ある映画を観ててたらインスピレーションが浮かんだ
設定。
チサトが仲間に入っていない状態での、1回目のフィーナル侵攻前。
ここは宿屋の部屋の前。チサトはクロードを見つけ、いきなり話を切り出
した。
「ラクア周辺の交通機関は大混乱とか」
いきなり話しかけられてクロードはチサトの方を見たが、部屋に入ろうと
する。フィーナル侵攻計画はまだ公にできる段階ではないのだ。
「空挺師団まで待機しているわ。こうなるとただの演習と言うより侵略ね」
「ナール市長は愛の場が好きじゃないらしいからな」
と、クロードは話をはぐらかそうとする。
「フィーナルに侵攻するんでしょ?」
この言葉にクロードは、キレた。クロードは廊下の反対側にチサトを追い
つめ、小声で怒鳴った。
「誰もフィーナルに侵攻などしない!正気か?」
クロードがキレるとは思わなかったチサトは、思わず目をそらす。
「十賢者をどうこうするなんてことはあり得ない!今も、そしてこれから
もだ!」
クロードは、辺りに人が居ないのを確認しながら話を続ける。
「そんなデタラメを書いてみろ。余計な騒ぎが起きるだけだ!そういうア
ホな騒ぎを起こしたら二度と口をきかない!そういうアホとの取材は禁止に
する!よーく覚えておけ!」
これだけ言うとクロードはチサトを解放した。
「クロードに脅されたのは初めてだわ」
チサトは半分ショック状態になったが、気を取り直してクロードに言った。
「解った。裏がとれるまでは何も書かないでおくわ」
クロードが部屋に入り、ドアを閉めようとすると、チサトが食いつくよう
に言い放った。
「絶対調べてみせわ!」