「ダメだよ、ブレア、そんな…」
「クス、フラッドたら、かわいい」
FD世界にあるレコダの街、その街の一角にあるこの世界ではごく平均的な家の中は悶々とした雰囲気に包まれていた。
年の頃20代前半と思える女性が一人の少年の裸の上半身にキスをしていた。
女性の名はブレア、FD世界の一大ゲーム企業「スフィア社」の開発部主任。少年の名はフラッド、FD世界では当たり前のようにいるゲームマニアの少年だ。
二人が知り合ったのはスフィア社のマルチプレイゲーム「エターナルスフィア」の閉鎖騒動の前、たまたまフラッドがスフィア社に送ったメールがブレアの目に留まったからだった。
現在エターナルスフィアは完全に閉鎖されそのシステムは博物館で永久保管されている。
以前は開発室に籠もりきりだったブレアも外で過ごす時間が多くなっていた。
「フラッド、私知っているのよ、あなたがESで何をしていたか」
「え?」
「プレイデータ、見たわよ。あなたアダルトゾーンで結構遊んでいたでしょ?」
「そ、それは…」
エターナルスフィアではその性格上ありとあらゆる行為が可能だった。それは性交に関しても同じでゲーム内での性行為を楽しむ者も少なくなかった。
FD人は性的成熟が早く、フラッドの歳でも性行為は不可能ではなかったが倫理的な問題から子供がアダルトゾーンに入ることを批判する声もあった。
規制がかかる前にESが完全閉鎖されてしまったのだが、プレイデータは閲覧可能な状態になっていたのだ。
「でもそういうませたフラッド、私は好きよ」
そういうとブレアはフラッドのズボンと下着を一気に引き下ろした。
すでにフラッドのモノは海綿体が充血し天を指さしそそり立っていた。
レロ、チュパ、レロ…。
フラッドのモノにブレアが舌を這わす。フラッドは普段の清楚で知的な印象と違う淫靡な女としてのブレアに魅入ってしまった。
「ブレア、あんまりすると僕…」
「いいわ、レロ、お姉さんの顔にあなたのザーメンかけても、ちゅぱ、いいわよ」
「うっブレア、僕もう…!!」
フラッドが身震いし、亀頭が膨らんだ次の瞬間、ブレアの顔に若い性がぶちまけられた。
「ぺろ、はぁ、やっぱり若い子のエキスって最高…」
顔についたザーメンを舌や指ですくい舐めとりながら、うっとりした声を上げるブレア。
「…ブレア」
目の前の女性の艶めかしい姿にフラッドのモノは再び全開となった。
「クス、これならまだまだ楽しめそうね…」
うっとりとした表情で目の前の少年とその性器を眺めながらブレアは纏ったものをするすると脱いでゆく。
瞬く間にブレアは生まれたての姿となりフラッドにまたがった。
「ほら、お姉さんのここ見て。あなたが欲しくてよだれを垂らしているの…」
視線の先に花弁から溢れ出した愛液がブレアの太股を濡らしているのを見出しフラッドは固唾を呑んだ。
「それ、じゃ入れるわよ…」
怒張したフラッドのモノを自らにあてがい腰を沈めるブレア。自分のモノにあたたかい肉襞がまとわりつく感触にフラッドは悶絶した。
「うあぁぁ…ブレアの膣内、すごい、うねうねとまとわりついてくる!」
「どぉ?すごい、でしょ?ああ、フラッドのオチン○ン、大きい!!」
甘い喘ぎ声を上げながら腰を振るブレア。体格差で負けるフラッドは自らも腰を振ろうとしながらもブレアに身を任せ快楽におぼれる以外なかった。
「はぁ、はぁブレア、すごい、もっと、もっと動いて!!」
「いいわ、フラッドお姉さんいくらでも動いてあげる!!」
さらに腰の動きを早めるブレア。部屋に淫靡な水音と嬌声だけが響いていた。
「ブレア、僕もう!!」
「いいわ、フラッド一緒にイってあげる!!」
「うっ出る、出る、出ちゃうよー!!」
フラッドが大きく身震いし、ブレアの中に大量の性が流し込まれた。
「くる、フラッドの熱いのがいっぱい…。ひゃ、あ、なに、ああ、イク、イッチャウ!!」
フラッドの性を子宮に受け上りつめるブレア。
繋がったままぐったりとなった二人はそのまま口づけを交わすのであった…。
「ブレア、今晩泊まっていきなよ」
「でもあなたのお母さんが…」
「その点なら心配しないで、母さん、明後日まで旅行で帰ってこないから。それにESが閉鎖になってからブレアのこと口やかましく言わなくなったし」
「それじゃ、お言葉に甘えさせていただこうかしら?」
「ありがとう!」
無邪気に喜ぶフラッド。そんな彼の姿を見て
「ごめんなさいね…」
椅子の上で寂しく呟くブレア。
「あやまらなくったっていいよ。大体ブレアが謝る必要なんて無いよ」
言葉を返すフラッド。
「だって、フラッド、あなただって薄々感じているはずでしょ?私が寂しさを紛らわしたい身勝手であんな事をしたのよ?」
「どんな理由だって構わないよ、すごく気持ちよかったし…」
「本当にそう思っている?本当にフラッドは体をいじくり廻されて怒らないの?」
ブレアはエターナルスフィア閉鎖騒動で実の兄を亡くしていた。
創造物が意のままにならない事に怒り、創造物を破滅させようとした兄。そんな兄が間違っていると兄と対立した自分。
結果的に兄を死に追いやってしまった罪悪感がブレアの心の底に渦巻いていたのだ。その苦しさ、そして兄を失った寂しさから逃れるためにフラッドとの関係を持ったと言っても過言ではなかったのだ。
「…僕にとってはブレアの笑顔が一番だから、ブレアが笑ってくれるならどんなことだって平気だよ」
「フラッド…」
微笑むフラッドの笑顔を見てブレアは大粒の涙を流した。少年の暖かさがブレアの心に染み渡った。そしてフラッドは泣きじゃくる年上の女性の頭をそっとなでてあげるのだった。
〜終わり〜