アイテムクリエーション。  
それはおのれの知恵と技術で、新たな道具を作成する方法のことである。  
うまくいけば、以前から店においてあるものよりも、  
破格の効果を引き出すものが完成することもある。  
冒険を楽にするためには、かかせない作業なのだ。  
 
フェイト・ラインゴット、87回目の挑戦。  
テレグラフが、新アイテムを評価するスロットに画面が変わり、  
ドラムロールの音とともに、スロットが回転していく。  
「今度こそ、今度こそ最高評価になってくれ・・・!」  
 フェイトの祈りは通じるのか。  
ドラムがひときわ大きくなった後、スロットが止まり、評価値が画面に発表される。  
『99』  
「デタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!」  
『もうこれ以上ない出来ですよねぇ、ほんとすごい・・・』  
「ああぁ、ウェルチさんにはじめてべた誉めされた・・・!」  
 感無量の涙を流すフェイト。彼の隣でマリアが、喜びの表情を機嫌悪そうに見ていた。  
「やったよマリア!ついに最高評価が出たんだ!  
ここまで長かった・・・、本当にうれしいよ!」  
「・・・良かったわね」  
「ああ、これで全員が最高評価を出すことに成功したんだ!今夜は赤飯だ―――」  
「わたし、まだ出してないけど」  
 ボソッとマリアが告げた。  
 
「へ・・・?」  
「ええ、どうせわたしは99点が出せない、才能なしのクリエイターだわ」  
「いや、あの、その・・・」  
 さっきまで嬉嬉としていたフェイトは、一瞬にして顔が青白くになる。  
「そうよね、私には評価値1がお似合いだわ」  
彼女の手には、先ほど作った無稼動銃が握られていた。  
「ご、ごめん!僕が悪かったよ!」  
「別に、私は気にしてないから」  
「謝るからさぁぁっ、機嫌直してよぉぉっ!」  
 素っ気無い態度をとるマリアに、フェイトが泣きつく。  
「才能の無い私に触らないほうがいいんじゃないの?  
天才クリエイターのフェイトさん」  
「そんなこと言わないでくれよぉぉ、  
僕にはマリアがいてくれないと何もできないんだよぉぉ!」  
 彼のあまりにも情けない姿を見て、マリアは呆れて、可笑しくなった。  
「しょうがないわね・・・。それじゃあ、君は私のこと好き?」  
「え・・・?う、うん好きだよ」  
「どのくらい好き?」  
「この宇宙の誰よりも、いやFD人を含めても、マリアが一番好きだよ。  
マリアの顔も、心も、身体も全部、僕は好きだ」  
 台詞を言い終わるや否や、フェイトはマリアを抱きしめ、彼女の唇を奪う。  
そしてお互いの舌を絡ませ、唾液を混ざり合わせる。  
「ん・・・んぅ・・・」  
 数秒後、マリアが切ない声をあげたところで、フェイトはキスを終了した。  
「わかってくれたかな・・・?」  
「フェイトったら・・・」  
 顔を赤らめて恥らうマリア。すっかり機嫌が良くなったようだ。  
 
「それじゃあ今度は一緒に作ろうよ。二人で一緒に最高点を出すんだ」  
「そうね・・・でもその前に・・・」  
「何だい?」  
「今夜は・・・してくれるの・・・?」  
 もじもじした態度で、ホテルのある方向を見るマリア。  
つまり一緒にベッドに―――まあそういうことだ。  
「もちろんだよ。今日は誰ともしてないから大丈夫―――」  
「きょ・う・は、ですって!?」  
 マリアの顔が一瞬にして引きつる。  
「しっ、しまったあぁぁぁ!ち、違うんだ、誤解なんだよ!」  
 壁まで倒れながら後ずさるフェイト。先ほど以上に顔面蒼白となる。  
しかし意外にも、マリアの態度は落ち着き払ったものとなっていた。  
「そうなの、誤解なら仕方ないわね。それで、気持ちよかったの?」  
「それはもう、あのフェラは絶品―――あっ」  
「へえぇ、そんなに凄かったのね」  
 マリアはフェイトにフェイズガンを突きつける。無論、無稼動銃などではない。  
「やっぱり浮気してたのね!グラビティィィ・ビュレット(大攻撃)!!」  
「のががががががっ!?」  
 すっかり機嫌を損なったマリアは、生ける屍をファクトリーに残して外に出ていった―――。 
 
外に出たマリアが向かった先、そこはクリエイター本部だ。  
「ウェルチ!ちょっと頼みがあるけどいいかしら!」  
 彼女の前の机を、マリアは勢いよく押さえつける。  
「うわっと!?どうしたんですか、マリアさん!?」  
 うたた寝をしていたウェルチが、突然の衝撃で飛び起きる。  
「100点を取れるアイテムを教えてちょうだい!」  
「ふぇ?」  
「だから、評価値100をつけるアイテムを、教えなさいって言っているのよ!  
むしろ貴方が、なんでもいいから100点をつけてちょうだい!」  
 ウェルチの胸倉をつかんでゆさゆさと揺らす。  
「あわわわわ、とりあえずその手を放してくださいよぉ!?」  
 手を放してもらい、一呼吸置いたウェルチが説明に入る。  
「コホン・・・えっとですね、評価値100のアイテムはこの世にはありませんし、  
これからも作られることはないです」  
「どうしてよ!?」  
「そんなに怒らないでくださいよ。いいですか、評価値は最高が99って決まってるんです。  
これはサイコロの一番大きい数が6って決まってるのと、同じ事なんですよ」  
「そこをなんとかして欲しいの!」  
「ん〜、そう言われましてもねぇ」  
 困った顔でステッキを振り回すウェルチ。  
金髪のツインテールをなびかせている姿が色っぽくみえる。  
 
「どうしてそんなに100点が欲しいんですか?」  
「フェイトをギャフンと言わせたいのよ。絶対に許せないわね!」  
「はぁ〜、つまり痴話げんかですか・・・」  
「そ、そんなことじゃ―――!」  
「またまた〜、おあついですねぇ。そうそう、100点をつけるのはは無理でも、  
99点の未登録作品なら持ってますよ」  
 そう言って、ウェルチは机の引出しを開けて、中を物色する。  
「この際、99点でもいいわ。早く見せてくれないかしら?」  
「ん〜と・・・よっしゃ、あった。はい、これです」  
「そ、それって・・・」  
 ウェルチの手に持っているもの、それはローターであった。しかも、結構大きい。  
「んっふっふ、これをただのローターと思わないでくださいね。  
一度スイッチを入れると自動的に使用者の性感帯を捕らえて、強弱をつけて動くんですよぉ」  
 ローターを頬にこすりつけながら、嬉しそうに話すウェルチ。  
その光景を見て、マリアはちょっとひいていた。  
「そ、そうなの・・・」  
「しかもですねっ、このローターの一番凄いところは、  
使用者がイキそうになると、勝手に動きを止めちゃうんですよぉ」  
 ビシィッとローターをマリアの前に突き出す。  
「イキたくてもイケない、へびの生殺し状態になった彼女は、  
彼氏に突いてくださいとおねだりする。ああっ、考えただけでも興奮しますね!  
これは最高点の評価を与えても、文句なしです!」  
「よ、良かったわね。どうして未登録のままなの?早く登録してあげればいいじゃない」  
 マリアにローターをもらう意思は無い。  
いくらなんでも、ローターを自分の発明品リストに載せたくなかった。  
「実はですねぇ、これ私が作ったんですよぉ。私は進行役ですから、  
クリエイターとして登録することは出来ないので、これは未登録のままなんですよ。  
最終テストをしてくだされば、マリアさんのものにしてもいいですよ」  
「え、遠慮しておくわ・・・」  
 
「あれぇ、そんなこと言っていいんですか?  
全クリエイターの中でマリアさんだけが、最高点を出していないんですよ」  
「嘘・・・!?」  
 マリアは衝撃の事実に呆然とする。  
まさか、仲間だけではなく、すべてのクリエイターが99点を取っていたとは。  
「いまだ最高点を出していないなんて、クリエイターとして恥ずかしいですよ。  
ささっ、このローターを登録しちゃいましょう!」  
「だけど・・・」  
「大丈夫ですって、名前や説明をローターとはわかりにくくしておきますから。  
フェイトさんをギャフンと言わせたいのでしょう」  
「それも・・・そうね」  
 マリアは決心した。自分だけが99点を出していないのは、プライドが許さない。  
何よりフェイトに負けているのが、主導権を握りたいマリアとしては許せなかった。  
「わかった、ローターを受け取るわ。それで最終テストは何をすればいいのかしら?」  
「それはですねぇ、ゴニョゴニョ―――」  
「そっ、そんなことを・・・!?」  
 ウェルチに耳打ちされて知らされた内容に、マリアは赤面した―――。 
 
「―――ぁっ・・・はぁっ、あっ・・・はぁっ・・・!」  
 声を出すまいと堪えている。決して人に気づかれてはならない。  
「ん、あ、んくぅ・・・だめよ、声を出しては・・・はぁっ・・・!」  
 正午過ぎのぺターニの街中を、人通りで賑わう街中を、  
マリアは股間にローターを入れたまま、ゆっくりと歩いていた。  
「んうぅぅ・・・そこ、イイ・・・!」  
 これはウェルチに告げられたローターの最終テストであった。  
使用中に街中で人に見られて感じながらも、絶頂を迎える直前で止まるように、  
正常に作動するのかという内容だ。  
『そういうシチュエーションが好きな人が結構多いんですよ』  
 ウェルチにそういわれては、マリアも反論は出来なかった。  
「んく・・・んあ、ああぁ、感じる・・・!」  
歩くたびに膣内を擦りあって、甘い痺れが身体中を駆け巡る。  
「いけない・・・、こんなことに負けちゃ・・・はうぅぅっ!」   
ローターからくる刺激の快楽に支配されそうになったが、  
マリアはその場に立ち止まって膝に手をつき、何とか平静を保とうとした。  
「・・・はぁっ、はぁっ・・・こ、堪え、んああぁっ!?」  
 マリアが気を緩めた瞬間を見透かしたかのように、ローターの振動が強くなった。  
「あっ、ああっ、嫌っ・・・もう、もうだめ―――!!」  
 絶頂を迎えようとアソコが収縮する寸前、ローターの動きが止まった。  
 
「あぁぁぁ・・・止まっちゃった・・・」  
 名残惜しそうに下腹部を見るマリア。しかしすぐに自分が思ったことを反省する。  
「だ、だめよ、こんなところでイキたいだなんて。何を考えているのよ・・・!」  
 先ほどの喘ぎ声で、マリアをいぶかしげに見る人たちもいたが、  
彼女は毅然とした態度で見返し、再び歩き始める。同時にローターも活動を再開した。  
「あああっ!きゅ・・・急に、動かないで・・・んっ・・・!」  
 急な振動に、マリアの声が大きく漏れてしまう。  
「だ、だめ・・・やっぱり・・・もたない・・・!」  
 マリアは実験を中断しようと決心した。  
契約違反になるが、街中で恥を晒すよりはましだ。  
スイッチを切ろうと町の裏通りへ行こうとしたそのとき。  
「あれ、マリアさんじゃないですか?こんなところで奇遇ですね」  
 彼女を呼び止める少女の声がした。  
「ソ、ソフィア・・・!?ど、どうしたのこんなところで?」  
 マリアの冒険の仲間であるソフィア。年はマリアより二つ下で、  
非力だが紋章術の使い手で、パーティーにはなくてはならない存在だ。  
「ちょっと買い物に行ってきたんですよ。マリアさんこそどうしたんです?」  
「さ、散歩してるのよ。今日はいい天気だわ」  
 ローターの振動が膣内を刺激する。できることならソフィアと一刻も早く別れたい。  
 しかし、マリアの願いは通じなかった。  
「ほんと気分がよくなりますよねえ。よかったら一緒に散歩しましょうよ?」  
「え?あ、あの、せっかくだけど、一人で散歩がしたいの」  
「駄目です、もう決めちゃったもん。今日はマリアさんと一緒にお散歩だよっ」  
「そんな・・・」  
 強引にソフィアが手をつないで、二人で歩くことになってしまう。  
 
「ところでマリアさん、フェイトとはうまくいってますか?」  
少し歩いたところで、ソフィアが質問をする。  
「はぁっ、はぁっ・・・。え、ええ・・・順調にいっているわ・・・」  
 フェイトのことを聞かれて、マリアはばつが悪い思いになる。  
ソフィアはフェイトの元恋人だったのだ。それをいろいろな事情があるものの、  
マリアが奪い取ってしまったのだ。  
「よかった。マリアさん美人だもん、フェイトも好きになるはずだよね」  
「そ、そんなことないわ・・・、ソフィアも充分綺麗よ・・・」  
「だめですよ私なんて。黒豆が2粒ついてるような顔ですもん」  
「確かにそうね・・・」  
 マリアはつい本音を漏らしてしまった。  
「あ〜、ひっどぉ〜い、気にしてるのにぃ・・・。お仕置きです、えいっ!」  
 不意にソフィアはつないでいた手を離し、マリアの尻を撫でた。  
「ふああぁっ!?」  
軽く触られただけでも、敏感な状態のマリアにとっては快楽となる。  
「どうしたんです、マリアさん?」  
「んくっ、何でもない、何でもないの・・・」  
「変なの、軽く触っただけなのになぁ〜」  
 再び尻を撫でまわすソフィア。マリアの身体に電撃がほとばしる。  
「ん、ふん、んんんぅぅぅぅ・・・!」  
 マリアは必死で喘ぎ声を押し殺そうとしているが、どうしても漏れてしまう。  
ソフィアにばれないように意識していることが、余計にローターからの感覚を鋭敏にしてしたのだ。  
 
「マリアさん、さっきからおかしいですよ。どこか具合でも悪いんですか?」  
「はぁっ、はぁっ・・・な、なんでも無いわ」  
 なんでも無いはずがない。愛液が溢れてマリアのショーツ、そしてストッキングと  
湿らせていくのが、皮膚感触で分かる。  
「そうかなあ・・・あれっ?」  
 不意にソフィアが立ち止まり、後ろを振り向く。  
「マリアさんの通った後の道に、水滴が染みていますよ?」  
「えっ!?」  
 マリアは慌てて後ろを振り向くが、そんな形跡はひとつもない。  
「ごめんなさい、わたしの勘違いでした」  
「そ、そ、そうなの」  
「マリアさん、どうしてそんなに動揺してるんです?」  
「そ、そんなことないわ。ぜ、全然落ち着いているわよ」  
 マリアはその場を取り繕うとしたが、そのときローターが強く振動し始めた。  
「ひゃうぅぅ!い、嫌っ・・・今動いちゃ、だめ・・・あああっ!」  
 足の力が抜けたマリアは、その場にしゃがみこむ。  
「んああっ・・・そんなに動いたら・・・だめ、だめなの―――!!」  
 マリアの身体は絶頂を迎えようと、両手をついて弓なりに沿った。  
だが、またしてもすんでのところでローターの動きが止まる。  
 
「うぅ、お願い・・・最後まで動いてよ・・・」  
「何が動くんですか?」  
 ソフィアが怪訝そうにマリアを上から見る。  
「え・・・えっと、何でもないの。あはは・・・私って何言ってるのかしら」  
「んもぅ、マリアさんしっかりしてくださいよ」  
 呆れた口調で言いながら、ソフィアがマリアの耳元に顔を近づける。  
「そんなに感じた声を出しちゃ、ローターを入れてるのがバレバレですよ」  
 ソフィアは小さな声で、しかしはっきりとマリアに告げた。  
「え・・・ど、どうしてそれを!」  
「クリエイター本部の外から、偶然聞いちゃったんですよ、  
マリアさんがローターをいれて町を歩くって」  
「そんな・・・はうぅっ!」  
 再度ローターが動き始める。つられて身体も痙攣した。  
「だめ・・・感じる、感じるの・・・!」  
「また動きだしたんですね。では、行きましょうか、  
ローターを途中で抜かないようにちゃんと見張っていてあげますからね、ふふふっ」  
 手を差し出すソフィアの表情は、子悪魔の笑みを浮かべている。  
「あ・・・ああっ・・・」  
 マリアの快楽地獄はまだ始まったばかりだ―――。 
 
 どのくらいの時間が経ったのだろう。5分、50分、いや5時間か。  
「んっ、あっ、あっ、イクッ、イクッ―――!」  
 何度も絶頂し損ねた彼女の身体。  
今度こそは最後までいこうと、膣内を収縮しはじめたが、  
無常にもローターは動きを停止し、快楽の波がひいてしまう。  
「はぁっ、はぁっ・・・ま、また止まった・・・」  
「駄目ですよ、マリアさん。声を出しては他の人に気づかれちゃいますよ」  
 やさしく咎めるソフィア。だが表情は楽しそうだ。  
「もういや・・・、早く終わって・・・」  
 マリアにとって誤算だったのは、ローターの稼働時間を聞くのを忘れていたことだ。  
終わらない快楽という名の恐怖に、彼女は怯えていた。  
 そんなマリアたちを、少し離れた所に座って観察している、二人組みの男がいた。  
「なあ、あの青い髪の娘、すげえカワイイよな」  
「そうだよなあ、気品がある感じがするよ」  
「オレ、今晩あの娘をオカズにしよっと」  
「馬鹿、そんなこと口で言うなよ・・・まあ俺もするけどな」  
 二人の会話がマリアたちの耳に入る。  
「ふふっ、マリアさん大人気ですね」  
「いやぁ・・・言わないで、んふぅ!」  
 彼らに慰み者とされている自分を想像して、マリアはますます興奮が高まる。  
「んうぅぅ、駄目・・・想像しては駄目・・・!」  
 精根を使い果たそうとしているマリアだが、残された理性でかろうじて喘ぎ声を  
押しとどめる。そんな彼女に、男の一人がとどめをさした。  
 
「なあ、彼女のストッキングなんだけど・・・濡れてないか?」  
「―――っ!?」  
「あ〜あ、ばれちゃいましたか」  
 マリアの動揺が、ソフィアには手にとるようにわかった。  
「ん〜、色が黒くてよく見えないなあ。でも言われてみればそうかも」  
「ひょっとして・・・感じちゃって、汁を漏らしているのかな?」  
「何言ってるんだよ、そんな変態な人のはずなわけないだろ」  
「わかんないぞ・・・、おい、もっと近くに行って見てみようぜ」  
「そうだな、そうしてみるか」  
 二人の足音が近づいてくる。そばに来られれば、  
ストッキングが愛液で変色していることが丸見えになってしまう。  
「お願い、どこかに隠れさせて!」  
「駄目ですよ、街中を歩き回る約束じゃなかったんですか?」  
「見逃してほしいの!何でも、何でもするから!」  
「しょうがないなぁ〜、ほんとに何でもしてくださいよ」  
 ソフィアは足取りのおぼつかないマリアを、引っ張るようにして人気の無い場所に連れて行った。  
 
 ここは町外れにある倉庫。とはいっても人が利用することはまず無く、  
あるのは放置されたままの荷物だけだ。  
「ここまで来れば、もう人はいないですよ、マリアさ―――」  
「ああぁぁぁっ、イキたいの!お願い、早くイカせて!」  
 ソフィアの言葉が言い終わらないうちに、マリアが淫らな言葉を叫ぶ。  
ここに来るまでも何度絶頂を迎えそうになったか。  
「まだローターが動いていますよ、止まるまで待てないんですか?」  
「もう待てないの!アソコが感じすぎちゃうの!」  
「はいはい、わかりました。じゃあ猫の格好になってくださいね」  
「え・・・?わ、わかったわ・・・こっ、こう?」  
「もう少しお尻を高く上げてくれませんか?」  
「ん・・・これでいいかしら?」  
 言われるままに四つんばいになったマリア。ソフィアは彼女のスカートを脱がし始める。  
「何をす―――!?」  
「黙っててください」  
 抑揚のない声のソフィアに、マリアは萎縮され、そのまま動かない状態でいる。  
ソフィアはスカートだけではなくショーツも膝まで脱がし、マリアの秘部を露出させた。  
「すごいなぁ、もうあそこがぐしょぐしょに濡れているよ。  
ショーツもすっかりびちょびちょになってますし」  
「やめて・・・見られるだけで感じるの・・・」  
「いったい、どんな音がするのかなぁ?」  
 ソフィアは無邪気に微笑むと、指をマリアの膣内に入れてかき回した。  
「いひぃぃっ!ああぁ、イイの、イイのぉ!」  
「すごぉ〜い、ぬちゅぬちゅ音が鳴っていますね。  
こんなにいやらしい音なんて初めて聞きました」  
 感心しながらも指を動かすソフィア。加えてローターの刺激が強くなる。  
「気持ちいいっ、気持ちいいの!もう、もうイク―――!」  
「だ〜め、まだお預けですよ」  
 ソフィアは指を抜き、ローターの動きも止まる。  
「どうして!?ねぇ、止めないでよ!?」  
 マリアは腰を振って催促する。情欲に取り付かれた彼女を、ソフィアは見下ろしながら言った。  
 
「さっき何でもするっていいましたよね、それは本当ですか?」  
「する、するからもっとアソコをかき回してほしいの!」  
「でしたらフェイトと別れてください」  
「え・・・?」  
「マリアさんがフェイトを振って、もう二度と近寄らないでください」  
 マリアにとって死の宣告とも言えるべき言葉を、ソフィアは投げつけたのだ。  
「お願い、それだけは駄目なの!」  
「駄目ですか?嫌なら、わたしの靴を舐めて、ペット宣言でもしてもらうしか―――」  
「わかったわ」  
 マリアは何のためらいも無く、ソフィアの靴をペロペロと舐め始めた。  
「ん・・・ん・・・」  
「うそ・・・、マリアさんほんとに舐めるの!?」  
 マリアは丹念に靴を舐めあげると、ひざまずいて言葉を発する。  
「私はこの先、一生ソフィア様のペットになり、忠実にお使えすることを誓います・・・。  
だからお願い、フェイトと一緒にいさせて・・・」  
 最後のほうには目を涙で滲ませながら、マリアは懇願した。  
「マリアさん、そんなにもフェイトのことを・・・」  
「もう私にはフェイトしか見えないの!フェイトが私のすべてなの!  
フェイト無しの人生なんて考えたくないの・・・!」  
「わかりましたよ、マリアさん。もうわたしはフェイトのことをあきらめます」  
「え・・・本当・・・?」  
「そこまで思ってちゃ、わたしの出る幕が無いですよ。わたしもフェイトの悲しむ顔を見たくないですし」  
 ソフィアは吹っ切れた。もう二人の仲を裂くようなことを言ってはならないと。  
 
ソフィアは嘆息してローターを抜きにかかった、しかし。  
「あれ・・・、もうローターが動いてませんよ?」  
「あ・・・本当・・・」  
 先ほど振動が強くなったのを最後に、ローターのバッテリーはすべて使い終わっていたのだ。  
「良かったですね!実験も成功して、これで完全にローターはマリアさんのものとなりましたよ」  
「あ、ありがとう・・・。でも、できれば早くイキたいんだけど・・・」  
「そんなに焦らないでくださいよ、ちょっと待っててくださいね」  
 ソフィアはそう言うと、服の中に手を入れ、胸の谷間から大型ローターを取り出した。  
「これで思いっきり感じてくださいね♪」  
 ソフィアは微笑むと、一気にマリアへ挿入した。  
「あはあぁぁぁぁぁっ!!!」  
 マリアは身体を仰け反らし、軽くイッた。しかし、こんなものでは到底満足できない。  
「ああ・・・お願い突いてぇ、ズブズブ突いてぇっ!」  
「んもぅ、マリアさんってエッチなんですね。それじゃあ、遠慮なくいきますよ」  
 ソフィアが、男性の行為と同じようにローターを動かす。  
待ち焦がれた行為に、マリアは歓喜の喘ぎをあげた。  
「あんっ、あんっ、イイっ、イイの、大きくて、ああっ!」  
 アソコはぐしゅぐしゅ音をたてて、喘ぎ声とのハーモニーを奏でる。  
「凄すぎるのぉ、私の中がローターでいっぱいになっちゃうのぅぅぅぅぅっ!!」  
 マリアは絶頂を迎える体勢に入った。今度は邪魔するものは何も無い。  
「あああっ、イクッ、イクッ、イクゥゥゥゥッ――――――!!」  
 マリアは絶頂を迎え、あまりの快楽に失神した―――。  
 
翌日の早朝。  
「マリアのやつ、こんなところに呼び出して、いったい何の用だろう?」  
 フェイトが呼び出された場所は町外れの公園だった。  
「ひょっとして外でエッチさせてくれたりなんかして・・・、  
いや、真面目なマリアにかぎってそれはないか」  
 まだ夜明け前ということもあり、あたりには誰も見えない。  
「でも、万が一そうだったら嬉しいなあ―――」  
「フェイト・・・」  
 そばの木の陰からマリアの声がする。  
「そこにいるのかい、マリ―――」  
 フェイトは絶句した。自分の妄想以上のマリアの行動に声が出なかった。  
「ど、どうかしらこの格好・・・」  
 なんと、マリアは裸に犬耳と鎖付きの首輪を付けただけの姿で、おすわりをしていたのだ。  
「な、な、なんて格好をしてるんだよ!?」  
「だって、君がこういうアブノーマルなプレイが好きって聞いたから・・・」  
 ソフィアとの行為の後、気を取り戻したマリアにソフィアが提案したのだ。  
 マリアは最初は嫌がっていたが、ソフィアのペットになることを宣言したことと、  
フェイトの好きなプレイをすれば、彼の浮気が無くなるかもしれないかもと思い、  
恥ずかしながらこのコスチュームで待っていたのだ。  
「や、やっぱり駄目かしら・・・」  
 マリアは顔を赤面させながら尋ねる。  
「凄くいいよ、最高だよ、嬉しすぎるよ!マリアがいいって言うなら、早速散歩しよう!」  
 まるでフィーバーしたかのようにはしゃぐフェイト。  
「いいわ、でもその前に・・・」  
 マリアはフェイトに見えないところからあるものを取り出した。  
「これをつけてもいい・・・?」  
 マリアが手にしたもの、それは先日特許をもらったばかりのローターだった。 

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