「…ぷはぁ。やっぱ仕事後のビールは最高だな」
「…親父臭いんだよ、兄貴。ランカーさんみたいなこと言ってんじゃねえよ」
ディプロ艦内、スティングの部屋。
仕事を終えたスティングとリーベルは、二人でビールを飲みながら、今日一日の疲れを癒していた。
「お前な、それランカーさんに言いつけてやろうか?」
「…俺が悪かった」
「ふん、それはそうと…マリエッタは?」
「準備してから来るとか言ってたぜ」
3人で飲む約束をしていたのだ。
「そうか、じゃあもうそろそろ来るだろうな」
ピーッ、ピーッ…
来客を知らせるブザーが鳴った。
「お、噂をすれば…」
スティングがドアを開け、待ち人を部屋へ迎え入れる。
「お待たせ〜」
「遅かったな、マリエッタ」
「ごめんごめん。お風呂入ってたらつい…」
確かに、半乾きの髪に首にかけたタオル、
着ているTシャツにはうっすら汗がにじんでいる。
男二人の部屋に来るには少々無防備すぎる格好とも言えるが、
そこは、彼らだからこそ気を許せるということだろう。
「ったく、どんだけ風呂入ってるんだよ。もう先に始めちゃってるぜ」
「そんなことだろうと思ったわよ。…あ、それいただき!」
リーベルが開けた缶ビールをひったくるように奪う。
「あ、おい!」
そのまま一気に飲み干す。
「はぁ…やっぱ風呂上りのビールはサイコーだね」
似たようなことを言うものだ。
「お前なぁ…」
「ケチケチすんな、スティング。まだまだ買い込んでるだろうが」
「そうそう、細かいこと気にしないの。もう一本もらうね」
「やれやれ…」
それから、3人は結構なハイペースで缶を開けていった。
話の内容は組織への不満・愚痴(主にクリフに対して)、仲間内の恋の噂など…
酔いが進むにつれて、話は盛り上がり、その内容はさらに過激になっていくのだった。
「でさ、見たんだよ。ミラージュさんがクリフさんの部屋に入ってくのをさ」
「うわぁ…それはもう決定的ね」
「まぁ、あの2人ならそんな珍しいことじゃないのかもしれないけどな」
「…ところでさ」
「ん、何?スティング」
「マリエッタはそういうの、どうなの?」
「ええっ!?何でそこで私に振るのよ」
「だって気になるし…さ。まさかヤッた事ないワケはないだろ?」
「う…そりゃ、まぁ…」
「ヘェ…いついつ?」
「もう、リーベルまで…クォークに入る前、学校の先輩と…かな。
ありがちな話でしょ?」
「ふーん…じゃあさ、クォークに入ってからは?」
「あのねぇ…やってる訳ないでしょ!?そもそもそんな相手がいないんだし…」
「…っ」
今の一言はスティングにとって結構痛いMPダメージになった。
前々から…最近は特に積極的にアプローチしていたのだが。
今日の飲み会もその作戦のひとつだったのだが…
どこぞのお邪魔虫の乱入でムードもクソもなくなってしまった。
その上にこの一言である。
酔いも手伝って、スティングの中で黒い衝動が大きくなりつつあった。
「ハハハ…そりゃそうだ。あ、兄貴。トイレ借りるぜ」
リーベルがトイレに消えると、
「全く、リーベルの奴…スティングもよ!あんまりヘンな事聞かないでよね」
邪魔者は消えた。あとはもう突っ走るだけだ。
「…じゃあさ、相手がいたら…いいんだよな」
「え?」
「マリエッタ、俺と…ヤラない!」
「はぁ?ちょっと、なに言って…んっ!」
素早いキスで抗議を遮る。
「やっ…ちょっ、飲みすぎだよ、スティング…落ち着いて、ね?」
「落ち着いてなんか…っ!」
「きゃあっ!」
マリエッタの身体をベッドに押し倒す。
Tシャツを捲り上げると、小ぶりな乳房が露になった。
「やだぁ…っ」
「可愛い、よ…マリエッタ…」
胸を、両手で包み込むように揉んで見る。
「あうっ…や、やめてってば、スティングッ!
こんなことしてっ…ひあっ!」
ピンク色の乳首を軽く吸い上げる。
「だ…駄目っ!吸っちゃやだぁっ!」
「ふぅっ…ホラ、だんだん固くなってきた。
俺もさ、学生の時こういうことも結構経験積んでたんだぜ」
胸を弄びながらスティングが自慢げに言う。
「何ワケわかんないことを…いいから、早くっ…」
「早く…ココ?」
「ひっ…!」
手を下半身に動かし、スパッツの上からそこに触れる。
「なっ、違うわよっ…そこは…」
「ふふっ…」
スキを突いて、下着ごと一気に脱がせる。
「嫌ぁっ!」
「何だよ…もう準備万端じゃん、マリエッタ?」
「な、何がよ…」
「口じゃ嫌がってるくせに…ココ、こんなになってるぜ?」
「あっ、くぅっ…んっ…」
指で秘部をかき回す。
「…興奮してるんだ?」
「そっ、そんな事っ!ないけど…だって…」
「だって?」
さらに指を追加して、奥へと突いていく。
「ひはぁっ…だって、久しぶりっ、だから、こんなの…」
「ふぅん…じゃあ、一人で慰めてたりとかしてたんだ?」
「そんなのっ…知らないっ…」
「ま、いいや。俺ももう辛抱できないしさ、行くよ?」
スティングがズボンを下ろすと、待ちかねたように反り返ったそれが顔を出した。
「うっ…!」
「…力抜けよ」
「やっ、駄目ぇ!そんなの入らないよっ!」
マリエッタの抗議を無視して、スティングはゆっくりとそれを挿入していく。
「んあ…っ」
「ほらほら、もう少しで全部入るぞ」
「痛…いっ、よ…抜いて…」
ズプッ…
卑猥な音を立てながら、それがマリエッタの中に全て入っていった。
「動くぞ」
「あっ、待って…んああっ!」
まずはゆっくりとしたペースで腰を送る。
「あっ、あくっ、ふうっ…」
最初こそ痛がっていたマリエッタだったが、だんだん悲鳴が別のものに変わっていくのがわかった。
血も出ていないようだし、彼女も学生時代、結構やっていたのかも知れない。
彼女の表情を確かめながら、だんだんとスピードを速めていく。
「んっ、んっ、はああっ…あっ、あっ…」
「う…っ」
自分もそろそろ限界だ。
マリエッタも、そろそろだろう。
と、その時…
「ふ〜っ、スッキリした。待たせたな、二人とも…うわぁっ!」
完全に存在を忘れられていたリーベルがトイレから出てきた。
「あっ、やあっ…リーベル!」
「な、何やってんだよ、お前ら…」
「何って…見ればわかるだろ?」
「助けてっ、リーベル!」
「兄貴…っ!」
リーベルが拳を固めてわなわなと震えている。
「何だよ…リーベル」
「何で…」
「…!」
「何で抜け駆けなんかしやがるんだっ!俺も混ぜてくれよ!」
そう叫んでリーベルもズボンを脱ぎ捨てる。
そこには、スティングとも負けず劣らずのモノが仁王立ちしていた。
「えええっ!違うでしょ、リーベル!?」
「さぁ、行くぜ、マリエッタ!」
「はははっ…ちょっと待ってろよ、もうすぐ…俺も…」
「何言ってんだ。待たなくても、もうひとつ空いてるじゃねぇか」
「えっ?」
そう言って、マリエッタのお尻に手を掛ける。
「やっ!?」
それを押し広げると、前と同じピンク色をしたアナルが顔を見せた。
「ここでも大丈夫だよな」
「ちょ、ちょっと!何勝手な…うあっ!」
強引に押し込んでいく。
スティングとの行為で、十分後ろの穴もほぐれてはいたが、
当然、その中に直接入れるなんて事は始めてである。
「うっ、さすがにキツいか…」
「あぐうっ…こんなの、嫌ぁっ…」
「こっちもさらに締まってきた…もうそんなに持たないのに…」
「あぎっ…くぅっ…」
何とか全部入ったようだ。
「じゃあ、動くぜ」
「こっちも再開と行くか」
「あがぁぁっ、うああっ…やっ、中で、中で擦れて…ひああっ!」
「うぐっ…くそっ、締まり過ぎだぜ、もたねぇ…」
「俺も…もう…」
「ひっ、う…もうっ、駄目っ…っん!」
『うああああああっ!』
3人はほぼ同時に絶頂に達した…。
そして…
「…で、どうしてくれるつもりなのかしら?」
「…」
「…」
「…二人とも?」
「あ…わ、悪かった!酔っててさ、つい、止められなくなって、その…」
「俺もついノリで…」
「貴方はノリで人を襲うの?」
「いや、そうじゃなくて…ほら、別に初めてってワケじゃなかったんだし…」
「…お尻は初めてだったんですが何か?」
「うっ…」
「…」
「…」
「ふぅ。ま、いいわ。正直…私もスッキリしたし。やっぱ、欲求不満だったのかなぁ…」
「え、じゃあ…」
「この貸しは何倍にもして返してもらうからね」
手早く散らかった服を身につけていくマリエッタ。
「じゃ、私戻るね。お疲れ様。また…やろうね」
「ああ…って、えっ!?」
プシュッ…
聞き返した時には、すでにマリエッタはドアの向こうだった。」
「…聞いたか、リーベル?」
「…『また』って言ってたような気が…」
「うーん…」
丸裸の情けない格好のまま、兄弟は発言の真意を求めて悩み始めた。
「ふあぁ…帰ったらまたお風呂入らなきゃ。二日酔いは…大丈夫よね」
当のマリエッタは、何事もなかったかのように部屋に戻っていったのであった…