シランドの街、その片隅でフェイトとマリアは小さな試験管を前に思案に暮れていた。小瓶の中には紫色の液体が注がれている。  
小瓶の中には紫色の液体が注がれている。先程アイテムクリエイションで作ったこの液体、3000フォルもかけたのにウェルチにすら  
「評価1」の判定を喰らう正体不明の物体が出来てしまったのである。  
道具屋に持ち込んではみたが当然の如く買い取りを拒否されこの液体をどうするか迷っていたのだ。  
「ねえフェイト、これどうするの?」  
「そうだね…何処か別の場所に廃棄するしかないかな?」  
二人が相談していると目の前に小さな人影が。  
「フェイトさん、どうかしたんですか?」  
「あれ、君は?」  
「あなた誰?」  
「こちらの女性の方は初めてですよね?どうも初めましてフラウ族のペリシーっていいます」  
二人の目の前に小さな女性が浮かんでいた。  
「フェイト、この妖精族の娘さん知っているの?」  
「ああ」  
そこでフェイトはペリシーが元々ペターニ近くのシランドの森に住んでいてその時世話になったこと。その後彼女がこのシランドの街に住み始めたことをマリアに教えた。  
「そうなの」  
「その時はフェイトさんに大変お世話になりました。あれ、フェイトさん美味しそうなもの持ってますね」  
そう言ってペリシーはあの試験管を指さした。  
「ああ、これなんだけどね、ICで要らない物が出来てしまったんだよ」  
「要らないんだったら私に下さい」  
「ダメだよペリシーこれ完全な…あっ!!」  
フェイトが言い終わる前にペリシーは試験管の中身を全て飲み干してしまった。  
 
「ぷは、おいしかった…あれ?」  
液体を飲み干したペリシーはふらふらと落下し始め、即座にフェイトが両手でキャッチするのだった。  
「なんだかふらふらする〜」  
フェイトの手の中であえぐペリシー。  
「フェイト、ちょっとどうするの?」  
「とにかく何処かで休めよう」  
二人は急いで小さな妖精を宿屋に運んだ。  
宿屋の一室。その前でフェイトは一人待っていた。そして部屋の中からマリアが出てきた。  
「様子、どうだった?」  
「スキャナーで調べてみたけど、何処も異常はないわ、ただね」  
「ただ?」  
「彼女、一種の酩酊状態、つまり酔っぱらっているのよ」  
「酔っている?」  
フェイトにとってもマリアにとっても意外な話だった。あの液体は酒なんかでないことは事前に調べて判っていた。にもかかわらずペリシーはすっかり酔っぱらってしまったのだ。  
「フラウ族にとってお酒にあたる物質を作っちゃったのかな、僕たち?」  
「そうかも知れないわね。とにかく安静にしていれば問題ないと思うけど…」  
その時だった。若い女性の悲鳴が部屋の中から聞こえてきた。  
「!!」  
慌てて部屋に飛び込むフェイト。そしてマリアが続いて部屋に飛び込もうとしたとき今度はフェイトの驚く声が部屋から響いた。 
 
マリアが部屋に飛び込むとフェイトが部屋の一点を見つめ呆然となっている。マリアがその視線の先に目をやると見慣れない年の頃17〜8歳の全裸の女性がベッドに座り込んでいた。そして部屋にペリシーの姿はなかった。  
「き、君だれ?」  
驚きを隠せないフェイト。  
「あなた、あのフラウ族を何処にやったの?」  
フェイズガンを突きつけるマリア。  
「ふえー、待って下さい。わたしがそのペリシーですよ〜」  
「何だって?」  
「何ですって?」  
ベッドの上の女性の言葉に二人は驚いた。よく見ると女性の背中から2対のフラウ族特徴である羽が生え、ベッドには先程までペリシーが着ていた服が細かい破片となって散らばっていた。  
「あの液体を飲んでから急に意識が遠のいて、気が付いたらこの姿になっていたんです」  
悲しそうに答えるペリシー。確かに容姿はヒューマンそのものだが背中には羽が生え、その声の質感も茶色の髪も間違いなくペリシーのモノと同じだった。  
「あの液体のせいでこうなってしまったの?」  
マリアもフェイトも目の前の出来事が未だ信じられなかった。  
とりあえず素っ裸ではまずいので体格がほぼ同じマリアの服を着せることにした。もちろん背中には羽を出すための穴を開けた。  
「うーん、この服、胸の部分が小さいですね」  
不満を漏らすペリシー、それを聞いたマリアはカチンときてペリシーをにらんだ。  
まぁまぁとフェイトが抑える仕草をする。  
「で、これからどうするの?」  
とフェイト。  
「とりあえず、今のままでも生活には問題ないと思います。食器とかフラウ族用のしかないから新しいの買わないといけませんが」  
とぼやくペリシー。  
「とにかく、私達の責任でもあるし、なんとか元に戻す手段を探しましょう」  
マリアは自分と同じ服を着た年頃のじっと眺めた。  
「でも、まさかあの液体でフラウ族が大きくなるなんて思わなかったなぁ…」  
ふとフェイトはペリシーが艶めかしい視線で自分を見ていることに気付いた。  
そしてペリシーはフェイトに歩み寄ると突然彼の唇を奪った。  
「…!!」  
「ちょっと、あなたフェイトになんて事するの!!」  
驚きのあまり何も出来ないフェイトと烈火の如く怒るマリア。  
 
「さっきから体が疼いてしかたがないんです。責任とって鎮めてくださいよ〜」  
ペリシーが甘い声で囁く。見ると彼女の顔は上気し、太股が濡れているのが判った。  
マリアとしてはこの泥棒ネコをフェイトから引き剥がしてやりたかったが、責任の一端が自分達にある以上、強く言えなかった。  
「フェイト、今日だけは特別に浮気を許してげるわ」  
フェイトの耳元でマリアが囁く。  
「その代わり今夜はとことんつき合ってもらうわよ」  
フェイトが黙ってうなずくとマリアはその場にいることが耐え難くそのまま部屋を出た。  
発情した雌を目の前にしてフェイトは困惑した。フラウ族の性生活がどのようなモノかフェイトが知るわけもなく、どうしたらよいか判らなかったのだ。  
「大丈夫ですよ、フェイトさん」  
「私達フラウ族の性生活はヒューマンとさほど変わりありません」  
「本当なのかい?」  
「ええ」  
ペリシーはにっこり微笑むとフェイトの男性器をくわえ込んだ。  
「ふゅーはんのオ○ンチン、おひしひ」  
嬉しそうにフェイトのモノをくわえ込むペリシー。  
「やばい、で、出る!」  
たまらず絶頂に達してしまうフェイト。そして放たれた性をペリシーは綺麗に飲んでしまった。  
「ヒューマンの精液ってやはり濃いんですね」  
にっこりと微笑むペリシー。  
 
「さ、フェイトさん。ヒューマンのオ○ンチン味あわせてください」  
ストッキングと下着を脱ぎフェイトを誘うペリシーにフェイトは飛びついた。  
正常位で思いっきりペリシーを突きまくった。  
「ふわあ、フェイトさんすごい、激しいいい!!」  
初めて体験するヒューマンとのセックスに興奮するペリシー。  
「うわ、フラウ族のアソコって何か違うぞ」  
普段マリアとやっているときとは別の快感にフェイトは体を震わせた。  
「ペリシー、中に出しちゃって大丈夫かな?」  
「いいです、フェイトさん、思いっきり中に出してください!!」  
ラストスパートをかけるフェイト、それにあわせてペリシーも自ら腰を振る・  
「うく、ペリシー出すよ!!」  
その声と共にフェイトはペリシーの中に精液をぶちまけた。  
「うわぁ、すごい、すごいのぉおお!!」  
ペリシーもまた絶頂に達し、その場にへたり込んでしまった。  
 
二日後、ペリシーの体は自然に元の大きさに戻った。ただ年頃の女性のプロポーションを維持したまま小さくなったのでペリシーのシランドでの人気は更に上昇したという。  
おまけにマリアの服がよほど気に入ったのか、体が小さくなってもミニサイズのマリア服を愛用するようになった。  
そしてフェイトはペリシーを抱いた日の夜、マリアに朝方までつき合わされたという。  
マリアはマリアで例の液体を研究し、発情しないで大きくなることが可能になる薬を開発。密かに売りさばいて結構儲けたという話である。  
〜終わり〜 

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