宇宙船ディプロの廊下で軽快なステップを踏みながら、目的の場所に行く人物がいた。
そして、相手がいる個室に勢い良く入り込む。
「マ〜リ〜アッ」
「なんなのフェイト、そんなにウキウキして話し掛けてくるなんて?」
先ほどまで、新型の銃の作成に精を出していたマリア。作る際の肉体労働と、
結局成功出来なかったという精神的疲労で、ベッドにぐったりと横たわっていた。
「だって、今日は何の日か知ってるだろ?」
「知らないわよ。疲れているから一人にさせてちょうだい」
「駄目だよ、その前にチョコを渡してくれよ」
「チョコ・・・、はっ!?」
今日は地球暦でいうところの2月14日。そう、日本ではバレンタインデーの行事が
行なわれる日なのだ。
「一ヶ月前からずっと言ってるじゃないか。まさか忘れていたのかい?」
「そんな訳無いわ。まさかクォークのリーダーである私が、約束のひとつくらい覚えて
ない薄情者なわけないわよ。とんだ愚問ね」
忘れてた。銃作成の時に綺麗さっぱりと。
バレンタインデーに女性が男性に手作りのチョコレートを渡す。ディプロ内では
そんな習慣は無かった。しかし、恋人同士であるフェイトとマリアは、日ごろの愛情を
形にするという意味をこめて、マリアが手作りチョコを作ることになっていたのだ。
「ごめんよ疑ったりして。今日は朝からずっと楽しみに待ってたんだ。でももう夜だから、
そろそろもったいぶらずに出してほしいな」
「寝かせれば寝かせるほど美味しくなるチョコを作っていたのよ。そうね、そろそろ
いい頃合の時間だわ。今から取りに行ってくるから、ここで待っていてもらおうかしら」
「やった!いったいどんなチョコを作ってくれたんだろう。楽しみだなあ、期待して
待ってるよ」
フェイトが満面の笑みで見つめ、マリアに無言のプレッシャーをかける。
「そうね、私の手作りチョコを食べるのだから、歯でも磨いてたらどう?」
「わかったよ、ついでに胃袋も少しでも空にするようにしておくよ」
「それがいいわね、それじゃ言ってくるわ」
マリアはあくまで気丈に振る舞い、部屋を出た。
「まずいわね・・・、どうすればいいの?」
ファクトリーに来てうずくまるマリア。チョコレートが、せめてその材料があればと冷蔵庫の
中を見たのだが、あいにく切らしていたのだ。
「実は作ってなかったと言ったら、フェイトはどうするのかしら?逆上して私を
誰も訪れない所に監禁するのかしら?監禁した私を、毎日鞭で叩いたり三角木馬に
乗せたりするのね」
マリアは自分が拷問にあっている姿を妄想した。身体は叩かれてひりひりとあざができ、
アソコは鋭角な部分にぎちぎちと食い込んでいく。最初は激痛としか感じられないが、
回数を重ねるうちに快楽へと変わり、やがて自分からおねだりするようになる。
「・・・フェイトにならいいかも」
無意識にポツリと呟いた。
「な、何を言っているの!クォークのリーダーである私が、そんな変態マゾなはずないわよ!」
慌てて先ほどの言葉をブンブンと顔を振って否定し、近くにあったソファーに深々と座り込む。
「はぁ・・・、でもせっかく楽しみにしているのだから、何かしらチョコを作って
あげないと失礼だわ。こんなとき私に魔法が使えたら・・・」
魔法、という単語を口にしてある事実を思い出す。
「魔法なら使えるじゃない、アルティネイションが」
アルティネイションとは物質を改変する力である。これを使って、その辺の道具を
チョコに変えようというのだ。
「どうしてもっと早く思い出さなかったのかしら。これでさっさと作ってフェイトに
渡せばいいわ」
アルティネイションには、成功率がかなり低いという欠点があったが、このときは
運良く成功したのだった。
「おまたせ、フェイト」
「マリア!?待ってたよ!」
個室に戻ってきたマリアを、フェイトは嬉しそうに出迎えた。
「さっそくだけど、これが私の作ったものよ」
銀紙の包みから取り出したのは、ビーダマみたいな大きさのチョコレートが数個。
我ながらうまく出来たとマリアは思った。ひとつ試食をしてみたところ、香り・
歯ごたえ・味がともにパーフェクトに近い出来だったのだ。これならフェイトも満足
するだろう。
「うわぁ〜美味しそうだな〜、いっただきま〜す」
フェイトがチョコレートをひとつ掴み取り、口に含む。いったいどんな賞賛の言葉を
おくってくれるのだろうと、マリアは期待した。
「マリア・・・、これは手作りじゃないじゃないか」
しかし、フェイトはまったく別の反応をとった。沈んだ表情になり、マリアをじっと睨む。
「どうしてそんなことを言うのかしら?」
「確かにこのチョコは美味しいよ。だけど味が無機質なんだ、心がこもってないよ」
「おかしいわね、アルティネイションは完璧だったはずなのに・・・」
「アルティネイションだって!?そんな紋章で作ったものなんかを、僕は望んでないよ!」
作成方法を聞いたフェイトは憤慨した。その態度にマリアも腹を立てる。
「別にいいじゃないのよ!このほうがいい味のものができるのよ!」
「味なんか問題じゃない、問題は作る過程なんだ!いったいどんな風に作ったん
だろうと、マリアのことを思い浮かべながら食べたかったんだ。用は気持ちの問題
なんだよ・・・」
最後の方は眼に涙を浮かべながらフェイトは力説した。期待を裏切られたという思いで
いっぱいになったのだろうか。
「悪かったわよ、謝るわ」
さすがに申し訳ないと思ったのか、マリアは頭を下げた。
「・・・いや、謝るだけじゃ駄目だ。そうだな、マリアには身体を使って僕にチョコを
プレゼントをしてもらおうか」
突然フェイトの顔が豹変し、歪んだものとなる。
「それってどういう―――!?」
マリアの言葉が終わらないうちに、フェイトがマリアをベッドに押し倒した。
「何するのよ!?」
「黙ってるんだ」
フェイトはアイテム欄から拘束具を取り出し、マリアの両腕をそれぞれのベッドの
角に動かないように取り付けた。
「マリアには少しの間ここでじっとしていてもらうよ。僕はソフィアのところに行って
チョコを貰ってくるから」
そういい残し、部屋を出て行くフェイト。後にはマリアが動けないように寝転がらされていた。
「ちょっと、これをどうにかしなさいよ!」
拘束を解こうと両腕に力を入れるが、びくともしない。誰か助けを呼ぼうにも防音設備
の個室なので、まず外に聞こえることが無い。
「いったい何のために行ったのかしら?」
他に出来ることが無いので、フェイトの行動を考察してみた。
「ソフィアに手作りのチョコを貰いに行った・・・。違うわね、ソフィアは今ネルと
付き合っているから、作ってもらえるはずないわ。ならチョコの材料を貰って自分で
作るというのは・・・。これも考えられないわ、自分で作るならバレンタインデーの
意味がなくなるもの。・・・そういえば、私の身体を使うと言っていたわね、いったい
どういうことなのかしら?」
自分の身体を見渡したマリア。そしてとても人には言えない結論に達した。
「まさか・・・いえ、フェイトならありえるわ」
マリアは思いついた仮説を呟き始める。
「君がソフィアから貰ってきたもの、それはチョコ味のアイスキャンディー。私が
嫌がるのもお構いなしに、アイスをまるでバイブのように挿入するのね。ひんやりとした
感覚が私の身体を駆け巡り、おもわず私は冷たいわよと叫ぶの。でも君は私の体温で
溶かせば問題ないよと聞き入れてくれないわ。それどころか、『マリアは淫乱だからすぐに
感じて熱くなるよ』と、私を言葉で嬲るんだわ」
自分で言っていて、本当に身体が火照ってくるのが分かる。マリアはなおも朗読する。
「そして君はアイスを出し入れするの、最初はゆっくりと、次第に早く。まるで君が
実際にしているように。淫乱な私はアイスでも感じてしまい、愛液をトロトロと出して
しまうの。そこで君はアイスを取り出すんだわ、私の愛液がべっとりとついたアイスを。
それから君はアイスを舐めてこう言うの、『マリアのアソコから溢れるシロップで、甘い
チョコを堪能できたよ』って・・・。」
ここまで言ったところで、マリアは身体の異変に気づく。
「やだ・・・濡れてきちゃった・・・」
愛液でショーツが湿ってマリアの肌にぴったりと張り付く。身体が疼きオナニーを
しようと思ったが、両手を動かせないので不可能だ。
「フェイト・・・早く帰ってきて・・・。そしてなるべく大きいアイスで突いて・・・」
太腿を擦りあってその場をしのぎながら、マリアはフェイトの帰りを待った。
「おまたせ、マリア」
「はぁっ、はぁっ、フェイト・・・遅いじゃないの・・・」
フェイトが個室に戻ってきたときには、マリアの息がすっかり荒くなっていた。
「どうしたんだいマリア、そんなに赤くなって?」
「ちょっと、はぁっ、暖房が効きすぎて暑いだけよ・・・」
とっさに言い訳をするマリア。妄想で興奮していたなどとは、彼女のプライドでは
口が裂けても言えない。しかし、この返答はフェイトを喜ばせるものだった。
「暑いのかい?それじゃあ服を脱がせないとだめだね」
「どうしてそうなるのよ・・・!」
「だって服を脱いだほうが涼しくなるだろ。嫌なら大声を出して助けを呼べばいいからね」
フェイトはそう言うや否や、マリアの衣類を脱がしにかかる。いつも愛し合っている
二人にとって、この作業は実に手際の良いものだった。
「マリア、強引に脱がされてるのに助けを呼ばないのかい?」
黒色のブラジャーを外され、自分の胸があらわになっていくのを、ぼんやりと見ている
マリア。その態度を見たフェイトは、あえて意地悪な質問をした。
「別に・・・防音の部屋だから助けを呼んでも誰も来ないわ。だから無駄なことはしない、
それだけよ・・・」
「ふふ、今の顔を背けるしぐさ、とってもかわいかったよ。それじゃ、次はスカートの番だね」
マリアのスカートが下ろされ、薄い生地のショーツがフェイトの見えるところと
なる。ブラジャーとおそろいの黒色だが、湿って変色しているのがはっきりとわかる。
「なんだ、お漏らししてたのか。これじゃあ助けを呼びたくなんかないよね」
「違うわ、これはお漏らしなんかじゃないの!」
「じゃあ、なんでここが濡れてるんだい?僕、馬鹿だからわかんないや」
「それは・・・その・・・」
言葉に詰まり、もじもじした態度をとる。その間、フェイトは無表情でじっと
マリアを見る。彼女にとって見られることが刺激となり、快楽となる。
「お願い・・・これ以上虐めないで・・・」
しおらしいことを言って、潤ませた目でフェイトを見つめるマリア。普段なら
ありえない光景だ。
「ごめんねマリア、今の反応が見たくてついからかっちゃった」
フェイトは微笑むと、マリアに軽く唇を合わせた。
「あ・・・」
一瞬にしてマリアは、まるでわたあめの中にいるような甘い感覚に包まれた。
「謝るよ、さっきは怒鳴ったりして。よく考えたら、めったに成功しないアルティ
ネイションであんなに上質なものが作れるなんて、やっぱり僕たちの愛情が深い証拠だね」
「ううん実はね、今日は忙しくてチョコを作ることを忘れていたの。だからアルティ
ネイションで楽に作ろうとした、それだけよ。私は君の気持ちを踏みにじった薄情な女ね」
マリアは正直に告白した。フェイトの瞳を見つめると、嘘が罪悪感となり心を張り裂け
そうになったからだ。どんなに罵倒されても仕方ない、彼女はそう思った。しかし
フェイトは嫌な顔一つしなかった。
「そっか、忙しくてチョコを作る時間がなかったんだね。でももう気にしてないよ。
ずっと僕のことを思ってくれてたのは、ここで充分わかるからさ」
マリアのショーツをずりおろしたフェイトは、彼女の太腿に顔をうずめて大事な
ところに舌を這わせた。
「ふあんっ!?」
感覚が鋭くなったところを責められ、マリアの身体はびくっと震えた。
「これだけ感じていると、今すぐにでも本番ができそうだよ。でも先に、マリアの
チョコをもらわないと―――」
フェイトはメニュー画面を開き、目的のアイテムを探しにかかる。
「く、くるのね・・・」
アイスキャンデーを取り出す。実際にフェイトに聞いたわけではないのだが、マリアは
そう決め付けていた。いったいどんな感触なのだろう、霜焼けにはならないのかしらと
あれこれ考えているうちに、フェイトが目的のものを見つけたようだ。
「あったあった、これだよ」
しかし、それはマリアが予想していたものではなかった。フェイトが取り出したもの、
それは台所用品のボールだった。彼女の角度からでは何が入っているのかが見えない。
「え・・・、アイスキャンデーは?」
「何のことだい・・・?まあいいや、気持ち悪いかもしれないけど、我慢してくれよ」
セリフとともにボールを傾け、どろどろとした白色の液体をマリアの胸に垂れ流す。
「ひゃああっ、何これぇ!?」
「ミルクチョコを溶かしたものだよ、身体に害のある成分はないはずだから安心して」
「あぁぁ、ぬるぬるしてるぅ・・・!」
やがて、マリアの胸一帯がチョコレートで真っ白に染め上がった。
「こんなものかな・・・気分はどうだい?」
「なんか濃いボディーソープを塗られているみたい・・・」
「ふ〜ん、そうなんだ。面白い感触なんだね。それじゃ、マリア味のチョコをいただいちゃおう」
フェイトは舌なめずりをすると、チョコを舐め始めた。
「ピチャ、ニチャ、チュ、・・・」
「あふ・・・はあ、ふ・・・」
フェイトの舌によって弄ばれるマリア。吐息をついて、自分の肌を覆うものが
チョコレートから唾液になっていく様を眺める。
「よし、チョコのブラジャーができたぞ」
なだらかに膨らんだマリアの胸を覆うように、フェイトは白い丸型の形を作ったのだった。
「もう・・・、変なことしないでよ」
「だってマリアったら、いつも色付きのブラジャーだもん。白い下着のマリアも
見たかったんだよ」
「わかったわよ、今度君のために純白のブラジャーを作成するわ」
「やった!マリアは本当に優しいんだね。僕はとっても嬉しいよ」
フェイトはマリアの髪を撫でて喜びを表現する。
「んもう止めて、くすぐったいわ」
否定の言葉を出すマリアだったが、しかし表情は満更でもなかった。
「ねえマリア、このままチョコが固まるのを待って、固まったチョコを保存しておこうか。
バレンタインの記念にしようと思うんだ」
「嫌よ、恥ずかしいわ・・・」
「冗談だよ、そろそろ続きをしようか」
フェイトはマリアの右胸のチョコを、渦を巻くようにして中心部へと舐めていく
「チュ、プ、チュウゥゥゥゥ・・・」
「ふ、あん、吸わないで」
「ほら、だんだんマリアの胸が見えてきたよ、もう少しで右側を全部吸い終えるね」
状況説明をしたフェイトは、マリアの右乳首を勢いよく吸った。
「ひゃふん!?」
「ごめんごめん、小さいイチゴと間違えちゃった」
「はぁっ、はぁっ、ぜったいわざとでしょ?」
「あれ、ばれちゃった?」
「当たり前よ・・・いいわよ気持ちよかったから」
後半は小声になったが、いやらしく尖る乳首が彼女の気持ちを代弁していた。
「気にってもらえて嬉しいな。今度は左側を舐めるね」
そう言って、今度は左胸に唾液の粘膜を作り始めた。
「ピチャ、チュ、ピチャ・・・、こうやって見ると母乳を舐めてるみたいだ、何か
マリアの赤ちゃんになったみたいだよ」
「こんないやらしい赤ちゃん欲しくないわよ、はふぅん!?」
フェイトがマリアの左乳首を吸い、彼女の言葉が喘ぎ声に変わる。
「はあぁ、気持ちいい・・・私の乳首がフェイトに弄られているわ・・・」
その言葉どおりにフェイトは、マリアの乳首の右側を手でくりくりと摘み、左側を
レロレロと舌で転がしていたのだった。
「ふぅ・・・チョコも美味しかったけど、やっぱりマリアの身体が一番美味しいや」
マリアの胸を満喫したフェイトは、満足そうに汗を拭いて微笑んだ。
「そんな風に言わないで、恥ずかしいわ・・・。ねえフェイト、そろそろ拘束を外して
もらえないかしら。・・・君を抱きしめながら愛し合いたいの」
マリアが両手の拘束を引きちぎる仕草をする。抱きしめるというフレーズは言葉どおり
フェイトを抱きしめることと、暗に本番をしてほしいという2通りの意味がある。
「そうだね、僕も我慢できなくなってきたよ」
マリアの両手を自由にしたフェイト。彼がズボンとトランクスを脱ぐと、股間のモノは
はちきれんばかりに大きくなっていた。
「ダメ、見るだけで疼いちゃう・・・。早くしてフェイト・・・」
「わかったよ、いれるね・・・」
マリアの両足を開かせ、正常位の体勢をとらせたフェイトが、濡れた穴にゆっくりと押し込む。
「ん、ふぅ・・・、あぁ、フェイトが私の中に入ってくるわ・・・」
「マリア・・・いい締め付けだよ、これだけでイキそうだ」
マリアのアソコがねっとりとした感触で入り込むモノを締め付け、フェイトは
上ずった声で感想を漏らした。
「我慢してフェイト・・・、ねえキスして」
マリアはフェイトの背中に腕を絡ませると、瞳を閉じて返答を待った。
「わかったよ・・・、ん、む、ちゅ・・・」
「んっ、は、ふぅ・・・」
お互いに相手の唇を貪るように愛し、唾液が絡む音を部屋に響かせた。
「マリア、そろそろ動いてもいいかな?」
マリアの中に入れたままでは我慢できなくなったフェイトが、唇を離し催促した。
「ええ、いいわ―――」
「それじゃ、動くね」
フェイトはゆっくりとした間隔で腰を動かした。そのたびにマリアのアソコから
愛液が流れてゆく。
「あ、ん、あん、いい、いいわ・・・!」
「ところでマリア、さっきはアイスキャンデーをアソコにいれて欲しかったんだよね?」
「ど、どうしてそれを!?」
マリアは自分の心が見透かされたことに驚き、目を見開いた。
「さっきアイスキャンデーはって言っただろ?状況的にこの使い方しか考えられないよ」
そう言って、フェイトは腰のスピードを速める。マリアは快楽の渦に飲み込まれ、
喘ぎ声が大きくなる。
「あっ、はっ、ああっ!いいの、中で、中で擦れあっているわ!」
マリアのアソコがぐちゅぐちゅと淫らな音を出して水滴を散らせる。
「どうする、今からアイスキャンデーに変えてもいいんだよ?」
「ダメ、フェイトのがいいの、生がいいのお!」
マリアは悲鳴をあげて、アソコをさらに締め付けた。
「よかった、僕もマリアの中で感じたいんだ」
フェイトはマリアの両腕を振りほどき、ペースをさらに加速させる。
「はぁあんっ、ああんっ!凄いわ、私の中が、グチョグチョにかき回されてる!」
「マリア・・・そろそろいいかな?」
「いいわ、来て、出して!中に出して!」
「わかった、出すよ・・・!」
フェイトの先端から、チョコレートとは比べ物にならないどろどろした熱い液がほとばしる。
「ああっ・・・あ・・・!」
マリアは頂点に上り詰め、フェイトをくわえ込んだまま愛液を噴き出し、そのまま
気を失った―――。
一ヵ月後。
「マリア、バレンタインデーのお礼にマシュマロを作ったよ」
アイテムクリエーションの細工をしているマリアにフェイトが話し掛ける。
「ありがとう・・・ずいぶん大きいのね?」
フェイトは両手の上にお盆をのせ、その上に何かを風呂敷で包んでいた。おそらく、
あの中にマシュマロがあるのだろう。それにしてもずいぶんとふくらみがある。
「ああ、マリアの願望をかなえる為には多少誇張したほうがいいと思ってね」
「どういう意味かしら・・・?」
マリアは訝しげながらも、風呂敷を取った。
「こ、これって・・・」
マリアは絶句した。無理もなかろう、マシュマロで作った二つの乳房が出てきたのだから。
「どうだい、ソフィアに負けない大きさだろう!乳首はほしブドウに着色料を
塗ったんだ!もちを使ってマリアの胸に引っ付ければ巨乳プレイも楽々できるよ!」
「へえ・・・そうなの」
「でもバレンタインデーの時みたいに、その場で食べちゃうのもいいかもね。でも
これだけ大きいと食べるのが大変だよな」
「ありがとうフェイト・・・お礼をしてあげるわ」
「ほんとかい、うれしいな・・・って、何で銃を持ってるんだよ。・・・わ、悪かったよ、
ほんの冗談のつもりだったんだ、だから銃口を向けないでほしいなあ・・・」
無表情だがただならぬプレッシャーを出しているマリア、フェイトは後ずさりしたが
後ろは壁だった。
「じっくり味わうといいわ、グラビティィィ・ビュレット!」
用がすんでマリアがいなくなった後の部屋には、白目で失神しているフェイトと、
彼の肉片みたいに飛び散っているマシュマロが残っていた―――。