アリアス領主の館の一室。月明かりが照らす中ネル・ゼルファーが思案に暮れているとコンコンとドアをノックする音が。  
「誰だい?」  
「僕です、ネルさん」  
そう言って入ってきたのはフェイトだった。  
「何か用かい?」  
怪訝そうに尋ねる、ネル。  
「あの、僕ネルさんの事、好きです」  
突然の告白、さすがのネルも驚いた。  
「いいのかい、あたしなんかで?」  
「良いに決まっているじゃないですか」  
二人は歩み寄ると口づけを交わした。  
唇が触れるうちにフェイトの舌がネルの舌と絡み合う。そうこうしているうちにフェイトの手がネルの胸から下半身、そして下着越しの秘部へと触れていく。既にネルのアソコは湿り気を帯びていた。  
「エッチなんですね、ネルさん」  
フェイトが少し嘲るように言う。  
「ああ、フェイト、言わないでおくれ。あんたが好きといってくれただけで嬉しくてさ…」  
快感に顔を赤らめ目を潤ませながら懇願するネル。  
だがその声を無視するかのようにフェイトはネルの黒い下着の中に手を差し入れ彼女の花弁とクリトリスをまさぐる。  
「ちょ、ちょっとフェイトいきな…」  
悶えるネルの口をキスで塞ぎ更に行為を続けるフェイト。  
刹那、ネルの体が軽く痙攣を起こしネルはぐったりとしてしまった。  
 
「いじられただけでイッチャウなんてネルさん、相当の淫乱ですね」  
にこやかに言い放つフェイト。  
「そうさ、今のあたしはクリムゾン・ブレイドのネル・ゼルファーじゃない。大好きなご主人様のミルクが欲しくてたまらない淫乱な子猫だよ」  
あられもない台詞を吐くネル。普段の彼女からは考えられない、淫らな雌の姿がそこにあった。  
「淫乱な子猫ちゃんにはお仕置きが必要ですね」  
フェイトはそう言うとネルをベッドに押し倒し胸をはだけさせると左手で胸をまさぐり口で乳首にしゃぶりつきながら空いた右手で彼女の花弁をいじり廻した。  
「ああ、フェイトお願いだ、指じゃ指なんかじゃ嫌だ…」  
快楽の中でしかしなお指でイカされることを拒むネル。  
「じゃあどうして欲しいんですか?」  
どうして欲しいか判っているにもかかわらず、あえて問いただすフェイト。彼女に淫らな台詞を吐かせてやりたいという魂胆が見え見えだった。  
「そ、それは…」  
「さっき自分で言ったじゃないか?それともこのまま止めて欲しいのかい?」  
意地悪そうに言って手を止めるフェイト。  
「あっ…」  
「続けて欲しかったらきちんとご主人様にお願いしてごらん、いやらしい子猫ちゃん」  
「お願いだ、フェイト、いえご主人様、このあたしの淫らな雌猫ネルのオ○ンコにご主人様の硬くて大きいオチ○チンを突っ込んでください!」  
「よく言えました」  
フェイトはにこやかにいうとベッドの上でネルを四つん這いにさせるとバックから彼女を貫いた。  
 
「ああ、ご主人様のオ○ンチン、いいです」  
もはやシーハーツのクリムゾンブレイドとしての威厳も何もない淫らな雌と化したネル。フェイトに突かれるままベッドの上で悶え続けた。  
フェイトはネルをバックで突き上げながら器用に手で彼女の胸を揉みしだく。一方のネルも自ら腰を降り続けた。  
「ご主人様、ネルはもうイっちゃいそうです」  
悶えるネル。  
「本当にいやらしい子猫だね、ネルは。僕なんてまだまだなのに」  
そう言いながらフェイトは腰の動きを早める、ネルだけ先にイかせる魂胆なのだ。  
「そんなにされたら、あたしもう…!!!イク、イッチャウ!!!」  
またしてもネルの体が痙攣しベッドにぐったりと倒れ込んだ。フェイトが果てる前にイってしまったのだ。  
「ネルがこんな淫乱だなんて知らなかったよ」  
笑いながらフェイトはネルから自分のモノを引き抜いた。  
「これからたっぷりつき合って貰うからね」  
そう言いながら汗ばんだネルの髪をそっと掻き上げキスをするフェイト。そんな彼をネルは恍惚とした顔で見つめていた。  
 
「コンピューター、システム停止」  
突然の女性の声。  
その声と同時にアリアスの館の部屋もフェイトも消えて無くなり服が乱れ恍惚とした表情のネルだけが無機質な部屋に取り残された。  
「急にスキャナーとシミュレーターの使い方が知りたいというから何事かと思えばこんな事に使っていたのね…」  
あきれ顔でそう言うのはマリアだった。  
「………」  
せっかくの楽しみを中断された怒りと秘め事を見られてしまった恥ずかしさでネルは何も言えなかった。  
ここはクオークの外交艦ディプロのシミュレーター内。ネルはフェイトのバーチャルキャラとの乱交に及んでいたのだ。  
「エリクールでも無二の武人と言われたあなたがフェイトとのあんな行為を妄想していたなんてお笑いだわ」  
「あたしがこの装置をどう使おうと勝手じゃないか」  
マリアの言葉に反論するネル。  
「良くないわよ。  
1・この艦はクオークの船よ。こんないやらしいことに使われたら迷惑だわ  
2・私はフェイトの事が好きなの。それをあんな妄想で汚されたらたまったものじゃないわ」  
「なんだって!」  
フェイトへの秘めた思いを「妄想」といわれネルは怒った。  
 
とっさに身構えるネル。だが相手のマリアはいたって平静である。  
「あら良いのかしら?」  
そういってマリアはネルにとっては見慣れない薄い半透明の四角い物体の中に銀色の円盤が見えるものを取りだした。  
「余り考えにくいでしょうけどこの中にあなたの、『淫乱な子猫ちゃん』の行為の一部始終が納められているわ。もし私に手向かえばあの映像をシーハーツの人達や銀河中の人が見ることになるわ」  
それを聞いてネルは愕然とした。この星々の世界の人間にあれが見られるかと思うとネルは恥ずかしさで死にそうになった。  
「くっあたいにどうしろと?」  
唇を噛むネル。  
「そうねぇ…」  
そう言いながらネルに歩み寄るマリア。ネルが身構えるとマリアは突然ネルにキスをしてきた。  
舌を絡ませた大人のキス、その事にネルは持っていた短剣を落としてしまった。  
「な、何をするんだあんた!」  
女性からのキスという思いがけない行為に動揺するネル。  
そんな彼女を尻目にマリアはネルの背後に回ると、彼女の熟れた双丘をもみしだいた。  
「私の子猫ちゃんになりなさい」  
そう言いながらうなじに舌を這わせるマリア。  
「強い女性って好みなのよね…。プロポーションも良いしネル、あなたは私の理想だわ」  
うっとりした表情でネルの体を丹念にいじり廻すマリア。  
 
「あたしに、同性との恋愛をする趣味なんて…」  
「あら、逆らうの?」  
怒りの感情を込めた声でマリアは言い放つと愛液まみれのネルの花弁を指で強引に掻き回した。  
「ひゃう!」  
「逆らえばあの映像をばらまくと言ったでしょ?それに私の子猫になってくれればあなたの思いを叶えてあげられるわよ?」  
フェイトの世界の聖母の名を冠した女の悪魔の誘惑。ネルはその誘惑に負けてしまった。  
「わかった、いえ、わかりました、ご主人様」  
マリアに隷従することを誓うネル。一方のマリアは思いがけない獲物に嬉々とした表情を浮かべていた。  
〜終わり〜 

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