ここはアーリグリフ城の地下室。拷問をするために罪人を捕らえておくところだった。  
しかし、人権侵害という民衆の声が拡大したために、めったなことでは使われなくなっていた。  
「う、ん・・・、ここは・・・?」  
「ようやく気がついたか、阿呆」  
 だが、現在ここには一組の男女がいる。目を覚ました青髪の女に、つり目の男が  
あざ笑うように答えた。  
「あなたはアルベル・ノックス・・・、え!?」  
 その瞬間、徐々に取り戻していた女の意識がはっきりと覚醒する。  
「なんで私がこんな格好なのよ!?」  
アルベルと呼んだ男を睨みつけて叫ぶ。女は天井から吊り下げられた二本の縄に  
ついている腕輪に、それぞれ手を拘束されていたのだ。  
「気が付いたと思ったらいきなり叫びやがって、うるせえじゃねえかマリア・トレイター」  
 アルベルは耳に指を入れる動作の後、野暮ったそうに説明を行う。  
「貴様が街中をのこのこ歩いてるときに、後ろから殴打して気絶させてやったんだよ  
それでアーリグリフ城まで抱えて連れてきてやったんだ」  
 
「へえ、ずいぶんと乱暴なことをするじゃない。それで、私を縛ってどうする気なのかしら?」  
 マリアと呼ばれた女は、圧倒的に不利な立場にいながらも、気丈に振る舞う。  
「この状況を見てわからないのか、阿呆。女を拘束してやる事といったらひとつだろうが」  
 アルベルは下衆な笑みを浮かべながら、自分の股間を軽く二、三度叩く。  
「ふーん、幼稚な考えなのね。プリンみたいなのは髪型だけだと思っていたけど、  
脳みそもプリンみたいにすじが無くてつるつるなのね」  
「なんだと・・・!」  
 アルベルは一瞬こめかみに青筋を浮かべるが、すぐに落ち着きを取り戻す。  
「まあいい、これからその減らず口から喘ぎ声を出させてやればいいだけだ」  
「残念だけどあなたの思いどおりにはならないわ」  
 マリアには勝算があった。彼女にはアルティネイションという物質を改変する力がある。  
これを使ってロープを他の物質に変えて自由になり、アイテム欄から予備の銃を取り出す。  
そうすれば、アルベルの倍近くレベルのあるマリアにとってはたやすい相手だった。  
「ほう、ずいぶん余裕じゃねえか、怖がらないのか?」  
 マリアのほうに詰め寄ってくるアルベル。最初は10メートル程あった差が、ゆっくりと  
縮まってきた。  
「ええ、どうしてあなたごときに怖がる必要があるのかしら」  
 マリアは意識を集中し、アルティネイションを発動させ―――。  
 
「え・・・?」  
 アルティネイションは発動しなかった。マリアは再度試みるが何もおこらない。  
「そんな・・・」  
「くっくっく、さっきまでの威勢はどうした、阿呆」  
 邪悪な笑みを浮かべたアルベルは、もうマリアの目の前に来ていた。  
「この・・・、どうして発動しないのよ!」  
 苛立ちを隠せないマリアから、荒げた声が飛び出す。  
「そういえば、貴様は物を変化させる特殊な力があるんだったな」  
「なっ、どうしてそれを!?」  
「以前、フェイトが教えてくれたんでな。無論、能力を封じる薬があるということもな」  
 アルベルはマリアたち一行と行動をともにしていた時期があった。その時に、  
ひょっとしたことからフェイトが喋ったのだった。  
「あの馬鹿・・・!」  
 マリアが歯軋りをするがどうにもならない。自分が気絶している間に、  
アルティネイションが封じられたという事実が、マリアの顔を青ざめさせた。  
「このっ、なんで私がこんな単細胞に・・・」  
 マリアが拘束を解こうとするが、腕輪はびくともしない。  
「ふん、前々からその生意気な態度にむかついていたんだよ、阿呆。それに―――」  
 マリアを睨んで憎らしげに言うアルベル。そして左手の義手に力をこめる。  
「俺のニーソを侮辱した償いをしてもらうぞ、糞虫が」  
 アルベルの義手がマリアのプロテクターを砕く音が部屋中にこだました。  
 
 ―――話は、フェイトがアルベルを再度仲間にしようとした時に移る。  
「どういうことだ阿呆、仲間になるなら服装を変えろだと!?」  
 語気を荒げて、アルベルが言う。  
「ええ、本格的に仲間になりたいのなら、そのダサい衣装を変えてほしいわ」  
 マリアにとって、アルベルの服装センスは最悪なものだったのだ。見るだけで  
イライラするのだ。  
「特にそのニーソ!男が履くなんて頭がおかしいとしか言いようがないわ。気持ち悪いのよ」  
「気持ち悪いだと・・・!」  
 アルベルの思考が怒りに埋まってゆく。  
「これは母方で代々受け継がれている由緒あるニーソだ!これを履くことが家計の  
しきたりなんだ!馬鹿にするんじゃねえ!」  
「そんなこと私は知らないわ。とにかくそのニーソは脱いでちょうだい」  
 アルベルの意見は無視するマリア。もともとアルベルのことがあまり好きではないのだ。  
「断る」  
「なら別に仲間にならなくてもいいわ。人手は十分足りているのよ」  
「そうか、なら帰らせてもらう」  
 きびすを返して立ち去ろうとするアルベル。  
「そう、せいぜいその辺の雑魚にやられないことね」  
 それにたいして、マリアは冷たい言葉をかけて送り出す。  
「ふぅ・・・、ニーソを履くしきたりなんて、ずいぶん変な家族もいたものね」  
 これはアルベルに聞こえないようにつぶやいたのだが、彼にはしっかり聞こえていた。  
「なんだと・・・!」  
 家族まで馬鹿にされ、アルベルの心は憎悪に満ちていく。彼は去り際にこうつぶやいた。  
「あの糞虫が・・・、絶対につぶす」  
 そんなことが過去にあったのだった―――。 
 
「なっ・・・!」  
 壊れたプロテクターが床に落ちた音を聞き、マリアの焦りが増幅する。  
「このっ・・・」  
 マリアは蹴り技を使うことにした。体勢が不安定で、本来の効き目の何%が発揮  
されるかわからないが、何もしないよりはましだ。  
「クレッセント―――」  
「ラッセル」  
 しかし、マリアの作戦は、アルベルの四文字の言葉によって中止される。  
「うぐああぁぁっ!?」  
 突如、マリアを拘束していた腕輪が縮んだのだ。激痛により技を中断せざるをえない。  
「その腕輪はだな、合言葉を唱えると小さくなる仕組みになるんだ。また変なことを  
しようとすると小さくするぞ、阿呆」  
 そう言うと、もう一度合言葉を言って腕輪を元の大きさに戻す。  
「く、うぅぅ、許さない・・・!」  
 手首から来る痛みと、何も出来ない悔しさによって、マリアの眼から涙がにじみ出た。  
 
「さあ、ショータイムの始まりだ」  
 アルベルがマリアの服のファスナーを下ろした。  
「やっ!」  
 マリアは下着を露出された自分の姿を見て、羞恥心が湧き出て悲鳴となる。  
「ほう、色っぽい下着を着けてるじゃねえか」  
 アルベルはマリアからブラジャーを引きちぎると、マリアに見せつけるように匂いを嗅ぐ。  
「くくくっ、雌の匂いがするぞ。男を誘うには十分だな」  
「そんな変態なことをして何が楽しいの!きっと脳がゴキブリよりも小さいのね!」  
「小さいのはお互い様だろう、阿呆」  
 アルベルがマリアの小ぶりな胸を掴み捻りあげる。  
「ひぎぃぃいいいいっ!」  
「フン、これだけ小さいと満足に揉めやしねえ」  
「余計なお世話よ!」  
「まあいい、そのぶんこっちで頑張ってもらえばいいことだ」  
 そう言ってアルベルは、マリアのストッキング越しに秘部を擦り始めた。  
「ひやぁああっ!?」  
「良い声だ・・・、昔娼婦をやってたんじゃねえのか?」  
「そんなわけないでしょ!馬鹿じゃないの!」  
「ふん、そうやって強がっているのもいつまで続くかな?」  
 マリアの乳首に、アルベルの舌が這う。  
「ひゃん!?や、止めなさいよ!」  
「ほう、お前は乳首が性感帯のようだな」  
「知らないわよ、いいから離しなさいよ!」  
「くくくっ、ほんとに離して欲しいのか?アソコが濡れてきているぞ」  
 アルベルの右手には湿った感触が伝わっていた。  
「これはただの生理反応よ!」  
「そうか、ではこうするとどうだ」  
 
アルベルはマリアの後ろに回りこむと、マリアの秘所に指を入れた。  
「ひゃうっ!け、汚らわしい指なんて入れないでよ!」  
「さて、口ではああいってるが、本音はどうなんだ」  
その直後、マリアの膣内で指がかき回された。  
「んんっ!」  
 マリアの身体に疼きが走り、快感となる。そして、口から快感の言葉が発せられよう  
としたが、すんでのところで飲み込んだ。  
「どうだ、感じているか、阿呆?」  
「んっ・・・!くっ・・・!感じてなんか・・・、いないわ・・・!」  
アルベルの前で喘ぎ声を出すまいと、マリアは必死に耐えていた。だが、身体のほうは  
そうはいかなかった。  
「くくくっ、上の口と下の口とじゃ正反対だな。もうこんなに濡れているぞ」  
アルベルが秘所に入れていた指を取り出し、マリアに見せつける。指には愛液が  
まとわりついていた。  
「う・・・、違うの、これは違うの!」  
自分の認めたくない身体の反応を見せられ、マリアは眼を閉じて頭を振りながら叫んだ。  
 
「ふん、まだ否定するのか・・・。まあ、考えてもみれば当然だな」  
アルベルは再びマリアの秘所に指を入れて擦りたてる。さらに義手の指は彼女の乳首を  
弄っていた。  
「くっ・・・!ふ、うっ・・・!」  
 マリアの秘所からクチュクチュといやらしい音が、愛液とともに漏れている。  
「好意を持ってない男に陵辱されてこれだけ感じるとは、普通の人では考えられないことだからな」  
「んっ・・・!んうぅ・・・!」  
 ストッキングの黒い染みは、股間を中心に次々と広がってゆく。  
「感じるやつがいるとすれば・・・、そいつはマゾだ」  
アルベルの最後の言葉は、マリアの耳元で囁く。  
「んんんぅっ!」  
 その瞬間、マリアの身体がピクリと震えた。  
「くくくっ、阿呆の身体は正直だな。マゾといったとたんにアソコが締まったぞ」  
「し、知らない!知らないわ!」  
マリアは自分が憎かった。犯されて感じる身体も、言葉攻めをされて喜ぶ心も。  
「ほう、では試してやろうか」  
アルベルはそう言うと、マリアの左足を義手で抱え上げた。  
「や、やめてっ!」  
 だが、マリアの意見などお構いなしに、脚を広げられたまま、秘所の指は動かされる。  
「どうした、さっきより蜜が溢れてきているぞ、阿呆?」  
「んんっ・・・!は、んふぅ・・・!」  
 マリアの身体に身震いするような快感が襲い、自然と身体をくねらせる。  
「まったく、脚を無理やり開かされて感じるとは、この阿呆はマゾ以外の何者でもないな」  
「なっ・・・!ん、んくぅぅぅっ・・・!」  
 マリアは抗議しようとするが出来ない。抗議の声より快楽の声が先に出そうなのだ。  
もはや彼女の身体は、アルベルのなすがままだった。  
 
「んんぅっ・・・!ダメ、ダメッ・・・!」  
 やがて、アルベルの攻めに耐え切れず、マリアの身体が高みの限界にたどり着く。  
「締め付けがきつくなったな、そろそろイクのか、阿呆?」  
「いや・・・、これ以上は・・・、しないで・・・!」  
 このままでは自分の最低の痴態を見せてしまう。マリアとしてはそれだけは避けた  
かった。しかし、その願いはかなわない。  
「遠慮するな、指の動きを激しくしてやろう」  
 アルベルの指使いがこれまで以上に速くなり、マリアの感じるところを重点的に犯してゆく。  
「あああぁぁっ!あっ、あんっ、ああっ!」  
 マリアの身体中に快楽が走り、喘ぎ声がはっきりと形に現れる。  
「ダメッ、イクッ、イクッ、イクウゥゥゥーーーーーッ!!」  
 腰をガクガクと揺らし、マリアは絶頂に達した。 
 
「良いイキッぷりだったな、俺の思った以上だったぞ」  
 アルベルは下賎な笑みを浮かべながら、指を秘所から離した後、マリアの眼前に  
べっとりと濡れた指をみせつけた。義手はなおもマリアの脚を抱えている  
「あ・・・、ふ・・・、黙りなさい・・・!」  
 快楽の余韻に浸りたいマリアだったが、そんな動作を見せるわけにはいかない。  
「例え身体はあなたの好きにされても・・・、私の心は私だけのものよ・・・!」  
 絶頂を迎えたことで身体にうまく力がはいらないが、なんとかアルベルを睨みつけた。  
「くくく、そうでないとな。抵抗してもらってこそ、犯しがいがあるものだ」  
マリアの反応に満足したアルベルはアイテム欄を開き、あるものを取り出した。  
「それって電動歯ブラシじゃない・・・?」  
 この場面では場違いだと思われる道具が現れ、マリアが怪訝な顔をする。  
「いったいどうする気なの?」  
「急かすな阿呆、すぐにわかる」  
 アルベルが電動歯ブラシのスイッチを入れると、無機質な音とともに細かく振動し始めた。  
「では第二ラウンドといくぞ」  
 電動歯ブラシを持ったまま、アルベルの右手がマリアのスカートの中に入ってくる。  
「そう、そのまさかだ」  
 小刻みに震えているブラシの部分が、すっかり変色したストッキング越しに、マリアの  
秘所にあてがわれた。  
 
「ひあああぁぁぁっ!」  
 一度絶頂を迎えたことで敏感になっていたマリアの秘所に、強い刺激が加えられ、  
マリアは身体中に電撃が走る感覚に襲われた。  
「ほう、阿呆は歯ブラシがお好みのようだ。一気にストッキングの染みが広がっていったぞ」  
「ああっ、やああっ、は、ああぁっ!」  
 アルベルの言葉に反応する余裕もなく、マリアは嬌声の悲鳴を連呼する。  
「いい鳴き声だ、もっと出させてやる」  
 そう言うと電動歯ブラシ、秘所のまわりを中心に、時には秘豆にも、這うようにして  
刺激を当てつづける。  
「いやっ、激し、イイィィィッ!」  
 未知の刺激にマリアは身体をぶるぶる震わせて、口からだらしなく涎をたらす。  
「あっ、あっ、あああぁぁぁーーーーーっ!!」  
程なくして、マリアは二度目の絶頂を迎えた。  
「やれやれ、最後は獣みたいだったな、阿呆」  
 電動歯ブラシのスイッチを止めて、アイテム欄へしまいこんだ。  
「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・」  
 うつろな表情で、息を吐くマリア。  
「どうした、さっきまでの気の強さが無くなってるぞ。俺の肉棒を入れて元気をつけてやろうか?」  
 そんなマリアにアルベルが股間を密着させた。  
「なっ、ふざけたこと言わないで!誰があなたのなんて欲しがるのよ!」  
「くくく、いい目に戻ったな、阿呆。それでこそ嬲りがいがある」  
 アルベルがアイテム欄から、多量の道具をばらばらと取り出す。  
「道具はたっぷりあるからな、いろいろ試してやる」  
 それは様々な種類のバイブやローターだった。  
「い、いやああぁぁぁっ!」  
 マリアの悲鳴と秘所に最初のバイブが埋め込まれていった―――。 
 
「―――んんっ、ふ、んぅっ・・・!」  
 どのくらいの時間が経過したのであろうか。  
「んふぅ、く、あっ、はあっ!」  
ストッキングの中の、秘所に埋め込まれたバイブから感じる振動により、マリアは  
甘美な鳴き声をあげている。  
「ほう、このバイブでも感じるのか。何でも感じるいやらしい口だな、阿呆」  
これまでにあまたの性道具を埋め込まれたマリアは、優に二桁を超える回数分の絶頂を  
強要されていた。その間、休息は与えられていない。ショーツは破りとられており、  
ストッキングに直接バイブの根元の形が浮かび上がっている。  
「は、あぁ、足がっ・・・!」  
マリアの足腰はふらふらで、本来なら立っていられ続けることはできない。しかし、  
新たに吊るされたロープにより、右足の膝を上げられて座ることは許されない。仕方なく、左足をガクガク震わせながら、立ったまま刺激を受け続けていた。  
「いやっ、またっ、ああぁっ!」  
 ただでさえ、マリアは何度も絶頂を向かえて敏感な身体になっている。  
「遠慮しなくてもいいんだぞ。阿呆が淫らにイクところなら、何度でも見てやる」  
それに加えて股を開かされて、アルベルにスカートの中が丸見えの体勢では、羞恥心を  
煽られて簡単に昇りつめるのも無理はない。  
「んんっ、んんんーーーーーっ!!」  
 一段とオクターブのあがった声が地下室に響き渡り、ぐしょぐしょのストッキングの  
染みが一段と広がっていった。  
 
「んっ・・・、はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・」  
「さてと、これでここにある道具はすべて使ったな」  
 アルベルはバイブのスイッチを止め、マリアのスカートの中から取り出した。  
「くくく、大量の愛液がつき、こんなにも湯気が立ち込めているぞ」  
「はぁっ、はぁっ・・・、そうね・・・、最後まで感じっぱなしだったわ・・・」  
 マリアは床に無造作に置かれている、使用済みの道具を見やる。今回のバイブで  
すべての道具が使われたことになった。  
「もう満足でしょ・・・、さっさとこのロープを離してほしいわ・・・」  
 やっと開放されるという安堵感からか、マリアの口調に穏やかなものが含まれていた。  
「何を言ってる阿呆?俺はまだ満足してないぞ」  
 しかし、マリアの淡い期待は無残にも打ち砕かれた。  
「道具はまだまだある。引き続き楽しませてもらうぞ」  
 アルベルはアイテム欄から、新しい性道具を取り出した。  
それも先ほどより数は多かった。  
「う、うそ・・・」  
 マリアの顔面が瞬時にして蒼白となった。  
 
「さて、次はどれにしてやろうか。この媚薬が塗りつけられたローターか?スライム型の  
バイブも面白そうだな」  
「お願い、もう許して・・・」  
「ほう・・・、許しを請うとは、ずいぶん弱気になったな、阿呆」  
 次に使う道具を選んでいたアルベルは、シニカルな笑みを浮かべてマリアを見やる。  
「く・・・」  
「まあいい、だったら俺のモノを入れてやるとするか」  
 そう言うと、アルベルは腰巻きをずらし、下着を下ろした。  
「な・・・!」  
 肥大化したアルベルのモノを見て、マリアは嫌悪感をあらわにする。  
「このままでは入らないな」  
 アルベルはマリアのストッキングの股間の部分を裂いて、そこへ肥大化したモノを寄せていく。  
「やっ、やめてっ!それだけはいや!」  
 マリアが身体をじたばたさせて、最悪の事態は免れようとする。  
「いい反応だ、獲物は抵抗してこそ犯しがいがある」  
 そんなマリアの拒絶する反応を見て、アルベルは満足そうにうなずく。  
「このっ、ほどけっ、ほどきなさいよ!」  
 縄から逃れようとマリアは腕をぶんぶん動かすが、そんなことでちぎれる代物ではない。  
「安心しろ、足は解いてやる」  
 アルベルは義手で、マリアの右足を吊るしていたロープを切る。  
「そのほうが動かしやすいからな」  
 そしてマリアの腰をつかんで開脚させると、秘所へ一気に挿入を行う。  
「いやあああぁぁぁっ!」  
 汚物を入れられ、地下室にマリアの悲痛の叫びが響きわたった。  
 
「良い締め付けだ、俺を欲情させてくれるぞ、阿呆。」  
 さっそくアルベルは腰のストロークを開始する。  
「んくっ、んんぅっ、んんんっ!」  
「くくくっ、いくら上の口は我慢していようが、下の口は正直だぞ」  
マリアの愛液だらけの敏感な膣内は、ジュボジュボと音を立てて、アルベルのモノが抜き差しされている。  
「んんっ、んあっ、あっ、ああっ!」  
次々と擦られて起こる快楽にマリアは耐え切れなかった。  
「上の口も正直になったか、そのまま俺の元で踊り狂え、阿呆!」  
アルベルもより深く感じたいのか、腰の動きを速くする。  
「ふあっ、ひゃっ、はっ、あっ、ああっ!」  
「気持ち良いぞ、阿呆。貴様には性奴隷の素質があるな」  
「そんな、もの、なっ、はあっ、やあっ!」  
互いの肉がぶつかり合う音と、マリアの快楽の鳴き声がシンクロし、淫靡なハーモーニ  
を奏でていた。  
 やがてお互いに限界が訪れる。  
「俺はそろそろイカせてもらう。遠慮なく俺の精子を受け取れ!」  
「ああっ、嫌っ、イッチャッ、嫌あぁっ!」  
 アルベルは腰を奥まで叩きつけ、熱い欲望を解き放った。  
「嫌あああぁぁぁぁぁぁーーーーー!!」  
 マリアも膣内に出された衝撃で、絶頂を迎えることとなった。  
「気持ちよかったぞ、阿呆。最高の雌の身体だな」  
先ほどのマリアの『嫌』という言葉の意味が、中に出されるのが嫌なのか、自分が  
イクことが嫌なのかはわからない。  
「あ、ああ・・・」  
 わかっているのは、アルベルのものを引き抜かれた秘所から、白濁液が溢れ出て  
いくのを、マリアが呆然と見ていることだけだった―――。 

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