ここはノッペリンの別荘の一室。部屋には趣味の悪いオブジェが並べてある。  
「失礼します・・・」   
 扉が開きソフィアが入ってくる。ノッペリンの使いの者に呼ばれてやってきたのだ。  
「おお、ソフィア来たか。待っておったぞ」  
ノッペリンは本の整理を中断して、両腕を開いて喜びを表した。  
「立ったままでは良くない、このソファーに座るが良いぞ。非常に高価なため平民には  
触ることも許してはおらぬが、おぬしには特別にサービスしてやる。ありがたく  
思うんだな」  
「あ、ありがとうございます伯爵・・・」  
 高慢な物言いに多少不愉快になりながらも、ソフィアは腰を下ろした。ソファーは  
柔らかくて座り心地が良い。確かに高級なのは間違いなさそうだ。  
ノッペリンは机をはさんだ向かい側の椅子にどっかりと座る。  
「そう緊張せずとも良い、まあ伯爵であるこのワシの前では無理もないがな。  
むほほほほ・・・」  
 ノッペリン独特の笑い声が部屋にこだまする。棚に置かれている、名誉ある作家に  
送られる数々のトロフィーが、彼に呼応するように光り輝いた。もっとも、実際に  
書いたのはゴーストライターなのだが。  
「う、うん・・・」  
 ソフィアは適当に合槌をうった。ノッペリンのことが好きでない、はっきり言って  
しまえば嫌いである彼女は、早く用件を聞いてここから出たかったのだ。  
 
「失礼します・・・紅茶をお持ちしました」  
 ドアをノックした後入り口の扉が開き、メイドが紅茶セットを持って入ってくる。  
「うむ、ごくろうだな」  
「こちらのカップが伯爵様、そちらのカップがソフィア様のものとなっております」  
「間違いはないな?」  
 カップを二人の前に差し出すメイドに、ノッペリンは念を押すように尋ねた。  
すでにカップにはなみなみと紅茶が注がれている。  
「はい、間違いございません。ではごゆっくりどうぞ」  
 メイドは一礼をして部屋を去った。  
「それで私に用ってなんです?」  
 ソフィアはさっそく本題に入ろうとする。  
「まあ待て、せっかくメイドが紅茶を持ってきてくれたのだ。温かいうちに味を  
楽しもうではないか」  
 紅茶からは高級なハーブが入っているのか、上質な香りを引き出している。  
「う、うん、それじゃあいただきます」  
 ここに来るまでにのどが渇いたこともあって、ソフィアは一気に飲み干した。  
「むほほほほ・・・。いい飲みっぷりをしておる、おかげですぐに効果がでそうだな」  
「何のことです?」  
「こちらの話だ、気にしなくてよい・・・。ではお主をここへ呼んできた理由を話してやろう」  
 紅茶を一口飲んで一呼吸置き、本題に入った。  
「ワシがすべての人々に喝采を浴びる、大ベストセラー作家であることは、当然お主も  
知っておろう」  
「う、うん、そうですね・・・」  
 少なくともソフィアは褒めた覚えはない。  
「うむ、しかしワシは有名になりすぎてしまった。これによって弊害が出来てしまった  
のだ、なぜだかわかるかね?」  
「う〜ん、わかんないです・・・」  
 
「風俗店に行けなくなってしまったのだよ。人気作家のワシが風俗店に行ったとなると、  
すぐに町中に広まってしまう。これでは伯爵の名が傷つくではないか」  
 ノッペリンは頭に手をあて、オーバーアクションをとってうめく。  
「はあ、そうなんですか・・・」  
 話を聞いて呆れるソフィア、心なしか身体がだるくなった気がした。  
「そこで、ワシは娼婦をこの屋敷に連れてこようと考えたのだ。しかし、せっかく連れて  
来るなら、この国で指折りのエロさを持つ女性のほうが良いと思ったのだな」  
「それが私になんの関係が―――」  
 ソフィアが何か話そうとしたが、身体をフラフラさせて中断する。  
「あれ、なんか眠くなってきたよ・・・」  
「むほほほほ・・・。睡眠薬が効いてきたようだな」  
「睡眠薬って・・・なんの・・・こと・・・」  
 ソフィアはソファーに横たわり、まぶたを閉じた。ノッペリンは立ち上がり、彼女が  
すやすやと眠りについたことを確認した。  
「さて、これからたっぷりと楽しませてもらおうとするかな。むほほほほ・・・。」  
 ノッペリンの目つきがいやらしいものと変わっていた。  
 
「う〜ん・・・あれ、ここは・・・?」  
 ソフィアの意識が覚醒し、まぶたが徐々に開いていく。奇妙な模様をした壁の部屋で、  
雑貨用品がほとんど置かれていない。  
「むほほほほ・・・。気がついたようだな」  
 目を開いたソフィアを見て、壁にもたれかかっていたノッペリンが近づく。  
「ねえ、ここ何処なんです・・・あれ?」  
 ソフィアは自分の異変に気がつく。両手が上にあがったまま動かないのだ。  
「何で私縛られてるの!?」  
 そう、天井から縄によって両手を吊り下げられていたのだ。上を見上げたソフィアは  
声が引きつってトーンが上がる。  
「ここはワシが物事に集中したいときに使う部屋だよ。防音で外部とシャットアウト  
出来ておる。お主が睡眠薬入りの紅茶を飲んで眠っておる間にここへ連れてきた。  
そしてお主を縛っておるわけは―――」  
 ノッペリンが下劣な笑みを浮かべてじりじりとソフィアに近寄る。  
「い、いや・・・」  
 ソフィアはこれから何をされるかわかったようだ。縄を解こうとばたばたもがくが、  
きつく縛られた縄はこれくらいではびくともしない。  
「むほほほほ・・・。いい身体をしておる」  
 ノッペリンは、顔をソフィアの胸にうずめ、両手をソフィアのスカートの中に入れ、  
感触を楽しむ。  
「いやだよぉ、なんでこんなことするのぅ!?」  
「それはお主がワシにレイプされるのにぴったりの身体をしておるからだよ。うーむ、  
大きくて柔らかい胸だ、パイズリも楽々出来そうだな」  
 ノッペリンが感想を述べていると、不意に部屋の扉が開いた。そして一人の青年が入ってくる。  
 
「そろそろソフィアは目覚めたのですか、伯爵?」  
「おお、いいところに来たなライアス。いまから始めようと思ったところだ」  
「そうですか、僕はいいタイミングでここに入ってこれましたね」  
 ライアスと呼ばれた男は扉を閉め鍵をかけると、ソフィアの方に歩み寄る。顔が無表情  
なのが不気味に感じられる。  
「ライアスさん、助けてよ!」  
 ソフィアは今の状況を打開しようと、ライアスに救助を求めた。  
「助ける?何馬鹿なことを言っているのですか」  
しかし、ライアスはわざとらしくおどけてみせると、ソフィアの耳元に顔を近づける。  
「僕は伯爵に金を払ったのですよ。あなたを犯すためにね」  
そう囁いて、ソフィアの耳たぶを軽く噛んだ。  
「ひうっ!?」  
「むほほほほ・・・。ワシは3Pが好きだからな、ライアスに今回の話を持ちかけたのだよ」  
「い、いやぁ、離してよぉ!」  
助けてもらえるどころかさらに最悪の結果に事態が傾き、ソフィアは絶望的になる。  
身体をじたばたさせて抵抗するが、両足がぎりぎりつかないように浮かされているので  
思うように力をこめられない。  
「ふっ、そうやって抵抗してくれると、こちらも犯しがいがありますよ」  
ライアスは小さく笑うとソフィアの背後に回りこんだ。そして彼女の服の裾を持つ。  
「ふむ、それではショータイムを始めるとしよう」  
 ノッペリンが顔を離し、ライアスに合図をおくった。その瞬間、ソフィアの服が  
たくし上げられる。豊満な胸を覆うブラジャーがあらわになった。  
「止めてよ、恥ずかしいよぉっ!」  
 ソフィアはブラジャーを露出させられた自分の胸を見て、羞恥心が湧き出て悲鳴となる。  
「ほう、色っぽい下着を着けておるな」  
 ブラジャーを剥ぎ取り、自分の鼻へカップの部分を持ってゆくノッペリン。  
「くんくん、うほほほ母乳の味がするではないか」  
 そしてソフィアに見せつけるように匂いを嗅いだ。もう片方のカップは頬に擦り付けている。  
 
「良かったですね、大層気に入られていますよ」  
 ライアスはそう言うと、マリアの胸をつかんだ。  
「はうぅぅっ!?触らないでよぉ!」  
「なぜです、これだけ大きい胸をしているのです、男を誘っているとしか思えませんね」  
 そのままソフィアの胸をゆさゆさと上下に揺らして揉む。  
「は、んうぅ、揉まないでよぉ、気持ち悪いよぉ!」  
「大丈夫ですよ、すぐに気持ちよくなりますから」  
「そんなことにならないもん、あうぅ!」  
 ライアスが胸を愛撫している手のひらの握力を強くした。それによりソフィアが  
うめき声をあげる。  
「むほほほほ・・・。握られて胸の形が変わっておるぞ、見ていて楽しいわい。では  
ワシはこちらを楽しむとしよう」  
 ノッペリンはソフィアのスカートを脱がせ、白を基調とした下着姿にさせる。  
黒のニーソックスとは色彩が対照的なため、余計に映えて見える。  
「ほう、花柄のパンツか。かわいい趣味をしておる」  
「ああぁ、見ないでよぉ・・・」  
「しかし今のままではパンツが乾いており、花が枯れてしまいそうだ。どれ、ワシが  
濡らしてやろう」  
 そう言ってアルベルはマリアのショーツ越しに秘部を擦った。  
「ひゃああ!?」  
「良い声で鳴くのう、ほんとは娼婦ではないのか?」  
「違うもん、私娼婦なんかじゃないもん!」  
 ソフィアはかぶりを振って否定する。しかし、身体の反応は違っていた。  
「ふっ、もう乳首が立っていますよ。ずいぶんと感じるのが早いですね」  
 ライアスがソフィアのつんと立った乳首を引っ張りあげる。  
「ひやあぁっ、乳首摘まないでぇ!」  
 痛みで悲鳴をあげるソフィア。しかし、徐々にその声に甘いものが混じってきた。  
 
「んんっ、ん・・・ふ、うぅ・・・」  
「おやおや、どうやら乳首が性感帯のようですね」  
「そのようだな、パンツに染みが出来てきたぞ」  
 ノッペリンの指先に湿り気の感触がつく。パンツの色も黒く変色し始めた。  
「もうやだよぉ、擦らないでよぉ!」  
 ソフィアが涙目になる。無理やり犯されているのに感じていることがショックなのだろう。  
「そうか、では擦るのは止めてやろう」  
 ノッペリンは素直に指を離した。  
「はふぅ、助かったよ・・・」  
 ソフィアは安堵のため息をもらす。しかしそれはつかの間の出来事であった。  
 ノッペリンは両手でソフィアのパンツを持つと、そのままずり下ろす。  
「きゃああっ!?」  
「むほほほほ・・・。綺麗なピンク色だな」  
「いやぁ、そんなに見ないでよぉ・・・ひっく、ひっく」  
 ついにソフィアは泣き出してしまった。涙が頬をつたって落ちてゆく。  
「これはもったいない、乙女の涙は貴重品ですよ」  
 ライアスがソフィアの涙を舌で舐めとった。  
「うんうん、ほどよいしょっぱさで美味しいですよ」  
「ひいぃっ、怖いよぉ・・・」  
 微笑んでこちらを見るライアスを見て、ソフィアの顔が青ざめる。  
「上側の二つの乳首は立っておるな。どれ、こちらの突起物も立っておるか見てやろう」  
 ノッペリンはソフィアの陰毛をかき分けて皮を剥き、女性の真珠を剥き出しにした。  
「むほほほほ・・・。ぷっくり膨れておるな」  
 笑みを浮かべながら言うと、ソフィアからあふれ出る蜜を指ですくい、真珠に擦りつけた。  
「はあぁぁぁあああんっ!」  
 女性にとって他の個所より何倍も敏感なところを触られ、悶えるソフィア。喘ぎ声が  
部屋中に響き渡る。  
 
「いけませんよ伯爵。そこはもっとやさしくしてあげないと」  
「おお、すまんすまん。感じてもらうならこちらで十分だな」  
 ノッペリンは真珠に触れていた指を離し、人差し指と中指をくっつけたチョキの形に  
する。そして秘烈に焦らすように挿し込んだ。  
「ん、うぅぅううんっ!」  
「むほほほほ・・・。中がヌルヌルしておるぞ、気持ち良いのだな?」  
「気持ち良くないもん!そんな汚い指入れないでよ!」  
「こらこら、そんな失礼なことを言う子にはお仕置きが必要ですね」  
 ライアスはそう言うと、ソフィアの乳首を引っかいた。  
「あぐぅぅっ、痛くしないでよぉ!」  
「駄目です、こんなものでは済ませませんよ」  
 そう言って胸をひしゃげるように握りつぶす。そして真っ赤になるまで嬲り続ける。  
「うわあぁぁああん!せめて優しくしてよぉ!」  
「してほしいですか?では丁寧に何をしてほしいか頼んでみましょうね」  
 ライアスは胸への刺激を中断して、次の言葉を待った。  
「うぅ、ひっく・・・、お願いです、どうかソフィアのおっぱいを優しく弄ってください。  
んんっ・・・そして私を気持ちよくさせてください」  
「はい、よく言えました。ご褒美に乳首を舐めてあげましょうね」  
 ライアスは顔を回り込ませると、ソフィアの片方の胸を寄せ上げてチロチロと舌で  
乳首を転がした。  
「は、ああん・・・、ん、ああ・・・」  
 先ほどとは打って変わっての穏やかな刺激に、ソフィアは切ない声をあげた。  
「どうです、気持ち良いですか?」  
「別に・・・ん、ふぅ・・・は、ふぅ・・・」  
「聞くまでもなかったですね、こんなに嬉しそうに吐息をもらしていますから」  
 ライアスは微笑み、そのまま乳首にしゃぶりつく。もう片方は指で押しつぶしていた。  
 
「んん・・・ふあぁ・・・、んああっ!?」  
 不意にソフィアの声のトーンが高くなった。  
「むほほほほ・・・。どうやらここがGスポットのようだな」  
 指の出し入れをしていたノッペリンが、ソフィアの感じるところを見つけたようだ。  
そして集中的にそこを攻めていく。  
「ダメぇ、そこは、あんっ、はんっ、ああっ、ひゃんっ!」  
「ふむふむ、アソコから汁が溢れておるぞ。まるで洪水みたいだな」  
「知らないもん!知らないもん!」  
「そんなことを言わずに、もっと素直になると良いですよ」  
 ライアスが乳首を銜えた。  
「ふぁああぁあっ!?」  
 ソフィアにとって、まるで瞳に星が見えるような衝動がおそった。  
「締め付けがきつくなったな、遠慮なしにイクがよいゾ」  
「いやぁっ!許してぇっ、許してぇっ!」  
 嫌がるソフィアだが、迫り来る絶頂の波には逆らえなかった。  
「さあ、これでフィニッシュです」  
 ライアスがソフィアの乳首を捻った。  
「ふあぁっ!!あ・・・あ・・・あぁ・・・」  
 そのとたんにソフィアの身体がブルブル振るえ、力が抜けていくように秘部から愛液を  
放出した。  
 
「むほほほほ・・・。良いイキっぷりだったな」  
「ふっ、どうです、恥ずかしい姿を見られた感想は?」  
「あ・・・あうぅ、うぅ・・・」  
 ソフィアは目を見開いたまま呆然としていた。  
「言葉で言い表せないほど良かったのだな。ではそろそろ―――」  
「待ってください、伯爵」  
 ズボンに手をかけたノッペリンを、ライアスが言葉でさえぎった。  
「なぜ止める、ワシの邪魔をする気か?」  
「いえいえとんでもございませんよ。本番を行う前にこういうことをしてもらいたいと  
思いましてね」  
 そう言ってライアスが耳打ちをした。それを聞いたノッペリンは眼を輝かせる。  
「うほっ、それは名案だな!それで道具はどこにあるのだ?」  
「部屋の外に置いてありますよ。伯爵、取りにいってもらえませんか?」  
「うむ、任せるがよい」  
 胸を叩いて部屋を出て行くノッペリン。ソフィアは不安そうにライアスに尋ねた。  
「うぅ・・・、まだ何かするの?」  
「ふっ、むしろこれからが本番ですよ」  
 ライアスはそう言うと、ソフィアの足を抱えてM字型に開脚した。  
「やあぁっ、こんな格好させないで!」  
「どうですか伯爵、よく見えますか?」  
「むほほほほ・・・。非常によいぞ、アソコやお尻の穴がよく見えるな。特にアソコの  
穴は蜜で湿っていて欲情を高まらせてくれる」  
 部屋に戻ってきたノッペリンは淫靡な目つきになると、取ってきた道具を顔の前に固定する。  
「これはぜひとも保存しておかねばな。むほほほほ・・・。」  
 道具の正体はカメラだった。程なくしてシャッターを切る音が部屋にこだまする。  
「やめてぇっ、撮らないでよぉっ!」  
 ソフィアは足を閉じようとするが、力の無い無駄な抵抗だった。  
 
「おお、いい表情をするな。何枚でも撮ってやろう」  
 続けざまにフラッシュがたかれ、ソフィアの痴態がフィルムに収められていく。  
「んんっ、恥ずかしいよぉ・・・」  
 今ソフィアに出来ることといえば、眼を閉じ顔をうつむけて、少しでも表情を見えなく  
することだった。しかしそれさえも二人は許さない。  
「何をしておる、顔をこちらへ向けないか!」  
「いやだよっ、絶対に向けないもん!」  
「僕たちにはむかうのですか?それなら、現像した写真を町中にばら撒きますよ」  
「え、そんな・・・!?」  
 声は小さいがライアスの口調は本気だった。そんなことをされれば外を歩けなくなると  
ソフィアは思い、仕方なく顔を上げ眼を開いた。  
「ほれ、つぶらな瞳をばっちり撮ってやる」  
 その瞬間にノッペリンはシャッターを押した。  
「はぁん!」  
 ソフィアは反射的に顔を背けた。いや、反応はそれだけではなかった。  
「おやおや、撮られた瞬間に体が震えましたよ。もしかして感じたのですか?」  
「そ、そんなことないもん!」  
「ふっ、無理もありませんね。できあがった写真を使って、僕がオナニーをする姿を  
想像してしまったのでしょう」  
「え、そうなの?」  
 その言葉を聞いて、とっさにライアスが自慰行為をおこなう姿が浮かび上がる。すると  
下腹部に疼きが走った。  
「はうぅ、だめだよそんなこと想像しちゃ・・・!」  
 ソフィアは自分を叱責して淫らな考えを消そうとするが、逆に意識することによって  
ますます妄想が膨らんでゆく。  
「なにをしておる!今度顔を背けると、ワシの小説に挿し絵としてお主の写真を使うからな!」  
「そんな!もう背けないから止めてよ!」  
 慌てて視線をカメラのほうに向けるソフィア。しかし今の彼女には幻影として、  
レンズの向こう側に自分を性欲の対象とする人々の目が見えていたのだ。  
「ああ・・・あ・・・」  
 ソフィアはあまたの人々に視姦をされていると錯覚している。  
 
「むほほほほ・・・。興奮する表情だな。それっ、それっ!」  
「ふぁん!あん!」  
 シャッターの音とソフィアの声の二重奏が続けざまに奏でられていく。  
「まったく、カメラで感じおって。これでは娼婦よりもエロいということだな。むっ、  
お主あそこから蜜をお漏らししておるな」  
「う、うそ!?」  
 本当だった。ソフィアの秘裂から雫が床に落ちて小さな水溜りを作っていた。  
「伯爵、もう止めてあげましょうよ。このままではカメラでイッてしまいますよ。  
まったく変態ですね」  
「うむ、カメラも変態の道具にされたくないだろうからな」  
「変態って言わないでよぉ、私普通の女の子だもん・・・」  
 ソフィアは半泣きで否定するが、感じていたことは紛れも無かった。その事実が  
彼女の精神を蝕んでいった。  
「それにしても、これ以上水滴で床を汚してほしくないものだな。おい、何か栓を  
するものはないのか?」  
「伯爵、それならいいものがありますよ」  
 ライアスがソフィアから片手を離して懐からあるものを取り出すと、床に転がして  
ノッペリンの足元に渡す。  
「え、短刀?」  
「そうですよ、僕が鍛冶で作った新製品です」  
 ライアスが答える。しかし、それだけではソフィアの疑問は解決できない。  
「どうして短刀が必要なの?」  
「そんなこと決まっているではないですか・・・。どうですか伯爵、大きさの方は?」  
「うむ、これなら栓にぴったりだな」  
 ノッペリンはそう言うと、柄の部分をソフィアの股間に近づけた。  
 
「そんな、まさか―――」  
 ソフィアは気づいたが時既に遅し、短刀の持ち手が秘裂に挿入されたのだ。  
「ひあぁぁぁあああん!」  
「ははは、これはいいですね!まるでおちんちんが生えたみたいで、素敵ですよ!」  
 ライアスが高笑いをする。ちょうど刃の部分が、ソフィアの秘部から男性のモノ  
みたいにのぞき出ている光景を見たからだ。  
「むほほほほ・・・。しっかりと銜えておる、それだけこの短刀が気に入ったということだな」  
「そ、そんなことないもん!早く抜いてよぉ!」  
 ソフィアは悲鳴をあげて懇願した。この悲鳴には、下腹部に異物を入れられているのに  
身体が受け入れていることを、認めたくないと言う意味も含まれている。  
「それなら自分の力で抜けば良いだけの事ですよ」  
「抜くから両手の縄を解いてよぉ」  
「その必要は無い、ここに力をいれれば良いだけではないか」  
 ノッペリンはソフィアの秘部を指差す。  
「どういう意味・・・?」  
「解らないのか?トイレの時みたいにひりだすのだよ」  
「!?出来ないよ、そんなこと!」  
「それならずっと銜えたままでいることになりますね」  
 露出している短刀の角度を上にあげるように、ソフィアの腰を抱え上げるライアス。  
「そうそう、ひとつ言っておきますけど、この短刀は刃の部分が軽量化で作られて  
いますので、重力で落ちることはまず無いですよ」  
「そんな・・・」  
 微かに希望してことも否定され、ソフィアは沈んだ声をだした。  
 
「「じっとしたままではつまんないな、浣腸でもして糞をぶちまけるのを見るのも一興だな」  
「それはいいですね。実際に糞便を体験すれば、短剣の抜き出し方もわかることでしょう」  
「い、いやぁぁぁぁ!!するよぉ、するから浣腸は止めてよぉ!」  
 ソフィアは叫んで懇願すると、下半身に力を込めた。  
「んぅ、んんん・・・!」  
「ほれ、頑張れ頑張れ」  
「少しずつ出てきましたよ、その調子です」  
 短刀の柄の部分が徐々に出てきた。ソフィアは顔を真っ赤にしながら、力みつづける。  
「さあ、ここが山場ですよ、もっときばって!」  
「ううぅ、んっんん・・・!」  
「踏ん張らんと、もう一度奥まで短刀を押し付けるからな!」  
「いやぁっ!んんっ、んぅぅぅううううんっ!」  
 ソフィアが顔の血管をちぎれそうになるほどに力を込めた。  
すると勢い良く短刀が飛び出し、重力に負けて落ちると金属音を床から響かせた。  
「ふっ、見事なきばりっぷりでしたよ。いつもこんな感じで出しているのですか?」  
「そんなことないもん、私のは硬くないから力をいれなくてもいいもん!」  
「こらこら、女の子がそんな下品なことを言っては駄目ですよ」  
「あ、うぅ・・・」  
 しょげかえるソフィア。そんな彼女を尻目にノッペリンが短刀を拾い上げる。  
「むほほほほ・・・。濡れておる濡れておる」  
 ノッペリンの言葉どおり、短刀の柄の部分が愛液の粘膜に覆われていていた。  
その短刀の握りの部分をソフィアの口のそばにに近づけた。  
「ほれ、自分で味見してみるんだな」  
「出来ないよ、自分のアソコに入れたものを舐めるなんて・・・」  
「遠慮するでないゾ。それとも反対側を舐めたいのか?」  
 柄の反対側、つまり刃の部分のことだ。  
「おお、それは面白そうですね。はたしてどのくらい口が血で真っ赤に染め上がるので  
しょうか、楽しみですね」  
「いっぱいかき回すからな、楽しみにしてるがよいゾ」  
 ノッペリンが短刀を逆向きにしようとする。  
 
「ひうぅ、許して!舐める、舐めるからぁ!」  
 ソフィアは悲鳴をあげて短刀にしゃぶりついた。  
「良いしゃぶりっぷりですね。お味はどうですか?」  
「あうぅ・・・、ひょっぱいよぉぉ・・・」  
 短刀を口に含んだまま、ソフィアが顔を歪ませて答える。  
「むほほほほ・・・。すぐにこの味が甘くて美味しく感じられるようになるゾ」  
 ノッペリンは短刀をソフィアの口から離すと、服を脱ぎ下半身を剥き出しにする。  
「そのためにはこいつで調教してやらないといけないがな」  
 そして、そそり立ったモノの先端をソフィアの秘部に差し入れた。  
「や、やめて!入れないで、入れちゃやだよぉ!」  
「何を言っておる、ワシのいちもつをここまで大きくさせた責任をとってもらわねば  
ならんではないか。ではライアス、始めるぞ」  
 ノッペリンは合図をすると、ソフィアを吊り下げているロープを短刀で切った。  
それと同時にライアスがソフィアの身体を沈める。  
「あああああああああっ!」  
 つまりノッペリンのモノがソフィアの中に入ったのだ。部屋中に彼女のかんだかい  
叫び声がこだまするのが、それを証明する。  
「おお、この締まり具合!良い、非常によいゾ!」  
 自分のモノを圧縮する感触に、ノッペリンが歓喜の雄たけびをあげる。  
「抜いてっ、早く抜いてよぉ!」  
「遠慮することないゾ、たっぷりと突いてやるからな」  
 ノッペリンは笑みをこぼすと、加速度的に素早く腰を上下運動させる。  
 
「ふぁっ、あっ、ひゃっ、あっ、あっ、ふぁっ!」  
 ソフィアはなすすべもなく喘いでいるしかなかった。いや、心は変化がでてきたようだ。  
「ふあぁっ、はあっ!だめぇ、感じちゃだめだよぉ!」  
「ほう、色っぽい声になってきたな。ワシのいちもつがそんなに気持ち良いか?」  
「ふはあぁっ、違う、そんなこと無いよぉ!」  
 ソフィアは否定をするが、恍惚な表情を浮かべていては説得力が無い。  
「伯爵、僕も我慢できなくなりました。少しの間、彼女を抱えてもらえませんか?」  
「何、このワシに力仕事をさせると―――いや、そういうことか。よし、抱えてやろう」  
 ライアスと目で意思疎通が出来たのか、ノッペリンは納得して腰の動きを止めて、  
ソフィアを膝から持ち上げた。  
「え、何をするの・・・」  
 背後から衣擦れの音がするのを聞いて、ソフィアは不安になった。  
「このくらいつばをつければ良いでしょう・・・。いえ、あいている穴がもったいないと  
思っただけですよ」  
 ライアスはそう言って、ソフィアの後ろの穴に突き入れた。 
 
「ひが、は・・・ああっ・・・!」   
「おや、こちらも経験済みでしたか。ややきついですがそこが情欲を注ぎますね」  
「入れたなら早く持たないか。ワシは支えているだけで精一杯だ」  
 ノッペリンが急かしたため、やれやれとため息をつきながらライアスは再びソフィアを  
抱きかかえた。  
「もう少し余韻を楽しみたかったのですが、まあいいでしょう。続きを始めますか」  
「むほほほほ・・・。さっきよりもさらに早く動いてやるゾ」  
 そして二人はソフィアの体内をモノでかき回す。まるで意思の無い人形を弄ぶかのように。  
「はあぁぁああ!アソコもお尻もすごいよおっ!おかしくなっちゃうよぉおお!」  
 だが激しく刺激を与えたほうが、ソフィアにはむしろ好都合だったようだ。快楽を  
否定することも止め、なすがままに反応を味わう。  
「くぉおおおっ!もう駄目だ、ワシはイクぞ」  
「僕もです伯爵!たっぷりと中に出し合いましょう!」  
「いやぁっ!中は、中は止めてよぉ!はあああん!」  
 中出しされると解ったソフィアは意識をはっきりとさせ、戦慄を覚えた。  
「何だと、ワシの精液を受け取れるのだゾ、むしろ光栄に思うのだな!おおっ、出るぞ!」  
「さあ、たっぷりと受け取ってくださいね!」  
 二人は同時に射精を行い、ソフィアに白い液体を注ぎ込む。  
「だめぇぇぇ、私もイッちゃうよぉ!あぁぁぁぁ!!」  
 体内を熱いもので満たされた瞬間、ソフィアは身体を痙攣させて、そのまま視界を  
暗転させた。  
 
「むほほほほ・・・。こんなに快楽を貪りつけたのはは初めてだ」  
「それは彼女も同様でしょう。このとおり気持ち良過ぎて失神しているのですから」  
 ソフィアが気を失っているのをいいことに、二人は言いたい放題だ。  
「しかしワシはまだまだ満足できん。このまま調教してワシ専門の肉奴隷にしてやるゾ」  
「それは困ります。僕も入れて3P専門の奴隷にしてください」  
「それもそうだな。むほほほほ・・・。」  
「はははははっ!」  
 高笑いをする二人であったが、直後に断末魔に変わろうとはこのとき思いもしなかった。  
「ソフィアはここにいるのかい!」  
 入り口のドアが開かれる。  
「あ、貴方はネル!?」  
 ライアスの言葉どおり、入ってきたのはネルであった。  
「ソ、ソフィア・・・。あんたたち、よくもソフィアを!」  
 紅の髪の色をしている彼女だが、顔も負けず劣らず赤く染めあがる。  
「なぜワシ等がここにいることがわかったのだ!?」  
「ソフィアを連れて行ったあんたの使いのものを偶然見かけて、問いただしてここに  
きたのさ・・・。すまないねソフィア、来るのが遅れてしまって」  
 ネルは謝罪の言葉を呟くと、激情に燃え上がらせた眼をノッペリンとライアスに向ける。  
「そのぶん、あんたたちが漬かる血の海を多くしてやるよ!」  
 刹那、屋敷に爆発音が鳴り響き、程なくしてソフィアを抱えたネルが出てきたので  
あった―――。 

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