「く、貴様ら無事で済むと思うな!!」  
年端もいかない少女が酷く大人びた声で怒鳴る。  
その少女を見下ろすフェイトとマリア。  
ここはスフィア社の210階、フェイト達はこの少女との激闘をようやく制したばかりだった。  
神様の悪戯の結果の目の前の少女、見た目とは裏腹にレナスは圧倒的な強さを誇っていた。戦巫女の化身との死闘。  
レナスとの戦いに勝ったものの、最初の戦い(今回は二回目)でボロボロにされ、フェイトとマリアはこの小生意気な少女にもう一泡吹かせたいと思案していた。  
「ねぇ、フェイト、この娘どうするの?」  
「そうだな、僕もマリアもこんな状態でこの娘に暴力を振るう趣味なんてないし…」  
『!』  
フェイトは何かをひらめくとマリアに耳打ちした。  
「あれを?」  
「まだいくつか持っていただろ?」  
「でもあれはあくまでフラウ族用だし、効くかどうか…」  
「試してみるのも一興じゃないか?」  
「それもそうね…」  
「それじゃ早速…」  
「あ、フェイト、これもあの娘につけておいて」  
そう言ってマリアはブレスレットを取りだした。  
「マリア、これは?」  
「前に細工で作ったものなんだけど、どうも紋章術などの力を封じ込める効果があるのよ、このブレスレット。失敗品だから処分しようと思っていたんだけど、彼女になら逆に有用でしょ?」  
「それはいいね…」  
二人は見合って笑みを浮かべる。それを見たレナスは不思議に思いながらも嫌な予感を感じていた。  
そして液体の入った小さな小瓶を持ったマリアがレナスに歩み寄る。  
そして小瓶の口をレナスの口にねじ込んだ。憔悴しきっていたレナスは口腔に注がれる液体を飲み込んでしまった。  
刹那、レナスの体が火がついたように火照ってきた。関節がきしみその苦しさに身もだえる。  
そして急に身につけていた服が窮屈になった。そしてそれが服が小さくなったのではなく自らの体が大きくなっていることにレナスは気付いた。  
そしてレナスが体の火照りと痛みから解放されると、年頃の女性に成長した姿がそこにあった。  
 
「成功ね」  
「どうやらそうみたいだね…」  
裸体の女性を眺め笑みを浮かべる二人。  
そしてマリアは口に超熟ベリーを含むとレナスに口づけをした。ドロッとした超熟ベリーが流し込まれる。その感触に顔を歪めるレナス。  
そしてそれに気を取られているうちにフェイトが彼女の左手にブレスレットを取り付ける。  
マリアの唇が離れると同時に体の傷が癒されていくことにレナスは気付いた。  
「くくく、ははははは!!」  
レナスの高笑いが部屋に響く。  
 
「そなたらは相当の愚か者のようだな。わざわざ我に力をくれたばかりか傷まで癒してくれるとはな」  
「その返礼にひと思いに打ち倒してくれる、出よ!!」  
右手を天に掲げるレナス。だが…。  
「どうした、何故でない!?」  
大槍が召還されず、レナスは焦った。  
見るとフェイトとマリアの二人がにんまりと自分を眺めている。  
「もしや、これか!?」  
先程左腕につけられたブレスレット、それがレナスの力を封じていたのだ。それを必死に取り外そうとするレナス。  
だがブレスレットは一向に外れない。そうこうしているうちにレナスの体を疼きが襲った。  
その感覚にふらつくレナス。長く感じることの無かった「女」としての体の疼き。癒しがたいその疼きにレナスは唇を噛んだ。  
「最初に飲ませた薬、強力な媚薬でもあるの。私達が何も考えずに回復してあげたと思ったの?戦巫女と言う割には相当間抜けね」  
レナスの前に立ち嘲るように言い放つマリア。  
「散々いたぶってくれたお礼をしたくてね。君も気に入ってくれると思うよ」  
そしてにこりと微笑むフェイト。その瞳の奥の妖しい光にレナスは初めて恐怖を憶えた。  
 
「あら、何もしていないのにもうこんなに硬いわ」  
嬉々とした声を上げレナス背後に回り乳房と乳首をいじくり廻すマリア。彼女の言葉通りレナスの乳首は既に硬くなっている。  
「ほら、フェイト、彼女、舐めてあげたら?」  
「そうだね」  
レナスの股をこじ開けるようにするとフェイトは既に甘い蜜をながし始めた花弁に舌を這わせた。  
「いやぁ、や、やめて…」  
既にレナスに戦巫女としての威厳はなく押し寄せる快楽に身を焦がしていた。  
「ほら、こうするとどうかしら?」  
そう言ってマリアがレナスの乳首を捻るようにいじる。  
「ひぁあ、いいの、いいのぉ」  
甘い喘ぎ声を出すレナス。それを見て興奮したフェイトがレナスの中に舌を割り入れる。  
「ああ、そんなにしたらわ、わたし…ひゃん!!」  
軽い悲鳴と共にレナスが体を痙攣させる。どうやら軽くイってしまったらしい。  
力無くへたり込むレナス。その眼前にフェイトのたくましいものが突きつけられた。  
「舐めてくれる、よね?」  
にこりと微笑むフェイト。レナスは恐る恐るフェイトのものに舌を這わせた。  
「天下の戦巫女もこれじゃ形無しね」  
マリアの言葉も今のレナスには耳に入らず、ただひたすらフェラを続けた。  
「いいよ、レナス。さ、出すからきちんと飲んでね」  
フェイトが身震いをするとレナスの口に熱い精液が放たれた。  
「けほ、けほ」  
レナスにそれが飲めるはずもなくせき込んで戻してしまう。その様子に呆れたようにフェイトは自らのものをしまってしまう。  
「しょうがないな、レナスは。マリアどうする?」  
「しょうがないわね、悪い子は放っておきましょ。最後までしてあげる義理はないわ」  
レナスを放置してその場を去ろうとするフェイトとマリア。  
 
「ま、まって下さい」  
レナスが絞り出すような声で二人を呼び止めた。  
「お願いです、体の疼きを鎮めてください」  
「ダメよ、今あなたの良いようにしてあげてもあとで復讐されたらたまったものじゃないわ」  
「そんな…」  
マリアの言葉に愕然となるレナス。  
「そうだな…。僕たち二人に忠誠を誓ってくれるなら最後までイかせてあげるけど…」  
フェイトの言葉にレナスは唇を噛んだ。  
「放っておきましょ、フェイト。彼女が飲むはず無いわ」  
「…かりました」  
「えっ?何か言った?」  
か細いレナスの言葉が聞き取れないという態度を取るマリア。  
「…誓います!あなた達二人に絶対の忠誠を!!だからイかせてください!!」  
涙目で誓うレナス。その様子をフェイトとマリアは満足げに見つめていた。  
「それじゃレナス。僕の上にまたがってよ」  
寝そべったフェイトがレナスを誘う。  
「は、はい…」  
レナスがフェイトの上にまたがり自らの花弁にモノをあてがう。そして腰を下ろそうとした途端フェイトから腰を突き上げた。  
「きゃっああ、すごい!!」  
突き上げられる快感に身もだえるレナス。自らもまた腰を振ってフェイトを受け入れる。  
「マリア、君も見ているだけじゃ辛いだろ?」  
行為にふける二人を見つめるマリアにフェイトが声を掛ける。  
 
「後ろが空いてるだろ?」  
その言葉にマリアは微笑みするするとスパッツと下着を脱いでゆく。  
「すごい、こんなの、人間がこれほどすごいモノなんて…!!」  
自らの乳をいじり艶めかしい声を上げるレナス。  
「レナス、これからもっと気持ちよくなるよ」  
「えっ?」  
フェイトに言われその彼の視線を追ったレナスは仰天した。後ろから見下ろしているマリアの股間に男性器が生え、彼女が笑みを浮かべていたのだ。  
「クス、女の後ろを頂くの、久しぶりなのよね…。たっぷりと楽しませてもらうわ」  
レナスの花弁から溢れた愛液で濡れた蕾にモノをあてがいゆっくりと挿入していくマリア。  
「そ、「そんな、いぎいい!!」  
アナルに異物が押し入る感覚に悲鳴を上げるレナス。  
「きついわね、でもそれだけ楽しめそう…」  
嬉しそうにつぶやくとマリアはゆっくりと腰を動かし始めた。  
「こ、こんなの…ああ!!」  
痛みが徐々に快楽へと変わり喘ぎ声が激しくなるレナス。前と後ろを同時に攻められてレナスはすっかり堕ちてしまっていた。  
「うわ、し、閉まる!レナス、もう出すよ!!」  
フェイトが声を上げる。  
「私も、出そう…。レナス、しっかり受け止めなさい!!」  
マリアも腰の動きを激しくする。  
「はい、下さい。お二人の熱いモノを私の中に注いでください!!」  
「うくっ!!」  
「ああっ!!」  
「あ、熱い!もっと、もっと下さい!!」  
三人同時に絶頂へと達し、三人の意識はフェイドアウトした…。  
その後ルシファーを倒し、世界を守ったフェイトとマリア。その影に伝説の戦巫女がいたことは二人だけの秘密であった。 

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