  
一通り目を通したクリフが苦笑する。  
「なんて書いてあるんだい?」  
「そうだ、一人で納得してるなよ!バカチン!お姉さまにも教えろ!」  
ロジャーとネルが彼に詰め寄る。  
「まあ、見てみろ。この手紙を」  
「どれどれ…」  
ネルがクリフから手紙を受け取り、それを読み上げる。  
「『今回、僕たちの力不足で、君たちには大いに恥をかかせてしまったと思う。  
 僕たちも、ここで終わるわけには行かない。彼らにリベンジするため、  
 闘技場の特別施設でしばらく訓練する。  
 彼らと再試合するときには、会場に呼び寄せるから、それまで待って欲しい』」  
「うほ!修行なんて、あのフェイトの兄ちゃん、漢だぜぇ〜…」  
男の中の男を目指しているロジャーがうれしそうに頷く。  
「怪しさ爆発だろ?…でも、筆跡はたしかにあいつのものなんだよな」  
ネルが不審な表情で手紙を見つめる。が、たしかにクリフの言うとおり、  
これはフェイトの書いた文字であることは間違いない。  
 
「…信じていただけましたか?」  
ディルナの言葉に、3人は頷いた。  
「まあ、しゃーねーか。俺達も少しどこかで修行するか」  
クリフが頭を掻きながら、他の二人に尋ねる。  
「そうだね…。あの3人が戻ってきたら、足手まといにならないようにしないとね」  
「お姉さまなら、大丈夫!オイラがみっちり二人まとめて鍛えてやるさ!」  
「はいはい…お前はとくに俺が鍛えてやらなきゃな…」  
3人はそのまま漫才のようなやり取りをしながら去っていった。  
「…ふぅ。」  
ディルナがため息をつく。  
「言えないよな…。彼らが魔族のあの連中に気に入られた、なんて」  
ディルナと同様、ソロンもため息をついた。  
「そうね…。まあ、これもエターナルスフィアのルールだから仕方ないんだけどね」  
「うん。自給自足という厳しい制約を設けられているのも関わらず、  
 アレをしたいがために魔族になる連中が多いんだよね…」  
二人は、フェイト達の行く末を想像し、深いため息をついた。 
 
「こ、この…!!」  
フェイトはとたんに憎しみを思い出し、目の前にいる悪魔を再び睨みつけた。  
「ふふふ。その様子だと、思い出したみたいね」  
ミリアムはそのフェイトの反応を楽しむかのように艶かしく笑みを浮かべる。  
それを見て、フェイトは誘惑されるよりも、ますます怒りが込み上げてきた。  
「ば、馬鹿にしているのか!」  
「馬鹿になんかしていないわ…」  
ミリアムはその笑みを浮かべたままフェイトに近づき、彼の目の前でしゃがみこむと、  
彼の顔を上げさせた。  
「やはりいい男…」  
美少年ともいえるフェイトの顔を見て、うれしそうにミリアムはつぶやくと、  
彼の耳にふーっと息を吹きかけた。  
「…ぅ…」  
その僅かな刺激がフェイトの体中に大きく響き渡る。  
そして、ミリアムが露出度の高い服を着て、  
男を誘う悪魔らしい美しいスタイルが、露になっていることにようやく気づき、  
股間が少し硬くなるのを覚えた。  
 
「あらら?もしかして感じちゃったかな?」  
「………」  
フェイトは何も答えず、視線を逸らすだけであった。  
否定はしたい。が、ミリアムのあの金色の瞳を見ると、思わず本音を言ってしまいそうになる。  
おそらく、そういった魔力がそこから出されているのだろうが。  
「かわいいわ…」  
フェイトの反抗的な態度を、まるで子供のようなものにしか思っていないその悪魔は、  
くすくすと笑いながらフェイトの股間をズボンの上から擦った。  
「うぐっ!」  
ズボン越しとはいえ、直に触られたかのような快感がそこから湧き上がる。  
「硬くなってきているわね…。こっちは正直ね」  
徐々に硬度が増してきていることを手のひらで感じ、ミリアムはうれしそうに舌をなめずった。  
「さ・て・と、見せてもらうわね」  
フェイトの股間を擦るのを止めると、ミリアムは今度はフェイトのズボンのベルトに手をかける。  
「や、やめろ!」  
何をされるのかわかり、フェイトは顔を恥ずかしさで真っ赤にしながら、  
必死にその手をどけようと体を動かすが、手足を縛られた状態では力が思うように入らない。  
 
かちゃかちゃ…  
 
ベルトがミリアムに弄ばれる音が響き渡る。  
「ふふふ。早く見たいわぁ〜…」  
ベルトを解くと、そのままそれの金属部分を掴み、引っ張る。  
布とベルトの素材である皮が擦れる音がし、  
その音が止むと、ベルトはミリアムの手の中に収められていた。  
「次は、ココ…」  
今度はズボンの前を止めているボタンに彼女の手が伸びる。  
やはり必死でフェイトは抵抗し、腰が動いているものの、ミリアムは慣れた手つきでそれを外す。  
そして、そのままゆっくり、ゆっくりとジッパーを下ろしていく。  
股間を抑える力が弱まり、フェイトの股間がそれにあわせて反り返っていく。  
そして、ついに最後まで下ろされ、トランクス越しに彼の勃起具合が明らかになった。  
 
「結構大きいわね…」  
ミリアムはそのまま、トランクスのボタンを外し、その穴から彼のモノを取り出した。  
「立派なおち○ち○ね…」  
「う…み、見るな…」  
嬉しそうに自分の性器見られ、フェイトは嬉しいのか恥ずかしいのかわからなくなり、  
胸がもやもやとする。  
「あらら、褒めてあげてるのにな…」  
ミリアムはわざとらしく少し残念そうな声を出すと、  
彼のその裏側の筋をつつつとゆっくり爪先でなぞる。  
「うぁ…」  
「気持ちいいでしょう…。もっと気持ちよくなりたいでしょう?」  
「お、お前なんかにそんなことされる筋合いはない!!」  
彼女の誘惑に負けてはいけない。  
負ければ、誰が彼女達を救えるのだろうか?  
湧き上がる性欲に、他の二人の安否を気遣うことでフェイトは耐えている。  
「そのちょっと生意気なところもかわいいわよ? ボーヤ」  
再び耳元にそそるような色っぽい声で囁かれる。  
フェイトの心がそちらに傾きそうになるが、  
(ば、馬鹿!耐えるんだ!)  
それを振り払い、再び誘いに耐える。  
「うふふ…。そのうちに正直になるわ。  
 私にかかれば、どんな男だって私との快楽の世界に堕ちてしまうのだから…」  
「だ、黙れ!僕は決してお前には負けない!」  
フェイトがそう叫んだときである。  
 
「―――!!」  
どこからか、女性の悲鳴が聞こえたような気がした。  
「フェイト…助けて…」  
「や、やめて…あぁ!!」  
聞き覚えのある二つの声。  
「ソフィア!マリア!!」  
思わず二人の名前を叫ぶフェイト。  
そして、目の前にいる悪魔を一段と厳しい目で見る。  
「二人をどうするつもりだ!」  
ミリアムはその迫力に一瞬たじろいだが、くすくすと声を殺して笑い出した。  
「あちらも始めたようね…。魔族の儀式を…」  
「ま、魔族の儀式だって!!」  
「ええ…。私たち魔族になれる条件って知っている?  
 リアルの世界で18歳以上且つ、精神的に問題がなく、  
 月額料金にさらに10000フォルを出している人じゃないとなれないの」  
「それが関係あるのか!」  
「大有りよ。魔族は自分の能力を高めるために、ある儀式が必要なの」  
そこまで言うと、ミリアムは堪えきれなくなり、大声で笑い出した。  
「その儀式はね、異性のキャラクターを陵辱なり、調教なりして、  
 彼らからエネルギーを搾り出すのよ!あははははははは!!  
 今頃は二人とも…うふふ…彼の壮大なパーティーで色々と料理されてる頃ね」  
ミリアムの言葉を証明するかのように、  
二人の絶望と快楽が交じり合った声がまた部屋の中に聞こえてきた。  
「そうだわ…。せっかくだから、あなたの大切なお嬢ちゃんたちが何をされるか、  
 見て見ましょうか」  
ミリアムが指をぱちんと鳴らし、目玉に羽が生えたようなモンスターが現れた。  
「これは『サーチ・アイ』といって、人間の世界で言う、生きた監視カメラってとこかしら?  
 これで今からデーモンロードの凄惨なパーティを見せてあげるわ」  
ミリアムが再び指を鳴らすと、そのモンスターの目玉から光が出され、  
壁にそのパーティと呼ばれる儀式の様子が流れ始めた。  
 
少し時は遡る。  
同じく捕らわれの身となったマリアは目を覚ました。  
「ここは…どこかしら…」  
暗い広いレンガ造りの部屋。鼻に付くような刺激臭が辺りに漂っている。  
「ソフィア…起きて」  
マリアは隣に寝転がっている少女を起こす。  
「う…ん…」  
体を揺すられ、ソフィアも意識を戻した。  
「マ、マリアさん…」  
「気が付いた?」  
「無事…だったんですね!」  
あの強烈な一撃を喰らったマリアが元気な姿でいることに感激したソフィアは、  
思わず体を起こすと、彼女に抱きついた。  
マリアの胸に、自分とは比較にならないくらいの柔らかいものがあたる。  
「ちょ、ちょっと…離れなさいよ…」  
それに少し妬きながら、マリアはソフィアの体を離した。  
「ご、ごめんなさい…」  
はしゃぎすぎたと思ったのか、ソフィアはマリアに注意されると、しゅんとうな垂れた。  
「別に責めてるわけじゃないの。…まだ私たちは無事と決まったわけではないと言いたかったのよ」  
「そういえば…フェイトもいないし…暗いし…それに…変なにおいがする…」  
マリアの言葉を聞き、ソフィアもこの部屋の不気味さに気づいた。  
「ええ。そうなのよ。私の知識があっているとすればこのにおい、  
 そして今までの出来事から考えて――――」  
そこまで言うと、マリアは首を振った。  
「ごめんなさい。今のは忘れて」  
こんな最悪な事態を考えて、しかもそれを仲間に教えてどうすると言うのだ。  
マリアは少し軽率な行動を恥じた。  
 
「う、うん…。それよりも出口を探しましょうか?」  
「そうね。何もしないよりはいいかもね」  
マリアはソフィアの提案に頷き、二人は暗い部屋の出口を模索し始めた。  
幸い、手足を封じられていなかったので、壁伝いに調べていけば、そのうちドアが見つかり、  
そこから逃げられる。そう思い、二手に分かれて壁を調べ始めたのだが…  
 
「ない…」  
「こっちもなかったよ!」  
壁を調べ続けても、出口らしいものは見つからないまま、  
二人は部屋の反対側で再び出会ってしまった。  
「…もしかして、地面の下に通路が」  
ソフィアがつぶやくと、マリアも頷く。  
「そうね…。あとはそれくらいしかないわね」  
「じゃあ、また地面を手探りで探しましょう」  
二人は地面に膝をつき、とにかく周りを手で調べてみる。  
どこもかしこも似たようなレンガの造り。  
どこか溝でもあれば、希望が持てるというのに、それらしいものは探知できない。  
「うーん…おかしいなぁ…」  
ソフィアがそうつぶやくと、  
 
ぴと…。  
 
彼女の手にひんやりと硬い感触ではなく、生暖かくて柔らかい感触がした。  
出口…ではないが、ものすごく気になる。  
ソフィアはつばを飲み込むと、その得体の知れないものを手で調べ始める。  
それは結構大きいようだ。手を大きく動かしても、その暖かさは失われなかったが、  
「あれ?なんだろ…コレ…」  
少し冷たくなったどろどろとした液体の感触がし、ソフィアは手に付いたそれの匂いを嗅いでみる。  
「う…この匂い…」  
鼻に付くような刺激臭。部屋と同じ匂い。  
つまり、匂いの発生源はこれらしい。  
 
マリアの方も、同じような『生暖かい感触がするもの』を見つけた。  
ただ、彼女が触っているそこには溝のようなものがあり、  
そこに指を入れてみると、どろどろとした液体の感触と、ねちゃねちゃした別の液体の感触がした。  
(何よこの感触…何よ…何よ…)  
マリアの頭の中に先ほどの考えがまたわきあがってくる。  
(ち、違うわ…これは絶対に違う…)  
自分のその考えを否定したいがために、その割れ目の中の指の動きを激しくさせる。  
すると、  
 
「あん…」  
 
明らかに二人とは別の人物の声がした。  
「マ、マリアさん…もしかして…もしかして…」  
「あ…ああ…あ…」  
 
「そう、それはあなた達の先客ですよ」  
 
今度は聞き覚えのある、いや、忘れられない男の声が聞こえ、  
部屋が明るくなる。  
「!!!!!!」  
二人は同時に言葉を失った。  
ソフィアが触っていたもの。それは女性の太もも。  
マリアが見つけた溝。それは別の女性の秘所。  
そして、二人とも感じたどろどろした液体は白かった。  
つまり、それは男性の精液だった。  
「ふははははは!ようこそ、我がパーティー会場へ」  
「デ、デーモンロード…」  
ソフィアは怯えた表情で、マリアは憎しみの表情でその声の主を見る。  
「出口を探しても、無駄ですよ。何せ、ここは出口などないのですから」  
 
ブゥン!ブゥン!ブゥン!  
 
デーモンロードの背後でいくつかの光が現れ、そこからさらに別のモノが現れた。  
「ぐへへへへ…。侯爵様、これが新しい獲物ですか」  
「キヒヒヒヒ!いい声で泣いてくれそうですねぇ〜」  
太った緑色の鬼に灰色の悪魔。  
おそらく地球の欧米で信じられていたオーガとガーゴイルと呼ばれていたものであろう。  
 
「驚きましたか?今見てお分かりいただけたと思いますが、ここへは特殊な転送呪文でしか入れないのですよ。  
 同様に、出るのにも特殊な呪文が必要、というわけです」  
デーモンロードは余裕な表情でそう言うと、残念でしたと言わんばかりに、  
紳士風に一礼をした。  
「そ、そんな…に、逃げられないの…?」  
ソフィアから力が抜け、ガクガクと震えだした。  
「お〜、この女ですか…。例のオシッコちゃんは」  
リザードマンらしき化け物がソフィアに近づき、音を立ててソフィアの匂いを嗅ぐ。  
「げへへへへ…やはりこの女、小便くせえぞ!!」  
化け物たちがそれを聞き、いっせいにソフィアを馬鹿にするように大声で笑い出す。  
「うぅ…ひっく…うぇぇ…」  
恥ずかしさと絶望のあまり、ソフィアは緊張の糸が切れ、泣き出してしまう。  
「おお!泣き出したぜ!」  
「そのままオシッコを漏らしてくれよ!俺達がその様子を見てやるからさ!」  
「うぇぇ…フェイトぉ〜!フェイトぉ〜!!」  
今ここにはいない、愛する幼馴染の名前を泣きながら叫ぶソフィア。  
「お〜お、純だね〜。男の名前を叫んでやがる」  
「ぐへへへへ!それも今だけさ、俺のこのイチモツをマ○コにくわえ込んだら、  
 オチ○チ○!オチ○チ○!欲しいよ〜って今度からは泣き出すぜぇ〜」  
ソフィアのその健気な様も、やつらにとってはからかいの対象でしかならない。  
「フェイトぉ〜!!助けてよ〜!!!」  
(ソフィア…)  
化け物どもに馬鹿にされようとも、何かに取り付かれたかのように幼馴染に助けを呼ぶソフィアを見て、  
マリアも泣き出してしまいそうになる。  
 
パンパンパン!  
「はい、皆さん。そこまでにしておいてください」  
デーモンロードが手をたたくと、化け物たちはしぶしぶとソフィアを罵るのを止めた。  
「ほらほら…。せっかくの可愛い顔が涙で汚れちゃったじゃないですか…」  
デーモンロードは苦笑しながら、マントでソフィアの顔を拭く。  
「ぐす…ぐす…」  
ソフィアも少し落ち着いたのか、泣き叫ぶのをやめたようだ。  
デーモンロードはそんなソフィアの頭を軽く撫でると、  
化け物たちの方に向き直った。  
「さてと、これから新しいおもちゃの登場記念パーティーを開始します!」  
うおおおおおおお!!  
彼の言葉に盛り上がる化け物たち。  
「はいはい、静かに。…それでは、まず二人に我々がいかにしておもちゃと遊ぶかを  
 見てもらおうと思うのですが、どうですか、みなさん?」  
「賛成!」  
「意義なし!」  
「しっかりお勉強させてやりたいです!」  
デーモンロードの提案に、化け物全員が賛成の意思を表明した。  
「お、おもちゃって…」  
「………」  
睨みつけるマリアと不安げなソフィアの視線を感じ、悪魔の侯爵は不気味に笑うと、  
右手を天にかざした。  
「見ていれば、わかりますよ」  
 
ぱちん!  
 
デーモンロードの指が弾かれる。  
すると、ソフィアやマリアの側で精液まみれになりながら倒れていた女達がいっせいに起き上がる。  
「侯爵様…」  
「あぁ…早くこのいやらしい雌犬に大きいオチ○チ○をください…」  
女達は目を覚まさせたその男に膝まづき、いやらしいお願いをしだす。  
その目は光を失っており、肉奴隷と言う言葉はこういう状態を指すのであろう。  
 
「おもちゃの鉄則その1。私の指が弾かれると目を覚まし、淫らなお願いをしだす」  
「だ、だれが淫らなお願いだなんて!」  
「やだよ…私…こんなの嫌だよ…」  
目の前の光景と同じ事をさせられると聞き、二人はそれを拒絶する反応をする。  
しかし、デーモンロードは二人の嫌がる様子を楽しんでいるように、笑みを浮かべている。  
「ここにいるおもちゃたちもみんなそう言えましたけど、みんなこうなりましたからね…。  
 まぁ、それは後でわかるとして…」  
侯爵の視線が待機している化け物たちに移される。  
それを感じた連中は、キタキタと言わんばかりに息を荒げ始めた。  
「魔族以外の魔界のみなさん、ではどうぞ!おもちゃがみなさんの立派なペニスを欲しがってますよ!」  
「よっしゃー!!」  
「よし、たっぷりとイカせてやるぜ!!」  
化け物どもはいっせいに女達に駆け寄り、各々一人の女を選ぶと、  
愛撫をせずにそのまま性器を取り出し、膣内に挿入する。  
「あああああん!!イイ!!イイ!!」  
女達の嬉しそうな声が部屋に響き渡る。  
「グヘへ…。もう何回もぶち込んでやってるのに、すげえ締め付けてくれるぜ」  
「本当だぜ。侯爵様の調教されたおもちゃはどれもいい仕事してるぜ」  
女達の締まり具合の良さを感じ、化け物どもはうれしそうに出し入れを楽しむ。  
「あはぁぁぁん!!い、イクゥゥゥゥ!!」  
「そら、俺もイクぜ!その顔にぶっかけてやるよ!」  
オーガはそう言うと、見るに耐えないぐらいグロくて巨大なペニスを引く抜くと、  
抱いていた女に、それに比例するかのように大量の精液をぶっ掛けた。  
「ああ…ああ…熱い…気持ちいい…」  
精液のシャワーを浴びて、女は満足そうだった。  
そして、体についた新鮮なそれを指ですくってはどんどん口に運んでいく。  
「よし!俺は中に出してやるぜ!!」  
「なら俺はパイズリをしてから…」  
次々と絶頂を迎えた組が現れ、女は達した甘い悲鳴を出し、  
化け物たちは各々好きな場所に自分の種を放出する。  
目の前で起きた乱交を見て、ソフィアもマリアも言葉を失う。  
しかし、その淫らな行為から終始目を逸らさずにいた。 
 
「どうですか、あなた方もあの中に参加したいですか?」  
デーモンロードのこの言葉でようやく二人は我に返った。  
「し、しつこいわね!嫌だといったら嫌よ!」  
ソフィアもマリアの言葉に頷く。  
「…それにしては、ずいぶんと熱心に見ていたようですけど?」  
二人の心臓が大きく揺れる。  
そのとおりなのだ。  
こんな酷い陵辱なぞ、同じ女性として、許すべきものではないはずだった。  
が、いざ目の前でそういった行為が行われると、  
女性があまりにも気持ちよさそうに突かれて、射精されて喘ぐ声を聞き、  
何も考えられなくなって、ただその光景を見つめていたのであった。  
「…っ!!」  
強気なマリアも、反論する言葉が見つからず、唇をかみ締めている。  
「ふふふ。もしかして……」  
そう言うと、デーモンロードはソフィアの腕を掴み、無理やり立たせた。  
「い、いやぁ!離して!!」  
体を懸命に動かして、脱出を図ろうとするが、その強い握力からは逃れられなかった。  
そして、そのまま背後に回られると、不気味な程白い腕で彼女のスカートの中に手を入れた。  
「あ…ん……」  
ソフィアの顔が紅潮する。  
「やっぱり…濡れてましたよ……」  
ソフィアのスカートから引き抜かれた彼の指には、粘り気のある透明な液体が付着していた。  
デーモンロードはその指についた液体のつんとした匂いをかぐと、口に運んだ。  
「う〜ん、この透き通るようなしょっぱさ…。処女みたいですね…」  
ソフィアが『処女』だと聞き、魔物たちは顔を見合わせ、いやらしい目でソフィアを見る。  
「ちょ、ちょっと!なんでそんなことがわかるのよ!!」  
マリアが思わず助け舟に入るかのように、デーモンロードに尋ねる。  
 
「ふふふ。私ぐらい女の大事な花弁から出る蜜の味を知っていると、  
 それだけでそこが男を知っているか否か、そんなことを見分けるのは簡単になるんですよ」  
デーモンロードはにやりと笑うと、再びソフィアのスカートの中に手を入れた。  
そして、下着の上からソフィアの股間を指で弄くる。  
「あぁ!!…あ、はぁぁ……」  
「くくく。ほら、少し指をパンツ越しに動かしているだけで、こんなに喘ぐ…」  
そう言うと、彼はソフィアの股間を刺激しながら、  
空いている手でソフィアの胸に手をかけた。  
「こんなに大きなおっぱいをして…。私も思わず欲情してしまいますよ…」  
ぺろりと舌を舐めずると、手に力をいれ、胸を揉み始めた。  
「ああん…や、やめ…て……。おかしく…ぁ…なっちゃう…」  
「よく言いますよ…。どうせ、一緒に捕らえた彼のことを考えながら、  
 夜な夜な自慰行為にでも耽っていたんでしょう?  
 だったら、これが気持ちいいのがわかっているはず」  
「!!」  
ソフィアの顔が驚きのものに変わる。  
「…その様子では、やはり彼の事を考えながら自慰をしていたみたいですね。  
 くくくくく…」  
ただのハッタリをかましただけなのだが、ソフィアの表情から、  
それが当たっていることを確信した悪魔の侯爵は、  
股間へ指をさらに奥深く、下着を貫通するかのように突っ込み、  
胸も、そこへ指を食い込ませながら、さらなる刺激を与え始めた。  
 
「あ…くは……ああ……」  
フェイトではないのに、愛する人ではないのに、感じている自分に嫌悪感を抱いたソフィアは、  
悔しさと己の不甲斐なさに涙を流す。  
 
「ソフィア!!」  
見るに耐えなくなったマリアが彼女の元へ駆け寄ろうとすると、  
「へへへ、侯爵様の邪魔はしないでくれよ、ねーちゃん?」  
「くっ!!は、離しなさい!!」  
オーガに腕を掴まれる。  
毛深く、緑色の汚らわしい手。  
マリアの黒い手袋のおかげで直に触られることはなかったが、  
もし、直に触られると溶けてしまいそうな感じだった。  
そして、先ほど女を犯し、さらにはソフィアへの陵辱が始まったことで、  
鼻息が荒くなっており、そのなんともいえない悪臭で、  
マリアの鼻が曲がりそうになる。  
「いいね〜。俺は強気な女が好きなんだ。へへへ。  
 今すぐにでも犯してやりたいが、獲物はまず侯爵様が頂くっていうルールだからな。  
 後で俺の立派なイチモツをくわえ込ませてやるよ」  
「くっ!!」  
マリアがさらに力を出して、脱出を試みるが、しょせん人間の力では、  
化け物の、さらには怪力で有名なオーガの手から逃れることはできなかった。  
 
「あなたのお友達はさぞ、友情に熱いようですね…」  
マリアのその様子を見たデーモンロードはソフィアの耳元に笑みを浮かべて囁く。  
「あ…や…め…」  
デーモンロードの手の動きと、そして恐怖で、ソフィアは震えて声が出せないでいた。  
「おや? 下着がぐしょぐしょになってきましたね…」  
ソフィアの股間からぐしゅぐしゅと濡れた布の音が聞こえてきた。  
彼の指がソフィアの奥に入るたびに、その下着からは染み込んだ蜜が流れてくる。  
「こうなると、下着なんて意味がないでしょう?」  
デーモンロードはその下着に指を引っ掛け、長い爪で裂いた。  
 
べちゃ…  
 
脚からするりと落ちたソフィアの白いショーツは、  
その吸い込んだ水分の量がわかるような音を立てた。  
「ああ…も、もうやめて…」  
その音を聞き、改めて自分がいやらしく感じていることを知ったソフィアは、  
思わず悲鳴に近いような声で彼にすがった。  
「何をおっしゃいますか…。感じているんでしょう?  
 ならば、これをやめる必要など、ないじゃないですか…」  
デーモンロードは意地悪く笑うと、  
そのまま無防備になったソフィアの花弁に指を滑り込ませた。  
大量に流れ出てくるソフィアの愛液のおかげで、指はすんなりとそこへ入ることが出来た。  
「ああ…いやぁ…」  
先ほどまでは、下着がストッパーの代わりとなり、指がそこに飲み込まれることはなかったが、  
しかし、今度はすっぽりと、その指を飲み込んでしまった。  
体温が通っていないかのように、彼の指は冷たく、  
そして、長い爪がソフィアの柔肉に引っかかり、同時に痛みを感じた。  
「こんないやらしい体をしているのに、男を知らないとは…。  
 いやはや、なんとも言えない、いい拾い物をしてきました…」  
ソフィアの膣内が、彼の指を拒むように締め付けている。  
そこから、やはりソフィアは処女だということを再度確認すると、  
デーモンロードは満足そうに頷き、ソフィアを開放した。  
 
「あ…」  
よろよろとソフィアがよろめく。  
その顔は、まだ物足りなさそうな表情ともいえるぐらい、男をそそるものがあった。  
「さてと、今度はこちらのお嬢さんの品定めに入らないといけませんね…」  
指に絡みついているソフィアの愛液を舐めながら、デーモンロードはマリアに近づく。  
「来ないで!!」  
手をオーガに掴まれているマリアは、そのすらっとした脚を彼にぶつけるかのようにもがく。  
「ふふふ。こちらはズイブンと元気のいいお嬢さんですね…」  
マリアの脚の動きを見切り、その片方の足首を掴んでしまう。  
「!!」  
しまった、というような表情をマリアは浮かべた。  
デーモンロードはそのまま、マリアの脚を高く持ち上げる。  
あいている方の脚が徐々に地面から離れ、つま先で立つのが精一杯となり、  
彼にそちらの脚で蹴りをかますことは不可能な状態となった。  
しかも、それだけではなく、  
「ふふふ。丸見え、ですよ?」  
マリアの顔が赤くなる。  
思いっきり開脚をさせられたせいで、短いスカートの中が露になってしまったからだ。  
「ふ、ふざけないで!!」  
足を閉じようにも、両手はオーガに、片足はデーモンロードに自由を奪われ、  
大事な場所を隠すことが出来ない。  
「ほー…。見た目の割には、大人びてますね」  
黒いストッキングと黒い下着をスカートの中から見つけると、  
デーモンロードは感心したかのようにため息を漏らす。  
「わ、悪い? それよりも、その汚らわしい手を離しなさい!!」  
マリアは顔を赤くさせながらも、体をじたばたと動かす。  
反抗的なマリアの態度に、デーモンロードは苦笑した。  
「まーったく…。元気がいいですね…」  
そして、彼が指をぱちんと鳴らす。  
 
しゅるしゅるしゅる……  
 
「なっ!!」  
「いやっ!!」  
地面から突然つるが出てきて、マリアだけでなく、ソフィアもがんじがらめにする。  
二人は懸命にそれを引きちぎろうとするが、まるでびくともしなかった。  
「無駄ですよ。そのつるは私でもちぎるのが難しいのですから…」  
デーモンロードは二人がもがく様子を楽しむかのように笑うと、  
懐から今度は液体の入ったビンを取り出した。  
「これがなんだかわかります?」  
二人に見せるように、彼はビンを軽く振る。  
その中身は、ぱちゃぱちゃと、普通の液体のように水は跳ねず、  
にゅるにゅると、ゲル状のものの反応を見せた。  
「これは、魔界でも珍しい"アシッドスライム"ですよ」  
デーモンロードはそう言うと、蓋を開け、そのスライムを地面にこぼした。  
地面に落ちると、その意思を持っている液体はその場を右往左往した。  
「このスライムには、面白い特徴がありまして…」  
そこまで言うと、彼はスライムになにやらわからない言語で話しかける。  
すると、スライムは二手に分裂し、二人の方へと向かっていった。  
ソフィアとマリアの足にスライムが絡みつく。  
 
しゅー……  
 
まるで水が蒸発するかのように、二人の靴と靴下が跡形もなく消えてしまった。  
「いや!あたしの靴が!!」  
「ちょ、ちょっと!これは何なのよ!!」  
ややパニック状態にふたりにお構いなしに、  
スライムはさらにゆっくりと足を昇り始めた。  
蒸発させるような音を出したのにもかかわらず、  
このスライムはやたらと冷たく、そのひんやりとした感触に二人はぶるっと震えた。  
そして、ソフィアの白い脚には異変は起きていないが、  
マリアのほうは、スライムが昇るたびに黒いストッキングが溶けていった。  
「くくくくく・・・。これは不思議な『酸』が混入されてまして、  
 "生物"以外を溶かしてしまうんですよ…」  
「そ、そんな……きゃあああ!!」  
ソフィアが悲鳴をあげると同時に、ソフィアのスカートが解け始めた。  
まだ薄い茶色の陰毛が生えた秘所が化け物たちの前に晒される。  
そして…。  
「ちょっ………あっ!!」  
マリアの方も、スカートと黒い下着が溶け、  
青い陰毛がソフィアよりも少し濃く生えているのを見せてしまった。  
化け物たちから思わずため息が漏れ、つばを飲み込む音が聞こえる。  
さらには、それで我慢できなくなったのか、いきりたった性器を自ら扱いたり、  
肉奴隷と化した女達に『処理』をさせている者たちも現れ始めた。  
 
しゅー…しゅー…  
 
大事な場所を露にさせても、スライムの動きは留まることはなく、  
さらに上へと昇っていき、二人のそれぞれの双丘を露にした。  
ぷるんと大きく揺れるソフィアの胸。  
形が良いマリアの胸。  
化け物たちは、自分の好きな胸をマジマジと見つめている。  
自慰をする化け物は、さらに増えた。  
スライムはさらにその体を伸ばし、腕をグルグルと絡み、封じさせる。  
デーモンロードはそれを確認すると、つるを地面に還した。  
「ふふふ。みなさん、ここからが見ものですよ…」  
自慰をしているものたちに言い聞かせるかのように彼はにやりと笑う。  
「な、何を言って…ああああ!!!」  
「きゃっ!!」  
スライムが首の辺りまで来て、突如、マリアとソフィアの顔に、  
霧雨のように細かい液体を拭きつけてきた。  
「あ、あれ? ど、どうして……!!」  
それに伴い、突然股間が疼いてくるのを覚える。  
ソフィアも、マリアも意思とは裏腹に、自然と股を擦りあわそうとしてしまう。  
「あ…力が……」  
「うぅ…はいらな…いよ……」  
二人が地面に膝をつき、そのまま横に倒れてしまう。  
それを見計らったかのように、スライムは腕を封鎖したまま、  
股間目掛けて移動を開始した。  
 
じゅるる…  
 
「―――っ!!」  
二人が声無き悲鳴をあげる。  
秘所に、スライムが流れ込んできたからである。  
秘所はスライムの噴出した液体のせいで熱くなっており、  
対照的なモノを感じて、意識が飛びそうになる。  
「どうですか? スライムの味は?」  
「あ…あ…冷たい……」  
「イヤ……こんなの…ない!!」  
二人とも、初めての、といっても世の中でこんな体験をする女性は少ないだろうが、  
感触に戸惑いを隠せなかった。  
スライムが二人の膣内をうごうごと動く。  
 
ずちゅる…ぬちゅ…  
 
そのゲル状の化け物の音なのか、それとも二人の濡れた膣内の音なのか。  
よくわからないが、二人の股間からは淫らな水の音が響き始めた。  
「あ…かは…うう……」  
「うく…あは…あ……」  
二人の目が潤み、甘い声が出され始めた。  
デーモンロードを初め、『偉大なる魔族』たちはその光景を黙って、  
にやにやといやらしい笑みを浮かべて観察する。  
「では、こちらもいってみますか?」  
そう言うと、またビンを取り出す。  
今度は、赤い色をしたスライムだった。  
ビンから放たれたスライムは先ほどと同様に二人の方へ向かっていき、  
今度はあいている後ろの穴に入り込む。  
「!!!!!!!」  
「あ、熱いぃぃぃ!!!」  
前に感じる冷たさとは対照的に、アヌスに入り込んできたものは、  
出来立てのスープのような、暖かいというよりも、熱かった。  
前後それぞれ違う感触を得て、二人の目は見開いたまま、  
その気持ち悪いぐらい程の気持ちよさにさらに喘ぎ声をあげる。  
 
「くくくくく…。気持ちいいでしょう?  
 スライムはザコモンスターですが、こういった時には非常にありがたいですね…」  
「あはぁ!!ああ…も、もうだ、だめぇぇぇ…」  
「い、いや!!こ、こんなのに…こんなのにイカされるだなんて!!!!」  
前後の穴で動いているスライムで絶頂を迎えそうになる二人。  
スライムもそれを悟ったかのように、さらに大きな音を立てて、  
二人の穴を弄る。  
「あ…あ…あああああああ!!!」  
「い、いや…いやぁぁぁぁぁぁ!!!!」  
 
どぴゅる!!ずぴゅ!!にじゅる!!!  
 
二人の体が同時に痙攣しはじめ、前後の穴からスライムを勢いよく噴出する。  
大きな音を立てて地面にたたきつけられたスライムは絶命したようで、  
腕の拘束も解け、地面へと吸い込まれていった。  
「はぁはぁはぁ…」  
「う…く…」  
『気持ち悪いようで気持ちのよい』感触がなくなり、  
二人はつかれきった表情で、息を切らす。  
「くくくくく。これで一回目の絶頂は終了ですね」  
デーモンロードはそんな二人の顔を覗き込むと、後ろで控えている魔物たちに振り返った。  
「みなさん、十分に楽しめましたか? これより、第2部を開催したいと思います」  
彼がまた紳士的に一礼をすると、魔物たちから喝采が起こる。  
それを、デーモンロードは沈めると、二人の方にまた向き直った。  
「さて、今言ったように、休んでいる暇はありませんよ?」  
指が弾かれ、先ほどの触手が二人を宙へと持ち上げた。  
「あ…や、やめて……」  
「く…い、一体私たちを…どこまですれば気が済むの!」  
二人はそれぞれ抗議の声を出したが、疲労しているため、声に力が入らなかった。  
「さあ、これから『つるの舞』が始まります。  
 二人のつるによる、淫らなダンスをご賞味くださいませ…」  
盛り上がる獣達の声の中、ぱちんと一際大きな乾いた音が部屋に響き渡った。 
 
「いやあぁぁぁぁぁぁ!!」  
「だめぇぇぇぇぇぇ!!」  
女二人が悲痛な悲鳴をあげる。  
だが、それを聞いて喜んだのか、つるは勢いよく裸にされた二人の股間目指して、  
突撃をしていく。  
ずぶぶぶ…  
太いものがまだ男を知らない少女の性器を割り込んでくる音が響く。  
その音が聞こえるたびに、化け物たちは涎を垂らす。  
「げへへへへ…。入ってるぜ〜、ソフィアちゃんとマリアちゃんのオマ○コに…」  
「これからどんないい声で泣いてくれるか、楽しみで仕方ないぜ…」  
そんな声に、マリアは睨みを聞かせようとするが、  
さらにおくにつるが入り込んできて、目に力が入らない。  
ぶち…  
何かがマリアと、そしてとなりのソフィアからはじける音が聞こえた。  
「うあああああああ!!」  
「いたぁぁぁぁぁい!!」  
緑のつるに、透明の粘着質の液体とは別に、赤い液体が流れ落ちていく。  
今まで大切にとっておいた少女の想い…。  
彼に捧げたかった純潔の証…。  
だが、それは儚くもたった今、散ってしまった…。  
「はーはははははは! よかったですね!  
 これでお二人は立派な大人のレディですよ!  
 そして、我々との宴を楽しめる資格を得たのですよ!」  
デーモンロードの狂ったような笑いが部屋に響き、  
二人の耳に焼きつく。  
処女の喪失…。  
 
(私…もうフェイトのお嫁さんにはなれないんだ…)  
(フェイト…私の全てを最初に受け取ってくれるのがあなただったら、  
 とずっと想っていたのに…)  
二人の目から自然と涙が流れる。  
だが、つるの動きは止まらない。  
破瓜の瞬間を迎えた後も、障害物がなくなった締りの良い膣内を楽しむかのように、  
縦横無尽に二人のそこをかき廻す。  
赤い血はもう途切れたが、貫かれた身体と心の痛みは治まらなかった。  
「さあさあ、どうしたんですか?  
 気持ちいいでしょう? みなさんに喘ぎ声を聞かせてあげてくださいよ?」  
「………」  
「………」  
だが、二人は何も答えない。  
涙は流れるものの、泣き声は全くでない。  
それほど、二人のショックは大きかった。  
「…仕方ありません。本来なら、何も頼らずに私の肉奴隷にしてあげるのが、  
 私の美学なのですが…」  
デーモンロードがまた指を弾く。  
すると、つるが奥まで刺し込み、先端からではなく、  
その膣内に入ったところすべてから、じわじわと冷たい液体がにじみ出てきた。  
そして、それが終わると、再び意思を持っているかのように二人を突き始める。  
「さてと、様子を見て見ますか…」  
デーモンロードは『それ』がはじまったのを確認すると、  
一人の女を這い蹲らせて、その背の上に座って二人の変化を観察し始めた。  
 
「……ぁ…」  
まず、ソフィアから小さい声であるが、かすかに甘さを含んだ声が漏れ始めた。  
「は…ぁ……あは……」  
声は徐々に大きくなる。  
それに比例して、ぽたぽたと愛液が地面に滴り落ちる間隔も短くなってきた。  
「あああ! あはぁ…き、気持ちいい……」  
そして、突如何かが切れたかのように、頭を振り、身をよがらせる。  
「どうし…て…私も……体が…熱く……あああん!!」  
マリアの呼吸も荒れてきた。  
口では様々な言葉で自分に湧き上がったものを否定するように呟いているが、  
身体の方は正直なのか、つるの動きに合わせて、腰を動かし始めていた。  
「ああああ! 気持ちいいよ〜!」  
「どうして…私はこんな淫乱なんかじゃないのよ…それなのに…」  
対照的な反応を見せながら、つるの攻めに快感を見出している二人。  
対照的であるがために、モンスターたちも、  
それぞれの好みの女の喘いでる姿を見て、興奮してきていた。  
自然とその姿をネタに自らのモノを手で扱き、  
彼女達を犯している妄想の中に浸る。  
化け物たちの周辺には彼らの精液が飛び散り、その処理を雌どもにさせていた。  
だが、彼らのモノは決して萎えることなく、  
一度発射した後も、すぐに二発目を放てる状態に戻っていた。  
「我々魔族がこの宴を十分に満喫するためのドラッグ…。  
 これをはじめて人間に投与しましたが…」  
「あはあああん! イっちゃうよぉぉぉぉ!!」  
「だめよ…こんなことに屈しちゃ…ああん…気持ちいいなんて…  
 身体がどんどん熱くなんて…んああ…ないわ…」  
「…どうやら、成功のようですね?」  
デーモンロードが満足そうに頷く。  
そう、彼女達に投与されたものは、ここにいるモンスターたちが服用していた、  
一種のそういったドラッグであった。  
当然、エターナルスフィアでもそういったものは禁止されているが、  
彼らぐらいこの世界に権力を持っていると、それが黙認されてしまう。  
 
「ああ…イク!私、イクゥゥゥゥ!!」  
「いや…イカないで……私は…こんなのでは決してイカないわよ!!」  
「っと、そろそろアレが来るようですか…」  
デーモンロードは、二人が絶頂を迎えるのを悟ると、  
つるに拘束を解くよう、その指を再び弾いた。  
二人の身体が、ぱっと開放され、硬い地面に落ちるが、  
二人はその痛みよりも、失った快楽を求めるかのように、  
その観客達を悩ましげな目で見つめる。  
「イカせてほしい…」  
彼女たちの目は、そんな風に言っているようであった。  
「くくく…。そんなもの欲しそうな目で見なくても、  
 私が最初にイカせてあげますよ…」  
デーモンロードが二人の前に立ちはだかり、  
上等そうなローブと、洋服を優雅に脱いでいく。  
そして、全てが彼から脱がされると、彼の股間にはそびえ立つ二本の男根が合った。  
「ふふふ、一人ずつなどまどろこっしい…。  
 二人いっぺんにしてあげますよ…」  
「一人でも二人でもいいです…早く私をイカせて…」  
「大きなモノ……アレで突かれたら、さぞ気持ちいいんでしょうね…」  
「気持ちいいですよ…。さあ、お互いに楽しみましょう…。  
 ささ、ソフィアさんはマリアさんの上に重なって…」  
言われるままに、ソフィアはマリアの上に向き合うように重なる。  
ソフィアの成熟したふくよかな対照的なマリアのそれと重なり、  
背中からはみ出て見える。  
「やはりでけーな…」  
「アレにはさまれたら、めちゃくちゃ気持ちいいんだろうな…」  
ソフィア狙いの化け物たちがうれしそうに下卑た笑いを浮かべる。  
「さてと、二人の性器…品定めさせていただきます…」  
ぬぷ…  
二人の膣内に、熱く太い肉の棒があたる感触がする。た。  
 
「ああ! 早く奥に入れて! 私のオマ○コをぐちゃぐちゃに犯して〜!!」  
すでに、あの優しくてすこしぽけぽけしたソフィアの姿はなかった。  
そこにいるのは、道具のように魔物たちに奉仕する女達と同様、  
男の性器を求めて、喘ぎ声をあげるただの肉奴隷だった…。  
「やるなら一思いに…。焦らされるのは…性に合わないの……」  
少々、ひねくれた言葉遣いではあるものの、  
凛々しく、才色兼備をかねそろえた美少女マリアも、  
「それ、では一気にいきますよ!!」  
ずん…!!  
「ああああ!! それよ! 焦らされるくらいなら、  
 思いっきり突かれて、思いっきり…ああああ!! 喘いでいたいわ…」  
最奥まで、奇妙に枝分かれした片方の男根を感じると、  
ソフィアに負けないくらいの甘い声を部屋中に響かせていた。  
「…二人とも、どうですか? 私のペニスは?」  
「ああ・・・気持ちいいです…デーモン様の大きくて熱くて…ああああああ!!」  
「すごいわ…こんなの、こんなの初めて……頭がおかしくなりそ…あはぁぁぁぁん!!」  
デーモンロードの腰の動きは徐々に早くなっていく。  
二人の膣内から、性器が擦れる音が和音で鳴っている。  
締め付けは強いが、決して経験の少なさからという理由だけでなく、  
彼女達が自らの意思で、その今まで敵対していた者のペニスを締めつけていた。  
「うむ…これは気持ちいい……私も久々に満足ですよ、これは…」  
おおー…  
ギャラリーから、驚きと感心の声が漏れる。  
デーモンロードのお墨付き。それは、彼女達が『名器』であることを示していた。  
 
「ああああ!! デ、デーモンさ…ま、私とソフィア、どちらが気持ちいいですか?」  
「私ですよね? デーモンさまぁ…?」  
「くくく、今のところ互角ですね。   
 それとも、これよりさらに気持ちよくしてくれるのですかな?」  
「はい…。ソフィアよりも私のほうがオマ○コがすごいこと、見せてあげます…」  
マリアは、デーモンロードの動きにあわせて、自分も腰を動かす。  
そして、意識的に膣壁をきゅっと、絞るように締め付け始めた。  
「おお! これは…なかなか……気持ちいいですね…」  
「わ、私だって…負けないもん!」  
今度はソフィアが、自分が上にいるという点を活かし、  
四つんばいの格好になると、こちらも出迎えるように腰を動かす。  
ぱんぱんぱん…  
二人の身体が激しくぶつかり合い、汗が飛び散り、ソフィアの胸が官能的に揺れる。  
締め付けの気持ちよさはマリアが上まり、  
聴覚、および視覚的にはソフィアの方が上まっていた。  
「どちらもすばらしい…これからも、私を気持ちよくさせてくれますね?」  
「も、もちろんです! デーモンロード様のためなら…」  
「この気持ちよささえ味わえれば、他にはなにもいりません…」  
「ふはははは。二人は本当に健気だ。…よし、ご褒美に3人でイクとしますか…」  
デーモンロードが腰を振っていたソフィアの上にのっかかリ、  
そのまま下にいるマリアの上に押さえ込む。  
3人の身体が互いに密着し、互いの息遣いが聞こえてきた。  
「さあ、いきますよ…」  
そんな中、デーモンロードが激しく腰を動かす。  
「あはぁぁぁ!! 気持ちいいょぉぉぃ! もう、ソフィア、だめだよぉぉぉ!!」  
「侯爵様…素敵過ぎます!! マリアも…もう、…あああああ!!」  
ソフィアの口から涎がたれ、マリアの口元に垂れるが、  
そこもマリア本人の唾液が通っており、互いの混じりあったそれが地面へと流れ落ちる。  
「すげえ…すげえ光景だぜ…」  
あれほど嫌がっていた少女達が、突かれ、喜び、乱れ、喘ぐ姿。  
彼らが我慢できなくなるのも無理はなかった。  
 
「あ…あああ! イク、イクゥゥゥゥゥゥ!!!」  
「あはぁぁぁ!!気持ちいいぃぃぃぃぃぃ!!!」  
ソフィアとマリアが同時に最後の瞬間を迎えた。  
そして、デーモンロードのほうからも、その奇怪なペニスから精液を彼女達に流し込み始めた。  
「ああ…出てます…。久々に、かなりの量が私のモノから出てますね…」  
それを証明するかのように、まだペニスがおくまで刺さったままなのに、  
僅かな隙間から、白濁した液体が漏れてきている。  
デーモンロードはそれが自分のモノを汚しているのにも関わらず、  
2,3ど腰を軽く動かし、最後の一滴まで注ぐと、ペニスを引き抜いた。  
とたんに、栓がなくなった膣からごぷごぷと音を立てて精液が戻される。  
しかし、もとより子なぞ作るつもりなど微塵にも思っていない彼は、  
イスにしていた女に後始末をさせると、  
「さてと、私は十分満喫しました。あとはみなさん、ご自由に…」  
それだけ言い残し、会場を後にした。  
 
ウオオオオオオオ!!!  
宴の会場が歓喜と熱気に包まれる。  
化け物たちは我先にと、気に入った方の女目掛けて襲いかかる。  
二人は化け物たちに押し倒され、  
口、膣、アヌス、手、胸全てを犯されはじめた。  
口には、特有のつんととした匂いのある苦い味で支配され、  
白い裸体は、それよりもはっきりとした白い体液で汚される。  
特に、花弁は酷く、潤滑油になっているのが、  
化け物たちが、お互いに出した精液になっているといっていいほどまでになっていた。  
しかし、二人は、次から次からと現れる、  
はちきれんばかりに膨らんだ男性器を妖しく艶の入った目で見つめ、  
この化け物の誰かの子を孕んでしまうかもしれないという恐怖など感じず、  
ただ、うれしそうに与えられる快楽を受け入れていた。 
 
「やめろぉぉぉ! もう、こんなの見せるな!!」  
フェイトの叫び声が狭い部屋のこだまする。  
「うふふ…。彼女達、すごいわね…。  
 あんなに精液にまみれて…。気持ち悪くないのかしら?」  
「きさま…!! よくもソフィア達を!!」  
フェイトがまるで他人事のように、  
少女達の陵辱を楽しんで見ているミリアムを睨みつける。  
知ってはいたものの、その想いに答えてやれなかった自分を想う少女達が、  
目の前で純潔を失う瞬間を見せられた衝撃…。  
その瞳には、尋常ではない殺意が込められていて、冷たいものがあった。  
「あら? その割には、かなり真剣に見ていたようだけど?」  
ミリアムが握っていたフェイトの男根をそっと指でなぞる。  
「うあっ!?」  
途端に走る、痺れるような快感。  
彼女の言うとおり、フェイトのペニスはこの宴の様子を見せられる前と比べ、  
硬さが増しており、またさらに熱くもなっていた。  
「実は、あの中に入って、彼女達を犯したい、なんて考えていたんじゃない?」  
ミリアムが妖しく笑みを浮かべる。  
何人もの男を虜にしたその笑みは、フェイトの性欲を刺激した。  
ぴくん…  
フェイトのペニスが軽く反応する。  
「ふふふ…。どうやら、図星のようじゃない?  
 あなたって、なんだかんだ言って、ズイブンとエッチじゃない?」  
「ち、違う!!」  
ミリアムの言葉に、耳まで赤くして反論するフェイトだが、  
もはやそれはただの強がりにしか聞こえていないと自分でもわかってしまった。  
「無理しなくていいわよ…。  
 さあ、私たちも楽しみましょう?」  
ミリアムがふーっとフェイトのうなじに息を吹きかけ、  
握っている手を動かし始めた。  
 
「う…あ…くぅぅ!!」  
フェイトのペニスがミリアムの白い手で扱かれる。  
やはり欲情しはじめたのか、さきっぽから透明な汁がすぐに出てきて、  
手淫を助ける潤滑油となる。  
くちゅくちゅと、淫らな音を立てて擦られているフェイトのペニス。  
ミリアムはさらに彼の前でひざまづくと、擦りながらその先端を口に含む。  
「ん…ちゅぱ…おいしい……ジュ・・・」  
いやらしく音を立てて吸い上げ、フェイトの聴覚も支配する。  
舌が裏筋を丁寧に舐め、先端をキスするかのように吸い上げる。  
相変わらず手の動きは止まらず、徐々に昂ぶる自分を感じる。  
思考も止まっていく。  
先ほどのソフィアとマリアの悲痛な顔が頭から薄れていき、  
目の前で、自分のイチモツを本当においしそうにくわえ込んでいるすらっとした、  
色っぽい女性を求める気持ちが強くなった。  
「はぁ…はぁ…」  
気持ちよさと、その欲情でフェイトの呼吸が荒れてくる。  
ペニスは相変わらず気持ちいい…。  
だが、心の底まで気持ちよさに溺れていきたい…。  
ミリアムのボンテージから、彼女の小さいながらも谷間が見える。  
あれを手で掴み、思いっきりもみしだきたい。  
あれに自分のモノを挟んで、思いっきり扱きたい…。  
フェイトは無意識のうちに、そんなことを考え出してしまう。  
「気持ちいいでしょう? いいわよ…好きなときにイっても…。  
 全部飲み干してあげる…」  
一旦口を離し、彼の耳元でそう囁くと、  
再び咥えなおし、先ほどよりも速い動きで扱き出す。  
 
「あ…うああああああ!!」  
ミリアムの口の中で、フェイトのペニスが跳ねた。  
「んんん!!」  
予想以上の熱い塊がフェイトのモノから出され、ミリアムの顔が歪む。  
だが、そんな顔も色気があり、フェイトの欲情をさらに燻らせた。  
「ん…ごく…ごくん……。  
 はぁ〜…おいしい……濃くてとてもおいしいわ……」  
ほうっと、悦の入った顔でため息を漏らすミリアム。  
「うふふ…。フェイト君にはご褒美あげないとね…」  
ミリアムはそう言うと、ボンテージをゆっくりと脱いでいく。  
「あ…」  
フェイトからため息が漏れる。  
ミリアムは少しずつ、焦らすようにゆっくりとその白い肌を晒していく。  
ストリッパーのように、少し誘惑するような舞を踊りながら、  
まず上半身をさらけ出す。  
そして、それを惜しげなく晒し、胸を震わせながら少し動きのある踊りをしながら、  
黒いショーツを少しずつ下ろしていく。  
太もも、ひざ、足首…。  
ショーツはそこで止まりながら降りていき、やがて静かに地面に落ちた。  
ミリアムの秘所はまだボンテージの下半身の部分があるためよく見えないが、  
これもミリアムの策略である。  
フェイトが、どうしてもそのミリアムの秘所を見ようと、身を乗り出してくる。  
彼女はそれを確認すると、いきおいよくそれを取り去り、フェイトのよこに放り投げた。  
「ああ……」  
ようやく待ち焦がれていたモノが見れ、フェイトがうれしそうな顔でため息を漏らす。  
茶髪の陰毛が生え揃った花弁…。  
ミリアムの妖しげな魅力が溢れている一糸纏わぬ姿…  
「きれいだ…」  
思わず口からそういう言葉が漏れる。  
 
ミリアムはそんなフェイトに軽くウィンクをすると、  
フェイトの目の前までゆっくり歩み寄ると、両手でその花弁を開いた。  
何人もの男を抱いてきたそこはしかし、綺麗なピンクをしている。  
フェイトは溜まらず、両手両足を縛られたまま、身体を起こすと、  
その開いたところへ顔を近づけた。  
男を誘う甘い香りが漂っている。  
フェイトは無意識のうちにそこに舌を滑り込ませる。  
ぴちゃ…ぴちゃ…  
「ああん……フェイト君、気持ちいいわ……」  
淫らな舌が跳ねる音とミリアムの甘い声がフェイトをさらにその気にさせる。  
ぴちゃぴちゃぴちゃ…  
舌の動きが早くなり、彼女の奥から、甘い愛液がとろとろと零れ、  
口からあふれ出てくる。  
生暖かいねばねばした感触が、身体を通りながら落ちて行くのがわかる。  
彼女の愛液を飲みながら、舌で愛撫し続けるものの、  
フェイトの欲望はそれだけでは物足りなくなってきた。  
「フェイト君…我慢、できないみたいね?」  
ミリアムが下をみながらフェイトにそう尋ねた。  
ズボンからはみ出たままの彼のペニスは、再び硬度と熱を持ち、  
まるで彼の頭上にあるミリアムの膣を求めるように、天を仰いでいた。  
「いいわ…さあ、セックスを楽しみましょう……」  
ミリアムがフェイトの顔を優しくなで、頬に軽く口付けをする。  
彼女の口紅のあとがついたが、フェイトの汗ですぐにそれは薄くなっていった。  
 
ミリアムの腰がフェイトの顔から離れ、  
彼女はそのままフェイトを仰向けで地面に寝かせる。  
そして、フェイトのペニスを軽く握り、真上を向かせると、  
愛撫されて濡れた秘所をそこに下ろしていった。  
「ああん!!!」  
亀頭が飲み込まれる感触がし、ミリアムが甘い悲鳴を上げ、よだれを垂らす。  
そして、その垂れたものを舌で拭うと、一気に根元までくわえ込んだ。  
「はぁぁぁ……やはり大きくて……熱い……」  
うれしそうに目を細めるミリアム。  
そして、フェイトが彼女の膣の温かさも十分に感じる前に、  
彼女が腰を降り始める。  
「うあ…ああ……き、気持ちいい……」  
すとんすとんと、彼女の形の良い尻がリズムよく降りてくる。  
その度に、フェイトのペニスはきゅっと締め付けられ、  
情けない声を出して喘いでしまうフェイト。  
「ふふふ…ぁ…気持ちいい…でしょ?」  
ミリアムは性的な快感で潤んだ瞳でフェイトの顔を見ながら、  
彼の手を自分の胸に導く。  
フェイトは、それに従い、無意識のうちに指を食い込ませ、  
彼女の胸を思いっきり、欲望の赴くままに揉みしだく。  
「ああああ! 私も気持ちいい!! やはりあなたは…思ったとおり、  
 私を満足させてくれる男だわ!!」  
ミリアムがうれしそうに喘ぎ、  
それでも物足りないのか、自分の淫核を皮をめくって指で擦っている。  
 
「あ、ああ…だめ…私…イキそうだわ……」  
目を閉じ、頭を振り、髪を乱しながら喘ぐミリアム。  
「あああ…出る! また、精子が出る!!」  
フェイトのほうも、再び射精感を感じ、自らも腰を動かす。  
足の縄がそれによりちぎれ、フェイトの足首に生々しい内出血の跡が残るが、  
今のフェイトはミリアムとのこの淫らな行為に溺れるのに夢中で、  
まったく気にも留めなかった。  
「あああ! イク!イクゥゥゥゥゥゥ!!!!」  
ミリアムが、一段と声を響かせてそのしなやかな身体を反り返らせる。  
そして、フェイトの精子を求め、彼のペニスを締め上げる。  
「ぼ、僕も…!! ぐぅぅぅ…!!」  
今度はミリアムの膣内でフェイトのペニスが跳ねる。  
何度も何度も跳ねて、ミリアムのそこを埋め尽くすかのように精液を吐き出した。  
「はぁはぁはぁ……」  
絶頂の後の言いがたい虚脱感。  
だが、フェイトの理性は既に破壊されてしまっていた。  
ぶち…  
手を縛っていた縄もむりやり引きちぎると、まだ肩で呼吸しているミリアムを、  
乱暴に押し倒した。  
「きゃっ!」  
「はぁはぁはぁはぁはぁ!!!!」  
フェイトの呼吸がさらに荒れる。  
射精したばかりのペニスは信じられないスピードで回復し、  
彼は激しく腰を動かした。  
「あああああ! すごいわ…凄い…! 素敵…ああああああ!!!」  
「はぁはぁはぁはぁはぁ…」  
野獣のように息を荒げて、ミリアムを犯すフェイト。  
彼の閉じ込められた部屋から、ミリアムのうれしそうな悲鳴が響き続けていた。  
 
「あああ! フェイト〜!! イクゥゥゥウゥ!!」  
「はぁはぁ…うっ!!」  
フェイトのペニスが痙攣し、彼は抱きしめていたソフィアの身体を離した。  
「ああ…熱いのが…いっぱい……」  
地面に倒れこんだソフィアは、彼の精液を膣から溢れさせながらも、  
子宮にそれが昇ってくるのを感じ、うれしそうに呟いた。  
その瞳には光がなく、どこを見ているのかさえもわからなかった。  
フェイトは、もうひとりの、  
お預けさせていたもう一人の少女の青髪を掴み、後始末をさせる。  
「ん…ソフィアの味とフェイトの味がする……」  
少女はそれを嫌がることもなく、丹念にその肉棒を舌で綺麗にした。  
「フェイト…きれいにしたんだから……」  
そう言うと、少女は仰向けで寝転び、その花弁を指で押し開く。  
「ご褒美、頂戴…」  
フェイトは黙って、そこに綺麗にしてもらったばかりのペニスを押し込んだ。  
再びフェイトのそれが彼女の、マリアの愛液で汚れる。  
「あああ! すごい…フェイトのが奥にっ!!!」  
「はぁはぁはぁはぁはぁ…」  
 
「視聴率はどうだ?」  
その様子を別室のモニターで見ていたデーモンロードは、  
なにやらコンピューターを弄くっている女性に尋ねた。  
「すごいわ…70%超えてる…」  
「ふふふ、そうか…。さすが、『上等の肉奴隷』達だ…」  
魔族のテレビに、3人が貪欲に身体を求めている様子が流されている。  
 
デーモンロードとミリアムに『お墨付き』をもらった3人は、  
こうして彼らの計らいで再会することが出来、  
何も考えずにただ互いの身体を貪り、突き、擦り、舐め続ける。  
フェイトに疲れて悦びの声をあげる女の声は魔族の性欲をそそり、  
フェイトが疲れて休憩すると、その間の物足りなさを沈めるために、  
女同士で愛し合っているというサービスも充実だ。  
無論、ただの肉奴隷の彼らがなにかを考えるということは出来ないので、  
無意識にそれを行っているのだが、魔族のお客様はそれを十分に楽しめていた。  
 
「しかし、まだ続けるか…ニンゲンというのは、性欲の塊だな」  
少しも衰えることのない3人の性欲にデーモンロードが苦笑した。  
「だから、それがいいんだけど…。 あら? 濡れてきちゃった…。  
 あとでフェイト君にしてもらおう…」  
「うむ。私もひさびさに壊れるほど女を犯したいという気持ちがわいてきた…。  
 あとであの二人は私の自室で可愛がってやるとするか…」  
魔族最強の二人の笑い声がその別室に響く。  
だが、3人はそんなことなど気にも留めず、  
ただがむしゃらに異性の身体を求め続けた。  
 
終了。 

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