「ねえマリア、これどうだろ?」  
ディプロのフェイトに割り当てられて個室でフェイトが一冊の本をマリアに手渡す。  
「何これ…なっ!」  
マリアはそれを見て目を丸くした。  
『長い船旅を快適にシミュレーターイメージプレイ全集』  
と書かれた本。シミュレーターを使ったイメージプレイ、その方法や必要な衣装のディプリケーターでの製造法、対応ソフトウェアが満載されている本だ。  
「たまにはどうかなと思ってさ?」  
「私達、こんな物使ってわなくても別に良いでしょ?」  
マリアの言葉通り、フェイトとマリアは恋の絶頂期にあり、宇宙線の中だろうと宿だろうと場合によってはダンジョンの中ですらやり合う仲なのだ。  
「でもさ、良いと思うんだ、マリアのメイド服とかバニーさんとか色々楽しめそうだし…」  
その言葉を聞いてマリアは顔を真っ赤にした。頭の仲であられもない想像が浮かんだのだ。  
「フェイトの馬鹿!!」  
恥ずかしさの余り持っていた本でフェイトを一発殴りつけるとそのまま部屋を飛び出した。  
自室に飛び込むとそのままマリアはベッドに倒れ込む。気恥ずかしさとフェイトをどついて部屋から飛び出した気まずさがマリアの心を支配していた。  
「…たく、フェイトったら…?」  
自分の手に例の本があることにマリアは気付いた。どうやらそのまま持ってきてしまったようだった。  
そのまま放り投げようとしたが気を取り直しマリアは恐る恐るページをめくった。  
多種多様なイメージプレイとそれにあわせた衣装。マリアは次第にその世界に引き込まれていった…。 
 
「…これ、良いかも…」  
マリアの手があるページをめくってぴたりと止まった。  
「コンピューター、この衣装をリプリケーターで作って頂戴」  
リプリケーターがマリアサイズの衣装を作り上げ、即座に着込むマリア。  
「フェイト、私だけどちょっと良いかしら?」  
マリアの声にフェイトはハッとなる。自分から謝りに行こうと思っていた矢先である。嬉々としてドアのロックを解除し出迎える。  
「マ、マリア?その衣装は?」  
目の前にたつマリアの姿に驚くフェイト。そんな彼を尻目にマリアはそっと耳打ちをする。その言葉ににやりとするフェイト。  
二人の危ない遊びは始まったばかりであった。 
 
暗くじめじめとした地下牢の一室。一人の女が手錠をかけられ壁に吊されている。  
軍服を身に纏った凛とした姿のマリア。しかし、どことなくやつれ、その目からは生気が失われかけていた。  
「…まだ口を割らないとはね。強情な女将校さんだ」  
吊されたマリアを見つめ蔑んだ言葉を浴びせるフェイト。彼もまたマリアとは違うタイプの軍服を身に纏っていた。  
「誰があんたなんかに…」  
フェイトをキッと睨みつけるマリア。  
「なんだい、その反抗的な目は?そういう娘にはお仕置きが必要なんだよね!」  
言い終わるか言いおわらないかの内にフェイトの持った鞭が唸りマリアの体を打つ。  
「ああっ!!」  
マリアの衣装が裂け黒い色気のある下着が露わになる。  
「ほう、軍人といえどもやはり女性、ってところかな?こんな色っぽい下着をつけて…」  
破れた軍服の間から垣間見える胸の谷間に強引に手を差し入れ、乳房と乳首をまさぐるフェイト。  
「や、やめなさい!!」  
身悶え抵抗するマリア。しかしフェイトは容赦なく胸をまさぐる。  
「ああ、い、いやぁ、ああん」  
甘い吐息がマリアの口からこぼれる。  
「もしかして感じているのかい?」  
にやりと笑うフェイト。マリアは思わず顔を背けた。  
「…あまり強情なのも困りものなんだけどね…」  
そうフェイトは呟くと机の上に置かれた注射器を持つとそれをマリアに注射した。  
「うくっ!」  
痛みに唇を噛むマリア。  
「私に何を打ったの…?」  
「今に解るよ…」  
怯えるマリアにフェイトは耳打ちし、彼女の肢体をじっと眺めた…。  
 
「体が熱い…!」  
体の疼きにマリアは身もだえた。  
「どうやら新しい媚薬は効果てきめんだったみたいだね…」  
にやりと微笑むフェイト。そしてマリアを拘束した手錠を外してやる。力無く床にへたり込むマリア。  
「さ、これをしゃぶって貰えるかな?」  
マリアの前にフェイトの男性器が突き出される。媚薬の効果で何も考えられなくなったマリアは即座にその物にしゃぶりついた。  
「いいよ、君、軍人の癖にこんなにフェラがうまいとはね…」  
溜息混じりの声を出すフェイト。  
「さ、出すからきちんと飲んでくれよ!」  
どぴゅびゅるどぴゅ  
マリアの口の中に熱い精液が放たれ、マリアはそれをこぼさず飲み干した。  
「さて、たっぷりと楽しませて貰おうか…けど、その前に…」  
フェイトは別の注射器を取り出すとまたマリアにそれを打った。  
「あ、あれ?いやぁやめて、いやぁああ!!」  
意識がはっきりしていく中で自らの服が破られていくことを認識し絶叫するマリア。  
「やはり、こうでないとね。媚薬で酔った相手をいたぶっても面白くない。僕は嫌がる女をおとすのが一番好きなんだ!!」  
パンティーをはぎ取るとフェイトはマリアの中にモノを突き立てた。  
 
「いやぁ、ああ、いい、あはぁ」  
先程までの媚薬の影響で濡れ濡れになっていたマリアの花弁はフェイトのモノをすんなりと受け入れた。  
マリアの必死の抵抗も押し寄せる快感の中で次第に衰えていく。  
「くく、最高だよ。君は。これならずっと楽しめそうだ」  
そう言ってフェイトはさらに腰の動きを激しくした。  
「ああ、いい、いいのぉ〜もっともっと頂戴…」  
気が付くとマリアはすっかり堕ちてしまっていた。  
「ああ、いいとも。たっぷりと味わうといいさ!」  
「ほら、出すぞ。しっかり受け止めろ!」  
フェイトが一番奥まで突くと同時に熱い精液が放たれる。  
「ああ、いい、凄い、すごいのぉ…」  
マリアの意識は絶頂の中でフェイドアウトした…。  
 
「君は僕のモノだ。忠誠を誓ってくれるなら僕の奴隷としてだがこの薄暗いムショから出れる。悪くないだろ?」  
一通り行為を終えた後、フェイトはマリアの耳にそっと耳打ちした。  
「はい、フェイト様…」  
淫靡な笑みを浮かべマリアはうなずいた。  
 
「…フェイト、ちょっとひどすぎやしない?」  
胸に出来た傷をさするマリア。  
「君が捕虜になって拷問される軍人役をやりたいってゆうから、あれくらいは大丈夫かな?と思ったんだけど、やっぱりまずかった?」  
申し訳なさそうに体力回復剤を差し出す、フェイト。  
「さっき殴っちゃったお詫びとは思っていたけどここまでする事無いでしょ?」  
「御免、本当に御免!」  
ご立腹のマリアにフェイトはひたすら謝るしかなかった。  
「あの本をしばらく貸してくれるなら許してあげても良いわ」  
「えっ!?」  
「しばらくは私の希望通りのシチュエーションでつき合って貰うから、いいわよね?」  
「…はい」  
マリアに従うしかないフェイトでした。  
〜終わり〜 

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