鉱山の町カルサアの南に位置するカルサア修練場…。  
もともとはその名の通りアペリス教の修練場として、アーリグリフ領内でのアペリス教布教の  
中心地であった場所である。  
しかし、戦争が始まると、アペリス教は邪教とされ、多くの信者がここで殺された。  
この建物も、アーリグリフ三軍のひとつ、『漆黒』に接収され、  
改修を施されその駐屯地とされていた…。  
 
マユは、母親と一緒に、この修練所で兵士たちの食事係を勤めていた。  
もともとはこの修練所を訪れるアペリス教信者たちへのまかないを担当していたが、  
戦争が始まり、他に行く当てもなくそのままこの仕事を続けているのだった。  
 
「ふぅ。こんなものでいいかな」  
兵士たちの夕食の仕込みもだいたい終わり、マユは一息ついていた。  
修練所に駐屯している兵士の数はおよそ100人。  
それだけの量の食事を2人で作るというのは大変な労力である。  
しかし、マユは泣き言ひとつ言わずに仕事をこなしていた。  
 
「うーん…困ったわね…」  
「どうしたの?お母さん」  
マユが訊くと、母はうんざりした顔をして答えた。  
「お酒が足りないのよ…まあ今すぐなくなるってワケじゃないけど、早めに頼んどかないと」  
男ばかりの軍隊において、最も重要なものの一つ、それは酒である。  
死と隣り合わせの作戦をこなしている兵士たちにとって、酒は心がやすらぐ唯一のものと言える。  
その酒を切らすということは、士気にも少なからず影響を与えることとなる。  
「今日の分があるなら、まあいいんじゃない?明日の朝買いに行けば」  
「ダメよ」  
母はため息をついて言った。  
「量が半端じゃないでしょう?瓶の1本2本じゃすまないんだから…酒屋さんに頼んで、  
すぐ持ってきてもらえる量じゃないわ」  
「あ、そうか。そうだよね…」  
「カルサアの酒屋さんに頼んで、アーリグリフの蔵元から取り寄せてもらうには4〜5日かかるでしょうし…」  
「じゃあ今から注文に行くの?」  
「そうするしかないでしょう?まぁ注文するだけだから。夕方までには帰ってくるわ」  
「わかった。いってらっしゃい」  
「ええ…ああそうそう、マユ」  
「何?」  
「私が留守の間、兵士達が入ってきても取り合ったらダメよ。アンタは免疫がないんだから…  
『母がいないからわからない』って言って追い返すんだよ、いいね」  
「大丈夫だって。私だってそれくらいわかるわ」  
「だといいけど。じゃあ、行って来るわね」  
母が出て行き、厨房にはマユ一人になった。  
マユは特にやることもないので、仕込みの確認と残っていた洗い物を片付けることにした。  
 
と、そのとき、後ろで、ドアが乱暴に開く音がした。  
「おい、オバさん、いるかぁ?」  
漆黒の兵士カークスだった。  
ほとんどの兵士は作戦に出かけているが、一部の兵士はここに残って、施設の警備をしている。  
「酒くれ、酒。ノドがかわいて仕方ねぇんだ」  
本来なら食事時間以外での飲酒は禁じられている。  
しかし、実際はそんなにチェックも厳しくなく、待機組はやりたい放題なのである。  
「あ、すいませんけど今、母は外出してまして」  
マユは母の言いつけどおりに対応した。  
「ああ?どこに行ったんだよ、オバさんは?」  
「お酒がなくなりそうだからって…カルサアまで買いに行きました」  
「チッ!役に立たねぇババァだな…それぐらい早めに済ませとけってんだ」  
親を悪く言われて、マユもさすがに頭にきて、カークスに言い返した。  
「あなたがたが飲みすぎるから減りが早くなるんです。それに勤務時間中の飲酒は禁止のはずですけど」  
「ああ!?何だとこのガキ!」  
カークスはマユの襟元を掴み、自分に引き寄せた。  
「黙って言うことを聞けばいいんだよ、ガキが」  
「や…めてくださいっ…!それにわたしっ…ガキじゃありません!」  
マユは精一杯相手を睨みつけた。  
その剣幕に驚いたのか、カークスは手を離していた。  
それでも睨むのをやめないマユを見て、気まずい空気を感じたカークスは、作り笑いをして言った。  
「いやぁ、悪い悪い。ついカッとなっちまって…な、この通りだ。機嫌直してくれよ」  
マユはカークスから目線を逸らしながら、それを聞いていた。  
「だからさ、いいだろ?お酒。別にすぐになくなるってワケじゃないんだろ?お母さんには俺から弁解しとくから」  
母の言いつけが頭をよぎったが、マユは、このままこのカークスと同じ空間にいるのも苦痛だったので仕方なく、  
「わかりました。でも、少しだけですよ」  
「へへ…そうこなくっちゃな。じゃあ俺たちは詰所に戻ってるから、早く持ってきてくれよな」  
カークスが部屋の外に出ると、マユはほっと胸をなでおろした。  
そして、持って行くお酒の用意を始めた。  
一秒でも早く、この状態から解放されたいと思ったからである。  
 
詰所に戻る途中のカークスは一人、顔をニヤつかせていた。  
「へへ…やっぱりカワイイな…あの怒った顔もサイコーだぜ」  
そして、襟元を掴んだとき、チラリと見えた胸元を思い出し、さらに顔がニヤける。そして…  
「そうだな…もう限界だよな…」  
何かを思いついたカークスは足早に、詰所に戻っていった。 
 
マユは、酒入りの瓶を抱えて、詰所へ向かっていた。  
樽から瓶へと、酒を移し変える作業が、思いのほか重労働だったので、  
エプロンと、上着を脱いで、上は半袖である。  
もちろん、男どもに無防備な姿を見せることに抵抗がなかったわけではない。  
マユも18である。ある程度の性的な関心や、知識は持っているつもりだった。  
だが、自分はあんな男たちに自由にされるつもりはないし、  
あれでも誇らしきアーリグリフ軍の漆黒なのである。それぐらいのモラルはあると思っている。  
だがその認識が甘かったことを、マユは身をもって思い知らされる…  
 
詰所に戻ったカークスは、マユの到着を今か今かと待ち構えていた。  
一緒に詰めている筈の部下たちには外の警備を命じて戻ってこないように言いつけてある。  
部屋には鍵を掛けて誰にも入れないようにしてもあった。  
「作戦は完璧だ…」  
カークスは一人つぶやいた…  
 
トントン。ドアをノックする音が聞こえた。  
「あの、お酒…持って来ました」  
「ああ、マユちゃん。今開けるよ」  
鍵を外しドアを開けると、そこには酒瓶を抱えたマユが立っていた。  
先ほどのことがあるからだろうか。マユの表情が暗くなる。  
「早かったね。さぁ、中に入って」  
「あ…はい」  
マユとしては入り口で瓶を渡してそのまま帰りたかったのだが、ついつい乗せられて中に入ってしまった。  
カークスは、そんなマユの後ろ姿を見て、ニヤけながら、こっそりと部屋の鍵を掛けた。  
 
「あの…他の人たちは…」  
マユは不審に思ってカークスに尋ねた。酒は2〜3人分持ってきてあるのだ。  
「ああ、他の奴らは外回りの警備に行ってるよ。シーハーツの隠密が潜入するかも知れねぇからな」  
「あなたは行かないんですか?」  
「そんな仕事は新入りの仕事さ。俺は一応小隊長サマだからな」  
マユはカークスの物言いに反感を覚えた。  
隊長というものは部下の先頭に立って任務をこなしていくものではないのか?  
少なくとも、マユはそう信じていた。  
「じゃあ、私はこれで失礼します」  
マユが部屋を出ようとしたとき、  
「ちょっと待ってよ、マユちゃん」  
カークスが呼び止めた。  
 
「…何ですか?」  
酌でもしろというのだろうか。この男とは早く別れたいのだが。  
「一人で飲めってのか?少し付き合ってくれよ、な?」  
予感が当たった。  
「いえ…やらなきゃいけない仕事も残ってますし」  
「そんなこと言わずにさぁ、ほら、いいだろ!?」  
カークスがマユの腕を掴んだ。  
「嫌っ!やめてください!離してっ!」  
「ダメだね。こんなチャンス滅多にないんだから」  
「叫びますよ!早く離してくださいっ!」  
「勝手にすればいいさ。だけど外に聞こえるかな?この部屋は防音になってるんだよね…  
機密が外に漏れないようにさ」  
これはハッタリだったが、マユの反抗をしずめるのに十分であった。  
「いやぁ…離して…はなしてよぉ…」  
マユは涙声になって訴えた。  
カークスは勝利を確信し、マユに攻勢をかける。  
「ねぇ…マユちゃんってセックスしたことあるの?」  
突拍子もない質問、そして内容にマユは赤面した。  
「そ、そんなこと…知りません」  
恥ずかしそうなマユの顔を確認し、カークスは続ける。  
 
「へぇ…じゃあ初めてなんだ…それはなによりだ」  
「何を…言ってるんですか…」  
マユが涙を浮かべながら聞く。  
「簡単だよ。今から俺とセックスしようってコトさ」  
この展開は予想できるものだった。だが、到底受け入れられるものではなかった。  
「あなた…自分が何言ってるかわかってるんですか?」  
「ああ、わかってるさ。それに…お前は俺に逆らえないさ。絶対にね」  
カークスはそう言って、机から一冊の本を取り出した… 
 
「この本…何の本かわかるよな?」  
カークスは取り出した本をマユに見せた。  
「それは…アペリスの経典…!?」  
知っているのも当然である。戦争勃発前はアーリグリフでもアペリス教は認められていた。  
むしろ、積極的に布教されていたし、マユも母親と一緒に信者であった。  
しかし…戦争が始まるとアペリスは敵国の教えとして邪とされた。  
そして、多くの信者達がこの修練場で処刑されたのである。  
マユたちは、教えを捨てることを誓うことで処刑を免れ、今ここにいるのである。  
「何で、そんなものを今私に見せるんですか?」  
「この経典はね…君の母親のものなんだよ」  
「え…お母さんの…!?」  
マユはカークスの言葉を理解することが出来なかった。  
「嘘ですっ!そんな筈、そんな筈ないです!私とお母さんは、アペリスの教えを捨てるって誓ったんです!  
だから…それがお母さんのものなワケありません!」  
「だけど事実見つかったんだから認めざるを得ないだろう?俺はこの経典と状況を上に報告するだけさ」  
「そんな…嘘だよ…嘘…お母さんがそんなことするはず…ない」  
マユが泣きながら訴える。  
「残念だな…マユちゃん。これじゃ弁解の余地はないしなぁ…親子仲良く処刑台行きだ」  
カークスはさらに追い討ちを掛ける。  
「嫌…いやだよぉ…死にたくないよぅ…」  
処刑という言葉を聞き、マユの恐怖は最高潮に達した。  
 
「でもね…マユちゃん。まだ処刑って決まったわけじゃないんだ。  
このことは俺しか知らない。どういう意味か分かるな?」  
マユの反応を確かめてから続ける。  
「つまり、俺が黙ってればこのことは公にならない。なぁに、こんな古びた本、  
燃やしてしまえばいいだけのことさ」  
「助けて…くれるんですか?」  
「ああ、そうとも。俺だって二人にはお世話になってるんだからな。むざむざ処刑なんて、なぁ」  
「じゃあ…!?」  
マユは絶望の闇の中に一筋の光が見えた気がした。  
「だ・け・ど」  
「タダってワケにはいかないよな?俺だってもみ消しがバレたら懲罰ものだ。下手したら処刑かもな。  
それだけのリスクを背負ってお前らを助けるんだ。それなりの誠意が欲しいよなぁ?」  
「誠意…ですか」  
「そう、誠意。世の中ギブ・アンド・テイクだものな?」  
「でも…一体私、何をすれば…」  
自分では全く見当がつかなかった。自分の取り柄は料理ぐらいしか思いつかない。  
「簡単さ。さっき言っただろ、忘れたのか?」  
「え、さっきって…まさか!?」  
「そう、そのまさかさ」  
マユは先ほどの会話を思い出し、呆然とする。  
「今から俺とセックスする。そうしたらみんななかったことにしてやるよ」  
「そんな…私、無理です」  
 
「無理にとは言わねぇ。その代わり、このことは上に報告させてもらうぜ。団長なら、  
『そんな面倒な話を回すな、阿呆が』  
なんて言うかもしれないけど、副団長ならどうかな?あの方は厳しいからな…」  
容赦ないカークスの言葉。  
自分一人が恥ずかしい思いをすればお母さんも助かる。拒否権はなかった。  
「わかりました。私…やります」  
「そうか!そりゃ良かった。じゃあ、きちんと頼んでもらおうか」  
「頼む…ですか?」  
「そう。『私とセックスしてください』って頼んでみな?」  
「そんなコト…言えません」  
「あっそう、じゃあ報告を…」  
…こんな言葉を口にするだけでも普段の自分からは考えられない羞恥である。  
だが、そんな冷静な思考も出来ないほど、マユは追い詰められていたのだ。そして…  
 
「わ…私と…セッ、クスして…ください…」  
 
マユは再び目の前が真っ黒になるのを感じていた…。 
 
カークスは装備している暗黒の甲冑を脱ぎ、マユに言い放った。  
「じゃあ、マユちゃん。まずはこれを舐めてもらおうかな?」  
そう言い、カークスは自分のズボンを下ろした。  
そこには、マユが初めて見る男性器の姿があった。  
兵士達が捨てたのだろう、いかがわしい本などを盗み見したことはあったが、  
実際に見るソレは想像以上に大きく、奇怪な形をしていた。  
「じゃあ、そこにひざまづいて」  
抵抗はあったがいまさら引けようがない。諦めるしかなかった。  
「はい…」  
カークスが自分のモノを顔に近づける。  
その慣れない臭いにマユは顔をそむけた。  
「ほらほら、早くしろよ。まずは舌で先っぽを舐めるんだ」  
ぴちゃ…  
マユの舌がカークスのペニスをくすぐる。  
しばらく、そうさせていたカークスだったが、  
「ヘッ、このままじゃラチがあかねぇな」  
そう言うと、マユの頭をつかみ、一気に引き寄せた。  
 
「むぐぅっ!?」  
マユが苦しそうな声を上げる。  
「どうだ、ノドまで届いてるだろ?俺のはデッカイからなぁ!」  
「はひぃ…んくっ、あ…」  
「ほらほら、舌も使え!早くイカせてくれないと窒息しちまうぞ!」  
そう言い、前後運動を開始する。  
ちゅぷっ、ちゅぷっ…  
音を立てながらだんだんスピードが速くなっていく。  
「そらっ、イクぞ!全部飲み干せよっ!」  
ドピュッ…ドピュッ…  
マユの口の中にカークスの欲望が吐き出された瞬間だった。  
「う…うぇぇ…に…がいよぉ…」  
マユはその生温かい液体の異様な味に顔をしかめた。  
 
「さぁ、休んでるヒマはないぞ。マユ、さっさと服を脱ぎな」  
「これで、終わりじゃないんですか!?」  
「ハァ!?何寝ぼけたコトぬかしてやがる。これからが本番なんだろうが」  
「そんなっ!酷い…酷いです」  
「酷いじゃないだろう?そっちから頼んできたことなんだから…」  
「それは…あなたが言えって言ったから…仕方なく…」  
「んな理屈が通用すると思ってんのか?いいからとっとと裸になれよ」  
 
マユは泣きながらも、カークスの言葉に従い、服を脱いでいった。  
それは、さながらストリップショーの光景であった。  
少しでも時間を稼ごうと靴下からゆっくりと脱いでいくが、どうにかなる訳も無く  
最後にはブラジャーとパンティーだけの姿になってしまった。  
 
「さぁ、じゃあ最後の砦も陥落といこうぜ?」  
カークスの催促。  
マユは目をかたく閉じてブラジャーに手を掛ける。  
と、そのとき。  
「待った。先に下行こうぜ。その可愛いネコさんパンツからよぉ」  
マユの顔がさらに赤くなる。  
「18にもなってネコさんかぁ…やっぱマユちゃんは可愛いねぇ」  
「お気に入り…なんです」  
「じゃあさっさと脱いじまえよ。お気に入りのパンツ汚したくねぇだろ?」  
「は…い」  
マユはパンティーに手を掛けた。  
そして、しばらく止まっていたが、決心したのか、  
一気に下までズリ下げ、足から抜き取った。 
 
隠すものが無くなったマユの秘所は、綺麗に生え揃った陰毛が侵入者を拒む門番のようであり、  
その先には本人以外誰も見たことも触れたことも無い聖域が広がっていた。  
「さぁ…マユ。オナニーをして見せるんだ」  
「そんなこと…恥ずかしいです」  
「いまさら何だ。この後もっと恥ずかしいことをするんだからな」  
「ううっ…わかりました」  
「別に初めてってワケじゃねぇだろう?いつもやってるようにやるんだ」  
「でも、私…あんまりやったことなくて…」  
しかし、マユの訴えはカークスの一睨みでかき消された。  
「はい…」  
オナニーは初めてではなかった。だが人前で行為を見せるなど…マユは目の前が真っ白になった。  
マユはおそるおそる足を開くと、指を自分の秘部に近づける。  
その周囲をなぞるだけで、自然と声が漏れた。  
「あ…ふうっ…いやぁ…」  
「おいおい、いつまで外で遊んでるんだ?真面目にやらないといつまでもやらせるぞ」  
「えぅっ…恥ずかしいよぉ…」  
震える指をゆっくりとその中に入れていく。  
「んんっ!くっ、んぅ…」  
慣れたものならば、全然達せないであろう中途半端な刺激でも、マユには十分だった。  
「そろそろか…」  
マユのオナニーショーを見ながら自分のモノを手入れしていたカークスは、  
そろそろ自分のこの欲望のカタマリで、マユを自分の物にしようと思ったのである。  
 
「ったく、ホントに何も知らねぇんだな…」」  
そう言って、カークスはマユの秘部に自分の指を侵入させた。  
「ひぃっ!いたぁっ!」  
そして、その指はマユの中を乱暴にかき回した。  
「嫌っ、やぁっ!抜いてぇ…指、ぬいてぇ…」  
マユのその願いは聞き入れられず、カークスの行為はさらにエスカレートする。  
空いた手でブラジャーをめくり上げ、小ぶりな胸を弄ぶ。  
「あっ、いやぁ!おっぱいダメぇっ!」  
乳首を口に含み舌で転がす。  
「ヘッ、ペチャンコだな…感度はいいみてぇだが」  
自分の気にしていることを指摘されたマユは、ひとりつぶやくように反論する。  
「ペチャンコじゃ…ないもん…っ!…これから…おっきくなるんだ…もん…」  
マユの可愛い反撃に、カークスのテンションは上がる一方だ。  
「へぇ…そうか、それは…たのしみだなぁっ!」  
マユの秘壷にもう一本指が突き立てられる。  
「ひぁぁぁっ!ダメぇっ!」  
クチュッ…クチュッ…  
「ほらほら…こんなに濡れて…いやらしい音がしてきたぞ」  
「知らないぃ…わかんないよぉ…」  
「俺が舐め取ってやるよ」  
そう言って、カークスは顔を近づけ、マユの秘所に舌を沿わせる。  
「やめてぇ…汚いっ…恥ずかしいよぉ…」  
カークスはマユの中から溢れ出た愛液を舌で掬い取っていく。  
 
「そろそろイカせてやろうか」  
「え…」  
カークスは、マユの中で暴れていた指を抜き取った。  
「ひぁっ!」  
「ほら、見てみろよマユ。お前のせいで俺の指がこんなによごれちまったじゃねえか…  
お前のお口で綺麗にしてくれよ」  
そう言って、指をマユの口に押し込む。  
「むぐぅっ!」  
「どうだ?自分の『女の味』は?綺麗に舐めろよ」  
「ふうっ…はぁっ…はぁっ…」  
カークスは、綺麗になった指を、再びマユの秘部に近づける。  
「ここはどうかな?」  
カークスの指が、秘部をまさぐり、やがてひとつの突起物に触れた。  
「ひぃぁぁっ!や…なに、したのぉっ!?」  
指で、その突起をこねくり回す。  
「ダメぇ、ソコ、だめぇぇぇっ!」  
マユの反応を楽しみながら、カークスはそれに吸い付く。  
「ああっ、ヘン、ヘンだよぉ!私、おかしくなっちゃうよぉ…!」  
 
「ヘヘ、マユ。これで…どうだっ!」  
カークスはマユのクリトリスを強く、つまみ上げた。  
「ひぎっ…ああああああああああっ!!」  
マユは絶叫し、床に倒れこんだ。  
生まれて初めての絶頂だった。  
しょぉぉぉぉぉぉぉっ…  
マユは、放心のあまり、失禁してしまった。  
「うぇっ…うぇっ…お…かあ…さん…」  
マユは嗚咽をあげた。カークスはそれを見て、  
(へへ…まさかこんなに上手く行くとはなぁ…)  
倉庫の隅に落ちていた一冊の本。溜まっていた欲望…。  
勢いだけの作戦ではあったが、現に目の前の獲物は俺の思い通りになっていた。  
「さぁ…最後の仕上げだぞ、マユ…」 
 
ブラジャーも剥ぎ取られ、完全に生まれたままの姿になったマユ。  
「さぁ…はやくこっちに来い」  
同じく全裸になり、ベッドに横たわるカークス。  
マユは、カークスの下半身にそそり立つペニスを見て、目をそむけた。  
「ほら、俺の体をまたいで、この上に腰を下ろせ」  
「ええっ…そんなことしたら…」  
「そうだ、自分で入れるんだよ。お前もそのほうがいいだろう?俺は優しいからなぁ…」  
「そんな…怖いです…」  
「ごちゃごちゃ言わなくていいんだよ、もう全て見せ合った仲だろう?」  
言っても無駄と悟ったマユはベッドに上がり、カークスの体をまたぐ。  
そして…ゆっくりと腰を沈めていった。  
「ここ…ですよね」  
「そうだ。ゆっくりでいいからな」  
「はい…」  
マユの秘壷と、カークスのペニスが触れ、少しずつマユの中に入っていく…。  
「ひぐぅっ…!きつい…」  
「よおし…その調子で全部くわえ込め」  
「無理…ですっ…もうこれ以上…痛くて入りませんっ…!」  
「仕方ねぇなあ…手伝ってやるよ」  
「えっ!?」  
カークスはそう言うと、マユの肩を掴み、一気に下へ押しやった。  
ズボォッ…!  
「ひぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」  
マユは絶叫した。  
心の準備が出来ていないいきなりの挿入。とてつもない激痛が走った。  
 
「うああああっ…いたぁ…いたいぃ…」  
カークスはゆっくりと腰を動かす。  
「やぁ…やめてぇ…動かさないでぇっ…」  
結合部から、血が溢れ出てくる。  
「うぁっ…死んじゃうぅ…死んじゃうよぉ…っ!」  
「力を抜け、すぐに良くなるからよ」  
そう言って、カークスはマユの小さな胸に手を掛け、強くもみしだく。  
「痛い、痛いよぉっ!やめて…もう許してぇっ!」  
「我慢しろ、この俺が揉みまくってこの胸を大きくしてやろうってんだ。感謝しろよな」  
「もう…やめてよぉ…私…胸大きくならなくてもいいからぁ!」  
マユの訴えは、逆にカークスの興奮を高めるだけだった。  
さらに腰の動きを早める。  
「うあ…ひふぅ…」  
 
マユの声が弱々しくなってきた。  
「ふあっ…んんっ…」  
そして、その声は、少しずつ違うものへと変わっていった。  
「どうだ、今の気持ちは?」  
「んはぁっ…何か、ヘンな感じ…」  
カークスはそれを聞くと、さらに運動のスピードを速める。  
「あ、あぅっ!いい…私ぃ…私ぃ…」  
「気持ちいいんだろ?感じてるんだろ!?」  
カークスはマユに声を掛ける。  
「自分に素直になれよ。ほら、声にだして言ってみな」  
「んふぁっ…恥ずかしい…けど、気持ち…いいよぉ…んっ!」  
「ヘヘ、そうだろ?それでいいんだ」  
カークスは満足げにマユの胸を刺激する。  
「あはぁ…体じゅうが…ヒクヒクするよぉ…感じてる…私、感じてるぅっ!」  
もうお互いに限界が近いようだ。カークスはフィニッシュの準備に入る。  
「あくっ…激しい…はげしいよぉっ!」  
「イクぞっ!マユ!」  
「あ…はあああああああああああっ!!」  
マユは、今日二度目の絶頂を迎えた。  
カークスの欲望が、マユの体に振りかけられる。  
 
「へへ…どうだった?天にも昇る心地だったろ?」  
カークスが一服しながら訊く。  
「・・・・・・・・・・」  
マユは無言で答える。  
こんな最低な男に犯され、感じていた自分が許せなかった。  
「よし、今日はもう帰っていいぜ。また来いよな」  
やっとこの場所から開放される。マユが立ち上がったその時、  
カチャッ…  
詰所の扉の鍵が開く音がした。そして…  
 
「何をやってるんだ?この阿呆が」  
「だ…団長!」  
カークスの顔が青ざめる。  
「…フン。カークス。部下には仕事をやらせておいて自分はこんなところで女遊びか?  
全く、いいご身分だな」  
カークスから団長と呼ばれた男、アルベル=ノックスは部屋を見回してそう言い放った。  
「い、いえ…そのようなつもりは…団長こそお早いお帰りで…」  
カークスは何とか話を逸らそうとした。  
「当然だ。シーハーツのクソ虫どもを片付けるのにそんな時間を取るものか。  
あの赤髪のクリムゾン・ブレイドは仕留め損なったが、次こそは息の根を止めてやる…  
が、問題は貴様だ。カークス。どう責任を取るつもりだ?」  
マユは、アルベルの登場に再び希望が見えた気がした。が、しかし…  
 
「ハッ…ですが私は、決して望んでこのような真似をしたのではありません!  
この娘と母親が、禁制のアペリス経典を所持していたので尋問していたところ、  
この娘が、自分の体を好きにするかわりに、このことを黙っておいてくれと懇願しましたので…」  
マユは体中の血の気が引くのを感じていた。  
「何だと…それは本当か!?」  
「嘘ですっ!全部デタラメです!この人が、無理矢理…!」  
マユは必死に反論する。  
「黙れッ!この小娘め。反逆罪で処刑されるところを助けてやろうと思っていたのに!」  
「そんな…なんでそんな嘘をつくんです!?どうして…」  
二人のやり取りを聞いていたアルベルが声を発した。  
「そこまでだ、カークス。貴様の行動の是非は後で問うとして…まずはこの娘の処分だ」  
アルベルは自分の愛刀を引き抜くと、マユに近づく。  
「覚悟は出来てるな?料理長の娘。アペリスを信ずるものは例外なく処刑される」  
「そんなっ!待って、待ってください!アルベル様っ!」  
「ほう、何か申し開きがあるのか?」  
「はい。私は、いえ、母にも!全く心覚えがないんです!アペリスの教えは、すでに捨てています!」  
「だが、お前は罪を認め、その代償にこのカークスに抱かれたのだろう?今更否定するのはおかしいだろう」  
「それは…」  
あの時は冷静な判断ができなかった。それは事実なのだが、言っても信じてはもらえないだろう。  
「心配するな。母親もすぐに同じ場所に連れて行ってやる。さっきも言ったが俺はあのクリムゾン・ブレイドを  
殺り損ねたんでな、機嫌が悪いんだ」  
「…そんな…酷い、酷いです…どうして、私達がこんな目に遭わないといけないんです…?  
あなた方のために、精一杯やってきたのに…」  
「フン、弱い奴が強い奴に尽くすのは当然のことだろう?だからどうだということはない」  
「だが、俺も鬼じゃないからな」  
「えっ?」  
「こいつにしたように俺にも抱かれたいと頼みな。そうしたら考えてやってもいい」  
「・・・・・・・・・・」  
まさか団長までこんなことを言うとは思わなかった。  
漆黒騎士は誇りあるものだと信じていたのに…。  
しかし、疲れ切ったマユの心は、それに抗う術を持ってはいなかった。  
 
「お願いします…私を…抱いて、ください」  
全裸のままひざまづいて、マユはアルベルにそう言った。  
「フン…」  
アルベルはそう言うといきなりマユの胸をわしづかみにした。  
「あうっ!?いたぁっ!」  
マユの胸はすでにカークスに乱暴され、真っ赤になっていた。  
「カークス、この阿呆が。これでは使い物にならんだろうが」  
「ハッ!申し訳ございません」  
アルベルの義手が乳首を刺激する。  
マユは痛みと共に、何故か快感を覚えずにはいられなかった。  
「さて…こっちはどうかな」  
アルベルはそう言うと、手を下に滑らせた。  
「ひぁっ!そっちは…ちがうぅっ!」  
アルベルの指は、マユの秘所を通り過ぎ、アナルに触れていた。  
「団長。この娘、前のほうもいい感じですよ」  
カークスが注進する。  
「阿呆。どんなに良かろうが貴様の使用後など使えるか」  
「は、そうですね。申し訳ありません!」  
「さぁ、マユとかいったか?小娘。用意はいいな?」  
「嫌ぁ…そんな、汚い…」  
「動くな。カークス、こいつを押さえつけろ」  
「ハッ!」  
 
カークスは小さくうずくまろうとするマユを引き剥がし、四つんばいにさせた。  
「嫌…こんなの、嫌ぁ…」  
「そら、力を抜きなッ!」  
ぎちっ…ぐぽっ…  
マユの小さな菊門に、アルベルのモノがねじ込まれていく。  
「いがぁぁぁっ!無理ぃ…入んないよぉっ!」  
アルベルは無視してさらに腰を進める。  
「ひぃぃっ…抜いてぇ…痛いっ、これ以上入れないでぇっ!」  
ずぶぶぶ…  
そして、ついにマユのアナルは、アルベルの大きなモノを全て飲み込んでしまった。  
「うあああっ…くる…しい…」  
「よし、動くぞ」  
アルベルが宣告する。  
「いひぃぃぃっ!」  
アルベルの腰が動くたびに、マユが悲鳴を上げる。  
「あぐっ…ダメ、動いちゃ、ダメぇっ!」  
ズブッ…ズブッ…  
「ああ…壊れちゃうぅっ!マユのお尻、壊れちゃうぅっ!」  
だが、マユはだんだん痛みが快感に変わるのを感じていた。  
「あ、ああ…そんな…どうしてぇ?嫌…嫌なのにぃ…」  
アルベルは、腰の動きに合わせて、空いた手でクリトリスを刺激する。  
「ひぃぃん!あふっ、んんっ…」  
「どうだ…気持ちいいだろう?小娘が」  
「いいよぉ…気持ちいい…嫌なのに、いけないのに…」  
「おらっ、イクぞっ!しっかりナカで受けとめなぁ!」  
アルベルの腰の動きが速くなる。  
「あああああ…イク…イクッ!私、イッちゃうよぉぉぉっ!」  
「うおおおっ!」  
 
「ひくっ…ひくっ…」  
「ははははっ!なかなか楽しかったぜ、マユ」  
そう言って、アルベルはマユの背中を踏みつけた。  
「おぐぅっ!?」  
マユのアナルから、先ほどアルベルから注ぎ込まれたものが逆流してきた。  
「ハハハ…これは傑作だ!」  
 
「ううう…お母さん、私…おかあ…さん…うわぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」  
マユは号泣した。悔しかった。恥ずかしかった。  
それを見たアルベルは、  
「これで、お前も一人前の女だ。ハハハ…そうだな、  
せっかくだから修練場の兵たち全員に祝ってもらうか?ハハハハ…」  
 
それは、あまりにも残酷で、無慈悲な宣告であった…。  
 
 
 
完 

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