「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・」  
「どうした、もうお終いか?」  
「はぁ、はぁ・・・、まだまだ、こんなものじゃ終わらないね!」  
囚われの身となった部下、タイネーブとファリンを救出すべく、単身でカルサア修練場へのりこんだ、ネル・ゼルファー。  
シーハーツでも1、2を争う実力の持ち主であるネルだが、いかんせん人の力には限界がある。ここ屋上の闘技場にたどり着くまでに、あまたの敵と戦い、打ち破り、そして疲労していった。  
「隊長、もう私たちのことはかまわず、逃げてください!」  
「このままじゃ、やられちゃいますよぉっ」  
天気は快晴、その強い日差しを浴びながら、十字に磔とされているタイネーブとファリン。自分たちのために戦ってほしくないと、二人のリーダーであるネルに懇願する。  
 
「貴様のかわいい部下もああいってることだ、もうあきらめろ」  
 二人を捕らえ、磔を指示した張本人である、アーリグリフ漆黒副団長、シェルビー。眼前に見える疲労困憊のネルにたいして、見下した言葉を投げかける。  
「はぁ、はぁ・・・、これくらいであきらめるとでも思ってるのかい!」  
 ネルは自分の髪の色と同じく、炎の意思を宿した眼でシェルビーを睨みつける。  
「口だけは達者だな。それだけ荒い息を吐いていながら、まだ言うか」  
「くっ・・・」  
ネルは指摘された呼吸を整えようとするが、それもままならない。  
「といっても、まだ健在な漆黒はもうお前だけになったな。よし、相手をしてやれ」  
「はっ」  
 シェルビーがそばにいる漆黒に、ネルと相対するように指示する。  
 先程からシェルビーは、漆黒に戦わせてばかりで、まだ本人はかすり傷ひとつ負っていない。  
「死ねい、ネル!」  
「はっ!」  
 迫りくる漆黒の攻撃をすんでのところで回避したネルは、すかさず反撃に転じる。  
「肢閃刀!」  
「ぐぶぁぁぁぁっ!」  
 ネルの必殺技である肢閃刀を受け、漆黒は絶命した。  
「はぁ、はぁ・・・、よし、こいつも片付いたね」  
「隙だらけだ!」  
 倒した漆黒に注意を奪われているネルに、今まで静観していたシェルビーが、突如襲いかかる。  
「ジャイアントスイング!」  
「がっ・・・、は・・・っ・・・!?」  
シェルビーの技をまともにくらい、ネルは意識がとんでいった。  
 
「う、うぅぅ・・・」  
「ようやく気がついたか」  
「ぅ・・・、なっ、これは!?」  
 意識が覚醒していくネルが、自分の体の異変に気づく。  
 ネルの両手は後ろ手に縛られ、両足は地面に打ちつけられた杭と手錠でつながっている。そしてさらに、ネルは自分が叫ばずにはいられない状態になっていた。  
「はっ、離しな!」  
「ふっ、何をしようがこちらの勝手だ」  
「私の胸に触るんじゃないよ!」  
 そう、ネルの言うとおり、上着をはだけられ露出した胸を、シェルビーが背後から揉み解していたのだ。  
「まあ、そういうな。これだけ形がよく、張りのある胸だ。まるで揉んでくれといわんばかりだ」  
「ふ、ふざけるのもいい加減にするんだね!」  
「ふっ、反抗する気か、あの二人がどうなってもいいのか?」  
 シェルビーはそう言うと、囚われの二人に視線をうつす。  
「ネル様・・・」  
「うわぁ・・・、胸が丸見えですぅ」  
 そう、二人のすぐ正面で行為は行われていたのだ。  
「抵抗するなら、貴様の変わりにあの二人を嬲っても、いっこうに構わないんだがな」  
「やめなっ!私はどうなってもいい、だけどタイネーブとファリンには手を出すんじゃないよ!」  
 
「ふっ、部下思いの立派な隊長だ・・・、そうだな」  
 胸を揉み解しながら思案していたシェルビーが、ある考えを思いつく。  
「部下の為には貴様はどうなってもいいのか?」  
「くどいね、何でもしてやるよ!だからタイネーブとファリンを開放しな!」  
「わかった、では二人の前で自慰をしてもらおうか」  
「な、何だって・・・!?」  
 シェルビーの宣告を聞いたとたん、ネルの顔が刹那で青白く変わる。  
「聞こえなかったのか?自慰をしろと言っているんだ。それともオナニーと言わなければわからないのか?」  
「そういう意味じゃないさ!」  
「ならさっさとするんだ・・・、そうだな、どうせするなら丸見えにするほうがいいだろう」  
 シェルビーはそう言うや否や、ネルの下着を取り外しにかかる。  
「や、やめなっ!」  
 ネルは必死の抵抗を試みるが、両手足を固定されたままではどうにも対処できない。程なくして下着がずり落ち、ネルの恥部があらわとなった。  
「くっ、うぅ・・・」  
 自分の部下と敵軍の将の目の前で恥部をさらけ出され、ネルの顔は恥ずかしさと屈辱で、恥毛の色のごとく真紅に染め上がった。  
「ふっ、意外と薄いな」  
「くっ、黙りな・・・」  
 しだいにネルの反抗する意思も弱弱しくなってくる。  
 
「では早速始めてもらおうか。いいか、立ったままでオナニーを行うんだ、しゃがむ事は許さん」  
 シェルビーはそう言いながら、ネルの手の戒めを解く。  
「言っておくが、もし怪しい行動をとったら、二人の安全は保障できないからな」  
「わ、解ってるさ」  
 ネルは恥辱で顔を歪めながら、一方の手を胸に、もう一方の手を秘部にもっていく。  
「く、ふぁぁぁっ・・・!?」  
 恥部に指を二本入れた瞬間、ネルは人に見られているせいか自分の想像以上に感じ、思わず声をあげる。  
「ネ、ネル様・・・」  
「ネル様がオナニーをしてますぅ・・・」  
 また、ネルの行為を見た二人も思わず声をあげる。  
「あ、あんた達、できれば見ないでほしいんだけどね」  
「駄目だ、眼をそむける事は許さん。しっかりと凝視するんだ」  
 ネルの要望は即座に却下される。  
「くっ・・・」  
「さあ、じっとする暇はない。早く指を動かすんだ」  
「わっ、わかってるさ」  
 言われるままに、ネルはゆっくりと胸を揉みしだき、恥部に指を出し入れする。  
「ん・・・、んっ・・・」  
「もっと速く、イクまで動かし続けるんだ。イッたら二人を解放してやってもいい」  
「ぅん・・・、んふぅ・・・、本当だね?」  
「ああ」  
「わかったよ・・・、くふっ、ん、んくぅっ」  
 タイネーブとファリンを助けるという理由がついたためか、ネルの指の動きが速くなっていく。  
「んうっ、んふ、んくぅっ・・・はぁはぁ」  
 
「あぁ、ネル様・・・」  
「うわぁ・・・」  
「貴様ら、ただ突っ立っているだけではつまらないな」  
 磔のままのタイネーブとファリンに視線を写したシェルビーに、ある提案が思いつく。  
「おい貴様ら、この人前でオナニーをする変態露出狂の雌の様子を、言葉で説明してみろ」  
「なっ!?」  
 シェルビーの屈辱的な提案に、ネルは驚愕の表情になる。  
「貴様はさっさと続けろ。いいか、こと細やかに報告するんだ、拒否権は無い。拒否した場合はネルを八つ裂きにする」  
「そ、それだけはやめてください」  
「・・・わかりましたぁ、言いますぅ」  
 二人はひと時の間、ネルの様子を観察し、そしておもむろに口を開く。  
「ネ、ネル様の胸が、ネル様の手でいやらしくムニムニと揉まれています」  
「ネル様のぅ、あそこにぃ、指がちゅぷちゅぷと出し入れされてますぅ」  
「あ、あんた達、ん、んくっ、んふぁっ」  
 タイネーブとファリンの己のオナニーの説明に、ネルの体がいっそう快楽で燃え上がる。  
「ネル様の乳首はもうビンビンに立っています。あぁっ、乳首をコリコリし始めましたぁ」  
「ネル様の愛液がぁ、あそこからあふれてぇ、内股をつたったりぃ、ぽたぽたと地面に垂れたりしていますぅ」  
「んく、んくぅ・・・、もう言うのをやめふあぁ、あぁ!」  
 今までは何とか声を押し殺していたが、恥辱により体中に浸透した快楽に、ネルは耐え切れずについに喘いだ。  
 
「ふぁ、あぁ、んあぁ!感じる、体の感覚が鋭くなっていくんはぁ!」  
「ネ、ネル様がぎゅっと乳首をつまみ、弄くりまわしています。い、いまにもミルクがでそう・・・んっ、だ、駄目、私も感じてきたんぅ・・・、はぁはぁ、あそこがじんじんする・・・んふぅ」  
「んうぅぅぅ、ネル様が指を三本に増やしましたぁ。手首を回転させながら、じゅぼじゅぼ音を立てて出し入れしていますぅぅ。はうぅぅぅっ、ネル様の指にぃ、愛液がべっとりとぉ。ふあぁぁぁっ駄目ですぅ、ファリンもオナニーしたいですぅぅ!」  
 
「くくく、シーハーツの女は発情雌ばかりか?仕方がないな、片腕だけほどいてやろう」  
 そう言って、シェルビーがタイネーブとファリンの片腕の戒めを解くと、二人はがむしゃらにオナニーを開始する。  
「ああああはぁっ、気持ちいいっ気持ちいい!わたしのオ○ンコがぐちゃぐちゃになってるぅぅ!!」  
「きゃうぅぅぅっ、ファリンのあそこが感じすぎますぅぅ!ふあぁぁっ、ふあぁぁぁぁっ!!」  
「あんた達・・・、んうっ、んくあぁっ!イイッ、イイッ!クリトリスがいいんああっ!!」  
 ネルは膣内の指の出し入れに加え、親指でクリトリスの刺激を織り交ぜていた。  
「ああああっ、ネル様すごい!クリトリスがすごくぷっくりと腫れ上がってるぅ、あああっ!!」  
「うわあぁぁぁ、ネル様の股下の地面が愛液で変色してますぅ!んふぅぅっ、ふあぁぁぁ!!」  
「そ、そんなこと言うんじゃなくあぁっ!はっ、はっ、はっ、はあぁぁっイクゥッ!!」  
「ふっ、そろそろイキそうなのか?」  
 シェルビーは三人の、シーハーツの誇り高き戦士に尋ねた。が、聞くだけ野暮のようだ。  
「ふくっ、んあっ、イイッ感じる!イクッ、イクッ、イクッ、あぁぁイクッ!!」  
「ああああっ、ネル様、わたしも、わたしもイキますっ!!」  
「あうぅぅぅ、ファリンもイっちゃいますぅぅ、皆で一緒にイクですぅぅぅ!!」  
 三人はお互いに言い合うと、フィニッシュに向けて、指の動きを限界まで速める。  
「ふあぁ、ああっ、もう駄目だよ!タイネーブ!!ファリン!!」  
「ああああっ!ネル様!ファリン!イキます!!」  
「ネルさまぁぁぁぁぁっ!!タイネェブゥゥゥゥゥッ!!」  
『ふあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!?』  
 そして三人は同時に絶頂を迎えた。  
 
「あ、あぁぁ、ネル様とファリンと一緒にイッちゃった・・・」  
「はふぅぅぅ、気持ちよかったですぅぅ」  
 タイネーブとファリンは、恍惚の表情でぐったりとうなだれたまま、余韻を楽しんだ。  
「はぁ、はぁ、はぁ、うぅっ・・・」  
 一方、腰を突き出して潮を吹いて絶頂を迎えたネルは、足腰が快楽により耐えられなくなり、そのまま前のめりに倒れこんだ。  
「うぅ、くそ、畜生ぅ・・・!人前でイってしまった・・・、それも敵の目の前だというのにね・・・」  
 漆黒が憎悪の対象であるネルにとって、敵の前で絶頂を迎えたことは屈辱以外の何者でもなかった。  
「いい痴態をみせてもらったよ、シーハーツの雌犬戦士たち。たがこれで終わりだと思うなよ、本番はまだまだこれからだ」  
 シェルビーにとってはまだ序曲に過ぎなかったのだ・・・。 

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