大陸中に多くの信者を持つアペリス教の発祥の地である、シーハーツ王国。
この国には二人の代表的な戦士がいる。通り名はクリムゾン・ブレイド。
彼女らなくして、シーハーツを語らないことができないほど、重要な存在だ。
そんな、クリムゾン・ブレイドの二人の関係に、大きな転換が起きようとしている。
シランド城の一室の出来事だった―――。
ベッドの上に仰向けになっている赤髪の女性と、それを見ている銀髪の女性。
「クレア、いったいさっきのプリンに何を入れていたんだい!?」
「落ち着いて、ネル」
銀髪の女性、クレア・ラーズバードが諭す口調で話しかける。
「こんなことされて、落ち着けと言うのかい!?」
赤髪の女性、ネル・ゼルファーは身体の力の自由を奪われていたのだ。
「んくっ・・・」
両腕・両足に力を入れてみても、軽く動かすのがやっとだ。原因を考えてみると、
先ほどスプーンでガツガツ突きながら食した、プリンに原因があるとしか考えられない。
「確かにプリンの中に痺れ薬を入れておいたわ。よかった、効果はばっちりね」
「どういうことなんだい、説明が欲しいね?」
「説明ならこちらが聞きたいわ」
ネルの上に馬乗りになるクレア。
「ねえ、ネル。ディオンさんのこと、どう思っているの?」
そして、手のひらをネルの顔の両側につけて顔を近づけた。
「えっ!?」
クレアの質問を聞いて、ネルが動揺の表情となる。
「な、なんのこと―――」
視線をそらそうとしたネルの唇を人差し指で制して、クレアが再度尋ねる。
「答えて」
「・・・格好よくて、知的で、頼りになる存在だと思うよ」
答えていくネルの顔は、多少赤くなっていた。
「それだけ?」
「ああ、それだけ―――」
「嘘をついては駄目。ネルのディオンさんを見つめる眼は、それだけではないはずよ」
クレアの口調が厳しいものとなる。ネルは金色の瞳に見つめられ、身体が侵食されて
いく気配を覚えた。
「わかった、言うよ・・・」
この状態で嘘を貫き通しても、事態は好転しない。それに遅かれ早かれ、友人には
言っておくべき事柄なのだ。ネルはポツリポツリと語っていった。
「最初あった時から・・・良い印象はもっていたんだよ・・・。それで解らないことが
あったとき・・・、ディオンに訪ねてみたら・・・、丁寧に細かく教えてくれたんだ・・・。
そのうち胸が熱くなり・・・、どんどん大きくなっていって・・・」
「ディオンさんが好きになったのね」
「ああ・・・」
ネルはコクリとうなずいた。
「やっぱりそうだったのね・・・」
クレアの眼が厳しいものとなる。
「許さないわ」
「うっ・・・」
嫉妬にかられたクレアの表情を見て、ネルは判断する。
「クレア・・・、あんたもディオンのことが好きなのかい?」
それなら自分を動けなくしたのも合点がいく。恋敵を恐喝してあきらめさせようと
言う魂胆だ。
「悪いけど、こんな脅しに屈する私じゃないよ。それはあんたが一番知ってるはずだよ」
しかし、拷問の訓練を受けているネルには、どうということはなかった。かえって、
ディオンへの思いを強固にする結果となろうとしていた。
「そうね、わたしはあなたのことを一番理解しているつもりよ。いえ、理解したかったの。
この世界で誰よりも・・・、うっ、うぅ・・・」
クレアの瞳に涙が滲んでくる。そして、嗚咽も漏れてきた。
「クレア・・・?」
突然の態度の変化に戸惑うネル。そんな彼女にクレアは涙声で問いかける。
「ねえ、ネル。わたし達は幼馴染よね?」
「ああ、そうだよ」
「一緒に遊びながら育ってきたわよね?」
「もちろんだよ、クレアと私は幼いころからの友人じゃないか」
当たり前のことを尋ねるクレアを怪訝に思いながらも、ネルはなだめるように答える。
これで気が済むなら安いものだ。
「友人・・・、そうね、わたしも最初はその関係が当然だと思っていたわ。でもね、
それだけでは満足できなくなってしまったの」
「どういうことだい・・・?」
「もっと深く・・・、貴女と愛しい関係になりたいの」
告白と同時に涙がネルの顔にかかった。
「な、なんだってーっ!?」
あまりにも突然のことに、ネルは人が変わったかのように叫んだ。
「貴女が好きなの、ライクではなくラブとして・・・」
「んむっ・・・!?」
ネルが何かを言おうとしたときには、クレアの唇が重ねられていた。
「はむ、ん、んふ・・・」
「んんっ、ふ、んぅぅ・・・?」
そして、舌を入れられ、絡み合う。唇同士から発する淫靡な音が、ネルを動揺させ、
興奮させる。
「んぅぅ、んんん・・・、ぷあっ、はぁっ、綺麗な味・・・」
「はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・、あぁぁ・・・」
唇の交わりが解かれたころには、ネルはすっかり放心状態になっていた。
「ネル・・・、わたしと一つになりましょう・・・」
真紅の髪を優しく撫でながら、クレアが耳元で囁く。
「だめだよクレア、私たちは女同士なんだよ・・・」
上に圧し掛かっているクレアの重みが、服越しに伝わる柔らかい肌の感触が、ネルの
鼓動を大きくさせる。
「あら、アペリス教の教えに、同性愛をしてはならないという決まりはなかったわ」
「けど常識として・・・」
「そう、ならネルに重大な質問を尋ねるわ」
クレアの顔が真剣なものとなる。
「わたしとディオンさん、どちらが好きなのかを、今ここで言って」
「えっ!?」
それは、ネルを驚かせるのに十分な言葉だった。しかし、さらに驚愕させる質問が、
クレアの言葉から出る。
「もし、ディオンさんが好きだというのなら、わたしとは永遠のお別れね」
「な、なんでそうなるんだい!?」
「あら、当然よ。自分のことが好きでもない人を薬で動けなくし、押し倒し、そのうえ
キスまで奪った。これは十分な犯罪行為よ。わたしは逮捕され、釈放された後でも、
どこか遠いところへ強制移動させられるわ。ネルに出会って再び犯罪行為をさせない
ためにね。これで納得かしら」
「それは・・・、一応すじは通ってるけど・・・」
あまりの告白に、ネルは頭がパニックになる。ただひとついえるのは、クレアと二度と
会えなくなるのだけは避けたいことだった。
「それとも、こんなひどいことをする人には答える義務なんてないの?もっともなことね、
痺れを解いてあげるわ」
クレアが施術を唱える。そして、ネルに対して発動させる。
「あ・・・」
一瞬ネルの身体が軽くなり、そして自由に動けるように神経が伝達されるようになった。
「さあ、ネルの身体は自由よ。これでわたしを捕まえることができるわ。そして、陛下の
下に連れ出してこう言うのよ。『この下賎な者は私を辱めた、憎むべき犯罪者です。重い
裁きを、出来れば死刑をお願いします』とね」
「そ、そんな・・・」
「さあ、早く捕まえて。わたしはいつでも準備が出来ているわ」
クレアは力を抜き、瞳を閉じ、ネルにすべてを委ねた。
「う、あ、あぁぁ、クレア・・・」
ネルの頭の中は、クレアとの思い出がフラッシュバックとなり映し出されていった。
初めて出会った記憶、一緒に食事をした記憶、お互いに励ましあいながら稽古を重ねて
いった記憶、夜更かしをして遊んだ記憶―――。
「どうしたのネル。ちょっと痛いわ」
いつの間にか、ネルはクレアの身体を、きつく抱きしめていた。
「ご、ごめん・・・」
「いいのよ、気にしないで」
クレアがやさしく微笑みかける。この微笑みも、自分の選択しだいで二度と見られなく
なってしまうのだ。
「ク、クレア・・・」
「なに、ネル?」
「これからも一緒にいて欲しいよ、クレアのいない生活なんて考えられないよ・・・」
これからはクレアのことだけを愛していこうと、ネルは決心した。例え女同士でも、
世の中の道理に反することでも、クレアという存在の前にはどうでもよくなった。
「それはわたしを選んでくれたととらえてもいいのね?」
「ああ・・・、クレア、世界中で誰よりも好きだよ・・・」
先ほどとは逆に、ネルの眼が滲んでいた。
「ありがとうネル、うれしいわ・・・」
再び二人の唇が触れ合い、舌が交じり合う。ただし今回はお互いに抱き合い、舌を
貪りあっていた。
「ねえ、ネル・・・」
キスが終わったあと、クレアはネルの髪の匂いを楽しんでいる。
「なんだい?」
「これからわたしのすることを、すべて受け入れてくれるかしら?」
キスの後ベッドですることといえば、おのずと答えが絞られてくる。
「ああ、いいよ・・・」
クレアとひとつになりたい。ネルの思考はそれでいっぱいだった。
「ありがとう、ネル・・・」
クレアはネルのチューブブラを外し、戦闘服を胸の谷間へ寄せる。その結果、ネルの
二つの膨らみがクレアの視線に見えることとなった。
「クレア、服は脱がせないのかい?」
てっきり生まれたままの姿にされるのかと思っていたネルは、面食らった。
「脱がせるなんて、とんでもないわ。服を着たままするのがいいのよ」
「だけど、この戦闘服は陛下から頂いた、由緒あるものだよ。その・・・、こんなこと
するときに着ておくものじゃないよ」
「だからいいんじゃないの、背徳感が生まれてもえるわ」
「だけど・・・」
「ネル、さっきわたしのすることを、すべて受け入れることに同意したわよね。あれは
嘘だったの?」
「う・・・、わ、わかったよ、着たままでいいよ・・・」
ネルは心の中でシーハーツ女王に謝罪した。
「ありがとうネル、それじゃ始めるわ・・・」
すでにクレアの身体が火照り、顔が紅潮していた。もう待てないといった面持ちで、
手のひらが、ネルの胸を優しく包み込む。
「ん・・・」
ネルの身体が硬直する。
「これがネルの胸・・・、生で触るネルの胸・・・」
クレアが恍惚の表情をする。
「引き締まった身体にふさわしい張りのある。でも女性らしく柔らかい胸ね。握った
ときに押し返す弾力が心地いいわ」
「は・・・、ん・・・」
クレアの優しい愛撫に、次第にネルの緊張が解き、身体から余分な力が抜ける。
「このピンクの部分ははどう感じるのかしら」
ネルの先端の突起物が指で押し付け、転がされ、摘まれる。
「んん・・・、あぁ・・・!」
すると、見る見るうちに突起物が勃起してくる。
「嬉しい、感じてくれているのね」
気分が高揚したクレアは、手のひら全体でネルの胸をいじりまわしていく。
「はぁっ、はぁっ・・・」
ネルの体温が上昇し、息遣いが荒くなる。
「これだけ尖っちゃったら、母乳が出るのかしら」
試してみるといわんばかりに、それを口に含む。
「ふあっ!?」
ネルの口から嬌声が発せられる。
「ふふふ、コリコリしていて美味しいわ」
クレアはネルの乳首を、あるときは舌で転がし、あるときは吸い上げる。むろん、
反対の乳首はいじられているままだ。
「はっ・・・ふっ・・・、乳首が・・・おかしく・・・なって・・・る・・・」
ネルは親指をしゃぶりながら、うつろな眼で愛撫を受け入れていた。
「ふふっ、いい反応よ、ネル。こっちはどうなっているのかしら?」
クレアの手がネルの大事な場所に向かってゆく。
「ふあっ・・・!?そこ・・・は・・・!」
黒パンツ越しに大事な部分を刺激され、ネルの肉体は敏感に反応する。
「あらあら、ちょっと染みているわね。感じやすい体質なのかしら」
ぷにぷにと指の腹で押して弾力を楽しみながら、クレアはクスクス笑う。そしてその
指を割れ目に沿って擦りつける。
「駄目だよ、クレア・・・そんなにいじら、んっ・・・ないでおくれよぉ・・・」
ネルの全身に汗が浮かび上がる。筋肉が細かく震え、声に艶が出始めた。
「そろそろ指だけでは物足りなくなってきたわ・・・」
ネルの足が開脚され、クレアの顔が割り込んでくる。
「やっ・・・!は・・・恥ずかしいよ!」
ネルは脚を閉じようとするが、時すでに遅し。
「ネルの水分で変色しているのが良くわかるわ・・・。んんっ、んっ・・・!」
クレアは顔を股間へ埋め、鼻で匂いを思いっきり嗅ぐ。
「ひあっ・・・、クンクンしないでおくれ・・・!」
呼吸が濡れた黒パンツを冷たくし、ひんやりとした感触がネルを襲う。
「ネルの汗臭い匂いが充満しているわ・・・酸っぱくて良い匂い・・・」
「ふああぁ・・・、恥ずかしいよぉ・・・!」
恥ずかしがるネルをよそに、クレアは何度も呼吸を繰り返す。
「ネルの匂い・・・気持ち良い・・・」
「クレアァ・・・、もうやめて・・・おくれ・・・」
ネルは羞恥心で真っ赤に顔を染め上げていた。
「そんな顔しないで、ネル・・・」
クレアが微笑を浮かべる。
「もっと虐めたくなっちゃうじゃないの・・・」
施術を使い、指先に空気の刃を作る。そして、黒パンツの紐の部分を切った。
「あ・・・!」
黒パンツを取り外すされ、ネルの蜜で零れているサーモンピンクがあらわになる。
「ネルったらこんなに濡らしちゃって・・・」
「み、見ないでおくれ・・・」
「駄目よ、これからが本番じゃない」
クレアの指がネルの秘所をなぞる。そして、二本の指をネルの秘所に埋めていく。
「ひゃ、はうぅぅ・・・」
「さあ、そんぶんに感じてちょうだい」
そしてクレアの指攻めにより、ネルの快楽による音楽祭が始まった。
「聞いてるネル?あなたのアソコからこんなにいやらしい音が聞こえてくるわよ」
ぐちゅぐちゅとネルの秘所から、淫らな旋律が奏でられる。
「ひゃっ、はっ、はっ、あぁっ!」
ネルの声は、あるときは指をピストン運動され、出し入れとともに喘ぎ声がリズミカル
に演奏される。
「んああっ、クレッ、アァッ、激しすぎるよぉっ!」
またあるときは、膣内を縦横無人にかき回され、大音響の嬌声をあげる。
「あっ、そこっ、入り口が、ふぁんっ、あん!」
そしてあるときは、別の指で秘所を擦りあげられ、二重奏の快楽がネルを襲う。
「ネルったら、わたしの想像以上に喘いでくれて・・・、うれしくてゾクゾクするわ」
「あああっ、もう駄目だよ、感じすぎるよぉっ!」
クレアに翻弄され、涎を垂らしながら喜ぶネル。布団のシーツを握り締め、快感を
分散させようとするが、焼け石に水だった。
「あっ、あっ、あっ、もうっ、駄目っ!」
まもなく訪れる絶頂に、ネルは身を任せようとしたそのとき。
「はい、ここまでよ」
何の前触れも無く、クレアが指を引き抜いた。
「あっ・・・、ん・・・、何でだい・・・?」
高みに上り詰める直前に寸止めされて、ネルは不快な表情をとる。
「これから先はまだお預けよ」
クレアはそう言うと、先ほどまでネルを攻めていた指を、ネルの眼前に持ってくる。
「ねえネル、これは何・・・?」
クレアが人差し指と中指を広げると、粘々している液が糸をひいていた。
「そ、それは・・・」
「ちゃんと言って」
直後にネルの膨らんでいる秘豆を、もう一つのクレアの手が襲う。
「うああっ!」
軽くつままれただけだが、敏感になっているために、十分すぎる刺激となる。
「言わないと、捻りつぶすわよ」
抑揚のない言葉を発する口元が、怪しく笑う。
「どれだけ大きな声をあげるのかしら」
「言う、言うよ!」
「そう、それじゃあらためて聞くわ。わたしの指についている粘々しているものは何なの?」
「わ、私の愛液・・・」
ネルは顔を背けて、小さな声で答える。
「愛液?どうして、愛液をこんなに出しているのかしら?」
「感じているから・・・」
「聞こえないわ・・・、もっと大きく、詳しく言って」
秘豆を摘んでいるクレアの手に、若干の力が加えられる。
「クレアにあそこをぐちょぐちょにかき回されて感じてるからだよぉっ!私の身体が淫乱
だから、いっぱい愛液が出るんだよぉっ!」
とっさにこれだけのことが一度に言えるのは、要領が良いからなのか、それともマゾの
素質があるからなのか。いずれにしても、ネルが己の痴態を叫んだのは確かだった。
「良い子よ、ネル・・・」
クレアがネルの頬に軽くキスをする。
「お礼にわたしの舌をプレゼントするわ」
そして、ネルの太腿の内側に顔を入れて行き、舌を突き出した。
「受け取って、ネル・・・」
クレアはまずは周辺を舐める。そして、中央のすじに沿って舌を這わせてゆく。
「はあぁぁ・・・、んふあぁぁ・・・」
今までとは違う刺激に、ネルは戸惑いながらも、身体は酔いしれていた。
「あらあら、愛液がとろとろ流れつづけているわ。もったいない」
クレアはネルの秘所に唇をつけ、じゅるじゅる音を立てて、愛液を飲み込んでゆく。
「ふあぁ、や、やめてよ、音を立てないでおくれ・・・!」
「じゅる、じゅる、んくっ・・・、ふふっ、駄目よ、ネルにはもっともっと恥ずかし
がって、いっぱい愛液を出してもらうわ」
ネルの意向などお構いなく、クレアは舐めつづける。時には膣内に舌を入れてかき回す。
「く、ああぁ・・・、びりびりする、よぉ・・・」
身体の奥まで痺れるような愛撫に、ネルの意識がぼやけてくる。太腿が震えて力が入らない。
「じゅる・・・、そろそろ、ね・・・」
「何・・・?んああっ!?」
ネルが声を荒げた理由、それは秘豆を剥き出しにされ、指でカリカリとかかれたからなのだ。
「すごい、よぉぉ、ああっ、イクッ、イクよおぉっ!」
腰をガクガク揺らして、ネルは無我夢中に鳴いている。
「いいわ・・・、イカせてあげる」
クレアはネルの秘所に唇を密着させ、そして勢い良く吸った。
「あっ、ああっ、あああぁぁぁ―――――!」
ネルは絶頂を迎え、秘所からシャワーのように愛液がほとばしった。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・」
「ふふっ・・・、ネルの愛液でびしょびしょに濡れてしまったわ」
クレアは顔にかかった愛液を指ですくうと、それを口に含む。
「ご、ごめん・・・」
「潮を吹くなんて、ネルは生粋の淫乱な身体をしているのね。いやらしいわ」
「恥ずかしいから言わないでおくれ・・・」
「でも安心して、淫乱なのはネルだけではないわ」
クレアは自分の黒パンツを脱ぐ。
「うあ、すごい・・・」
「ふふっ、ネルの喘いでいるところを見ていて、すっかり興奮しちゃったわ」
そこは愛液でびしょ濡れになっていた。
「ネル・・・、今度は一緒に感じてもいいかしら?」
「ああ、良いよ・・・」
「ありがとう、ネル」
クレアはネルの頬に軽くキスをすると、お互いの秘所を重ね合わせた。
「こ、れ・・・、気持ち良いわ・・・!」
「くあぁ・・・、良いよ・・・!」
二人の秘所がくじゅくじゅと擦りあう音が、雑音の無い部屋に淫靡に聞こえている。
「んんんっ・・・、はあぁぁっ・・・、ネル・・・、気持ちいい?」
「はぁっ、はぁっ・・・、良すぎるよぉクレアァッ・・・!」
今まで味わったことのない刺激に、二人は感嘆の声をあげる。
「あああ・・・、ネルと一緒に・・・、エッチができて・・・、うれしい・・・!」
「私もだよ・・・、いっぱい、んあ・・・、感じてるよ・・・!」
お互いにむさぼるように感じ合い、愛液をとめどなく溢れてだしていた。
「ネル・・・、そろそろ・・・!」
「私も・・・、お願い・・・!」
そして、お互いに我慢が出来なくなり、クレアが腰の動きを速めてスパートをかける。
「あんっ、あっ、あっ、あっ、ネルッ、あっ!」
「んあぁっ、クレアァ、イクッ、イッちゃうよぉっ!」
二人の身体の中を電撃が駆け巡り、極上の瞬間が訪れる。
「ネルゥッ、ネルウゥゥゥ―――――!」
「クレアァァァァァ―――――!」
お互いの名前を叫びあい、二人は絶頂を迎えた。
「はぁっ、はぁっ、最高だったわ・・・」
「すご過ぎだよ、クレア・・・」
ことが済み、腕を絡ませ、足を絡ませ、お互いの身体を抱きしめあって余韻を楽しむ。
クレアは胸を露出しており、二人のピンクの先端が絡み合っている。
「ふふふ・・・」
「な、なんだいクレア、突然笑い出して?」
「さすが、双剣クリムゾン・ブレイドね。イクときもぴったりと息が会っていたわ」
「は、恥ずかしいこと、言わないでおくれよ・・・」
ネルが顔を背けると、その頬をクレアがチロチロ舐める。
「ふあぁぁぁ・・・」
「駄目よこれくらいで恥ずかしがっていては。この後、さらにハードなプレイをするのだから」
「えっ、まだするのかい?」
「ええ、わたしはまだ満足していないわ・・・。ネルだって、まだしたいでしょう?」
「そ、それは・・・」
本当はもう休みたい気持ちだったネルだが、抱き合っている間に欲情が再び盛り
上がってきたのも事実だった。
「どうなの、ネル?」
クレアが眼を細め、抱きしめる手に力が入る。
「し・・・したいよ・・・」
クレアの瞳により、ネルの本能が彼女に逆らうことを、拒否させた。
「ありがとう、ネル・・・」
礼を言うと、さらにクレアはネルの耳元にこう付け加えた。
「これからわたし無しでは考えられない身体にしてあげるわ」
「あ・・・」
ネルは首筋に息を吹きかけられ、身体がピクリと反応する。
同時に自分がマゾであることを、認識した瞬間でもあった―――。