あの戦いから、2年が過ぎた。
1度はエクスキューショナーに壊滅寸前まで追いこまれた地球であったが、他の星の援助などにより、少しずつ元の姿へと戻って行った。
FD世界との繋がりが完全に断ち切られた今、私の力は役に立たない。
だから、私は今こうして地球で暮らす事が出来る。
けれど、あの二人はまだ力の事で色んな所から狙われていた。
今日は卒業式
メールで「絶対行く」と送ってきてくれたが、本当にあの人は来てくれるだろうか?
式を終え、体育館の外に出たソフィアはフェイトの姿を探した。
自分の一つ上の学年も同時に卒業したので、周りはかなりの人数だ。(とは言っても、エクスキューショナーのせいで、2/3ぐらいの人数にはなっているのだが)
(フェイト・・・・・・来てくれたのかな?ケガとかしてないよね。ご飯ちゃんと食べてたかな・・・・・・)
ソフィアがキョロキョロしていると、人ごみの向こうから見覚えのある蒼い髪をした少年が歩いて来た。
「フェ・・・・・・イト」
「久しぶりだね、ソフィア」
8ヶ月振りに会ったフェイトは、背が伸びて大人っぽくなっていた。
思わず眼から涙がこぼれる。
「ホントに来てくれたんだぁ・・・・・・」
「僕が約束破った事あるかい?」
「いっぱいあるよ・・・・・・バカ」
ソフィアはギュっとフェイトに抱きついた。
愛しい人の温もりを体いっぱいに感じて、その胸の中で泣き続けた。
フェイトはソフィアが泣き止むまで優しく頭を撫でていた。
その後、二人はソフィアの家でいろんな事を話した。
フェイトが今までに行った星の話、学校の話、子供の頃の話、ルシファーを一緒に倒した皆の話。
二人の気付かない内にどんどん時間は過ぎていった。
もう、窓の外は夕焼けで赤く染まっている。
「もう、こんな時間か。なぁソフィア、ちょっとお風呂貸してくれないか?」
「うん、いいけど。どうして?」
「いや、遠い星から大急ぎで来たからさ。二日ぐらい入って無いんだ」
「バカ、そういう事は先に言ってよ!外で思いっきり抱きついちゃったじゃない!制服に匂いついちゃう〜」
「いいじゃないか、制服なんてもう着る事無いだろ?」
「もう、いいもん!すぐ沸かしてくるから、さっさと入ってよね!」
ドアを開け、階段を降り、ソフィアは風呂のコントロールパネルの前まで行った。
「40℃に設定して、と。3分後か」
設定を終えたソフィアはすぐに上へは上がらなかった。
誰も居ない事を確認して、くんくんと自分の制服の匂いを嗅ぐ、少し汗くさいフェイトの香りがした。
さっきはあんな事をフェイトに言ったが、ソフィアはこの匂いが嫌いでは無かった。
大急ぎで帰って来たと言ってくれた時、本当に嬉しかった。
けど、こんな事、目の前じゃ恥ずかしくて言えない・・・・・・
ピーとタイマーの音が鳴る。お風呂が沸いたようだ。
ソフィアはその事を伝えに、二階へと上がった。
「フェイトー、お風呂沸いたよー」
「うん、ありがとう。あ、そうだ。さっきおばさんから電話があってね。今日はおじさんの研究所に泊まるから帰って来ないんだってさ」
「え!?」
「それじゃ、お風呂行ってくるね」
ポン、とソフィアの頭に手を置いて、フェイトは下へ降りて行った。
顔を真っ赤にしたソフィアを部屋に残して。
フェイトがお風呂に行った。
さっきまでは時間が流れるのが速かったのに今は遅い。
待っている時間が辛い。
今日はフェイトと二人きり・・・・・・か。
ソフィアはベッドに寝転び、あの日の事を思い出した。
初めて、この部屋でフェイトに抱かれた夜の事を。
ちょうど1年前、フェイトが凄く優しくて、少し怖かった日。
凄く痛かった、けどフェイトが喜んでくれた。それだけで十分だった。
あれから、何度か二人きりになる事はあったけど、1度もしていない。
自分から誘うのは怖かった。フェイトに拒絶される事を考えると、自分からは誘え無かった。はしたない女だと思われるのが嫌だった。
けど、もし今日を逃すと、また長い間待たなくちゃいけない。
そんなのはもう・・・・・・嫌だ。
体の芯が熱い、肌が粟立つ。
こんな切ない気持ちは初めてだった。
我慢できない。今すぐ、フェイトに触れたい、触れて欲しい。
コノキモチヲミタシテホシイ・・・・・・
ソフィアの足は自然とお風呂場へと向かっていた。
フェイトに気付かれないようにドアを開け、脱衣所で服を脱ぎ、バスタオルを巻く。
薄い曇りガラス越しにフェイトの姿が見える。
ソフィアはたまらずし切り戸を開けた。
「フェイト、背中流してあげる」
「そ、ソフィア!どうしたんだよ、いきなり」
「また、フェイトはすぐに何処かにいっちゃうんでしょ?また待たされるのはイヤなの・・・・・・」
「ソフィア・・・・・・」
フェイトの体に手を回し背中に抱きつく。
タオルのザラザラした感触の向こうに、広い背中を感じる。
腕に力を込め、鎖骨にアゴを乗せる。
視点を下げると、大きくなっているフェイトのモノが目に飛びこんだ。
(明るい所で見るとこんなのなんだ・・・・・・)
手の平にフェイトの鼓動を感じる。
鼓動につれてフェイトのモノがビクビク震えた。
「あんまり見るなよ・・・・・・」
「この前、私がそう言ってもやめなかったんだから、お・か・え・し・だよ・・・・・・
ねぇ、フェイトも見たい?」
「何を?」
「私のカラダ」
「見たい」
その声が耳に届いたときには、フェイトに押し倒されていた。
フェイトはバスタオルに手をかけ、剥ぎ取った。
白くて綺麗な肌、思っていたより小さい肩、白く豊かな膨らみの頂きにある桜色の乳首、細いウェスト、腰から太ももにかけての滑らかな曲線、その下の薄いブラウンの茂み。
上から下まで、なぞるようにソフィアの体を見る。
ソフィアはフェイトの下で恥ずかしそうな顔をして、少し潤んだ目でフェイトを見つめる。
澄んだ、大きな緑色の眼。
小さな唇がそっと声をつむぎだす。
「・・・・・・していいよ、なんでも言う事聞いてあげる」
ソフィアの唇がフェイトの唇に触れた。
数秒間、無言で絡め合い、そして唇を離した。
「なんでもいいんだよね?」
「うん・・・・・・私に出来る事ならなんでも」
「それじゃ、こういうポーズとってくれるかい?」
そういって、両手で胸を寄せるポーズをするフェイト。
同じ事をするソフィア。
そうして出来た胸の谷間に、フェイトはボディーソープを流しこんだ。
「どんな感じ?」
「なんだか、冷たくてヌルヌルしてる」
フェイトは、そのボディーソープのプールに自分のモノを浸した。
「そのまま、胸を動かして」
言われたとおりに、ゆっくりと上下に動かす。なんだか胸がこすれて変な気分。
ソフィアの胸の弾力と、ボディーソープのヌルヌルはフェイトのモノを刺激した。
ボディーソープが潤滑油がわりになり、フェイトの腰のスピードは上がって行く。
それに合わせて、ソフィアも揺するスピードを速くした。
限界に近づいたフェイトのモノが眼前でピクピク震える。
刹那、口の中のそれが押しこまれた。
「んっ!んむぅ」
モゴモゴと口を動かすソフィア、その動きに刺激されフェイトは爆発した。
「出すよ、ソフィア」
「んぐっ、はぁ・・・ゴホッ・・・ゴホッ」
口の中に溢れ返る白濁色の液体を吐き出し、ソフィアは激しくむせかえった。
「いきなりなんて酷いよ、フェイト」
「ごめん・・・・・・つい」
「そんな顔しなくていいよ、なんでもして上げるって言ったのは私だし。
その代わり、次は私のお願い聞いてね」
ソフィアはフェイトの手を握り、自分の胸に当てた。
「めちゃくちゃに・・・して 今日、フェイトに抱かれたって事を忘れられないように」
少し大人しいこの少女にとって、この言葉を言うのにどれだけの勇気がいったのだろう?
フェイトは何も言わずに抱きしめた。優しく、包み込むように。
目を閉じたソフィアの顔がフェイトの目に映る。長いまつげが微かに震える。
少し時間を置いて、ソフィアの唇を割り、舌を滑りこませた。
つながった口の中で、唾液が絡み合う感覚。
舌を捕らえたフェイトは、思いきり吸う。
「ん・・・・・・くはぁ」
ソフィアの目が虚ろになってきた所で、舌を離すと、少し糸をひいていた。
フェイトは胸に手を伸ばし、両方の乳房を手の平全体で包み込む。
柔らかいその感触を両手で強めに揉む。
さっきのパイズリで感じていたのだろう、ピンク色の先端が少し尖っている。
親指と人差し指で摘まみ、指の間で転がすと、ソフィアが喘ぎ声を漏らす。
「んっ・・はぁ」
もっとその声が聞きたくて、フェイトはそれを口に含んだ。
(ダメ、声が漏れちゃう)
口の中で舌を使って愛撫してる。
柔らかくてあたたかい舌のざらつきと、硬い歯の感触が入り交じる。
「いやっ・・・・・・あっ あぁ」
フェイトの口が胸を離れ、もっと下へとずれてゆく。
(ヤダ、濡れてるのが分かっちゃう)
ソフィアの粘液は太ももまでしたたり落ちていた。
フェイトの目の前に、びしょ濡れの洞窟が広がる。
「ソフィア・・・・・・もうこんなに」
「恥ずかしいから 言わないで・・・・・・」
悩ましげな表情で言うソフィアに、フェイトは興奮を覚えていた。
ゆっくりと茂みの中の熱い亀裂に舌を這わせた後、肉壁の中へ舌を押し込む。
「あんっ」
ソフィアの息づかいが荒くなる。
フェイトも、もう我慢の限界だった。
「行くよ」
少し腰をひき、フェイトは思いきり奥まで差し込んだ。
入り口を押し広げる感覚。
濡れて滑らかになっていても、摩擦と抵抗を感じる。
「ひぁぁぁぁぁぁぁん!」
ソフィアが歓喜の声をあげる。
自分の身体の一番奥
自分では触れられない場所。
そこの生み出す快感に戸惑っている。
「ダメぇ・・・壊れちゃうぅぅ」
外側のつぼみが1番感じる所だと思っていた。
フェイトを思って、自分で慰めるときに触るそれ。
自分の内側に、気を狂わせそうになるような所があるなんて知らなかった。
フェイトの腰は止まらない、私の入り口から奥までを擦り上げる。
こんなに声をあげる自分なんて知らない。
こんなに感じる自分は知らない。
こんなにエッチな自分を私は知らない。
自分の体が自分じゃ無いような気がした。
ソフィアの締め付けがどんどんキツくなる。
フェイトはフィニッシュへ向かうため、腰のストロークを速くした。
「あんっ・あんっ・あんっあんっ・んっ・んあっ・ああっ・ああっ・あっあっあっ」
「くっ・・うっ・・うっ」
「ああっ・ああああっ・・あはあああっ・あっ・・あんっ・・あん・・・・」
「はあっ・ああっ・うっ・・うっ・・・うう・・・・・・・・はぁああ」
「んあぁぁぁぁぁっぁぁぁぁっぁぁぁっぁ」
ソフィアの絶叫がお風呂の壁に反響する。
フェイトはソフィアの中で果てていた。
少し間を置いて、フェイトはソフィアに声をかけた。
「ソフィア?」
反応が無い・・・・・・
(気絶しちゃったのか・・・・・・)
フェイトは自分が汚してしまった部分をシャワーで綺麗にして、ソフィアを抱き上げた。
思っていたより、軽い体。
抱きかかえたまま、二階のソフィアの部屋へ向かう。
ベッドに横たえ、少しの間、スゥスゥと寝息を立てる少女の頭を優しく撫でていた。
そして、フェイトは枕もとに何かを置き、部屋を出た。
「またね・・・・・・ソフィア」
と一言だけ残して
(少し、寒いな なんでだろ?)
目を覚ましたソフィアは、自分の姿を見てその理由に気付いた。
(また、いつの間にか寝ちゃったんだ・・・・・・ そうだ フェイトは!?)
首を横に向ける、しかし、そこに彼の姿は無かった。
あったのは、ネコのぬいぐるみと1枚の手紙。
その手紙にはこう書かれていた。
"まだ、僕はあの力で色んな所から追われています。
本当はもう少し一緒に居たかったけど、君に迷惑がかかるといけないので、もう行きます。
僕の周りが落ち着いたら、必ず君を迎えに来ます。それまで、待っててください。
いつか、静かな惑星で一緒に暮らそう。 フェイト"
「いつかって・・・・・・いつ?もう2年待ったんだよ?
近くにいても、遠くにいても、私の心と体をかき乱して・・・・・・ヒドイよ」
手紙を握り締め、泣きながらソフィアは呟いた。
「待ってるだけは辛すぎるよ・・・・・・フェイト」
手紙に 一つ、また一つと 涙の染みが広がっていった。
〜end〜