ピンポンパンポーン  
『惑星ローク、クラトス第3空港行き まもなく出発いたします』  
抑揚のないアナウンスの声が空港中に響きわたった。  
 
「もう、時間ね」  
「うん」  
「あ、そうだ。はい、コレ」  
そういって彼はポケットはごそごそといじくり、中から数枚の紙を取り出した。  
「これは?」  
「地球の住所と僕のメールアドレス。クリフ達にも渡しといてくれるかな?」  
「ええ、わかったわ」  
差し出された紙を受け取る。指先に触れた彼の手は、すごく温かかった。  
「また、そっちが一段落ついたら顔見せ程度でいいから来て欲しい。……これ以上待たすとソフィアに何言われるかわからないからさ、もう行くね」  
少しはにかんだような笑顔を浮かべて彼は言う。  
「……またね、マリア」  
「ええ、またね フェイト」  
 
私は彼の背中が見えなくなるまで小さく手を振りつづけた。  
 
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――1週間後  
「今日でこの船ともお別れね……」  
マリアは今まで座っていた座席をそっと撫でた。  
7年間という歳月を、皆と共に過ごした場所。  
「そんなに長い時間ってわけでもなかったのかも知れないけど、それでも思い出すことは多いわね……」  
 
そんなマリアを緊張したおももちで見つめる青年が1人。  
……言わなくてもわかるだろう。  
(これが……今日が最後のチャンスなんだ。い、言わないと)  
「リ、リーダ―!!ちょ、ちょっと話があるんすけどいいっすか!?」  
そう言ってリーベルはマリアのもとへ駆けよった。  
 
「おっ、行った行った。成功か……失敗か。どっちにしても見物だな」  
「はぁ〜結果はわかりきってると思うけどねぇ」  
ニヤニヤと笑うスティングを見て、マリエッタが大きなため息をついた。  
 
「リ、リーダー!いや、マリアさん」  
「なによ、改まって?私で力になれることなら、何だってしてあげるわよ」  
「え、えーとあのですね……その」  
「どうしたの?顔真っ赤よ?」  
(言わなきゃ、今日こそはちゃんと……自分の思いを伝えるんだ!!)  
リーベルが拳にぐっと力を込める。  
「?」  
「俺!マリアさんの事がずっと好きでした!!俺と付き合ってくださいッ!!」  
「……え?」  
リーベルはうつむいてプルプルとふるえている。私の返事を待っているんだろう。  
(けど、いきなりそんな事言われても……それに……)  
 
「マリア、気付いて無かった〜 って顔してるわね」  
「リーダーも相当ニブいね。ま、それは置いといて、いいのか?ほっといて。君も自分の気持ちに正直に行動してみたらどうだい?」  
「ん……平気よ。気持ちの整理はもうついてるから。いつまでも報われない努力なんて続けていられないでしょ。」  
「そうかい?おっ、リーダーが動いたぞ」  
 
「ありがとうリーベル、その気持ちは嬉しいわ。けどね……その……私には好きな人がいるの」  
「え……あ」  
リーベルに10000のダメージ。  
「玉砕だね」  
「予想通りだわ」  
外野、冷静である。  
「それに、私も彼に思いを伝えるつもりなの。だから、ごめんなさい」  
リーベルに99999のダメージ リーベルは凍りついた。  
「プランターにラベンダーあったっけ?」  
「あるわよ、私取って来るわね」  
 
立ちあがり、ブリッジを出て行こうとする彼女に声をかける。  
「あ、マリエッタ!地球までの最短ルート算出しといてくれるかしら?」  
「もうやったわよ。後、7時間 部屋で仮眠でも取ってたら?」  
「あはは……やっぱりお見通しなんだ」  
「この馬鹿以外は皆知ってるわよ」  
マリエッタがコンコンとリーベルの氷像を叩く。  
その衝撃でリーベルが地面に倒れんだ。  
「「あ」」  
ガシャーン!!  
リーベルは砕け散った。  
 
「フレッシュセージって栽培してた?」  
「それは無いけど医務室にリザレクトボトルがあると思う」  
「そう、あとはまかせていいかしら?」  
「うん」  
その返事を聞いてドアの方へ向かうと、スティングとマリエッタが声をかけてきた。  
「リーダー、応援してますよ」  
「頑張ってね、マリア」  
「ええ、ありがとう2人とも。それじゃ」  
少し赤い顔をしてブリッジを出て行くマリア。  
その後ろ姿を見送った二人はホウキとチリトリでリーベルの破片を集めだした。  
 
 
部屋に帰ったマリアはマリエッタに言われた通り寝る事にした。  
最近は荷物まとめやらなんやらで忙しく、まともに寝ていないのですぐに眠れそうだった。  
(ひどい顔して会いに行くわけにもいかないしね)  
5時間後に鳴るように目覚ましをセットして、マリアはベッドに体を沈めた。  
 
ピピピピピピピ  
耳元で目覚ましの音が聞こえる。マリアはゆっくりと体を起こした。  
 
―夢を見ていた。  
彼に抱かれる夢を  
彼が剣の振りすぎで荒れた少しざりざりした手で私に触れる。  
首すじに、胸に、太ももに、そしてその奥に……  
ゆっくりと滑るように、やさしく愛撫された。  
夢の中だから感覚はないはずなのに、気持ちいいと思った。  
そして、彼が私に体を重ね押し入ろうとした瞬間  
目が覚めた。  
 
(ヨッキューフマンなのかしらね)  
あんな夢を見たのは初めてだった。まだ、体が火照っている。  
その火照りをさますために、マリアは浴室へと向かった。  
 
「んぅ……んっ、んん」  
体にシャワーの湯を浴びながら、マリアは自慰を開始した。  
さっきの感触を忘れないうちに、急いで反芻する。  
夢の中で触られた場所を自分の指でまさぐった。  
「んっ!……くうっ!」  
アソコに指を這わせると、もう濡れていた。ゆっくりと指をさしいれ、中をかき乱す。  
体をよじるたびに背中と壁がこすれあう音が聞こえる、浴槽に自分の声が反響している。  
それがマリアをたまらなく興奮させた。  
片方の手で胸を弄びながら、もう片方の手でシャワーのヘッドを小刻みに動かし、アソコを刺激する。  
「んぁ……あっ!おかしく……なりそう……  
胸に置いていた手を下へとスライドし、もっとも敏感な部分へと移動させる。  
勃起して皮のむけたソコを指の腹で擦る。  
「……っ!!」  
マリアの体がピクンと弓なりに反り返る。あたまの奥まで痺れるような感じと脱力感。  
絶頂をむかえ、とろとろと溢れ出した愛液がシャワーによって洗い流されていった。  
「はぁ……はぁ……はやく逢いたいよ、フェイト」  
ぼやけたとした意識の中でマリアは彼の顔を思いうかべた。 

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